令和3年9月26日(日)
唐辛子 : 鷹の爪
熱帯アメリカ原産のナス科の一年草、高さ30~100cm
葉腋に白色の合弁花を開く。
果実は初め緑色で後に紅熟しする。激しい辛味の在る香辛料
として知られている。
本来細長い卵形だが栽培変種が多く、様々な形がある。
長・短・細・太の形や赤・緑・黄橙色等と色も様々各種在る。
何れも名は違うがどれも花は清らかな白色の花が咲く。
野菜用のピーマン、パプリカ、シシ唐辛子などがある。
コロンブスがスペインに持ち帰り、100年余りの世に欧州、
東洋へと広まった。
日本へは、16世紀頃にポルトガル人が移入したという説と、
豊臣秀吉が朝鮮に出兵した際に齎したという説がある。
唐辛子の強烈な辛味は害虫を除き、邪気を祓うと昔から食用
や薬用として重宝されて来たようである。
辛口品種は香辛料や料理の付け合わせ、ソースの原料として、
甘口の品種はサラダや肉詰め、焼肉等の料理に使われる。
鷹の爪は、日本では代表的なトウガラシの品種の一つである。
実は小さく(5~6cm)先が尖ってやや曲がった紡錘形で、
その形が鷹の爪を連想させ、この名が付いた。
乾燥させた実を輪切りにしたり粉末にして香辛料にする。
唐辛子の辛味は種子の部分が非常に強く、種子を除いた果肉
には果肉成分のカプサイシンは殆ど含まれていない。
然し、鷹の爪は収穫後直ぐに乾燥させるので辛味が果肉に広
がり辛さが全体にある。
昔から米櫃に入れて置くと、防虫効果があると言われている。
「鷹の爪」(イモノキ)は、別の植物が存在する。
ウコギ科の落葉小低木で山地に自生。高さ5~6m
葉は三出複葉で、夏に黄緑色の小花を散形に咲かせる。
後に紫黒色の小さな果実をつける。
この木の冬芽が鷹の爪に似ているのでこの名が在る。
木材は軟らかく、箸、下駄、経木等に使われる。
今日の1句
唐辛子母の縁側ぶら下がり ヤギ爺