伝統ある英国の10吋ユニットで聴く、音楽の父のJ.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

今にして解った、流石このオッチャン(Duke Ellington)凄く茶目っ気たっぷりで、実に面白い・・・を検証する。

2022年06月12日 | JAZZ・ボサノヴァ

最近の筆者の部屋で聴こえる音楽は一番安定した音楽が聴こえるようになった。窓際に観葉植物を吊るしているいるが鉢が小さい為植替えの時期でもあろう。

昔からビックバンドジャズは余り馴染みはなかったが、エリントンの音楽は多少聴いてきた、久しぶりのエリントンを聴くことにした、筆者が最初聴いたエリントンは次のようなエリントン楽団の定番とも言えるような代物ではなかった。

一般的には(Duke Ellington)デューク・エリントンは、1940年代から大ヒットを記録する楽曲を次々と発表していきます。「Take The ‘A’ Train(邦題:A列車で行こう)」「It Don’t Mean a Thing(邦題:スイングしなけりゃ意味ないね)」など、今もなおジャズの代表曲として紹介されるこれらの曲は、全てデューク・エリントン楽団から生まれたものです。
デューク・エリントンが残してきた業績は、他の巨匠アーティストにも大きな影響を与えていて、マイルス・デイビスやスティーヴィー・ワンダー、その他多くが「エリントンみたいになりたくて音楽を始めた」と言われています。そのほか、合計9回のグラミー賞受賞や、ニクソン大統領よりアメリカ自由勲章の受章、フランス政府からレジオンドヌール勲章を受章するなど、世界の歴史に深く名を刻んだミュージシャンとなりました。こうした業績は、ジャズというジャンルの垣根を超えて20世紀を代表する音楽家、作曲家として今日も多くのファンに愛されています。

 Take The ‘A’ Train(A列車で行こう)
デューク・エリントンといえばこの曲という方も多いのではないでしょうか。しかし、実はTake The ‘A’ Train(A列車で行こう)は、 1939年にデューク・エリントン楽団のピアニスト兼作編曲者であったビリー・ストレイホーンがデューク・エリントンにオーダーされて作った曲で、デューク・エリントン楽団の曲ではありますが、デューク・エリントンが作った曲ではありません。

 It don’t mean a thing(スイングしなけりゃ意味ないね)
東京ディズニーシーのビッグバンドビートで演奏される代表曲としても知られています。ジャズには「名曲なくして名演あり」という言葉がありますが、個人的にはデュークエリントンだけは例外で、ジャズの名曲を数多くてがけた人物だと思っています。
是非、これからジャズを聴く方には誰もが知る曲を演奏するビックバンドジャズとしてお勧めのアーティストです。



筆者のオーディオ機材も落ち着きを見せる様になった、パワーアンプA3500のチューブをドイツ系の真空管はバスバンドの関係で中高音域で輪郭が出るので音の印象が変わるとのアナウンスもあるが・・・。
VALLOのECC85の球に交換しエージングも進み音質はVALLO独自の音が唸る様な低音、粘り強い音に聴こえる、特にウッドベース、金管楽器、リード楽器の独特の音色も余すこと無く楽しめる感じになった。

いわゆるジャズ向きの感じもするが・・・ウッドベースの独特の唸り音、特に好みなジェリー・マリガン、コールマン・ホーキンス、ベン・ウェブスター、ジョニー・ホッジス等好きな演奏が聴けるのは実に嬉しい悲鳴である。
ジャズ演奏の再生には小さなLS3/5aのエンクロージャーの割に上質な低音も再現するにパワーアンプA3500の組み合わせは、真空管独特の力強い表現と少し渋めな点もあるが筆者が試聴する限りは十分である、此れは余談であるが密閉箱仕様のLS3/5aは低音が意外と豊かで驚きである。



何故かエリントンと言われ一番思い出深いアルバムは、コルトレーンとの共演の、インパルス名盤「Duke Ellington & John Coltrane」一曲目の”イン・ア・センチメンタルムード”から引き込まれた記憶が残ります。

後お勧めは、「The Ellington Suites」収録されている組曲(Suites)は3つ。エリザベス女王に捧げられた「The Queen's Suite」(女王組曲)、フランス・グーテラス城の再建をたたえた「The Goutelas Suite」(グーテラス組曲)、ウィスコンシン大学(UWIS)での演奏に際して作られた「The Uwis Suite」(ユーウィス組曲)である。

勿論ピアノ曲も好きですもで、巨匠デューク・エリントンってどんな人?大昔おすすめのアルバムや名曲はと、興味深くエリントンを調べた記憶がある。
伝説的なジャズミュージシャンとして語り継がれるデューク・エリントンですがアルバムだけでも1,000枚は超える、果たしてどんなアルバムや名曲があるのか分からないという方も多いのでは無いのでしょうか?



