伝統ある英国のTANNOY IIILZで聴く、音楽の父J.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

KORG/DS-DAC-10R USB-DACを導入する。音質は試しに好きな曲にディーナ・ウゴルスカヤのベートーヴェン: 後期ピアノ・ソナタ30番の試聴

2021年10月17日 | クラシック音楽・オーディオ


先日筆者の自宅においで頂いた、オーディオマニアの友人Kさんの家にお邪魔した、ハイレゾの音質を楽しんでおられ、名前はKさんと言います。中々オーディオ造形も深く、音楽も大変幅広くお聴きになっている様である、音質はなるべく誰もが聴きやすい音を目指しておられるという方であります。

以前自宅に来られた時に、お使いのKORG Nu1をお貸し頂き、DACとプリを堪能しましたが、当社は大人しい音色と思い聴いていたが、馴染むに連れこの音は只者でない事が明らかになる、エヴァンスのピアノ演奏の独特のアタックのトリオのベースのキレ等心地よく聴こえる。但し価格が法外である。しかし余裕のある方にはKORG Nu 1 1BIT DSDをお勧めする、何故かそれは新世代真空管「Nutube」を搭載し、温かみのあるサウンドが特徴のUSB-DAC/ADC+プリアンプも備わり真空管独特の感じも得られるのが特徴である。
尚この真空管の特殊機能は以前にも詳細させて頂いた方式の物が使われているようです。弦楽器演奏にはその力が発揮させれれるようである。

Kさん曰く、近年Kさん宅で最良の組み合わせ。KORG Nu1とフォーカル アキュフェーズ も ジェフローランドも 敵わなかった。と言われています、都内にお住まいのKさん宅は閑静なところに住んでおられる。一度でも都内に住むと解るが、交通機関の充実と利便性は一度は「お江戸」住まいをしなければ理解できないのであろう。昔は筆者も人形町で一人暮らしの経験もある。

ご使用のFYNE AUDIO F500裏側を覗くとバナナプラグ対応もしっかりした部品が装着されている、音質は違うが、良い意味でJBLのスピーカーの表現に似て音が前に出てくるような感じがします。物理的に音の距離が近くで鳴っているような雰囲気であった。
目の前に音の粒があって輪郭を追えるような感じではなく音の中に自分が入っているような感覚です。タンノイとこの辺りは違った音作りである。



オーディオ部屋は2階にあり、一見都内にしては広い居間風の部屋でした。FYNE AUDIO F500のスピーカーをお使いになっておられ、最近やっと広域のキツさが聴き易くなったといわれる、早速聴かせていただく、KORG Nu1のプリ付きのDACの真空管操作ボタンをオンに試聴する、基本的にはF500はタンノイの音質によく似た感じもしている、購入し新しい為、エージングが短く多少の高域のきつ目の音が気になる部分もあったが弦楽器は、まだ少し滑らかさが必要ではある様に思うが、ピアノは良く鳴る状態である。今後とエージングが進めば良い音となるでしょう。

Kさんが以前自宅に来られた時にDS-DAC-10Rあるのでよければ使わないかと言われ、筆者はRME USB オーディオインターフェイスを使っていましたが、衣服に引っ掛け床に落として破損させいたので有り難く承った、KORGの音質は意外と大人しく素直な音作りをしていると思う。
少し大げさに言えば大人の風格を揃えた奥深さの片鱗を感ずる所も見受ける、質の良いアンプとの組み合わせで期待は出来ると思う。

Macでのハイレゾ音質はOSが進むほど良くなると言われるが、筆者には余り感じなかった様に思う。



早速格安でお譲りしていただきました。意外とずっしりした個体で重量があるDS-DAC-10R。録音/再生ともにDSDで5.6MHz、2.8MHz、PCMで最大192kHz/24bitのフォーマットに対応するUSB-DACです。レコード・プレーヤーを直接接続できるフォノ入力端子を装備しています。

左のノブは操作により色が変わり、綺麗な色の変化が楽しめる、つまみはイヤホンのボリュームであった。

但し色々の資料によりますと現在のDACは新製品が発売され一番新しい機種が音質は一番良いと言われていますが、本製品は若干古い物で最新と物と比べ少々の不安はあったが、流石日本製品で品評する諸氏も未だ絶賛しているようです。



操作も簡単で「DS-DAC-10R」と「AudioGate 4」だけで、DSDレコーディングを実現。特徴は録音/再生とも、DSDなら5.6MHz、2.8MHz、PCMなら最大192kHz/24bitのフォーマットに対応。

一番の特徴はレコード・プレーヤーを直接接続できるフォノ入力端子を装備している点です、と説明されています。写真右端子部分。



DS-DAC-10Rをじっくり観察しますと、作りは実に丁寧な仕事ぶりで、日本人が作ったとてもしっかりした頑丈な作りが伝わる、ずっしりした重量もあり部品もしっかりした物を厳選して作られている様に思える、筆者は趣味で水槽を手入れをしているが、ご存知の方も良く承知「アクアデザインアマノ」の製品と同じ匂いを嗅いだ感があった。USBにて接続するので電源スイッチはありません。

Kさん宅で聞く限りは、実に聴きやすい大人の音が聴けるように感じ。16時過ぎにはKさん宅を後にした。帰り際にステレオサウンド誌2021夏号をいただく、Kさん曰く、間違えて2冊購入したので、一冊ありがたく頂戴しました。



翌日早速KORG ( コルグ ) / DS-DAC-10R USB-DACを開きセットする、先ずはiMacにアプリの「AudioGate 4」をインストールして、OKです。

早速試聴となりますが、筆者の好きな「アニー・フィッシャー(Annie Fischer)ディナ・ウゴルスカヤ(Dina Ugorskaja)のピアニストのベートーヴェン: 後期ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 op.109」をCDからリッピングして同じ条件で準備し、試聴開始する、気分は大変スリリングな試聴でした。

ここで敢えて記事にしたのは、オーディオ情報によるとDACはなるべく最新のシステム導入が音質は良いとされているようですが、そのような意味では発売して期間が過ぎているが、視聴する限り上質な音源が得られる、リッピングしても音質は変わらず流石日本のメーカーが丹念に作り上げたモノづくりの良さが滲み出ている製品のように思えた。
昔はパワーアンプの上質なものは重量で買えと言われたが、見た目より重量があり持ち上げると総重量感に安心するのであった。



勿論好きなコーヒーを淹れ熱いうちに頂く、アニー・フィッシャーの弾くベートーヴェンはピアノの音が深くいかにも憂いているようにも聴こえる。
勿論色々問題がありマイナーはチューニングを終えたLS3/5aで視聴する、問題は後期のピアノ・ソナタ集を比べるなども神も許さないのかもしれないが試したい欲求が強かった。

お二方のピアノ演奏を聴き、KORG/DS-DAC-10Rの音質は極めて高度な音が聴ける、一見はおとなしそうな感じに聴こえるが、特にフォルテのピアノの腰のある音、ピアニッシモの囁きのある微妙な音もトレースし音楽を楽しませるところはしっかり継承しているように思えた、一言で言えば大人の音がする。完成度は可也高いように思えた。
RMEのDACの音は知らないが、オーディオインターフェイスと比べると、KORGの音は癖がないように感じた落ち着きのある音に感じる、記憶によるとRMEの音質も優れていたが長く聴くと高域に幾分ヒストリックな癖の様に感じる音がしていた様に思われます。
但しギター楽器演奏等も楽しめるインターフェイスの能力も面白い処であろう。



先ずはブダペスト出身のアニー・フィッシャー(Annie Fischer, 1914年7月5日 - 1995年4月10日)はハンガリーのピアニスト。
1914年7月5日、ブダペスト生まれのピアニスト。1995年4月10日、同地にて没。8歳の頃から神童ぶりを発揮、ブダペスト音楽アカデミーでアルノルド・セーケイとエルネスト・フォン・ドホナーニに師事する。33年、リスト・ピアノ・コンクールで1位に輝く。第二次大戦中はスウェーデンに住んだが、46年にはブダペストに戻り、そこを本拠に世界各地で演奏活動を展開する傍ら、母校でも教鞭をとった。

1980年、日本音楽コンクールの審査員として招かれ初来日し、以来しばしば来日して、聴く者の心を暖かく包み込み、忘れえぬ感動を刻む演奏を聴かせた。



EMI Recordings / アニー・フィッシャー旧EMI録音集より抜粋

Disc4-5
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
 ・第8番ハ短調 Op.13『悲愴』
 ・第14番嬰ハ短調 Op.27-2『月光』
 ・第18番変ホ長調 Op.31-3
 ・第24番嬰ヘ長調 Op.78『テレーゼ』
 ・第21番ハ長調 Op.53『ワルトシュタイン』
 ・第30番ホ長調 Op.109
 ・第32番ハ短調 Op.111
 録音:1957-1961年
ベートーヴェンは力強く颯爽とした快演。ベートーヴェンのピアノソナタ全集は数多いが、全て良い演奏のみという物は無い様に思う。例えばベートーヴェンのスコアにスタッカート指示があれば普通はその通り演奏する。しかしシュナーベルはその箇所をペダルを使ってレガートに弾いた。確かにその方が良く聴こえる。同様にバックハウスならでは、ケンプならではの良い演奏がある。フィッシャーの全集は、それら先人のエッセンスを凝縮させた様に感じる。従って数少ない、良い演奏のみの全集だと言える。特に後期ピアノ・ソナタは感銘を受ける。



一方ディナ・ウゴルスカヤ(Dina Ugorskaja)奇才アナトール・ウゴルスキの愛娘にして、才気溢れるピアニストとして注目されているディーナ・ウゴルスカヤの、ベートーヴェンの後期ピアノ・ソナタ集第2弾!

