長田氏の解説によると、そうした詩や詞は、後の時代の文人たちが、南京に都を置いた南朝の華やかさを懐かしむというものが多いということでした。
武では北朝に劣っていたものの、南朝は、文の上では北朝をはるかに凌ぎ、華やかな文化をこの江南の地に広めました。
後の唐・宋代の文人は、その絢爛たる文化を自分たちの精神的遺産として懐かしんだというわけですね。
そうした中で、日本でも有名な漢詩は、杜牧の「江南春」でしょう。
長田さんの研究によると、杜牧のもう一つの有名な詩「清明」は南京近郊を読んだものとのことです。
漢詩の題のごとく、今頃の時期の詩ですね。
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