ひと段落したところだが、割付の最終チェックの前に気分転換を兼ねて「大阪公立大学附属植物園」へ出向いた。
第二京阪高速道路を使えば35分で到着する。行く前にホームページで見ごろの花を検索していると「黄色い蓮の花」が開花していた。
これは珍しいと思い、植物園に電話を入れると今年は開花が早かったのでチョット遅いかもしれないという。ホームページでは先週更新分で見ごろだったことから一週間も経っているともうダメかもしれない、と思いつつ、ダメでも睡蓮やムクゲなどが盛りのようだから気晴らしも兼ねてのこと、車を飛ばした。
そういえば、この時節になると思い出すことがある。
“夏が来れば想い出す”のだ・・・。水連の季節になるとある想い出がよみがえる。
カメラとの付き合いはかなり長いが、コンテストでの受賞を目指していた熱狂時代はスナップやポートレートを好んでいた。
大阪勤務になったとき朝日カルチャースクールに入門。お目当ては「高田誠三」先生のネイチャー写真を学ぶためだった。
高田誠三先生は大阪芸術大学写真学科の教授で風景写真家として世界的に知られていた。
そして、風景の面白さに惹かれスクールの有志5人と共に特別に指導を受けるため、先生の空き時間に戸外撮影で指導を受けた。
初の直接指導が万博公園日本庭園での水連がテーマだった。
それから私は再び転勤したことから個別指導が受けられた期間は1年4ヵ月と短かったが、すっかり風景写真の虜になり、中でも花、花と風景の撮影がその後のカメラライフとなった。
先生がご病気で亡くなられて12年になる。一向に写真の腕は上がらないものの、ネイチャー写真の楽しさを学ばせてくれた想い出はいつまでも忘れることができない。その頃の仲間とはもうすっかり音信不通となり、既に黄泉の国へ行かれたかたもいる。
もうさほど遠出ができなくなった年齢となり、近隣の名所や公園で写真を撮るのが楽しみになっている。
・・・夏の想い出は、カメラ人生にもつながっている。
ーーー今日は、木槿と芙蓉を少しアップしよう。
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