前回ピアノ・ソナタ第29番『ハンマークラヴィーア』は『ハンマークラヴィーア・ソナタ』と第32番を収録し、知的かつ柔軟性に富んだ音楽を聴かせてくれました。今回も理性と感情が混在する後期ピアノ・ソナタ群を見事に表現しています。公私ともに深いスランプに陥っていた時期に書かれた第27番、そして中期と後期との間に書かれた第28番は、孤高の世界へ向かうベートーヴェンの心境が静かに表現されています。そして最晩年の深淵なる世界が広がる第30&31番。特有の美しい旋律がウゴルスカヤの繊細なタッチで天上的な音楽を描き出します。最後に神が与えたピアノ・ソナタのように聴こえる・・・・


 ベートーヴェン:後期ピアノ・ソナタ集 Vol.2
  ピアノ・ソナタ第27番ホ短調 Op.90
  ピアノ・ソナタ第28番イ長調 Op.101
  ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
  ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110
【演奏】
 ディーナ・ウゴルスカヤ(ピアノ)
【録音】
  2013年4月&5月、バイエルン放送スタジオ2(ミュンヘン)
  ディーナ・ウゴルスカヤのベートーヴェン第2弾!

以前聴いたディナ・ウゴルスカヤのバッハは大変気に入り好きなベートーヴェンの後期ピアノ・ソナタ集。悪いはずはなかろう、素晴らしい演奏です。ディーナ・ウゴルスカヤが弾いたベートーヴェンの後期のピアノ・ソナタ集。第1巻は、4楽章の大作「ハンマークラヴィーア」と、最後のピアノ・ソナタとなった「第32番」で、知的でインスピレーションに満ちたベートーヴェンを披露しています。



ベートーヴェン: 後期ピアノ・ソナタ集 - 「ハンマークラヴィア」 他 (Beethoven: Piano Sonatas Op.106 Hammerklavier & Op.111 / Dina Ugorskaja) 

 ベートーヴェン:後期ピアノ・ソナタ集 Vol.1
  ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調 Op.106 《ハンマークラヴィーア》
  ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111
【演奏】
  ディーナ・ウゴルスカヤ(ピアノ)
【録音】
  2011年11月、バイエルン放送スタジオ2(ミュンヘン)

ディーナ・ウゴルスカヤが後世に残した作品の特にベートーヴェン: 後期ピアノ・ソナタ集の演奏を残すて頂いた事は、神に感謝すべきであろう。

我が家の庭に、この時期には珍しくバラの花の開花、ホットするひとときであろう、季節も急に秋らしい様相に変化する、明日も寒そうな感じで、北方は初雪の便りもきかれる。季節の変わり目には体調を整えてください。



勿論ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調 Op.106 《ハンマークラヴィーア》も当然リッピングした、久々に聴くベートーヴェン: 後期ピアノ・ソナタ集は良い演奏であった。確かに以前のRMEの音質もリアルで素晴らしい音がしたが、KORGの音質は少し控えめな大人の音が聴ける感じもする、しかしジャズなど聴けばそれなりにパンチの効いた音で安心して聴ける良いDACである。

最後に「ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 op.109」ピアノソナタ第30番を一度聴けば本当にベートーヴェンのピアノソナタなのという思いが溢れるでしょう。なぜならこの作品にはとびっきりの「優しさ」と、あふれる「愛情」が込められているからです。ベートーヴェンはこの作品をある少女に献呈しています。


改めて聴けば解るが、ケンプのソナタは矢張り格が違った、全て解る音楽とは実に恐ろしい、これは装置の違いでは無いのである。最新の楽器の違いで勿論音は違うがそれ以前に演奏の違いに驚いています。
やはりこの世界は上には上があると染み染み感じた瞬間でもあり、録音の良し悪しは全く関係なく、すなわち良い演奏が良い音と思う次第である。

この作品がこれほど明るいのは、ベートーヴェンが精神的に高揚していたからだと思われます。不遇の時期から抜け出し、自分の好きな音楽がまた作曲できる喜びがあったのでしょう。また献呈が少女ということで、彼の純真な面も曲に現れていると思えます。
結論から申し上げると、締めとして最後にヴィルヘルム・ケンプ(Wilhelm Kempff)の演奏を聴くと何故かホットしたりケンプの暖かさを感じる、彼を超えるピアニストは未だいないようにも思う。益々懐古的になっていく・・・。

一般的には絶対に外せないオーソリティがあります。ベートーヴェンのソナタの場合、バックハウ ス「鍵盤の獅子王(Lion of the keyboard)」と言われる演奏がそれに当たるのではないでしょうか。筆者はこの二人を比べ思うがヴィルヘルム・ケンプの30番の出だしも非常にさらっとしています。どこか楽しげだとすら言えるほど、後期の作品という構えはありま せん。弾くこと自体が喜びなのでしょうか、でもこの曲は本来こういう曲なのかもしれません。右手の強い音が大変くっきりとしています。
ベートーヴェンのソナタ第30番ホ長調の試聴だけでも3時間程の時間が経過する、とかく新しい装置の試聴は興味をそそりますジャンルも替えて楽しみます。

しばらくKORGを音楽全体を楽しんでみることにする、ブラボー!

意外と簡単なイオン化したRCAケーブルを使い、最新のアンジェラ・ヒューイットのJ.S.バッハ:6つのパルティータを考察する

2021年10月09日 | クラシック音楽・オーディオ

RCAケーブルの謎、先日現在使用のPCAケーブルの簡単なチューンアップが語られており、ケーブルについては今まで良いと言われるもの各種を使ってきましたが、最終的には現在使用のWEケーブルに落ち着いている。電磁波問題は例えばトヨタのEV車両などにも利用され、原理的には簡単なことはアルミ箔で携帯を包むと電波は不通になるのです。今後EV車両に移行する今後の電波障害の対策にもアルミ箔の効果はあると言われています。

今後医学的にも癌患者に対して電波障害の影響が少なくなれば健康にも良いと思われる。さて今回は音響のお話で、費用は家庭で使われているアルミ箔の利用です、RCAケーブル全体に包む作業で電波障害防止され、素晴らしい銅線の持ち味が全てに現れると言う話である。昔は絹等で被覆して保護したケーブルより最適のようです。
確かにアルミ伯を巻き付けたRCAケーブルは不恰好ではあるが気合の裏側なので目に写らない事が良い。



ケーブルの交換ではなく簡単に言えばアルミ箔をケーブルにn丁重に巻き付けるだけの作業、早速、物は試しで、現在使用のWE製の1910年頃のトランスに使われた銅単線RCAケーブル(当時は大型特殊トランスで人の声がよく聴き取れる周波数帯域使用のトランスから抽出したケーブルで松脂のついた線材は当時から外からの影響を防いだ技術だった様です)にアルミ箔を巻き付ける。

しっかり丁寧に巻き付け取れないように絞りこむ、そしてPCAケーブルを繋ぎ音出しをする、先ずは大好きなグスタフ・レオンハルトのチェンバロ曲、平均律を聴く、このチェンバロと言う楽器は弦を引っ掻き音を出すので、ピアノとは構造が違い弦を叩いて音を出す方式である、チェンバロの音色は若干広域が綺麗になったようにも・・・と思ったりしたが、そこで先日注文し到着したアンジェラ・ヒューイット(ピアノ/ファツィオリ)での演奏のJ.S.バッハ:6つのパルティータ、筆者の好きな第1番 変ロ長調 BWV.825を聴く、ピアノの音は大変キレが良く、実に澄んでます、此れはピアノが違う事とも思いません。



以前購入の音と比べまるで違い断然良いのです、奥深い響きのある低域の見事な感じに、広域は透き通る高音部のケレン味のない音が鳴った瞬間から音が消え、次の音に続くフレーズに展開する音、確かにヒューイットの演奏は癖もなく平均的な演奏ではあるがピアノ演奏の音の演奏は見事である。

