ばあさんはポットのお湯が少しでも無くなると
ヤカンで沸かした湯を 注ぎたす
それにはいつもヤカンいっぱいの湯を沸かす
必要な分量だけ沸かすことはしない
ポットに入いりきれないお湯の方が多い時が常だ
残った分はそのまま冷ましてしまうのでもったいない
それでもポットに注ぎ足せばまだ良い方だが
沸かしたことを忘れてしまうことも 度々だ
昔は ゆるいで もや(小枝など)を燃やし暖をとった
そのついでに自在鉤に鍋を掛けそこで煮炊きをした
ヤカンを掛けて湯を沸かしたりもした
燃やす火力は強く 少しばかりの水ではすぐに沸騰して蒸発してしまう
そうならないように ヤカンには水をいっぱい入れた
ばあさんはその名残がまだ消えない
そこで写真のケトルを買ってきた でもこれで無駄が省けるかは疑問だ
ばあさんは懲りずにレンジで沸かした湯を入れそうな気がする