伝統ある英国のTANNOY IIILZで聴く、音楽の父J.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

やはり音楽は楽しまなくては・・・スイングジャズは益々冴える北村英治の絶妙なクラリネット演奏で楽しむ。

2021年07月08日 | JAZZ・ボサノヴァ

ジャズクラリネットの名手、バディ・デフランコと初顔合わせ。1枚(1969年)を見ながら思うは、今、純粋に粋な音楽(スイング・ジャズ)を楽しむことには北村英治のクラリネットが一番癒されると思う。

わが国において「流行病」の為、又々何の効き目も無い第四回目の「緊急事態宣言」が一ヶ月間発令される模様で解除予定は8月22日とされる、取り敢えずステイホーム準備としてCD購入に至った。

最近日本のジャズの大御所の原信夫が亡くなって久しい、同じ年代での大御所の北村英治(きたむらえいじ)クラリネット筆者は健在です。彼のスイングする響きが大好きで、先日イオンモールテナントのHMVを覗いた時、北村英治のSwingin' LifeCDがあればと注文したものが入荷したとの連絡があり早速引き取りに行く。

筆者が思うは昔このジャケットの曲を聞いたが、実に北村英治らしいスイング・ジャズが堪能できるアルバムで是非我がアルバムに加えたいと思った一枚である、購入後早速試聴すれば、思わず体がノリ首振り族になった。



北村英治(きたむらえいじ)(東京都 ジャズクラリネット奏者)ジャズクラリネットの名手、1929年(昭和4年)4月8日、東京生まれ。慶應義塾大学在学中にクラリネットを学び、慶應義塾大学を中退して1951年南部三郎クインテットでプロデビュー。

1954年に自分のバンドであるキャッツハードを結成。1957年の音楽文化使節として来日したベニー・グッドマンとジャムセッションを行う。1957~60年小野満シックスブラザーズのメンバーとして活躍。

1960年より北村英治クインテット・カルテットのリーダー。1968~84年テレビ朝日の「モーニングショウ」にレギュラー出演。1977年から19回モンタレージャズフェスティバルに出演。米国、欧州、豪州の大ジャズ祭で活躍。2007年に旭日小綬章を受章。今でも月に10回以上の演奏会をこなす。



特にスイング・ジャズを楽しむなら英国のエンクロージャが実に良いスイングをしてくれる、現在若干の改造して吸音材の中に鉛の仕込み常用するLS3/5aを鳴らしているが若干は低音が自然に鳴る感じになったが大型の箱と比べると差が出る、筆者の常用するの響きメインと比べると10吋のTANNOY IIILZMonitor Goldにアコースティック・レジスタンス・ユニット付きのGOODMANS AXIOM 80の箱に移植したタンノイから流れる、染み出すようなスイングジャズのクラリネットの音は、実に頷ける音が響き渡る音にはかなわない。

常用するLS3/5aで聞くとわかるがTANNOYの音色と似ているがLS3/5aが精巧で緻密な音質が聴けるような気がするが、ライブ感、ホール感はTANNOYに及ばないが、LS3/5aの良さはその個体の大きさであろう。初めて見る方は驚くと思うが、小さな本体から響く正確な音質に目を見張るであろう。KEFのLS50より小さか固体に驚き、音出しをして再度驚くでしょう(笑)。音ではなく音楽が聞こえるLS3/5a良さを改める。駆動は真空管のアンプが相性は良く感じる。

但し注意点はこれらのエンクロージャーを駆動するのはそこそこの真空管アンプとの相性は抜群で能率も良く2W程あれば十分と思う、独特の北村節とも言われるクラリネット演奏の音色は独特の味がある。

現在アンプはラックスのA-3500を使用するが、手元不如意のためヴィンテージ管購入はしていないがSIEMENS製、TELEFUNKEN製等と比べてみたい。現在は予備管も含め松下 6ca7で聞くが意外と良い音はする。秋葉原の真空管販売店を除くと松下製 6ca7の価格も随分値上がりしているようです。



筆者がクラリネットジャズ演奏を知ったのは中学生当時親戚のオジサンに教えられたべニー・グットマンのスイングジャズでした、ノリが良く、美しいメロディー早速10吋のSPレコードを親に買ってもらった記憶が残る。これが最初のジャズの出会いでもあった。後に北村のクラリネットを知った。

北村英治「スインギン・ライフ/SWINGIN' LIFE」クラリネット(86年CBS/SONY)


収録曲
 1)スイート・ジョージア・ブラウン Sweet Georgia Brown
 2)ホエン・ユー・アー・スマイリング When You're Smiling
 3)スイート・ロレイン Sweet Lorraine
 4)チャイナ・ボーイ China Boy
 5)タイム・オン・マイ・ハンズ Time On My Hands (You In My Arms)
 6)風と共に去りぬ Gone With The Wind
 7)エブリ・タイム・ウィ・セイ・グッドバイ Every Time We Say Goodbye
 8)素敵なあなた Bei Mir Bist Du Schöen
 9)キャンディ Candy
 10)ムーンライト・ビカムズ・ユー Moonlight Becomes You
 11)ジャスト・ワン・オブ・ゾーズ・シングス Just One Of Those Things
 12)ノーバディーズ・スイートハート Nobody's Sweetheart
 13)ホエア・オア・ホエン Where Or When (Babes In Arms)

member
  Bass    –  池沢行生
  Clarinet     –  北村英治
  Drums      –  渡辺毅
  Piano.       –  秋満義孝
  Producer  –  中村慶一