イオン化処理するこのアルミ箔でケーブルを巻くことで外の電磁波の影響は受けなくなることは実に簡単な作業で見落としがちなバージョンアップな方法かもしれない。それと現在使用のオーディオ機材のポテンシャルの全てを伝える鍵にもなると思う、特にオーディオ機材の裏側は配線が複雑になって電波障害に犯されているのかもしれません。



真空管アンプには「シングルアンプ」(以下”シングル”)と「プッシュプルアンプ」(以下”PP”)という大きな2つのグループに分かれます。簡単に言えばシングルは単品の大きな真空管(「出力管」といいます)が2本、PPは出力管が4本並んでいます。一般に出力管が多い方がパワーが大きいことは理解いただけると思います。電気的な解説は別の機会に譲るとして、シングルは「球それぞれの音色」(特に有名なものはWE300B)をストレートに表現し、PPは「厚みと豊かな響き」を楽しむことが出来ます。

ピアノ演奏などはPPのアンプの音がダイナミックレンジも豊かで、筆者愛用の1972年2月頃発売されたLUXKIT A3500のアンプの真空管を交換して、スピーカーLS3/5aの吸音材を交換し、その中に鉛玉をサンドしたり等色々パーツ交換しLS3/5aも適度なチューンアップした物で聴いているが、今後も細かなチューンアップは必要であると思う、今回はRCAケーブルのアルミ箔を巻いたものでの試聴すると音質は格段と良くなった様に思う。

2年前、新品の20年前のデトックス品のLS3/5aは購入し、色々チューンアップを足掛け2年試み最近やっとLS3/5a本来の音が鳴り出したように思う、音は良いとは思うが極薄い霧がかかったような感じがし、もっと良くなるはずと思い、チューンアップを試みたが簡潔できなく、スピーカーターミナルプラグのネジ部分が破損した場所のターミナルプラグ交換して聴くと今までの音とは違う世界が試聴できた中高音は澄み渡り素晴らしい音楽が体験できたの出す。結果的には定評ある大変優れたモニタースピーカーであった、二年間の苦労が報われた瞬間でもあった。この部分が悪いことは販売した本人もこの件に関する限りの欠陥は理解出来ないのであろう。以前の音質とは雲泥の差があるように感じた。

現在の高さはリスニングポジションからは若干高い為、後ろにゴムを挟み高さ調整をして試聴しています。



特にLS3/5aでは分離が実に小気味良く、今まで味わえない緊張感を味わえる、一番苦労した部分は重みのある低域の音を出すために、元東芝の音響事業部に在籍した友人から聞いた話で、当時東芝の技術屋さんがスピーカーに噛み潰しの錘を入れる方法を取り入れた方法で金賞を受賞したことを聞き、早速地道なチューンアップをした結果である。音質はあくまで英国調の渋く奥行きのある深い音が魅了な音が特徴ではあるが、特に好きなピアノの音色は断然良くなった。

今後ジャズ系統の音楽にも期待できる、特に敏感なピアノ曲には対応良いスピード感は音楽を聴くことが楽しくなる。後はヴォーガルの期待度が高まる、明日、日曜にはじっくり聴いてみることにする。

最近欧州のスピーカーの傾向は5吋程のスピーカーにツイーターを付けた2ウエイスタイルのスピーカーを多く見受けるが、此の大きさが伝わる速度が早く小気味よく鳴る事が現代的な音のように思う、そして新しい機能で十分低域もカバーする物が増えた様です。しかしチューンアップには時間かけた結果である。



但し上記の写真の自慢のタンノイ10吋IIILZ Monitor Goldは低域が出過ぎるきらいもあったが、ケーブルにアルミ箔巻の物に替えると、中高域が冴え若干だが以前より具合良く聴ける。落ち着いた佇まいも気にいってます。

しかしLS3/5aが反応は敏感であった。その様に感じたことは、少し前にLS3/5aの部品の交換が良く聴こえた原因かもしれない?しかし其れはさて置き、この辺りがBBCお墨付きのモニタースピーカーなのであろう製作年数もかなり古い物だが未だ現役で使えることを証明するようである、未だ人気も高い機種でもある事に納得させられた。

未だデンマークのScan-Speak社にて、最高峰BBC001/002ユニット(KEF製)の特性をコンピューターで完全解析したもので製造販売しているそうです。

RCAケーブルのイオン化(アルミ箔の巻)での音質の変化は簡単に行う事ができ、効果もそれなりにあり、特に弦楽器等の演奏も透明度が増したように感じる、筆者の使う古いLS3/5aのスピーカーも、かなり敏感に適応するようで想像以上の出来栄えの様だ、RCAケーブルの純度の高い銅単線の特製が出て、今後色々な音楽を聴き深掘りする意味はあると思った。



ヒューイットさんが自ら以下のようにコメントしている(ピアノを弾いていない頃というのを憶えていないぐらいです。両親はともに音楽家で、イギリス出身の父はカナダ・オタワの大聖堂のオルガニスト兼クワイアーマスターを50年務めました。母はピアニストで、父にオルガンを習っていたんです。ですから家では常に音楽が流れていました。とくにJ.S.バッハですね。私は2歳のときにおもちゃのピアノを買い与えられ、3歳になると本物のピアノを使って毎日レッスンを受けるようになりました。弾きたくなると母に教えてくれとせがんでいたようで、親に言われていやいや練習をするということはありませんでした。

でもピアノばかりではなく、他の習い事もしました。ヴァイオリンも10年、リコーダーも10年かなり真剣に練習しました。クラシック・バレエも3歳から20年続けました。歌うことも好きだったし、つねに音楽に触れながら育ちました。)

 YouTubeにはBach's Goldberg Variations BWV 988 - AriaWO掲載します

アンジェラ・ヒューイット(ピアノ)
カナダの音楽一家に生まれ、3歳でピアノを始める。4歳で聴衆を前に演奏し、5歳で最初の奨学金を得る。その後ジャン=ポール・セヴィラに師事。1985年のトロント国際バッハ・ピアノ・コンクールに優勝し、一躍世界の注目を集める。ヨーロッパ、アメリカ、アジア等世界各地でのリサイタルのほか、著名オーケストラと定期的に共演しており、ハイペリオン・レーベルからの卓越した録音により「我々の時代の傑出したバッハ弾き」(ガーディアン紙)との賞賛を得ている。06年のグラモフォン・アワード「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」受賞。また、00年カナダ政府よりカナダ勲章を、06年には女王誕生記念大英帝国勲章を受勲。イタリアのウンブリア州にてトラジメーノ音楽祭の芸術監督を務めている。



J.S.バッハ:6つのパルティータ BWV.825-830について
1726年に第1番、1727年に第2番と第3番、1728年に第4番、1730年に第5番と第6番を個別印刷。1731年に修正の上に合本とし「クラヴィーア練習曲集第1巻(第1部)」「作品1」と付した。クラヴィーア練習曲集は第4巻までシリーズ化されたが、作品番号は「第2巻」以降の出版作品には採用されなかった。
この曲6つのパルティータ(クラヴィーア練習曲第1巻)BWV 825-830(Sechs Partiten, Erster Teil der Klavierübung BWV 825-830)は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach)が作曲したクラヴィーアのための曲集。に興味を持ったののはかなり遅い時期と記憶する。

1. 変ロ長調(7楽章): プレリュード、アルマンド、クーラント、サラバンド、メヌエットI、メヌエットII、ジーグ/ BWV825 / 1726
1726年秋にかつての主人ケーテン侯レオポルトの嫡子誕生を祝い、自作の頌歌を添えて贈った作品。クーラントはイタリア・タイプ。ジーグは通例の対位法的な展開ではなく、分散和音を華やかに用いるスティル・ブリゼ(フランス語で「分散様式」)の手法による。

2. ハ短調(6楽章):シンフォニア グラーヴェ・アダージョ/アンダンテ/アレグロ、アンダンテ、アルマンド、クーラント、サラバンド、ロンドー、カプリッチョ / BWV826 / 1727
シンフォニアは、重厚な序奏、淡々と進む中間部、2声の「真正フーガ」の3つの部分から成る。冒頭は付点リズムがフランス風序曲を思わせるが、グラーヴェ・アダージョというバッハのテンポ指定に従うなら、より重々しく、あるいは和音の響きをたっぷりと聞かせるような響きとなるだろう。



挿入舞曲ロンドーは、トルヴァドゥールの時代のフランスの歌曲および詩の形式に由来する。もともと2つのパートの掛け合いで歌われたように、バッハのロンドーも2声部の模倣的なやりとりで進んでいく。
終曲カプリッチョは、本来ジーグが占める位置にあって、3声の対位法で書かれている。第1小節から3つの声部がいきなり鳴り響くが、フーガは厳格で、後半は反行主題が扱われる。

クラヴィーア練習曲集第1巻を鍵盤の女神アンジェラ・ヒューイットのバッハ新録音!「6つのパルティータ」をファツィオリ・ピアノで再録音!

