伝統ある英国のTANNOY IIILZで聴く、音楽の父J.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

朗報であった「英国製QEDスピーカーケーブルがオールドタンノイに良く合うと言われる」新しいケーブルでヨハンナ・マルツィ演奏のヴァイオリンを試聴する。

2022年03月29日 | クラシック音楽・オーディオ



正に春酣である、愛犬モジャと散歩に出かける、近くの公園の歩道の桜並木、満開に咲く桜は実に日本独得の景色かもしれない。
私の住む白井市は比較的桜並木が多く、桜並木の歩道は桜のトンネルを抜ける感じもする、最近464号線通沿いの桜は運転がしづらくなった為伐採したが、他にも桜の名所は多く桜見学には意外と穴場かもしれない。

モジャくんも長い間サロンでの予約が取れず、4月1日に予約できやっとサッパリできる様です。今は名前同様に、まさにモジャ、モジャ、状態である。
散歩時に枯れ木、枯れ枝が毛に纏わり散歩後のシャワーが面倒であるので新芽の次期が待ちどうしい。



今日は花見も兼ねて何時もより少し早めに散歩を楽しみました。1時間30分程の散歩コースであった、この後帰宅しシャワーを浴び寛ぎタイムであるが、モジャの毛を乾かすためのドライヤー掛けは実に面倒である。自宅ポストに以前注文した商品(スピーカーケーブル)が届いていた、実は楽しみに期待して待っていた。

今年2月盛岡の岩手県民ホールで諏訪内さんのバッハの弦楽ソナタ第一集を生で聴き、その後どうもヴァイオリンの演奏はあの時の演奏の感動を思い出し、自宅でのヴァイオリンの音質の調べから離れていった。
生演奏と比べる事が、これは比較にはならないと分かっていても、少しでも雰囲気でも近づけるのならと何気なくネットで調べてみると、スピーカーケーブルについて実に興味あるコメントがあった記事を見つけたのだ!

しかし筆者の知る限りの数あるスピーカーケーブルは、何故か現在使用する+線-線一対のWesternElectric 銅単線ツイスト ビンテージケーブルを使用するが5種類のWEのケーブルの中でも一番相性は良く、何十本と所有するケーブルの中では一番と思っていたのですが、兎に角オールドタンノイには相性は抜群と記載され、そんなに良いなら試してみたいと思うは不思議では無い、現在WEの寄線、単線ケーブルだけでも太さ違いのケーブルを5種を所有する。銅線に錫メッキのケーブルも太さの違いで音質も変わり試すことも楽しみであった。
ネット記事によるオールド タンノイに良く似合う、と言うスピーカーケーブルに替えてみたら・・と言う記事を見つけた。


オーデイオRCAケーブル、スピーカーケーブルには今まで多くのケーブルが紹介させて頂いたが、筆者の体験では今までスピーカーケーブルは色々替えて聴くとビンテージデッドストックケーブルWEの単線ケーブルが一番相性は良かったと思う。現在までにWEのケーブルだけでも撚り線及び太さも含め7〜8種類試したがWEの撚り線は結果良くなかった、単線材質:芯線 錫めっき銅(単線) 被覆 ビニル樹脂+綿繊維、被覆込外径:1.3mm、芯線外径:0.65mm、形状:ツイストペアケーブル(単線2本撚り対線)のケーブルにここ暫くは落ち着いていた。

科学的な数値の裏付けのある物から、果は「イワシの頭も信心から」、みたいな怪しげなものまで含めると実にさまざまな種類があるのです。その中でも一番手軽に触れることが出来るのが、スピーカーケーブルの分野であろう。手軽というのには二つあり、一つはその交換には本当に手が掛からない(簡単)ということ、もう一つは手軽なお値段です。
勿論この値段にも様々な価格がありことはもちろんで、本末転倒で高いものは100万円を超えるような高価なものもあります。かようにスピーカーケーブルというのは他の機材によってその評価が変わってしまうので、一概にこれがどうだという訳にはいかないのです。勿論このように色々ケーブルについては各社の物をテストして来たが、装置によっても音質の違いはあり千差万別であることは否めない。
今まで随分沢山のスピーカーケーブルを試したことは言うまでもないが、勿論
カナレ、ベルデン、WE単線、ケーブル径4.0mm極細仕様のカテゴリ8LANケーブルまで確かめたが、他のメーカーと比べ音質は良くなってきたが最後の決め手には決まらなかった、特に低音のダブつきが気になり、広域がヒステリックに感じる等、彼方が良くなれば此方が気になる、何れも決め手にかけるケーブル選びであった。

