本日到着した小箱、大阪に転勤の為引っ越した娘からの贈り物、何せ京都の銘菓ということで、甘露竹なる水菓子をいただいた。
本物の竹を使用した器は七夕が近づき如何にも日本らしい水菓子である。この水菓子は甘味を抑え上品に仕上がっている、日本茶が美味いと思い煎茶を頂く、飲み頃は湯冷ましで50℃辺りのお湯を煎れじっくり焙煎したてが香りも良く美味い、日本茶の面白さはお茶により様々に煎れ方が違い、この辺りの菓子により飲み物のバリエーションを家庭で選別できる国民性は世界広いしと言えぞ日本でしか味わえないようです。
余談ではあるが、貧困老人がやはり再発したオーディオ病であるが症状が徐々に悪化しているようである・・・此処で今まで筆者が感じていたこと呟く、オーディオ機材を揃えるには、ある程度のテーマ性は・・必要であるのか?
即ち音楽を大別にして、クラシック系、ジャズ系、POP系と機材を選り分けた様に思う、そこが大きな間違いがあった事に最近気付いた、長年其の〇〇系という言葉に迷わされ続けてきた事に気づき今回の「Zaika 5300」の導入で判明したすべての音楽を素直に鳴らす装置が欲しいのである。まさに火屋一つでこれだけの音聲が変わるのかの予想は出来なかった。
この300Bと言う火屋はある程度特殊な球であり、基本は2A3の火屋である、2A3なら未だ日本製もある程度各社残っている、勿論欧米も数多くあり、その球での再生装置を用意したのが便利なような気がする。
今まで散々筆者の頭の中で間違った判断をしていた様である。オーディオ再開は年季の入ったTANNOY IIILZ in Cabinet10吋同軸2ウェイ(HPD295)でジャズを聴きたいから再発した病気である。最初の間違いはジャズには幾らタンノイでも相性が良いと思った英国製系の石のアンプ選びから始めたことでした。その後他メーカーのアンプを試みたが相性は真空管が合いそうであった。
その後やはり真空管のアンプが良さそうと思い最初購入したパワーアンプSV-501SEに付随していた300Bの真空管SunValleyオリジナルと言うが多分ロシアのElectro-Harmonix製品と思うが現在輸入禁止措置対応である。勿論ドライバー段に3極+5極複合管の6BM8もElectro-Harmonix製品が注入されていました。
オーディオ機材には其々各メーカーにより歴史があり、やはり其の重要な歴史を軽んじては失敗する要因がお大きい、例えばWestern Electricのアルテックのユニットを程よい状態で鳴らすことは、よく調整したアルテックの真空管アンプドライブするWestern Electricの三極管使用が早く、いい音楽に出会える一番の方法である、これが基本中の基本なのです、此処で古いタンノイのユニットをそれなりに上手く鳴らそうと思うなら、昔から定評のある英国系のMullard等の直熱三極管(ST管)でのドライブが一番手っ取り早く音楽を楽しめる。多分これが一番理解できる解答であろう。その後に日本産、アメリカ産、オランダ産、ドイツ産、ロシア産、支那さん等の有名メーカーの真空管交換で色々な音楽が楽しむ事ができるのです。大事なことは基本を忘れない事の様です。
この様な図式は誰もご思いつく話なのに、筆者を始め多くのマニアが個々に違う方法を探し求め思い違いをする事になる様である。なぜか遠回りして何れかはたどり着くであろう到着点であろう。
しかし他人がこの音を聴いても感激することはないと思う、普通に鳴る音と思うのであろう、その辺りが趣味の醍醐味であろう。
全てのオーディオマニアでは無いが、いずれにせよ抜けられそうもない道を彷徨う事になる。それが大半なのであろう。勿論それぞれ環境の違いにより望みも違いがあれど「良い音、良い音楽」を求め続けるのであろう。
勿論以前のブログでも紹介はいましたが、TANNOYの10吋のユニットと国産品のZaika 5300の300Bとの相性はすこぶる良好であり、勿論ジャズ音楽も楽しめる様になった、真空管の変更で此処まで変わるとは想像外である。
勿論何度もA-3500のE L34のパワーアンプと聴き比べるが迫力感、生演奏らしさ、楽器の瑞々しさ、透明感は、全ての事柄でZaika 5300が優っていた。
其れにしてもLS3/5aと言うエンクロージャーのポテンシャルの深さを今回改めて知ったように思う、この辺りがBBCのモニターたる所以であろう・・・。
最近緩急王国より直熱3極菅BOOKと言う増刊号が発売されたそうで、最近気になる魅力の多い三極管の基本と言われる 2A3の真空管情報を知ろうと購入した。記事内容の中にて上杉佳郎が1966年秋に、今は亡き五味康祐先生のためにタンノイオートグラフ様に2A3プッシュプル、パワーアンプ発表会している、五味先生も著書の中にて上杉アンプは注目していた様でした。