「6つのパルティータ」もファツィオリによる新録音バージョンをリリースとあり早速試聴してみました。バッハの音楽と共に生きる人生を「最高の贈り物と生涯の冒険」と称するアンジェラ・ヒューイット。長いキャリアの中で世界中で繰り返してきたバッハ演奏、そしてその集大成となる「バッハ・オデッセイ」で進化し続けるバッハを魅せてくれたヒューイットが、様々なスタイルが交錯する「パルティータ」の真髄を描きます。



『J.S.バッハ:6つのパルティータ BWV.825-830(2018年新録音)』
【曲目】
 J.S.バッハ:6つのパルティータ
  パルティータ第1番 変ロ長調 BWV.825
  パルティータ第2番 ハ短調 BWV.826
  パルティータ第3番 ニ長調 BWV.828
  パルティータ第4番 イ短調 BWV.827
  パルティータ第5番 ト長調 BWV.829
  パルティータ第6番 ホ短調 BWV.830

【演奏】
アンジェラ・ヒューイット(ピアノ/ファツィオリ)

【録音】
2018年12月1日-6日
文化センター・グランド・ホテル(ドッビアーコ、イタリア



ヒューイットさんに質問では「バッハ弾き」として語っていますが、そういったレッテルを貼られることに抵抗を感じますか?と言う質問に対して
(決して悪いレッテルではありませんよね(笑)。個人的には「チャイコフスキー弾き」と言われるよりも「バッハ弾き」と言われたい。バッハ以上の音楽なんて考えられないから、むしろ光栄に思います。バッハ演奏で人に認められたのであれば、自分の音楽家としての資質を誇ってもよいでしょう。バッハの音楽は音楽的素養と技術をたいへん高いレベルで求めるものですから。

そうはいっても、私は広いレパートリーを弾くように心掛けてきたつもりです。「ヒューイットはバッハしか弾かない」と言うのは簡単な話ですが、それは事実ではない。もちろん私のキャリアを築いてくれたのがバッハであることは確かで、ハイペリオンとの「バッハ・ツィクルス」は間違いなく私のキャリアの礎です。アルバムが高評価を得たときのパブリシティは非常に効果がありますし、何よりも録音するレパートリーについて学び、弾きこんでいく音楽的な過程が大事なのです。)と語られたいました。



演奏は極めてオーソドックスなもので、刺激的な演奏は他に色々ありますが、まずまとめて購入できるバッハの主要なピアノ作品集自体が少ないので、それだけでも高評価できるボックスセット。演奏に癖が少ない点では、生真面目で音色も美しいシフの対抗盤といえるでしょう。優美さと鷹揚さの点ではシフに若干劣るかな、と個人的に思います。「バッハの作品はいろんな異なったレベルで楽しむことができる。音楽の専門家でも、音楽教育を受けたことのない人でも、各人のレベルに応じて楽しめる。それはやはりダンスのリズムを持つ音楽だからだろう」

ヒューイット氏のバッハ全曲CD録音は今や2回目に入っている。1回目の全曲録音で彼女が使用していたのは米スタインウェイ・アンド・サンズのピアノだったが今はファツィオリ・ピアノを愛用されてます。バッハの生きた時代にはまだ現代の仕様のピアノはなかった。鍵盤音楽とはいっても、チェンバロやフォルテピアノなど当時の仕様の楽器で弾く古楽奏者の演奏も台頭して久しい。そうした中で現代仕様のピアノにこだわり、とりわけ新興メーカーのファツィオリを好んで使う著名ピアニストとしても、ヒューイット氏は異彩を放っている。ブラボー!

日本の識字率は低下していると言われる、誠に残念だが短命でつきたディーナ・ウゴルスカヤの基本をJ.S.バッハ・ショパンから紐解く

2021年10月02日 | クラシック音楽・オーディオ

最近耳にする識字率とは?の問題が話題になっていますが、日本では100%の割合で子どもたちが義務教育を受けているため、文字の読み書きについても問題なくできる人がほとんどです。
此れが江戸時代でも文字の読み書きは士分で85%程で一般人でもなんと約50%の江戸庶民は識字率があり、埋め立て地区が多く塩水が多く水も使えず、幕府は上水道を作り周りの川に堀を作り其れを利用して下水完備も行い、糞尿は大切な肥料にし、年間四百円程で上下水道を解放した。当時の江戸は世界的にも清潔で安全な暮らしやすい都市であったと言われているが、基本はこの識字率の高さが物語る、基本は識字率が高い事であるように江戸の庶民の文化は高いと思う。

最近学校の教科書から士農工商と言われた制度のような文字が無くなり、全ては同じ日本人と言った時代で職業別に分けた、天皇の元に幕臣以下士農工商と言う職業分類の文字であった、ご存知渋沢栄一も農家の長男だったのです。勿論社会に役立てば政殿(まつりごと)は相談し国をも動かした。
当時新生明治時代は長州、薩摩で政府を固めた時代にも関わらず、幕臣の渋沢にも政府立ち上げを依頼した。

日本は一丸となったその後、大久保不在の時に西郷は「征韓論」を支持する様になったと語られるが、「征韓論」とは文字通りに読めば「韓国を征伐する」であり、武力で朝鮮を支配しようとする主張のことである。この論を唱えた主役は、西郷隆盛とされている。しかし、このころの文献、史料のどこにも、西郷がこれほどはっきり「征韓」を唱えたという記録はない。一度その辺りの真実を深掘りしてみたいと思う、お隣さんの当時は両班(りょうはん)の時代である。
両班は、高麗が国家を建設する時、唐・宋の官僚制度を参考にしながら、文臣(文班)と武臣(武班)の2つの班からなる官僚制度を採用した国である。



しかし、世界では文字の読み書きができない人が多く、2017年時点で約7億5000万人(世界の15歳以上の6人に1人)いることがわかっています。
この記事では日本や世界の識字率を見ながらいがい識字率が未だ低いことに驚いてしまう。勿論隣国は日本併合以前は識字率も俄然低く基本を教わったことも知らない程度だ。
しかし近代はPC普及等で、漢字変換で漢字を忘れる傾向があり、高齢化が進み記憶が曖昧になり漢字を書かなくその傾向は強くなる一方である、また一番悪い事に、問題は大手新聞社報道陣が間違った報道(新聞社利益中心の記事)が多く、益々新聞離れに拍車がかかる。

筆者が言いたいことは簡単で、昔と比べ手紙、葉書等の便りの文章は少なくなっている。これはメール等に代用され益々簡略化された文章になっていく、このままで良いのだろうか疑問です。文字の読み書きや理解する能力を「識字」と呼び、識字率は文字の読み書きができる人の割合を指します。
日本にいれば字の読み書き、文章の理解をできる人がほとんどですが、これは義務教育により学習することができるからです。



日本では初等教育の純就学率は男女ともに100%、そのため識字率についても世界でも上位の水準ですが、世界では識字率が80%に満たない国や地域も多くあります。
現に2017年時点で文字の読み書きができない人は約7億5000万人(世界の15歳以上の6人に1人)いることがわかっています。この問題に対して世界では大きな課題として認識されており、解決すべき問題として取り上げられています。持続可能な開発目標として定められたSDGsでもこの教育分野について取り上げており、目標4に掲げられています。世界では学校に行けない人、文字が書けない人が今もたくさん存在します。

これは子どもたちを取り巻く環境などが大きく影響しているのですが、就学できない、できても途中でやめざるを得なくなる状況を改善することから始める必要があります。識字率が低い国や貧困が深刻な国では、親が教育の大切さをわかっていないために子どもに労働や家事をさせ、学校へ通わせないケースも多くあります。そうした国では学校で給食を配布したり水汲みの必要がなくなるよう水道を設置するなど、子どもが学校へ来る理由を作り改善に向けた支援活動を行っているそうです。

やはり基本は大切であり、母国語だけでなく、識字率が高くなれば基本が養われ数学、音楽、運動まで良い影響するようである、昔から文武両道と言われた天才的と称されることもあるが、スポーツこの反射対応しなければ上手くはならない、ゲームの組み立ては頭の回転が良い程好結果が出るようである。
筆者も後期高齢者の入り口に突入するが、ある程度の文章を手がける事でボケにならないように努力しようと思う。せいぜいブログアップ回数を増やしボケ防止を行いたいと思う次第である。
年賀はがき程度は唯一肉筆で宛先を書くように心がけていますが、年とともに漢字も下手になり今年からは丁寧にと心がけるように思う。