記事によりますと、低音が良くでるようになった原因は、PFさんによれば現代のケーブルのように新素材の線材やシースを使っていないからだそうです。なんとこのケーブルの設計は40年も前のもので、それを未だに作り続けているのはすごい、というのも受け売りです。PFさんの気の遠くなるような数のケーブルの聴き比べの結果、やっとここに到達したはずなのに、それを簡単に手にいれて喜んでいてすみません。と言うコメントが印象的でした。



あまつさえ、それをここに公表してしまって良い物かどうか、判断に迷うところですが、このブログを読んでいる人は多分少ない上に、信用できない情報が多いので、鵜呑みにする人がいるとも思えず、それほどの影響はないはずです。そのスピーカーケーブルとは昔からある、「英国製QEDのProfile42Strand」です。

ここで不安に感じた事は、見ると普通の延長コードと変わらない風貌、このケーブルは撚り線であった、今迄使う撚り線は単線より相性は良く聴こえた事がなかったが・・・少し不安を感じながら作業を進める・・・。
さっそくネットで6m(片側3m)注文して先端を加工し取り付けて試聴する、本来なら多層のエージングをしてからの評価しなければなりませんが、これが想像以上に良いのです!
このケーブルは全く飾り気もなく+-の表示もない。そこで刻印をマジックで塗り進行方向を確かめる。電流も水の流れ同様に向きがあると教えられた。エージングもしなく取り替えた瞬時に音が変わった実に抜群の相性に思う。

最近筆者も相当遠視が強まってきている、メガネなしでは見えなく、黒塗りの文字も読めない状態である、眼鏡を頭に掛けてメガネを探すバカオヤジ加減、机の周りには何時も2〜3個のメガネが置いてある。
いよいよメガネルーペが必要になる気分である、確かめた事はあるのだが・・・
其れと同時に老人には誰も思い当たる難聴気味になるが、不思議なことに音楽の演奏での鳴り方の違いは確かに分かる事が不思議でもある・・・



このケーブルのもう一つの良いのは、価格が大変リズーナブルで貧困老人には大変優しい点が挙げられる。そこで+側を決め黒テープで印をつけ、依線のため皮むきしてよくねじ込み先をハンダで固める。

筆者の使用するパワーアンプはSUNVALLEY SV-501SE 300Bですが、このアンプの原型はADVANCE M-501でした、使用されている真空管も300Bの他に6AN8から6BM8へと変更されているが6AN8という球とアンプの相性が悪く、SUNVALLEYに移籍後6BM8へと変更したのだと推測します、一般的にメイン真空管は300Bを使うが球を変えても音色はあまり変わらないという評価もあるそうです。

但し聞く所に寄ると300Bは「なす管」との相性は良い評価は高いそうですが音質の評価は明瞭感は少ないですがさらっとしていて嫌味がなく水彩画的な音楽性に富んだ音だと言われています。
以前、秋葉原の電気街で筆者が最初試聴した時はTANNOY IIILZ in Cabinetとは非常に相性良く聴こえ印象に残ったので購入に至るアンプである。



以前作業時にはんだコテを取り付けるケーブル板を製作し使用時は机に乗せると意外と便利で重宝している。見た目は最悪であるが・・・(笑)
後日HPで完成品のスピーカーケーブルを探すと、なんとQED - Reference Golden Anniversary XT/2.5m(ペア)(完成品スピーカーケーブル/要端子選択)¥54,600で販売している、勿論接続部品に定評あるロジウムメッキ処理品を使用しても法外の価格で自作が一番である。例えばFURUTECH|フルテック バナナプラグ(4本1組/24k金メッキ処理)WO使用してもそこ迄にはならない。

SV-501SEパワーアンプにケーブルの方向を決めビニールの皮を剥ぎシルードをネジリはんだ付け処理を行い後は結線を行う、意外と狭いところの結線は時間を要する。仕上がったケーブルを取り付けセットし真空管アンプに火を灯す。



真空管が温まった塩梅を見計らい緊張しながら音出しをする。
なによりも音にギスギスしたところがなく、ゆったりと鳴ります。それでいて透明感もまったく損なわれません。
ヴィオリンの音色も申し分ありません。そればかりか低音もいままでよりずっと豊かに出るようになったのです!勿論低域のダブつきも無くなりスッキリしたどこまでもし自然な低音が部屋に響きわたるのでした。

