伝統ある英国のTANNOY IIILZで聴く、音楽の父J.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

エンリコ・マイナルディ( チェロ)演奏時間の一番長いJ.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)を検証。

2021年01月25日 | バロック音楽・オーディオ一般


以前購入した「カール・シューリヒトの芸術」の中より交響曲第100番『軍隊』、交響曲第95番、ほか シューリヒト&シュトゥットガルト放送交響楽団チェロの貴族マイナルディとシューリヒトの協演!ハイドン名曲集を聴いた。
 ①ハイドン:交響曲第100番ト長調「軍隊」
 ②ハイドン:チェロ協奏曲ニ長調
 ③ハイドン:交響曲第95番ハ短調
 エンリコ・マイナルディ(Vc)
 カール・シューリヒト(指)シュトゥットガルト放送SO.
 ①1958年4月8日シュトゥットガルト、ゼンデザール・ヴィラ・ベルク
 ②1950年11月5日シュトゥットガルト=デゲルロッホ、ヴァルトハイム 
 ③1955年4月5日シュトゥットガルト=デゲルロッホ、ヴァルトハイム
  以上すべてライヴ録音(モノラル)

②ハイドン:チェロ協奏曲ニ長調が気になり再度聴いたが実に良い演奏であり感銘し、誠にお恥ずかしいが名前だけは聴いたことがある程度のエンリコ・マイナルディなるチェリストを調べてみる。

チェロ演奏を試聴すると、このTANNOY10吋ⅢLZMKⅡモニター・ゴールドのユニットは実にうまい具合に弦楽器、特にチェロを鳴らすコツを熟知しているかのように、誠にうまい具合に鳴る。正にTANNOYは弦楽器の独壇場でもあるかようだ特にチェロ独特の低域のブーミー音はかなりリアル感もある。 
演奏者エンリコ・マイナルディのバッハを堪能する。
どうもオーディオマニアは、自分の持つ機材のシステムの上手く響く曲の演奏者を探すことが醍醐味でもあり、面白い故また新たな挑戦が始まりそうである。



エンリコ・マイナルディ(Enrico Mainardi)は1897年にミラノに生まれでイタリア・ミラノ出身のチェリスト/作曲家/指揮者。
チェロ奏者の父を持ち、4歳からチェロ奏者の父親から手ほどきを受けました。1950年代は演奏活動のピークであり、クーレンカンプも参加した、E.フィッシャー・トリオのメンバーとして活躍。シュナイダーハンやフルトヴェングラーとも共演しています。
録音においてはDGを中心にベートーヴェンやブラームスのソナタ集、協奏曲はドヴォルザーク、ハイドンといった古典派の作曲家を積極的に紹介。また1958年には来日をし、その際に自ら編曲した日本の名旋律集の録音も行っています。

ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院では作曲を習得し、ベルリン音楽院のフーゴー・ベッカーのもとで研鑽を積む。また、ベルリン国立歌劇場のチェロ奏者やトリオなどで室内楽での名声を高める。33年にはベルリン音楽院、その翌年にはサンタ・チェチーリア国立アカデミアで教壇に立ち、ミクローシュ・ペレーニ、ジークフリート・パルムなどを育てる。1976年4月10日、独・ミュンヘンで死去。



悠然としたテンポ設定、あらゆるフレーズに魂を込め、ひたすらバッハの精神性を表現し尽したマイナルディ(1897-1976)の偉大な遺産。本国のオリジナル・アナログマスターからのハイビット/ハイサンプリングによる新リマスタリングしたステレオ盤。最後に貴重な演奏後のマイナルディの言葉を特別収録。

イタリアのチェロ奏者、作曲家、指揮者のエンリコ・マイナルディ(1897年5月19日~1976年4月10日)が1963年1月から64年4月にかけて、オイロディスクへステレオ録音したバッハの無伴奏チェロ組曲全曲です。このときマイナルディは60代半ばに達していました。彼が初めてバッハの無伴奏チェロ組曲第3番を演奏したのは1913年5月のことで、それ以来約50年にわたるバッハの作品研究と、それを実際の音にする技術的鍛錬、運弓法と運指法の追究が、この録音に結実しています。

話は変わるが、思えばバッハのチェロ・ソナタは取分け有名でチェロの登竜門とも言える全集で、演奏者も頗る多く、パブロ・カザルスを筆頭に多くのチェリストの演奏をするが、自分の好みの演奏者を見つけるのも大変興味深い。今までも多くの演奏者を紹介してきたが、マイナルディは魅力的な演奏が光る。此のゆったり目のテンポも独特のものです。

当初は遅いと聞いていたが進むに連れ此のテンポの中に溶け込み実にリラックス出来るソナタと思うように感じる、勿論音質もしっかりした弦独特の深みのある音に溶け込んで行くようである。