音楽の基本中の基本のバッハの2声のインヴェンション BWV.772-786を聴きながらピアノ演奏を「ピアノの哲学者」と言われたディナ・ウゴルスカヤから学んでみるが、此の演奏が優しく心に響くようです。

ディナ・ウゴルスカヤ(Dina Ugorskaja)は1973年8月26日-レニングラード(現在のサンクトペテルブルク)、ロシア(旧ソ連)で生まれ2019年9月17日、がんで亡くなった。46歳だった。父親はピアニストのアナトール・ウゴルスキ。母親のマヤ・エリクはシェーンベルクの《月に憑かれたピエロ》のソビエト初演で朗読を担当した音楽学者。ウゴルスカヤは1973年、父親が活動していたソビエト時代のレニングラード(現在のサンクト・ペテルブルク)で生まれた。ウゴルスキは1982年から1990年までレニングラード音楽院の教授を務めた。
父親からピアノの手ほどきを受けた後、1980年からレニングラード音楽院に所属する特別音楽学校で学んだ。7歳でレニングラード・フィルハーモニー管弦楽団フィルと共演して注目を集める。しかし、1980年後半からの体制改革運動「ペレストロイカ」の流れの中でソビエトでは反ユダヤ主義的な動きが表面化。脅威がウゴルスキと家族に及んできたことから、1990年に一家でドイツ・ベルリンに亡命した。

亡命後、ウゴルスカヤはハンス・アイスラー音楽大学に進み、その後、デトモルト音楽大学へ。そのまま大学に残り、2002年から2007年まで講師を務めた。その後、ソロ活動のかたわら、2016/17シーズンからウィーン国立音楽演劇大学(University of Music and Performing Arts Vienna)に就任、亡くなるまでピアノ科の教授を務めていた。



ディーナ・ウゴルスカヤの名盤復刻! バッハ&ショパン! ロシアの名ピアニスト、アナトール・ウゴルスキの娘であり、自身も国際的なコンサート・ピアニストとして活動したディーナ・ウゴルスカヤ。2016年からはウィーン国立音楽演劇大学のピアノ科教授を務めながらも、癌との闘病の末、2019年9月に46歳の若さでこの世を去りました。

この「バッハ&ショパン」アルバムは、2008年に「Venus Music」からリリースされ、しばらく廃盤となっていた稀少盤。バッハのインヴェンションは、残念ながら未だ単なる練習曲と見なされていますが、特に2声のインヴェンションは信じられないほど洗練された豊富なアイディアのおかげで、ウゴルスカヤのことを子どものころからずっと魅了していたといいます。そして対照的に、音楽性と技術の両面で、ピアノ音楽でもっとも挑戦的な曲集の1つであるショパンのプレリュード。その深い感受性と冷静なパフォーマンスから、「ピアノの哲学者(philosopher at the piano)」と呼ばれたウゴルスカヤが、バッハの率直さとショパンの複雑さを見事に対比させた名盤の1つです。

J.S.バッハ:2声のインヴェンション BWV.772-786 ● ショパン:24の前奏曲 Op.28  



《曲目》
 J.S.バッハ:2声のインヴェンション BWV.772-786
15 Inventiones, BWV 772-786: No. 1 in C Major, BWV 772

 ショパン:24の前奏曲 Op.28
24 Préludes, Op. 28: No. 20 in C Minor. Largo
24 Préludes, Op. 28: No. 24 in D Minor. Allegro appassionata

《演奏》
  ディーナ・ウゴルスカヤ(ピアノ)
  使用楽器:ベヒシュタイン D-280

《録音》
  2004年3月
  デトモルト(ドイツ)
  Bach & Chopin
  Dina Ugorskaja



この「バッハ&ショパン」アルバムは、2008年にVenus Musicからリリースされ、しばらく廃盤となっていた稀少盤。
バッハのインヴェンションは、残念ながら未だ単なる練習曲と見なされていますが、特に2声のインヴェンションは信じられないほど洗練された豊富なアイディアのおかげで、ウゴルスカヤのことを子どものころからずっと魅了していたといいます。そして対照的に、音楽性と技術の両面で、ピアノ音楽でもっとも挑戦的な曲集の1つであるショパンのプレリュード。
その深い感受性と冷静なパフォーマンスから、「ピアノの哲学者(philosopher at the piano)」と呼ばれたウゴルスカヤが、バッハの率直さとショパンの複雑さを見事に対比させた名盤の1つです。



上記の写真はバッハの時代に存在した鍵盤楽器で家庭での練習用の楽器であろう。
バッハは完成した曲集の扉に自らこのようにしたためた。《インヴェンション》と《シンフォニア》は、長男フリーデマンのレッスン用の小品を集めて改訂したものであり、その成り立ちから既に教程としての性質を持っている。しかし、ここに書かれていることの真意はいったいなんだろうか?
 バッハは音楽家を育てるのに、両手を使った鍵盤音楽の演奏技術を身に付けさせることから始めた。
クラヴィーアの愛好者、とくにその学習希望者に、(1)二つの声部をきれいに弾きこなすだけでなく、更に上達したならば、(2)三つのオブリガート声部をも正しく、かつ、手際よく処理し、あわせて同時にインヴェンツィオをたんに得るだけでなく、それをたくみに展開し、そしてとりわけカンタービレの奏法をしっかりと身につけ、しかもそのかたわら作曲への強い関心をも養うための明確な方法を教示するところの、正しい手引き。アンハルト=ケーテン侯宮廷楽長ヨハン・ゼバスティアン・バッハ これを完成す。1723年。」
兎に角基本中の基本の曲集ではあるがじっくり聴くも味わいは豊かである。

そして、ショパンのすべての長短調を網羅した24の前奏曲。1838年にマヨルカ島で完成された。これは、小説家ジョルジュ・サンドとの恋愛関係が始まって間もなくの時期であり、サンド一家の転地保養にショパンが同行した最初の機会である。ショパンはこの旅行を実現するためにパリでのレッスンをいくつも断り、一方で知人たちから少なからぬ借金をした。パリの出版家プレイエルが《前奏曲集》に前金を支払ったのも、旅行費用を援助するためだった。
病気で長く臥せっていたことなども考えると、おそらくショパン自身、マヨルカへ着く頃にはすでに曲集の全体がみえていたのだろう。ショパンにとって、バッハ《平均律クラヴィーア曲集》の伝統に連なる作品を残すことは、かねてからの願いであり、音楽家としての使命でもあったのだ。



《練習曲集》においてショパンは、《平均律》の伝統を音楽内容と機能の面で継承したのだったが、《24の前奏曲集》では、同じ源泉からおもに曲集の外形を受け継いだ。マヨルカでのショパンの様子を伝える書簡からは、彼が四六時中バッハの楽譜を手放さずにいたことが判るが、《平均律》とショパンの《前奏曲集》の共通点はほとんど唯一、24の長短調で書かれていることだけである。
ディーナ・ウゴルスカヤの演奏は優しく響くピアノの音に筆者の10吋タンノイの据え置き型と真空管のアンプ相性は良く、グランドピアノの演奏が良い音色を醸し出す。ブラボー!

待ち望んだ朗報、やっとLS3/5aの音質の原因解明ができた・・・! これで万全。 BWV1079を試し聴く、ドイツ・ハルモニア・ムンディ盤バーソルド・クイケンのトラヴェルソ演奏が面白い

2021年09月09日 | クラシック音楽・オーディオ


筆者のLS3/5aのサブ・スピーカーのターミナルプラグが折れた此れは事件だ、注意して損傷箇所を見ると、溶接部分が欠損したのようである、ここで判明したことが大きい、この部品は一体型でなく溶接を施した物でした。これが音質低下を妨げた原因でした、今の磁術では音の響きの伝導は溶接部が有れば劣化することが多いと思う、この溶接はハンダ使わず電気溶接可能の様子である。

この組立は素人がセットした物なのであろうか?と疑問が湧く、肝心な音の繋ぐ場所に安易に溶接部品を使うとは、工業系を習得する学生でも、誰でも気が付く不手際である、メーカーとしても大失格であろう。この欠陥箇所を探し当てることに1年6ヶ月が無駄に過ぎたのだ、正に「瓢箪から駒」とはこの事である。

早速ターミナル部分を外し、折れて無い部品を叩くと明らかに溶接と解る鈍い音がする、これが原因でエインクロージャー全体に影響を及ぼしている事が判明した。金属同士で部品交換は一体型の頑丈な物と交換しようと思い勿論ネットでも注文でと思ったが現物を直接のプラグ形式を詳しく見たいので、仕事のついでもあり、秋葉原に久しぶりにオヤイデ電気店に立ち寄る事にした。

秋葉原の電気街の意外と小さな店舗ですが、電源ケーブル、三叉ソケット、接続プラグ、スピーカーケーブル等も種類は豊富で大変重宝します。
但し構造上此の様な溶接での接続は音質と関係はあるのであろうか?の疑問が涌く、単純に考えれば一体物は金属同士で叩けばキンキンと金属音が鳴る、しかし溶接部分があればコツコツと鈍い音がする、此の様な事が音質に影響するのであろうか?この部分の交換でLS3/5aの音質が変化すれば本来の実力が発揮されるに違いないと思いやっと欠陥部分が見つかったら様に感じた、購入時から疑問視した場所と原因が追求できたことになる。ターミナルプラグネジを強く締め付け溶接面の溶接部が取れた事に起因巣のだが・・・。



上記の写真のように本体とボルト部分を溶接で繋げてあり、直径7mmの物のネジ部分で如何にも貧弱でしたこの様な物作りは一般的なオーディオ愛好家ならおかしいと思う部分でもある。接着部分も極小で接続部に疑問がつきまとう。一般的な工業関係の常識から言ってもこの方式は全ての事故の原因と思う。
正にこの原因が「値千金」「瓢箪から駒」が解明した瞬間でも合った。長年の音質悪化の疑問を解く原因は溶接部分であろうと問題解決の糸口であったのだ。溶接部がしなかったら勿論原因は不明のまま今も聴いていたのだろう・・・?