確かにスピーカーにより音も違い最新の物を選ぶ人と、あえて古いヴィンテージ物を選ぶ人がいるように、スピーカーケーブルにもそのそれぞれにマッチしたものがあるようです。最新のスピーカーの音と、今から50年以上前のビンテージと云われるスピーカーでは、まったく音の出方が異なるので、これはある意味当然のことかもしれません。
そのスピーカーケーブルとは昔からある、「英国製QEDのProfile42Strand」です。とはいえあくまでこれはオールド・タンノイとの相性です。英国製のユニットにはやはりケーブルも米国製より英国製にケーブルが相性も良いのかもしれない様でもあった。

筆者は現在スピーカーはLS3/5aにアンプはLUXKIT A3500を繋げ、後はタンノイIIILZ Monitor GoldのユニットにアンプはSV-501SEを繋げ音楽によりユニットを替え楽しんでしますが、今後は英国製QEDケーブル仕様のお陰かタンノイ試聴が多くなるであろう。



とりあえず試聴選ぶは筆者の好きなヨハンナ・マルツィ~シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための幻想曲ハ長調D.934実に上手い事に鳴るのだ、実に嬉しい悲鳴である。兎に角ヴァイオリンの響き胴鳴きの雰囲気が意外とリアルである。こうなればベートーヴェンのロマンス・・これも大変素晴らしいのだった。
 シューベルト幻想曲
 ベートーヴェンのロマンス

ヨハンナ・マルツィ(Johanna Martzy)1924年10月26日、ルーマニア西部トランシルヴァニア・ティミショアラ生まれのハンガリー人ヴァイオリニスト。6歳よりヴァイオリンを弾き始め、10歳の34年にブダペストのフランツ・リスト音楽院に入学してイェネー・フバイに師事。13歳でデビューし、42年に同音楽院を卒業。第二次世界大戦後、47年のジュネーヴ国際音楽コンクール入賞以降はスイスを拠点に活動。53年に英、57年に米デビューを果たし、ソリストや室内楽アーティストとしての評価を獲得。ニューヨーク・フィルとの共演、60年代からはイシュトヴァーン・ハイデュとのデュオ活動も活発に行なう。79年8月13日、癌によりスイス・グラールスにて死去。54歳没。



他のスピーカーで聴いても良いのかどうか、それはまた別の問題です。この様な記事を見つけると試したくなるのがオーディオ馬鹿なところでしょうか?
その時彼に教えてもらったのが、TANNOYⅢLZ in GOODMAN AXIOM80 Cabinetにとても相性の良いというスピーカーケーブルでした。あまり高性能のケーブルだとオールドタンノイには無理がかかり本来の音を出せないそうで、このケーブルはその意味でぴったりの相性なのだそうです。

そればかりか低音もいままでよりずっと素直にしかも豊かに出るようになったのです!確かにGOODMANS AXIOM 80の箱にIIILZ Monitor Goldを組み込んだシステムはIIILZ Monitor Goldを組み込んだブックシェルフ型スピーカーシステムより豊かな低音は出る様になったが、若干低音が使用するケーブルによってはややもするとダブつき気味であり不満気味が点は、「英国製QEDのProfile42Strand」のケーブルは実に塩梅よく自然な鳴り方が心地よい、思うにケーブルで此処まで変わるとは予測できなかった今までのボリュームより若干大きめにしてもスッキリした聴き心地は素晴らしい。生演奏とは比べものにはならないが、これなら今後弦楽器の胴泣きまで味わえるヴァイオリン演奏が楽しめそうである。



勿論ヨハンナ・マルツィのバッハの無伴奏ヴァイオリンも良いが古楽器での演奏は断然聴きたくなる所である、少し古いは往年の名作を試聴する。
試聴には昔からの愛聴盤ヴォルフガング・シュナイダーハン(Wolfgang Schneiderhan)ヴァイオリニスト。1915年5月28日、ウィーン生まれ。2002年5月18日、生地にて没。5歳で公開演奏会を開き神童の名をほしいままにする。33年、17歳でウィーン響の、37年にはウィーン・フィルのコンサートマスターに就任し51年まで務める。その間シュナイダーハン弦楽四重奏団、48年からはエドウィン・フィッシャー・トリオなど室内楽でも活躍。フリーとなってからは、55年にバウムガルトナーとルツェルン祝祭弦楽合奏団を設立。また教育にも力を注ぐなど幅広い活動をした。