デューク・エリントンは、1899年、アメリカ合衆国のワシントンD.C.生まれ。本名は、エドワード・ケネディ・エリントンで、「デューク」という名称は、友達によって付けられたあだ名で、貴族の称号の意味を指します。
1938年、エリントンはビリー・ストレイホーンという若い作詞家兼編曲家に会いました。ストレイホーンの最初のアレンジメント「A列車で行こう」を聞いたエリントンは、すぐに「あなたは一生私と一緒にいる」と言った。エリントンの直感は予言的でした。「A列車で行こう」は大ヒットし、エリントンオーケストラの代表曲となった。ストレイホーンとエリントンはそれ以来何年にもわたってコラボレーションを続け、彼らの化学的性質はアメリカ音楽に特有の創造性の溢れを生み出しました。
しかし、1939年までに、エリントンとミルズのパートナーシップは順調に進んでいました。エリントンは、ミルズが彼をだまし、母親の葬儀の手配を軽蔑したことを知ったとき、それを断ち切った。分裂にもかかわらず、エリントンの評判は最高の才能を引き付け続けました。1940年、彼は名手ベーシストのジミー・ブラントンと強力なテナーサックス奏者のベン・ウェブスターを加え、バンドは「ジャック・ザ・ベア」と「ココ」のレコーディングで新たな高みに到達しました。
1941年、エリントンは人種的不寛容を非難する風刺であるJumpforJoyのスコアを作曲しました。黒人の聴衆は、ショービジネスで非常に一般的な黒人のステレオタイプを放棄したこの画期的な作品を予告しました。ミュージカルはロサンゼルスで3か月連続で完売しましたが、プロモーターはメッセージが主流のアメリカには強すぎることを恐れ、ブロードウェイで上演されることはありませんでした。



エリントンは思いがけず、別の野心的な作品を追求しました。それは、アフリカ系アメリカ人の歴史を描いた主要なコンサート作品です。ブラック、ブラウン、ベージュが1943年1月にカーネギーホールで初演されたとき、少数の批評家がその賞賛を歌いましたが、他の多くの批評家はそうしませんでした。作曲家であり教育者でもあるデビッド・ベイカーは、エリントンはそのような批判に非常に敏感であり、そのため彼はそのような大規模な作品に再び取り組む前に躊躇したと述べています。
しかし、エリントンは音楽業界の海の変化に直面して妥協することを拒否しました。40年代後半、ポピュラー音楽の好みの変化と大規模なアンサンブルの維持にかかる高額な費用のために、ほとんどのビッグバンドは姿を消していました。事実上彼のレパートリー全体を書いた唯一のバンドリーダーとして、エリントンはビッグバンド時代の終焉を経済的かつ創造的に乗り切ることができました。彼は、絶賛された交響詩「ハーレムに平行な交響詩」など、より画期的な作品を制作しました。
当時新譜として発売され、当然あのエリントンのノリと思い購入したのが、これがもう只ビックリするようなアルバムで、疑問をとち続けた事は確かであった。
筆者は何故かこのアルバムを聴き戸惑ってしまう、ジャズ好きが最初にこの『ザ・ポピュラー』を聴いて、戸惑ってしまう。エリントンのアルバムは膨大で、なんの情報もないとどれを聴けばいいのか迷います。『ザ・ポピュラー』は大抵のTSUTAYAにもおいてあるほど流通している邦盤だし、
ビッグバンド編成だし、スタジオ録音だし、エリントンの有名どころな曲ばっかり収録されているし・・と、手を伸ばしやすいのはわかります。 有名曲ばかり収録されていても、エリントンにありがちなコンピレーションでなく、正式な発表作品というのも大きいでしょう。



筆者が思う、下記がエリントンの最初は聴かない方が良いアルバムが"The Popular" の様に思うのですが・・・・。

実は特殊な内容で、65歳のエリントンが過去のヒット曲の手直しを中心として、いろいろと音楽的な実験を試みたアルバムなのです(そう考えると、"The Popular" というのは随分皮肉のきいたタイトルですよね)。だから、「A列車」も3拍子のワルツで始まるし、「twitch」なんてバストロをフィーチャーした曲も演奏してます。そういう実験作と思って聴くと実は聴きどころ満載の面白い作品なのですが、初めてエリントンを体験する人には、途中から聴いてて辛くなり耐えられない、と思いませんか・・・(笑)これぞエリントンか?

