菊池凛子をまだ見たことがない
ブラッド・ピットの映画「バベル」に出ていて
ゴールデングローブ賞の助演女優賞にノミネートされているという
映画にはエキストラで 日本人の聴覚障害者が大勢出ている
その映画は外人がしゃべるシーンには当然字幕が付くが
日本語には字幕なしだそうだ 健常者では気がつかないが
これでは出演した聴覚障害者が見てもわからない そこで
字幕をつける運動があると えりこさんのブログで知った
2月25日(日本26日)に菊池凛子は賞をとってもらいたいが
その影で字幕の不備があるということだ これについてどう思うかはフリーダム
隣町に用事で来て時間が有ったので 居酒屋を探した
2軒が休みで3軒目に明かりがついていた店は酒屋だった
酒屋といっても駄菓子も売っているし日用品もある
昔はこういう店が何処にもあったが今は少なくなった
酒の販売をしている店で飲ませてくれたのだ
近所の男達が集いコップ酒をあおっていた
座る位置まで決まっているようなのでよそ者の私は遠慮がちに席に着いた
年配者が多いが すぐに打ち解け話題に花が咲く
豆腐 ながらみ 切り身などのつまみもあるので居心地は良い
ここにはまだこういう店が残っているがこのような酒屋も貴重になってきた
日本中 どんなに小さい村でも酒屋はあるが 最近は酒屋自体の経営が大変らしい
コンビにでも扱うし 街には安売り店が進出している
昔のように自動車を持つ家が少ない時代は大量に買うことは出来なかったが
今は各自が車で街まで出かけて大量に仕入れてしまう
この店もおばあさんが働いていたが たぶん跡継ぎはやらないだろうから
なくなるのも時間の問題だろう
ここに集う人たちは 酒が好きだが そればかりではない
近所の出来事や人の考えを知り 自分の存在を確かめているのだ
寺脇研氏の講演を聞いた
氏は地元で廃墟になった歴史ある建物などの下見をされ
人のネットワークが 地域を変えると題して
黒川温泉や湯布院の例を参考に話された
生涯学習で自分が出来なかったことをやり
今までにないことを面白くかっこよくやるのが文化だ
それを文化力ということばで表した
さらに 東京にはなくて ここにあるものを探し出しそれを活かすことや
歴史ある建物をそのまま保存するのではなく 活用して残すことの必要性を説いた
氏は 元文部省キャリア官僚 ゆとり教育の推進者として名を知られているが
学力低下が叫ばれ学力重視路線を打ち出すようになり槍玉に挙げられるようになった
そのためか幾分暗い印象だったが・・・それも講演が始まると同時に吹っ飛んだ
明るく気さくで 語るように話され 聞きやすかった
私は 講演終了後 恐れ多くも寺脇氏の宿泊先まで押しかけてしまった
そこで 「円周率を3とする」ことをどう思うかお聞きした
「3.14を教えないわけではなく3も目的に応じて使い分ける」と答えられた
また先生は映画評論家でもあるので「武士の一分」の良さについて尋ねると
あれは武士のかっこ悪さをかっこいいキムタクが描いていることにあるそうだ
先生は横顔がハンサム作家村松友視(示す辺の字が出ない)似だったのでそれもお聞きすると
「それは初めて言われた よく三波豊和似といわれる」とおっしゃった