日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

客層

2011-03-09 | 経営改善
早い安いうまい・・・そんな事をうたい文句にしていた吉野家は1980年に会社更生法の申請をした経験があります。
早い安いうまいが早い安いでも儲けるを会社の中心に置いた瞬間に潰れてしまいました。
現在の吉野家が安値競争の中に於いても最安値を狙わない理由は「うまさ」に拘っているからでしょう。

はっきり言って格安牛丼なら間違いなく吉野家がナンバーワンです。
ボリュームも味もスピードもすべてが拘りを持っているように見えます。
確かに拘りが祟ってゼンショーのすき家に水を開けられてしまいましたが
そんなすき家を追いかける必要は全くないと思います。

客層が違います。
女、子供を相手に奇を衒(てら)った商品を並べるすき家は牛丼屋さんではありません。
商品群の少ない格安ファミレスです。
そんなすき家をライバル視する必要などないと思われます。

同じように中小零細企業に於いて勘違いをしてはいけないのが「客層の違い」です。
客層の違いを無視し周囲の安値販売に気を取られ
自身の拘りや良さを失ってしまう企業が多々あります。
薄利多売が成功した企業は過去に一社もありません。

安いものを求める人はどんなに安いものを見てももっと安くないと気が済まないのです。
安いものを求める人はどんなに良いサービスを受けていても値段だけに拘るのです。
安いものを求める人は安さを売り物にしているお店へ行けば良いのです。

良い商品やサービスを未来永劫続けるには
社会との関わりをしっかり保ち続けるには
適正利益適正販売が必要なのです。
安値販売をしていては一定以上の水準を保ち続ける事は出来ないのです。

お金を払うのはお客様です。
価格に納得できないのなら納得できるお店で商品を買うべきです。
そんな事も出来ずにただただ安くしろと言い続けるなら
それは「お客さま」とは言わず「クレーマー」という存在になるのです。

御社は自社商品を買ってくださる客層を理解していますか?
あなたは自身がそのお店のお客さまである資格があるかどうかを理解していますか?

客層
しっかり意識したいですね。
コメント
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