令和3年9月29日(水)
萩の花
秋の七草の一つで、マメ科ハギ属の落葉低木、多年草
東アジア、北アメリカに分布するが、花が美しいのは東アジア
の種類に限られるという。
叢生して枝を分かち、総状花序に紅紫亦は白色の小花を付ける。
楚々として可憐で美しく、細い枝ごとしなやかに揺れる様や、
散り零れる様は昔から多くの人に愛されて来た。
殊に東北地方に多いとされる「宮城野萩」は、枝が地に垂れる
程長く、花弁も他の萩より大きく、その枝垂れて咲くさまは、
殊に優美である。
この花の開花時期は他の花より早いので夏花ともいわれる。
普通、仲秋頃から咲き次第に花が終りを告げる頃には自在に
伸びた枝を括るのを「括り萩」というが、それは美しさの中に
も傷ましさを感じる風情があると言われる。
古来より萩の花は日本人に愛され、秋の花として「萩」の字が
宛がわれ、秋の七草の一つとなって居る。
亦、萩の語源は、萩は古株から新芽を出すので「生え芽」とも
呼ばれたことに基ずくと言われる。
自生種の他に、木萩、丸葉萩、山萩、筑紫萩、蒔絵萩等が在る。
愛知県稲沢市に在る「圓光寺」は萩寺として有名で、見頃を迎え
いる。
名鉄線「国府宮駅」からバスで20分、矢合観音前で下車し徒歩
で約10分程で圓光寺に着く。
宮城野萩は終りを告げたが、参道の両側、境内、鐘楼周辺等に、
枝垂れ、紅紫色、白色の萩が咲き乱れている、、、、。
名古屋市内の、白鳥庭園、徳川園等の庭園も見頃を迎える、、。
今日の1句
枝垂れゐて離れかねたる萩の寺 ヤギ爺