遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

金木犀

2021-09-17 16:00:18 | 日記

令和3年9月17日(金)

木 犀 : 金木犀、銀木犀

モクセイ科の常緑小低木、中国原産

幹が淡灰褐色で紋理が犀の皮に似ているのでこの名がある。

中国では丹桂の金木犀、銀桂の銀木犀、木桂の薄黄木犀と

言われて居り、木犀はそれらの総称である。

日本への渡来は江戸時代といわれ、その多くは観賞用とさ

れ庭木として植えられた。

金木犀はその名の通り橙黄色、銀木犀は白色、薄黄木犀は

淡黄色の小花を咲かせる。

金木犀

銀木犀

薄黄木犀

 

秋の彼岸頃から金木犀が咲き出し、薄黄木犀は仲秋に咲き

銀木犀は少し遅れて晩秋にかかる。

木犀は雌雄異株で、我が国に在るのはみな花付きのよい雄

木であるため、薄黄木犀の他は子房が縮小して結実しない。

佳く晴れた日に何処からともなく漂う甘い芳香に、思わず

足を留めて辺りを見渡し、初めて木犀の香りと気付く。

 

数年前、歌声サロン(歌のリーダーとピアノ伴奏だけで皆

が一緒に唄う)催しが、名古屋近郊の文化センターで在っ

た。

会場は名鉄瀬戸線の小幡駅から近い「守山文化小劇場」、

最寄りの駅舎を降りて住宅地へ、何処からか佳い香りが漂い、

辺りを見渡すがそれらしき物はない。 一筋目を左折すると

或るお宅の庭に金木犀が、、、、、暫く佇み眺めいった。

この事は、今頃の季節にご近所の金木犀が咲き始めると必ず

思い出して居る、、、、。

 

今日の1句

駅舎出で香り目で追ふ金木犀   ヤギ爺