現在日本の会社の中で2A3の真空管アンプはサンオーディオから昔から定評があり、一度余裕があれば是非手元に置きたいアンプでもある。勿論筆者は機械音痴なので自作は無理と思っているのですが。
全体を読み出すと試聴に使用する筆者の傾向と違いがあるようだ、しかし参考になる箇所もありじっくり読み漁ってみる様に思う、意外と購入後ツンドク状態になる事が多く反省しています。
最近レコード鑑賞はプレイヤーのアームの機嫌が悪く、音楽ソフトはDACで賄っています少し前の製品ですが(KORG USB DAC )を使うが一番有難い点はレコード・プレーヤーを直接接続できるフォノ入力端子を装備いつところであろう。プリはデジアンプのためにこのDACは利用範囲は広い。
さてここで筆者が今までタンノイのIIILZ Monitor Goldのユニットを機嫌よく鳴らすのにパワーアンプSV-501SEを仕込んでみたが、期待した様には鳴らなかった事は事実ではあるが、其のために本物のWestern Electric-300Bを仕込むには貧困老人には所詮無理である、そんな時に見つけた「Zaika 5300」の真空管であった、SV-501SEは真空管交換しても費用対効果は薄いと論評にも書いてあり、余り期待もせずに差し替えたがこれが実に良い結果を得たのである。
サブのチューブもドイツ製品にして聴くと以前より効果がある感じになった。以前SV-501SE購入後SUNVALLEYオリジナルの300Bで検証したが、全く期待外れでその後他のアンプを試みた後、皆さんご存知のLUXKIT A3500を仕入れ配線をWestern Electricケーブルに変更、インシュロック部分を凧糸に変更し可能の範囲を補修しLS3/5aを聴いていましたが、何時迄も多少の不満は残った。
最近になり欠陥箇所が変名し其の箇所の部品交換後は見違えるような音質になり、現在10吋のタンノイにつなげているアンプも「Zaika 5300」に交換し迫力、リアル感、透明感等格段と音質が良くなり、LS3/5aがどの様な音が聴けるか興味が湧き今回の試聴となったのです。
そこで今回「Zaika 5300」の球で音質向上が判明し再度LS3/5aに接続して試聴して見ました。勿論LS3/5aの欠陥箇所が判明しSUNVALLEYーSV-501SEを駆動することも初めてです。唯最大の音質の変化は音の浸透力が断然良くなり生々しい演奏が体験出来たことの様である。
特にクラシック音楽のヴォーガル演奏には顕著に期待できる勿論器楽演奏にも音楽は豊かで、真空管の音は実に素晴らしい事が体験できました。
そこで試聴する曲は筆者好みの音楽を選出してみる事にしました。特筆するべきはヴォーガルの生々らしさは兎角凄みを感じた、いや質に美しい歌声であろう。
先ずはアーフェ・ヘイニス(Aafje Heynis 1924年5月2日-2015年12月16日)
アーフェ・ヘイニスは1924年にクロメニーで生まれました。4歳のとき、彼女は児童合唱団で歌い、父親と一緒にハーモニウムで歌いました。故郷の合唱団の指揮者であるヤン・ミエネスのアドバイスを受けて、彼女はリヒャルト・ワーグナーのタンホイザーの「巡礼者合唱団」の編曲でアムステルダムのジョー・イミンク先生のオーディションを受けました。1946年から1949年まで、彼女の歌の先生はAaltje Noordewier-Reddingiusであり、オラトリオの偉大な歌手であるLaurensBogtmanからもアドバイスを受けました。
彼女は、オラトリオの分野から始めて、すぐに評判を確立しました。エドゥアルト・ファン・ベイナムの指揮の下、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とのヨハネス・ブラームスのアルト・ラプソディでの演奏で、彼女は幅広い注目を集めました。彼女は教会で多くのコンサート、歌曲のリサイタル、そしてヨハン・ゼバスティアン・バッハのマタイ受難曲の数々の演奏を行いました。フィリップスのレーベルのために、彼女はブラームス、バッハ、ジョージ・フリードリヒ・ヘンデル、フェリックス・メンデルスゾーンの作品の一連の録音を行いました。
しかし、アーフェ・ヘイニスはグスタフ・マーラーに特別な好みを示しました。その結果の1つは、ベルナルト・ハイティンクが指揮したロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団との交響曲第2番の伝説的な録音でした。彼女は2015年12月16日に91歳で亡くなりました。
