「古都逍遥 京都・奈良編」「花の詩」「日常のこと」や花や風景写真

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「龍泉庵」(りょうせんあん)

2007年11月01日 16時54分52秒 | 古都逍遥「京都篇」
 龍泉庵は、臨済宗妙心寺四派(龍泉派・東海派・霊雲派・聖澤)の、塔頭寺院である龍泉派の本庵である。文明13年(1481)に景川宗隆(けいせんそうりゅう)禅師が師匠である雪江宗深(せっこうそうしん)禅師から敷地を賜って、室町幕府の管領家である細川家の庇護を受けて創建された。妙心寺山内の塔頭寺院の方丈としては最大級の規模を誇っている。

 方丈の襖絵は平成11年の開祖500年の法要に合わせて、日本画家の由里本出氏によって描かれ、また、桃山絵画の巨峰、狩野永徳と並ぶ日本最高の画家長谷川等伯作の重要文化財「枯木猿猴図(こぼくえんこうず)」の複製(本物は京博に保管)も展示されている。
 元は六曲一双の屏風で加賀前田家に伝わったもので、今残っているのは各2枚の2組を軸装したもの。
 方丈の枯山水庭園も悠然とした落ち着きがあり、時の経つのを忘れてしまうほど座していたいほどの名庭である。

 通常は非公開とされており、京の冬の旅で特別公開される。拝観料は600円、公開期間は概ね1月中旬から3月中旬まで。

 所在地:京都市北区紫野大徳寺町107。
 交通:市営地下鉄烏丸線北大路駅下車、または京都市バス「妙心寺前」か「妙心寺北門前」停下車、徒歩すぐ。
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