バッハの無伴奏チェロ組曲の録音では、この作品の再発見者として有名なパブロ・カザルス(1876~1973)のSPレコードへの録音が神格化されていて、バッハ像や作品像に大きな影響を与えました。それは雄大豪放でいて、著しく精神的でストイックなバッハ像であり作品像でした。

ところが、カザルスと同時代を生き、ドイツを中心に演奏活動を行ったマイナルディのバッハ演奏は、テンポも表情もずっと緩やかで、弦楽器本来の歌う要素を失うことなく、バッハがこの作品に示した線的対位法を多彩な音色で立体的に描くことに成功しています。カザルスが示した輝かしい音色と迸る生命力、凝縮した厳しさの代わりに、ここには柔らかな光と豊かな包容力、広々とした開放感があります。バッハの解釈が異なる演奏には違った意味で興味が湧いた。



タンノイは独特の癖のあるユニットは、エンクロージャーを選ぶ傾向は強い、オリジナルの箱ではどうも低域不足が不満になり少人数の演奏のみとなる事が多いタイトルにクインテット演奏専用IIILZ命名が似合う、大型のレクタングラー型箱に入れると効果的と伺ったことはある、現在筆者はGOODMANS AXIOM80の箱に移植してアコースティック・レジスタンス・ユニット付きの装置で聴く、以前はHPD295のユニットから交換し万全になった、特にTANNOY10吋ⅢLZMKⅡモニター・ゴールドでじっくり味わいたいのなら是非マイナルディの( バッハのチェロ)がおすすめです。

【収録曲】J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)
<DISC1>
 1. 無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007
 2. 無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV1008
<DISC2>
 3. 無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV1009
 4. 無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調 BWV1010
<DISC3>
 5. 無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV1011
 6. 無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV1012
 7. 演奏を終えて ― 結びの言葉(エンリコ・マイナルディ) *LPレコードより復刻。モノラル音源
【演奏】エンリコ・マイナルディ( チェロ)
【録音】1963年1月19日(3)、21日(2)、3月3日(1)、5月10日(4)、1964年4月22~26日(5、6) ベルリン


以前エンリコ・マイナルディ(Vc)演奏のハイドン:チェロ協奏曲ニ長調を聴き、お気に入りになった演奏者で意外な名盤と思う。 95番が端正でいいですね。 チェロ協奏曲もすばらしい。 繰り返し聴けます。優雅の極み!特にチェロ協奏曲がすばらしい。。

バッハのチェロソナタも有名ではあるが、未だ第三番の冒頭しか無く記憶も実に曖昧だしたので、真剣に聴いたことがなく、早速CD購入に至る。テンポはどれも遅めでクーラントやジークなど野暮ったいと思われるほどゆっくり演奏するが、その中に舞曲に潜む強い生命力が滲み出している。とにかくこの演奏に体を漂わせるとこは、ひたすらバッハの原点に迫る感じがした。少し辛口な音色が魅力的で、そのあたりにバッハに対する深い畏敬の念が現れるように思われる。



現在TANNOY10吋ⅢLZMKⅡモニター・ゴールドと300Bシングルを駆使して聴くが、チェロの透き通る低音とブーミー感が実に味のある弦音を聴かせる、十分すぎるチェロ独特の低音の響きはHPD295では味わえなかった音質です。確かにGOODMANS AXIOM 80の箱との組み合わせが響く音を聴き、チェロの音質は10吋のユニットではこの程度の容積の箱が必要性と感じられるこの頃である。バッハのチェロソナタ音楽はこういった、落ち着いた音色・テンポの演奏を探し求めていたのかもしれない。全曲を通して悠然としたテンポを徹底的に貫き、そのなかで一音一音を確実に練り上げていく様は驚嘆の一言に尽きます。

チェロを思い無心となってバッハに向き合あうと、やがて淡々と第1番の前奏曲が開始されます。数多くの刺激的なバッハに触れてきた我々が、ここまで着飾った部分を排した演奏を目の前にして、始めの数秒はぎこちなく感じるかもしれません。その後のゆったりとした気分は実に充実感が味わえる。
当時マイナルディは50代後半という、演奏家として最も円熟した時期を迎えており、絶妙のタイミングでこの録音は行われた言えるのかもしれない。又銘盤が加わったような感じがしました。

あの対象的な演奏カザルス盤と双璧をなす歴史的名演奏と思いました、ブラボー!



追伸Mシュナウザーモジャくん毛を整え一週間立ちました、意外と早く毛が伸びるようで、羨ましい限りである。仕事で深夜に帰ったが部屋に入れば必ず、お出向してくれる事は最大の癒やしになる、
此の日の仕事は立ったりしゃがんだり、スクワット状態の連続で、200回前後が必要のため、最近は翌日には筋肉痛は無いが翌々日になって痛むそして若干熱くなっている(炎症状態)トレーニング後の良い状態である、歳を感じるこの頃です。運動不足なのであろう。