深い声の、しかし癖は余りない宗教曲やオーケストラの共演を中心に活動したオランダの名歌手、アヴェ・マリア 18. Ave Maria (作詞 : 新約聖書 - Bible - New Testament ) アーフェ・ヘイニス - Aafje Heynis (コントラルト) プロ・ムジカ室内合唱団 - Pro Musica Chamber Choir Meindert Boekel (オルガン) レックス・カルセマイエル - Lex Karsemeijer (指揮)やはり安定した歌声は天使の囁きの様である、筆者好きな彼女の作品はマタイを始め数多くある。
筆者は特にカンタータが好きで今回試聴には愛聴する喜ばしい安息、好ましい魂の歓喜 BWV 170 - アリア 「満ち足りた安らぎ、魂の愉悦」BWV170Vergnügte Ruh, beliebte Seelenlust, BWV 170と続く、録音:1955年と記載してあり今でも違和感なく聴けるアリアは素晴らしい、以前のLS3/5aとは全く違う、「Zaika 5300」との相性もすごく良く、まるでアーフェ・ヘイニスが目の前で歌う様にも感じつ臨場感は素晴らしい。タンノイとの違いは重低音な出方がLS3/5a出方と違い例えばパイプオルガ、オペラ等の重低音は違うが、音楽を楽しむには実に良くできた組み合わせあろう、此れは筆者の実に我儘な事ではあるが、長い間聴くには疲れないLS3/5aを選んでしまうのであろう。
あと試した作品は、バッハ・コレギウム・ジャパンへの度重なるソリスト客演で日本の古楽ファンのあいだでも大いに注目されるようになった、フランスの世界的カウンターテナー歌手ダミアン・ギヨン。
自ら指揮するル・バンケ・セレストでは、ソリストとしてやはり注目が高まりつつあるモード・グラットン(ヘレヴェッヘのレーベルPhiからバッハのオルガン曲集もリリースされています。LPH021)とも共演し、通奏低音以外は各パートひとりずつの極小編成で数々の名演を披露してきました。
カンタータ第82番、第169番、3つのコラール前奏曲、他 ダミアン・ギヨン&ル・バンケ・セレスト
バッハ:カンタータ第82番、第169番
1. 教会カンタータ『わたしは満ち足りて』 BWV.82
2. 3つのコラール前奏曲~『ライプツィヒ・コラール集』より
コラール前奏曲『いと高きところには神のみぞ栄光あれ』 BWV.662
コラール前奏曲『いと高きところには神のみぞ栄光あれ』 BWV.663
コラール前奏曲『いと高きところには神のみぞ栄光あれ』 BWV.664
3. 教会カンタータ『わたしの心には神だけがある』 BWV.169
4. 前奏曲とフーガ イ短調 BWV.543
ル・バンケ・セレスト(古楽器使用)
パトリック・ボジロー(オーボエ&オーボエ・ダモーレ独奏:1,3)
モード・グラットン(オルガン:2-4)
セリーヌ・シェーン(ソプラノ:3)
ニコラ・スコット(テノール:3)
ブノワ・アルヌー(バス:3)
ダミアン・ギヨン(指揮、アルト独唱:1,3)
録音時期:2018年12月
録音場所:ストラスブール、ブクリエ改革派教会
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
バッハ・コレギウム・ジャパンへの度重なるソリスト客演で日本の古楽ファンのあいだでも大いに注目されるようになった、フランスの世界的カウンターテナー歌手ダミアン・ギヨン。自ら指揮するル・バンケ・セレストでは、ソリストとしてやはり注目が高まりつつあるモード・グラットンバッハのオルガン曲集もリリースされています。通奏低音以外は各パートひとりずつの極小編成で数々の名演を披露してきました。
ストラスブールにある、歴史的オルガンに通じたドミニク・トマ工房が18世紀テューリンゲン式のモデルで建造したバッハ向きのオルガンとともに、オルガニストとして生きた教会音楽家バッハの素顔に肉薄した古楽解釈を堪能させてくれます。独唱のシェーンやオーボエのボジローなど、世界的に活躍するソリストの客演も頼もしいところ。
ストラスブールにある、歴史的オルガンに通じたドミニク・トマ工房が18世紀テューリンゲン式のモデルで建造したバッハ向きのオルガンとともに、オルガニストとして生きた教会音楽家バッハの素顔に肉薄した古楽解釈を堪能させてくれます。独唱のシェーンやオーボエのボジローなど、世界的に活躍するソリストの客演も頼もしいところ。
特に筆者が好みでよく聴くBWV169の演奏を中心に試聴する、アルト=カウンターテナー独唱がきわだつバッハ屈指の名作BWV82と、オルガン独奏が印象的な立ちまわりをみせるBWV169(冒頭シンフォニアはチェンバロ協奏曲第2番との転用関係で知られます)を主軸に据えながら、オルガンの存在感が強く印象づけられる独奏曲がまるで教会の中で聴くような錯覚さえ起こしそうです。
このような体験をすると又違う欲求が湧くのである、そして染み染み人間は実に欲深なんだと恥じらう想いになった。ブラボー!