当初は下記の現物でねじ部分は溶接物とは思わなかった部品です。当時デットストック品を一番初めに購入しプログに乗せ音質の事を正直に掲載したつもりである。販売者から(貴方のブログのためスピーカーが売れなくなった)とお叱りのメールも頂いた、販売者には、今この補修した音を是非聴いて頂きたいと思う次第である。本当に現物で試聴し販売したのであろうか?実に疑わしい。これが良い音なら本物を聴いた事はあるのであろうか?BBCの流れる音楽を聴いたことは無いのではあるまいか・・・? それとも多分体調が悪いのではなかろうか・・・? 心配である。
これでやっとLS3/5a本来の音が聴けるようになるのであろう、実に長い年月であった、今まで何か中途半端な感じが残り気掛かりであった。

下の写真は今回オヤイデ電気店で見つけた金メッキのターミナルプラグで見るからに一体型の丈夫そうな物です。外径は9mmで2mm太くなった。
商品を眺めて思うは2年間此の原因判明が解らなかったことで、最初から溶接部分の接着が甘かったようにも感じた。此れは期待が出来る・・・・現物を手に取り金属で叩くとカンカンと良い音が響く間違いない様である。
一般的な日本の技術者ならこの辺りの起因は当初から問題視する点である様に思うが・・・?外観だけでは見つけられない処である。壊れた事で解明できた。



自宅を出る時は雨模様でしたが、秋原町付近に到着した頃には青空も広がり良い塩梅になった。車は300円路上駐車場に駐車した。この付近の迷惑駐車は5分でも違反キップを発行されるので要注意地区でもある。勿論都内は便利ではあるが、車移動の駐車場不足で車移動族には負担が大きい。

店舗に在庫があるものは太く一体型で頑丈そうで早速購入する。音質の変化にも気になるのでLS3/5aの修正は片方ではなく、勿論両方修正をする事に、手の込んだ作りで2セット購入価格は¥3,300でした。その後は飯田橋にて簡単な仕事があり、3時間程で終了して帰宅すると20時過ぎていた。
補修作業は翌日に持ち越し、此れで本来の姿が聴けることを想像しながら、今までの音質改善の原因がやっと追求出来た様に感じた。



翌日、前日の書類をまとめ後は自由時間、穴を太くするために近くのホームセンターにて木工ドリルの刃(9mm)を購入、今回のターミナルプラグは(12mm)2段方式になっているため、2種のドリルの刃が必要でストッパー(3mm)のセットも含め太い木工用ドリルの刃を購入した。3mmは所有している、寸法を図るノギスは勿論所有しているため、工具があると都合は良いです!

従来エンクロージャーについているケーブルはハンダを溶かして切り離した、今回のターミナルプラグは細工が細やかで、後ろ側にケーブル隠し取付ネジが付いている為大変重宝している。使用材質は銅製とおもうが金メッキ品である。一番肝心なことは一体化しての作り方は期待出来る。



早速修理にかかる、慎重に行うと意外と時間がかかります。所要時間2時間30分ほどで2台のエンクロージャーを修理を終えた。
見た目より時間が掛かり終了後のテストが楽しみでもあります。
取付時はケーブル類は無水アルコールで汚れを落とし接点回復剤を塗布し慎重に取り付けました。

以前LS3/5aを駆動には良いとアドバイスされた、ラックス製パワーアンプは1972年2月発売の真空管は松下製6CA7を使ったLUXKIT A3500のアンプで聴く、古いアンプのゆえ真空管の交換と配線はウエスタン(WE)ケーブルに交換し部品も一部交換し新しいアンプに近付けました。

しかしLS3/5aのスピーカー購入後、只々こんな音ではないと疑問を持ち続け、先ずは石のアンプを真空管に交換して、すべてのケーブル交換もし、エンクロージャーの吸音材も交換し、最終的には、この吸音材の中に鉛の噛み潰しの重りもサンドし、思い当たる全てのチューニングを試みたが、今ひとつLS3/5aの英国独特の渋みのある気品に満ちた音は得られなかったが若干の音の濁りは取れなかった、今回のターミナルプラグの交換で疑問が一気に解明出来たようである、やはり原因はこの部品にあったようである。

原因追求まで永い2年でもあり、すっかり楽しんだ2年でもあった様に感じたのであった。全く苦労の連続で最後はあっけない原因判明で完成するようです。

これは大不満の事ですが、このデトックススピーカーを販売した本人よりご不満の指摘を頂き大変恐縮したが、やっと原因究明でき今は大変満足しています。デトックス品もこの部分の補修で自信を持って販売できると思います。
勿論、今回溶接部分が取れなければ原因は解らなかった様に思います。これぞ最高のバージョンアップでした、スッキリ、クッキリの音に満足です。

正にスッキリした響きも心地よく、LS3/5aはアンプを選ぶ傾向がある様に思う、できればプッシュプルの真空管アンプが良く鳴るように思う、真空管もある程度の馬力は必要ではある。
それと今回の様なトラブルは多いのではないのであろうか?特に接続部品等は製品を吟味し不安な所を見つけ次第交換等の処理をお勧めします、テストは簡単で金属等で部品を軽く叩き音を聞けば判断出来ます、テストハンマー形式です。


早速結線し先日購入のビル・エヴァンスで視聴を始める。早速出た音は、ターミナルプラグの材質が違った為か高音のキレが幾分リアルになった感じがします。最近は10吋タンノイをメインに聴くことが多く、久しぶりにLS3/5aをじっくり試聴する事にしましたタンノイと比べ僅かではあるが高域の鳴り方がきめ細やかに思う、ターミナルプラグ変更の効果か、試聴して判明したが、使用材料の質が良いのか不明であるが確かに高音の質が可也向上した、何故なのであろう。細かな部分のディテールの良さが出た、ピアノの張り詰めた音も心地良い。今までとはニュアンスが違う。少し渋めな品の良い英国の音が鳴る様になりました。
ただし断って置きますが、アメリカのユニットで聴くようなパンチのある、熊手の様な手で叩く乾いたドラムの音は決して出ないですが・・・。

この部分は構造上にもターミナルプラグに問題が合った様に思う、原因が判りやっと安心して聴ける、何故か急にホットした気分だ、2年間もこの部分の為に疑問視を続けた苦労の原因が紐解け音楽に専念できる自慢のサブスピーカーに格上げである、LS3/5A本来の姿を理解した瞬間であろう。

此の様に音質が良くなるとメインのTANNOYのターミナルプラグの交換を検討しなければならないのだろう、ⅢLZのスピーカーターミナルプラグの交換する材質はロジウムメッキの物を探しています。以前ジャックに使った事があり音質はロジウムメッキが良かったです。

余談ではあるが、因みに今夜Eテレでエヴァンス特集があり、ビデオをセットしました。新しい情報があるのか楽しみでもあります。



こうなれば締めたもので、やはり此のユニットで聴くには、実に気になった曲はやはりバッハのクインテット演奏によるBW V1079です。

先日購入したドイツ・ハルモニア・ムンディ盤の1958〜1993年までの作品を50枚セットの中より今日のフルート(モダン・フルート)の前身となった横笛である。略して「トラヴェルソ」と呼ばれることも多い横笛の音色です。
実に生々しい音が鳴る、苦労してやっとたどり着いた境地である、此の様な細かな点が原因で汚れた音だった様に感じ疑問を追い続けた勝利者のようである。