筆者は何故かこのアルバムを初めて聴き戸惑ってしまった、ジャズ好きの筆者も流石最初にこのザ・ポピュラー"The Popular" を聴いて、戸惑ってしまった。
エリントンのアルバムは膨大で、なんの情報もないと、どのアルバムから聴けばいいのか迷います。ビッグバンド編成だし、スタジオ録音だし、エリントンの有名どころな曲ばっかり収録されているし・・と、手を伸ばしやすいのはわかります。 有名曲ばかり収録されていても、正式な発表作品というのも大きいでしょう。
実は特殊な内容で、65歳のエリントンが過去のヒット曲の手直しを中心として、いろいろと音楽的な実験を試みたアルバムなのです(そう考えると、"The Popular" というのはエリントンは随分皮肉のきいたタイトルですよね)。
だから、「A列車」も3拍子のワルツで始まるし、「twitch」なんてバストロをフィーチャーした曲も演奏してます。そういう実験作と思って聴くと実は聴きどころ満載の実に面白い作品なのですが、初めてエリントンを体験する人には全く厳しい試練である、(笑)。



エリントンのジャズの奥深さと受け取るか、そう考えると、あえてこの作品でエリントンと「出会う」必要もないかと。
「A列車」や「I Got It Bad」はいいけど、もはやハーモニーを聴かせるだけで、メロディが聞こえてこない「Mood Indigo」辺りで嫌になっちゃうのではないでしょうか。疑問が多く湧き上がりエリントを敬遠したのでしたが、最近暫くぶりに『The Popular Ellington』を聴くと実に新鮮でエリントンらしいモダンなジャズを聴くことができた、随分先のモダンジャズを探していた事が解明できるアルバムと言うことが40年後に理解できた。

Duke Ellington『The Popular Ellington』(1966)
 デューク・エリントン(p)
 キャット・アンダーソン、マーサー・エリントン、クーティ・ウィリアムス(tp)
 ローレンス・ブラウン、バスター・クーパー(tb)
 チャック・コナーズ(btb)
 ラッセル・プロコープ(as,cl)
 ジョニー・ホッジス(as)
 ジミー・ハミルトン(ts, cl)
 ポール・ゴンザルヴェス(ts)
 ハリー・カーネイ(bs)
 ジョン・ラム(b)
 サム・ウッドヤード(ds)
1966年5月9~11日、LAにて録音
曲目:
  1.A列車で行こう
  2.アイ・ガット・イット・バッド
  3.パーディド
  4.ムード・インディゴ
  5.黒と茶の幻想
  6.ザ・トゥイッチ
  7.ソリチュード
  8.私が言うまで何もしないで
  9.ザ・ムーチ
  10.ソフィスティケイテッド・レディ
  11.クリオール・ラヴ・コール

エリントン楽団からはジョニー・ホッジス、キャット・アンダーソン、ポール・ゴンザルヴェスら、個性的な名プレイヤーを多数輩出していますが、エリントンはこれらのプレイヤーがソロをとることを意識して常に作曲し、そのプレイヤーの最大のポテンシャルを引き出すことでクリエイトする音楽に最高のクオリティをもたらしていました。そのことは、デューク・エリントンが弾く楽器はピアノではありましたが、実際にはこのオーケストラこそが彼の楽器だったと言われる所以となっています。



本作はエリントンの名曲を凝縮した1枚となっており、千を超える曲を書いたと言われるエリントンの楽曲のうち「どれを聴けばいいんだろう?」という人にはまさに入門編として最適なアルバムです。とはいえ、録音された時代は1966年であり、1930年~40年代のスイング・エイジのビッグバンド・アレンジとは違い、少々音楽的に変化を持たせたアレンジによる、モダン・ビッグバンド的な要素も感じられる独創的な演奏になっている点が特徴です。

エリントン楽団には、その音楽を構成する上でなくてはならない名プレイヤーが多数在団しておりましたが、そんなメンバーたちを大フィーチュアし、まるで “ロック・バンドのような”熱狂的なモダンジャズのパフォーマンスを記録したライヴ盤をここで紹介します。
ロックというジャンルが出てくる前の時代にあった熱狂的なパフォーマンスとして知っておきたい貴重な演奏です。ブラボー!