隣町に用事で来て時間が有ったので 居酒屋を探した
2軒が休みで3軒目に明かりがついていた店は酒屋だった
酒屋といっても駄菓子も売っているし日用品もある
昔はこういう店が何処にもあったが今は少なくなった
酒の販売をしている店で飲ませてくれたのだ
近所の男達が集いコップ酒をあおっていた
座る位置まで決まっているようなのでよそ者の私は遠慮がちに席に着いた
年配者が多いが すぐに打ち解け話題に花が咲く
豆腐 ながらみ 切り身などのつまみもあるので居心地は良い
ここにはまだこういう店が残っているがこのような酒屋も貴重になってきた
日本中 どんなに小さい村でも酒屋はあるが 最近は酒屋自体の経営が大変らしい
コンビにでも扱うし 街には安売り店が進出している
昔のように自動車を持つ家が少ない時代は大量に買うことは出来なかったが
今は各自が車で街まで出かけて大量に仕入れてしまう
この店もおばあさんが働いていたが たぶん跡継ぎはやらないだろうから
なくなるのも時間の問題だろう
ここに集う人たちは 酒が好きだが そればかりではない
近所の出来事や人の考えを知り 自分の存在を確かめているのだ