果たして木管のトラヴェルソの音質がどのように再現できるか、勿論モダン・フルートと違い古楽器の自然な音で「音楽の捧げもの」を聴きたい。



ピリオド楽器演奏開拓者として、ししてそれを志す人々の師として、今もなお精力的に活動を続けているクイケン三兄弟は、1974年にレオンハルトのリードのものでこの作品を録音していますが、本アルバムはそれから20年後の’94年、彼らと長年演奏を共にしてきたコーネンと自分たちが主体となって、心を新たに満を持して取り組んだものです。前作での発想の間違い(編成や解釈)を改め、数多い実演と透徹した研究から生み出された至高の名演を繰り広げています。現代のスタンダードといえる名盤です。

J.S.バッハ:音楽の捧げもの(BWV 1079)

トラヴェルソの音はやはりモダン・フルートと若干違って聞こえる感じです。高音域は実にナチュラルな溶け込んだ音がきける。家庭で聴くにはこの程度の音質で充分に思うが、あと少しのグレートアップを望むのが、オーディオ馬鹿なのであろうと反省するばかりである。

やはり只者では無かった英国のモニタースピーカー、改装したLS3/5aのポテンシャルに驚く、ターミナルプラグを交換後の試聴は想像より特に広域が増し気持ちよく音楽の演奏がリアルに聴こえる感じが強い、ターミナルプラグの交換で此の様に音が良くなる事はマジックのようである。特に上手く鳴る感じるはジャズが面白い。ビル・エヴァンスの新しいCD購入したので到着が楽しみです。



特に興味深いバルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)の音色がどのように聴けるかも含めてじっくり聴く。
クイケン兄弟は以前、レオンハルト監修の同曲演奏録音をしているが、ここでは、フラウト・トラヴェルソ、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェンバロのみで全曲演奏している。学究的作品から芸術作品へと見る目がかわったのだ。その最たる例が「トリオ・ソナタ」の演奏である。これを聴くだけでも価値がある。ことに第2楽章の対位法的作曲技術を、これみよがしではなく、圧倒して聴かせる各奏者の腕の冴えは、旧録音よりもよりいっそうすごい。クイケン・アンサンブルは。この編成でのこの曲の演奏を演奏会でよく出すようになった。最小編成(トリオ・ソナタの編成)で全曲演奏することで、みごとに実演用作品として世に知らしめることが出来た。そうした意識を持っている奏者の演奏はやはり説得力がある。「音楽の捧げ物」で、第一に推したい盤である。

同曲にはリヒターの逸品があるが、古楽器・モダン楽器の違いの他に、楽譜の解釈およびアンサンブルの編成が異なる。「ヴァイオリンのための2声のカノン」がいい例で、リヒター盤は2本のヴァイオリン+チェロで演奏しているが、本作ではヴァイオリンは1本というのがバッハの意図という解釈で、1本のヴァイオリン+チェンバロで演奏する。その理由は冊子の解説に詳しい。新鮮な解釈の下、クイケン3兄弟(ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、フラウト・トラヴェルソ)+コーエン(チェンバロ)の4人だけで演奏される。したがって、チェンバロが全面的に活躍する。その他、リヒター盤ではフルートはトリオ・ソナタにのみ登場するが、本作ではフラウト・トラヴェルソが1つの声部を担当する場面が他にもある。


 バーソルド・クイケン、(Traversflöte)
 シギスヴァルト・クイケン、(ヴァイオリン)
 ヴィーラントクイケン、(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 ロバート・コーンアン、(ハープシコード)
 デジタル録音:1994



 01. Musikalisches Opfer (musical Offering), Bwv 1079
 02. Ricercar A 3
 03. Canon Perpetuus Super Thema Regium
 04. Canones Diversi Sopra Thema Regium
 05. Canon A 2, Cancrizans
 06. Canon A 2, Violin: In Unisono
 07. Canon A 2, Per Motum Contrarium
 08. Canon A 2, Per Augmentationem, Contrario Motu (no
 09. Canon A 2, Per Tonos (ascendenteque Modulatione A
 10. Fuga Canonica In Epidiapente
 11. Ricercar A 6
 12. Quaerendo Invenietis
 13. Canon A 2
 14. Canon A 4
 15. Sonata Sopr'il Sogetto Reale A Traversa, Violino E
 16. Largo
 17. Allegro
 18. Andante
 19. Canon Perpetuus

フリュートのことを古楽器では(横笛)フラウト・トラヴェルソと呼び木管楽器である。金属で作ったフリュートの音と木管のフラウト・トラヴェルソの微妙な音の違いも聴き分けられる様繊細なところも感じるようになったのです。



バルトルド・クイケン1949年、ベルギーのディルベーク生まれのフルート、フラウト・トラヴェルソ奏者。世界の古楽界をリードしてきたクイケン3兄弟の末弟。ブリュージュとブリュッセルの音楽院を経て、ハーグ音楽院でフランツ・ヴェスターにフラウト・トラヴェルソを、フランス・ブリュッヘンにリコーダーを学ぶ。バロック・オーケストラ「ラ・プティット・バンド」のフルート奏者を務める他、様々な古楽演奏グループとも共演している。また、バロック時代の演奏方法についての研究は高く評価されており、1976年からはハーグ音楽院で後進の指導にもあたっている。

フラウト・トラヴェルソの名手バルトルド・クイケンによるテレマンのフルート(トラヴェルソ)のための作品集。テレマンは18世紀前半のドイツで最も人気のあった作曲家。当時は大バッハを凌ぐ名声を手にしていました。テレマンは非常に多作家で、あらゆるジャンルの作品を残しています。中でもフルートをともなった室内楽作品には、彼の知的でありながらも親しみやすい音楽の特徴があらわれています。



名盤と誉れ高い、クイケン兄弟&コーエンの『捧げもの』。各楽器の手練れ4人が本当に贅沢な演奏を聴かせてくれます。響きの重なり、研ぎ澄まされた調和など絶妙に息の合った名演で、「トリオ・ソナタ」における各楽器が競いあうかのような箇所での集中力も抜群です。

今回の新盤の最大の特徴は楽器編成が4でハープシコードを中心に他の楽器が次第に加わるような構成になる。
これにより各曲の統一感ができて全体が1つの曲のように聴こえるようになった。これは最新のバッハ研究の成果だろう。
聴く方の立場でも楽器の種類が少ない方がカノンの構造がわかりやすいという効果を生んでいる。
6声のリチェルカーレのハープシコードの妙技を聴きたい方は旧クイケン盤などをお聴きになると良いだろう。
筆者は思うが今回の楽器編成が一番しっくりくる。



録音は時代は前後するがジギズバルト・クイケンの無伴奏ヴァイオリンのソナタとパルティータが残響が少し多すぎると感じたが、これは楽器の直接音が捉えられていて録音にも好感が持てる。
筆者はこの曲は単独のハープシコードに演奏を聴くことが多い、特に5.からのカノンのスリリングな調べは好きですが、フラウト・トラヴェルソの如何にも自然な音質が人間味あふれ暖かく抱かれる感じになるのも良い、こうして聴くとクリヤーなLS3/5aの細やかな音は意外と奥の深さが感じる。特にガンバとトラヴェルソが重なりハープシコードに移り見事な調和を出すあたりのスリリングなリアル感は流石である、これは演奏の良さも大きい。音質追従者にはLS3/5Aの綿密な音は違った意味から見ても十分魅力あるエンクロージャーの様でしょう。

非常に斬新な演奏スタイルだ。4人で完結できるなんてこれぞ新しい解釈なんんであろうか。曲は言わずもがなの名作です。

2年間疑問をいだき聴き続けあらゆる事を試し、文中にも記載したが、最終的には販売者からも「あなたのブログ内容で商品が売れない」と厳重注意をいただく始末、筆者としてはあと少しクリヤーな音になればと頑張って手を加えて来た事を正直に書き続けて来ました、正に事故の原因がこのスピーカーの欠陥だった様に感じた、この事故は全ての商品とは思わないが、偶々この商品は溶接部分が甘かったとも思える。やはり自分の耳が正しかった事は証明された、老人病であろうかとも思い?3ヶ月に一度のペースで近くの総合業院の耳鼻咽喉科にて耳掃除していただいています。
購入して2年、やっとLS3/5aの本来の姿の音を聴けた瞬間であった、ブラボー!

