目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

壽堂の社長がやってきた!

2010年05月03日 | 元気をもらいました
以前のブログにも載せました「黄金芋」で有名な、人形町の壽堂さん
その社長が突然!佐渡にやってきました。

まだ金北山に雪が色濃く残る春はじめ。

栃餅やとびつきなど、私おすすめのしまやのお菓子をお送りしたら、
「こんなに素朴な素材を、活かしる技術」に痛く感動してくださって
お菓子が届いた次の日(!)に、
新幹線とジェットフォイルを乗り継いでやってきました。



前連絡も当日の電話も何もなし。突然我が家のドアを開けた。


びっくりしたのなんのって!


息子を寝かしつけた直後のぼさぼさの髪の毛のまま
「まあお茶でも」という私に、「いや2時間後の船で帰りますから」と、
これまた驚きのスケジュール。

「この後、しまやさんにお邪魔したいと思っていますから」と
待たせているタクシーに飛び乗りました。

「ちょっと待って~…!」という声も空しく、
私は急いで、しまやの社長の携帯とタクシー会社に電話して
事情を説明して、壽堂の社長と会えるようにとりはからい、
なんとかわずか10分ほどの会談をもつことができました。


壽堂社長は、佐渡がこんなに大きい島だということも、
しまやが支店をたくさん持っているお店だということも、
社長が毎日いろいろな場所を移動しているということも、
さらに言えば、昨日も次の日も、船が時化のために欠航だった
ということも知らずにやってきて、
それでも見事、本懐を成し遂げた。

本当に幸運な方といえましょう。

江戸っ子らしい方でした。
「行くと決めたら行くんだ。てやんでい」という気質を
短いわずかな時間の中で感じることができました。

きっと周りの方になんだかんだと言われつつも、
愛されている方なのではないだろうかと思います。

そして、しまやの社長も突然の来訪にも関わらず、
とても温かくむかえてくれました。
さらに「同じ和菓子屋の人間として、自分の努力を認めてくれたのは
本当にありがたい」とまで言ってくれた。
その日は、会談後もスケジュールがつまっていたそうで
本当に感謝してもしたりないくらいです。


後日、壽堂さん担当の印刷会社さんからお礼と何故か謝罪の(笑)
メールが届きました。

そして、佐渡からのエネルギーをもらった非常にヒートアップした
様子を教えてくれました。

「彼女の生活ぶりにはすごく勉強になった!!ご主人は実直な方だ!!
すごく山の中だった!!」
「しまやさんにはすごく感動した!!素材を生かしきる努力に脱帽だ!!」
「佐渡には雪をかぶったアルプスのような山が連なっていた!
島というより大陸だ!!」などなど感嘆詞の連続、とのこと。

社長は現在78歳。階段を登られるのもしんどいとおっしゃる。

そんなこと、全然感じさせないパワーを見せつけられました。

壽堂さんから、おみやげに、壽堂の特製「どら焼き」と、
今まで発行(?)した木版画ののし紙を大量にいただいた。
鑑賞しながら甘味に舌鼓をうつ、感激しまくりの数日間を
過ごさせていただきました。

と同時に、老舗の江戸の和菓子屋をこんなにも興奮させた
しまやの高い技術のお菓子に、
なんだか佐渡人として誇りのようなものを感じさせてもらったのでした。







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2 コメント

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Unknown (はるりんさんへ)
2010-05-13 10:14:39
宿根木の歴史を確実に作られたお一人だったのですね。
自分ひとりのためではなく、地域の誰かのために生きられた方だったのでしょうね。
なんかいい言葉をかけたらよいと思ったのですが、いい言葉が思いつかずこんな言葉だけですが、心からご冥福をお祈りします。
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すごい行動力だね (はるりん)
2010-05-10 22:23:04
なんだかすごくパワフルですね。
ウチはいつもはGWには帰らないのですが、今回は父の訃報を聞き、4日の午前0時に佐渡に着きました。
父のことは5月4日の新潟日報にも小さい記事で載りました。
自宅で故人と対面したとき ほほえんでいて、すごく穏やかな顔だったので、ホントに亡くなっているのかな?と思った程です。 顔を見て父の一生は幸せだったんだなとホッとしました。
父が亡くなったときは、新潟の兄も田植えの手伝いで佐渡にいた時でしたが、その日は別行動。でも、救急車で病院に一緒に行くことができたそうです。
いつかは亡くなる日が来ると思ってましたが、船大工の灯火が一つ消えて、残念。
この4日間ずっと天気だったのに、東京に戻る7日は雨だったので、恵まれた葬儀だったな~と思いました。
子供がいると悲しみも半分になることができます。前向きに頑張っていこうと思いま~す!
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