目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

P&Gのキャンペーンにもの申す

2006年05月25日 | えこな記事

この広告を見た時は固まってしまいました。
企業というものが、「イメージアップ」のために社会貢献をすることは
自分も会社にいた人間だからわかっているけれど、これはね、さすがにね。

「はずかしくないですか?」

と聞きたいものです。

「地球の未来を守るため」キャンペーンと銘打って、EMぼかしなどのエコグッズを抽選でプレゼントし、売り上げの0.5%を基金にあげる、というもの。
やり方がなんだかおかしいなあ、と思ったその理由、それは

この会社の「商品そのもの」が「未来のこどもを守らない」ものだという前提がある、それが完全にすっぽ抜けているのです。

アリエールという合成界面活性剤の洗剤を使えば、
汚染水は浄化されずに河川に流れます。
ジョイのような合成洗剤を使えば、それだけで水をきれいにする微生物を殺します。皮膚も炎症をおこしやすくなります。
だから本来ならば「買わないほうがいいのです」。

だけど、「それだとわが社がつぶれてしまう」というのならば
消費者の健康にとってもよい商品
(合成界面活性剤を使わなくてもよい商品、最小限におさえた 商品)
を開発することが、するべき企業努力の方向なはず。

 だから、「地球の未来を守るために」わが社の商品を買いましょう、
なんて間違いもいいとこ です。

だから笑ってしまいました、怒ってしまいました、
しまいには悲しくなってしまいました。ほんとうに悲しくなってしまいました。

消費者が「これを買うことで地球を守ることになる」だなんて、誤解しないでくれることをただ ただ祈るばかりです。本当に祈るばかりです。

マックが、お子様セットについているおもちゃを、発展途上国の子どもに作らせているのに「売り上げの一部を世界子ども基金に寄付しています」とかって言っているのと同じ原理ですね 。

この会社は「P&G」です。「買ってはいけない」と思います。

日本は洗剤販売のうち、95.5%が合成洗剤がシェアしています。
石けんのシェアはたかが4.5%にすぎません。
そのたったの4.5%をおびやかさないで欲しいと思います。
いじめないでほしいなあ、と思います。

合成洗剤廃絶運動は、結構長い歴史をもつけれど、海外ほどの効果は得られていません。どこか一般の人にとって「なんだか運動くさい」「ださい」とうつるようです。

けどね、ガンになるシャンプーってやっぱりちょっと怖くないですか?


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