A Day In The Lifeはビートルズの1967年の名盤『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のラストを飾る名曲だ。

2021年09月03日 | クラシック音楽・オーディオ

1967年の名盤ザ・ビートルズ、「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」50年後のハイレゾ版の試聴する。

『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』 は、イギリスにおいて1967年6月1日に発売されたビートルズ後期の8作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム。当時の英国盤はモノラル盤とステレオ盤の2種類が発売された。1967年のグラミー賞でも最優秀アルバム賞ほか4部門を獲得した。
アルバムを架空のブラス・バンド「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のショーに仕立てるコンセプトから、「世界初のコンセプト・アルバム」といわれています。もちろん、これについては諸説あるので、そのような通説があります。



アルバム発売50周年にあたる2017年、ついにハイレゾ版が配信開始となりました。もちろん、ビートルズ初のハイレゾ音源。発売からは過ぎたようだが、久しぶりに音質も良いとされるサージェント・ペパーズを購入する、個人的に大変興味深く好きな「Day in the Life」をじっくり聴きたかったことが目的でした。

本作はビートルズ中期の実験的なサウンドの集大成ともいわれますし、実際、時代はサイケデリックなムーブメントの真っ最中でした。しかし、色鮮やかな絵の具もすべて混ぜれば真っ黒になってしまうように、ただサイケデリックというには、何やらどす黒いものがうごめいているような感じもするのですが。



当時は「サージェント・ペパーズ」は、カラフルが行き過ぎて、真っ黒に感じる瞬間さえある。まぎれもない傑作であることは、20代前半の自分にもおぼろげながらわかりましたが、しかし第一印象となると「怖い」感性に変化する。
1968年にビートルズはシンプルなバンドサウンドに回帰した(と、されてる)その後有名は「The Beatles」を発表しますが、白一色のアルバムジャケットから「ホワイト・アルバム」と呼ばれているのは、何やら示唆的にも思えます。

此れは筆者の主観ですが、ビートルズを聴くには何といってもエンクロージャーは英国のユニットがお似合いであり何故か共感し納得する、勿論10吋のTANNOYで聴くことも良いが、若干ボリュームを大きくしてLS3/5Aでアンプは真空管の6CA7管を接続で相性も大変良く、しかもハイレゾ版は充実したビートルズを楽しむ音も其れなりに納得してしまう。
柏のショップで試聴した、KEFらの最新のLS50はデバイスを選ばないとも言われ中音域のカラレーションを削減し、非常に深く細やかなサウンドを実現すると言われる、使用アンプはDENONで駆動していた、確かにハイレゾ音源との対応も良かった。最新のKEFの音と言われ興味は付きない、今流行りのハイレゾと一度はLS3/5Aと比べて試聴したいと思う・・・。
音質の傾向としては古いタイプの演奏は真空管アンプとの相性もありLS3/5Aで聴くことがアビーロードスタジオでの音がビートルズらしい演奏と思える。

筆者が思うに好みの音楽は意外と古い演奏を好んで聴く場合が多いのは何方が良いのか大変悩み深い問題のようである。最近LS50を販売店で試聴したが細やかな音の違いもリアルに再現し音全体のバランスも良いが、自宅での音が勝るようにも思うがでも実際には聴き比べてみないと明らかには出来ない。

当時の電器ギター用のアンプ等は勿論真空管を駆使したリバプールサウンドがお似合いであるようにも感じる、真空管も当時英国産のEL34のMullard管で聴きたい所ではあるが、現在Mullardはロシア管のレプリカ品以外の本物は中古品市場を探しても良い物を調達する以外無いのかもしれないしれない。
話せば尽きない古い英国独特の音なのであろう、真空管での特徴の違いが出るパワーアンプはやはり手放せない聴きである。



英DECCAの電蓄デコラにも使われ明瞭で骨太な音が特徴の6CA7/EL34。英国製といってもVALVO、Phillips等もあるがMullard Philips(EL34/6CA7)特に有名で一度は聴いてみたい管でもある。だが当面は松下製6CA7で聞き続ける・・・

今回は「サージェント・ペパーズ」当時購入のLPレコードはくり返し聴くことはないと思っていたので今まで買わずにいたのですが、ついうっかり魔が差したというかポチしてしまった。CD2の「ストロベリーフィールズ」のテイク違いが何通りかが聴けるのですが、これがすばらしい。ジョン・レノンの生の声が、リアルに伝わってきて感動的。



アルバムに収録された凝りに凝ったバージョンよりもストレートに聴く者の心に、何かが刺さってくる感じ。「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」もビートルズの曲づくりの秘密が窺い知れて面白い。中間部は、ピアノのインストで演奏されるのですが思いのほかポールお得意のボードビル調なのがわかって興味深かった。

昔、「レット・イット・ビー」のネイキッドというのが出たことがありましたが(あまりネイキッド感は無かった・・・)、この別テイクの録音を聴いているとサージャントのネイキッドという感じがしてくる。資料的な価値というよりも、ただ繰り返し聴きたくなるようなCDでした。

50周年記念だから豪華にしたいというのは仕方ないのかもしれないのですが、もうちょっとコンパクトな装丁でまとめて欲しかった。後はただ此れは、やっぱり買って良かったと思う他はない。







上記の「A Day In The Life」を聴き思うは、又バッハの音楽に崇拝の念と憧れを感じることに感じる。The Be0atles – A Day In The Lifeはビートルズの1967年の名盤『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のラストを飾る名曲だ。


ポール・マッカートニーにとっては、子供の頃に、この聖堂の聖歌隊オーディションに落ちてしまったという少し苦い思い出がある場所です(スターになった後、この聖堂で大々的に公演を行ったので、リベンジ成功といったところでしょうか)今思えば一度The Beatlesの聖地イギリスに尋ねたかったと思う。

この曲を聴き、バッハのカンタータへの思い入れが徐々に強くなったようです。



では、この『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』とは、一体どういう作品なのだろうか。一般的に、本作は“世界初のコンセプト・アルバム”といわれている。

このコンセプトはポールが発案したといわれてり、アルバム全体を架空のブラス・バンドであるサージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドのショウに仕立てるというものだった。

冒頭の「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」から始まり、ラストの「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」の前に、「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のリプライズを配するところなどは、たしかにコンセプチュアルな印象を受けるだろう。サイケデリック時代らしいバラエティに富んだ楽曲がずらっと並べられ、それらの一曲一曲が非常に凝った作りになっている。



「The Making of Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band」
 01. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (02:02)
 02. With a Little Help from My Friends (02:44)
 03. Lucy in the Sky With Diamonds (03:28)
 04. Getting Better (02:47)
 05. Fixing a Hole (02:36)
 06. She's Leaving Home (03:35)
 07. Being for the Benefit of Mr. Kite! (02:37)
 08. Within You Without You (05:05)
 09. When I'm Sixty-Four (02:37)
 10. Lovely Rita (02:42)
 11. Good Morning Good Morning (02:41)
 12. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise) (01:18)
 13. Day in the Life (05:33)

ジョンが書いた曲の中間部にポールの書いた全然別の曲を挟み込んだ構成で、シンセではない本物のオーケストラが導入され、その音がまた何重にも重ねられたり、途中でテンポやリズムがコロコロ変わったり、目覚まし時計が鳴ったりと、遊び心や実験が満載なのだけど、この曲に関してはそれらすべてが見事にハマって成功しているように思う。



レノン&マッカートニーの意図するところははわからないけれど、わたしの想像ではそんなに深い意味の無い歌詞をいくつか組み合わせただけのように思える。
ビートルズ A DAY IN THE LIFE は二つの曲を変調して一つの曲に、鳥肌ものの感動を味わった革命的作品それにオケが入り正にバッハのカンタータの世界を除くような感じにさせる「A Day In The Life」の曲には驚きである。改めて感ずることは筆者のバッハのカンタータを聴くキッカケを与えた曲でもある。

「A Day In The Life」は「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」や「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」、「ホエン・アイム・シックスティー・フォー」といったビートル・クラシックともいえる親しみやすい名曲がある一方で、バロック風のハープシコードとソリッドなギターの組合せによるアレンジがユニークな「フィクシング・ア・ホール」、おもちゃ箱をひっくり返したように賑やかな「ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト」、ジョージのインド趣味が全開した「ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー」、ニワトリの声やブラス・セクションなどを取り入れて追い立てられるような印象を受ける「グッド・モーニング・グッド・モーニング」など、異色のナンバーがずらりと並んでいる。

これらは、その前の『ラバー・ソウル』や『リボルバー』で培ってきた楽曲作りやアレンジの集大成でもあり、コンセプト・アルバムというひとつの大きな枠組みで重要な役割を担っているのだ。
その後「ホワイトアルバム」と続く2枚組アルバム、魅力タップリの興味深いアルバムでした。その後「アビーロード」と締め括り解散へと。最大の特徴は彼らの曲はアルバム毎にターニングポイントがあり表情の変化が興味深い。



また、本作のラストを飾る「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」にいたっては、美しく繊細なメロディーで始まりながらも、壮絶なサイケデリック・ワールドへと発展するスケールの大きなナンバーで、アルバム最大の聴きどころとなっている。

たしかに『ラバー・ソウル』や『リボルバー』には名曲が多数存在するが、アルバムとして通して聴くのであれば『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の全体の構成力にはかなわない。それが本作を名盤として賞賛される理由のひとつなのだろう。
改めてビートルズ の今も強く残っている事に驚く、やはりビートルズ は青春そのものです。ブラボー!