録音は1986年4月5月8月と記載される、この当時はテナーサックスも吹いていたが、51歳のとき、一回り年下のクラシッククラリネット奏者(当時、東京芸大教授)の村井祐児先生に教えを請うた。「生涯現役であるならば音の幅を広げなければ」と願ったからだ。師匠村井氏のアドバイスでテナー演奏は封印したそうです。未だ現役で楽しい演奏を行い益々音色も冴えているように感じる、北村英治の生の音を聴いたのは多分10年前と記憶する。

〝音楽に必要なのはスイング感です。人間の体が自然に持っているスイング感が音楽の原点です。私はそのスイング感を大切にしたいといつも思ってます。そこからジャズが誕生しました。

これは北村自身のコメントである。ここに収録されたスイング・ナンバーは代表的なジャズ・スタンダードお馴染みのナンバーで実に気軽に楽しめる一枚である。ジャズ仲間でのスイングはなぜか安心してきけるクインテットである。

ベニーグッドマンに憧れ好きで入ったこの世界に北村は、1951年南部三郎クインテットでプロデビュー、1954年自己のバンドを結成した。
1954年当時はジャズ人口も少なく、職場は当然のように米軍キャンプ地がベースであった頃と思う、その後徐々にライブハウスが開業してきた様である。



しかしこの頃北村にチャンスが舞い込んだ、57年文化使節として来日したベニー・グッドマンとジャムセッションを行う。バディー・デフランコや、リー・コニッツも研究する一方、ジャズ伝統のデキシーも自分のものとし、幅広い音楽家に成長した。

演奏会では木管の暖かく深みのある音色と独特のフレーズで聴衆の心を豊かに満たし、曲間のお喋りでも大いに楽しませてくれる。音楽だけでなく料理通として、あるいはニュースキャスターやコメンテーターとしてもテレビ・ラジオで活躍している。



南部三郎のバンドを辞めて「キャッツハード」という自分のバンドを組んだ。ところがマネージャーに出演料を持ち逃げされてしまい、日々の稼ぎをすべてバンドメンバーへの返済にまわした。お金に困って麹町の安いアパートに引っ越し、鍋窯を質に入れて、ジャガイモと玉ねぎばかり食べる生活が続いた。

そんなとき助けてくれたのが大橋巨泉だった。巨泉は早稲田大学の学生でありながら、銀座のテネシー(ジャズ喫茶)でプロ顔負けの解説と司会をしていた。一度読んだ本の内容はすべて覚えているほど頭がよく、実に面白い男だった。北村さんが笑ってしまうほど負けず嫌いなところがあって、一緒に釣りに行くと北村さんより釣れるまでやめなかった。
食うや食わずの生活をしていた麹町のアパートに巨泉がコメと牛肉の佃煮を持って現れた。鍋窯はないので洗面器でコメを炊いた。「きたねえな」という巨泉に「煮沸するから大丈夫」と北村さんは応えた。



バンドメンバーへの返済が済んだころ、美空ひばりと親しかった小野満から声がかかり、1957年に「小野満とシックスブラザーズ」が誕生した。お嬢(美空ひばり)の公演についていって、ジャズを歌うとき伴奏した。

占領下だった沖縄に行ったとき、楽屋でジュリー・ロンドンが歌う『クライ・ミー・ア・リバー』のレコードをバンドメンバーで聴いていたら、お嬢が「何これ。いいわね。ちょっと貸して」とレコードを持っていってしまった。ところが翌日、お嬢が「あの曲歌うから伴奏して」と言い出して、みんな真っ青になって伴奏した。
やはり美空ひばりは天才だったんですよ!
小野満とバックのシックス・ブラザーズ/北村英治、辰巳幸雄、近藤 進、西村宗良、チャーリイ・脇野、コジー・萱島

演奏が終わると米軍の将校が来て、「あんなに歌える日本人がいるのか。英語の発音もすばらしい」とべた褒め。北村さんは将校に「彼女は英語が話せない」と説明するものの、将校は「うそだ。からかうな」と怒り出す始末。


北村英治が語る、終戦で北村の青春時代が始まった、と語る思い出話も面白い。このような語りは北村さしさが滲み出ている。



51歳のとき、クラシッククラリネット奏者の村井祐児先生に教えを請うた結果なのでしょうか、最近ますます元気な音が冴える北村英治のクラリネットの音色が綺麗に感じるようになった。


スイングジャーナル誌に於ける楽器別人気投票でのポールウィナーは1960年から2010年同誌が休刊するまで続いた。その間、テディー・ウイルソン、アール・ハインズ、バディー・デフランコ、ビル・ベリー、スコット・ハミルトンとの共演も回を重ねた。
2011年~2014年、毎年5月に開催されるノリッジジャズパーティー(英国)に連続出演し、英国のジャズ誌「ジャズジャーナル」2014年4月号には「北村英治のジャズ人生」の記事が掲載されると共に表紙写真となり、英国のジャズファンに親しまれている。

現在はモーツアルトのクラリネット曲も楽しんでいるようです、木管楽器のリードの優しい響、いつまでもクラリネット独特の美しい響きを聞かせていただきたいと願うばかりである。ブラボー!



ブログ更新後の翌日家族で楽しめる、以前注文した珈琲豆が入荷した、涼しい部屋での淹れたての珈琲をいただき、気合の緊急事態宣言発令のステイホームもこれで万全である。
珈琲豆も各種色々酒類は多いが、最近はブレンドの旨さが飽きず美味しく、微妙なブレンドの違いの変化に旨さを感じる、写真右側のオールド5ブレンド・フレンチクラシックブレンドは最近のお気に入りのブレンドも揃いました。当分は楽しめそうである、冷蔵庫の真空チルドルームに大切に保管した。