<ナスを刻んだもの>といえば通用するので 名前など必要なくて知らなかった
が 記録を残しておくために調べたら<水の子>という名が出てきた
きのうは地域のお施餓鬼があった 僧侶の読経中<水の子>を外に向かってまく
<水の子>はナスをきざみ洗米と混ぜて芋の葉に乗せてある
調べるとキュウリも混ぜて葉は蓮だったりもし水に浸したりもするようだが
この辺りではそれはないが毎年これは用意する
祭壇には竹笹を立て 短冊を吊るす 以前は四方に立てたが
今はテーブルの足に結わきつけ前に2本だけになった
コウバナやミソハギなも備え香炉 ろうそくなどを並べる
この支度は毎年老人会が受け持っていたが
竹を取に行くこともできないような人ばかりになった
そこで地域の行事として存続するためには 隣保班がやらなくてはならない
そのために記録を残しておくために 写真入りの覚書を残した
それで初めて<水の子>という名を知った
ちなみに <水の子>は餓鬼道に落ちた無縁仏のお供え
餓鬼は 生前に強欲で悪いことをしたために 死後の世界で 飢えと渇きに苦しむことになった鬼のこと
その喉は針のように細く 食べ物を口に入れようとすると燃えて食べられないと言われている
キュウリとナスが小さく賽の目に刻まれて水に浸されるのは 餓鬼が食べれるようにという心配り
これも調べたばかりのことを知ったかぶりして記録に残しておいた