筆者が20歳代に購入したLP今も大切に保管しているが最初に聴いた思い出深いシュナイダーハンのヴァイオリンの音を楽しむ。
J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第1~6番
シュナイダーハン/リヒター1966年ステレオ。作品の構成感を厳格に打ち出したリヒターのチェンバロに、美しい音色とフレージングをもったシュナイダーハンのヴァイオリンが絡んだバッハ演奏。異色の顔合わせが相乗効果をあげた名演盤です。

何とまあ上手く鳴るものである、1966年頃録音した物とは思えない、このケーブルは確かにオールドタンノイには相性は良く感じる。ヴァイオリンの胴鳴きが、ヴァイオリンのユニゾンとかケチをつければいくらでもあるが、音楽を鑑賞するというカテゴリーの中では確かに良いケーブルかもしれない。

何故かこのアルフィーフ盤は大変厳格な正統派のJ.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第1~6番を聴く様な気分になったことも事実である。



この後しばらく此の儘聴いてみることにする、とはいえあくまでこれはオールド・タンノイとの相性です。他のスピーカーで聴いても良いのかどうか、それはまた別の問題です。

ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1~3番、F.A.E.ソナタよりスケルツォ 
ヴォルフガング・シュナイダーハン(ヴァイオリン)カール・ゼーマン(ピアノ)

1957/60年ステレオ。含み声のような音色を使った内省的なブラームス演奏。とくに作曲者晩年の諦観が漂う第2番は彼の資質にぴったりで、シゲティ盤、ゴールドベルク盤とともに、最高の演奏内容を示しています。

雨の唄といえばジョコンダ・デヴィートのヴァイオリンと言われるが、この演奏比べシュナイダーハンの音色は若干辛口に感ずるがキリッと締まった音色も良い塩梅の様だ。



メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲、ブルッフ:同第1番
フリッチャイ指揮ベルリンRIASso、ライトナー指揮バンベルクso

1956/52年モノラル。メンデルスゾーンは、SP時代のクライスラーの甘美さと、シゲティの熾烈さを併せ持った名演。大袈裟な表情になりがちなブルッフでも、シュナイダーハンは実に冷静です。



今回のハイライトとも言えるゴールデンコンビが奏でる、ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集
ヴォルフガング・シュナイダーハン、カール・ゼーマン(Wolfgang Schneiderhan & Carl Seemann)

【収録情報】
Disc1
ベートーヴェン:
 1. ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調 Op.12-1
 2. ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.12-2
 3. ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調 Op.12-3
 4.ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調 Op.23
Disc2
 1. ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 Op.24『春』
 2. ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調 Op.30-1
 3. ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調 Op.30-2
Disc3
 1.ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 Op.30-3
 2. ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 Op.47『クロイツェル』
 3. ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調 Op.96

ヴォルフガング・シュナイダーハン(ヴァイオリン)
カール・ゼーマン(ピアノ)

 録音時期:1959年5月11-28日
 録音場所:ウィーン、ムジークフェライン、ブラームス・ザール
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

ヴォルフガング・シュナイダーハンとカール・ゼーマンによるこのベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲録音は、1959年、ウィーン楽友協会(ブラームス・ザール)で伝説のプロデューサー、エルザ・シラー女史により行われました。エミール・ベルリナー・スタジオにて24bit/192kHzで新規リマスタリング。勿論音質もリアルでベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの最高傑作という評は、実際に聴いてみれば良く分かります。ヴァイオリンとピアノの丁々発止のやり取りが面白い作品で、確かにこんなスリリングな作品はそれまでありませんでした。特に『クロイツェル』に感動した。

言うまでもなく、カール・ゼーマンのピアノの音は輝きを増し、ふくよかな低音も良くスピーカーケーブルだけの変わり様には思えない、今後筆者の持つTANNOYⅢLZ in GOODMAN AXIOM80 Cabinetで体感する音楽はこのスピーカーケーブルの「英国製QEDのProfile42Strand」楽しみが膨んだ様に感じた、価格も比較的安価な現在オールドタンノイをお使いの貴兄は一度お確かめ頂きたいスピーカーケーブルである。
シュナイダーハンも亡くなって20年も過ぎているが、いま聴く渋みあるが大変瑞々しい音の再現は感動ものであった。ブラボー!