伝統ある英国の10吋ユニットで聴く、音楽の父のJ.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

季節の移り変わりは実に早く、既に暦の上では立秋である、ロレンツォ・ギエルミ演奏BWV1021/1022/1023/1024B.S.バッハを検証する。

2024年08月09日 | J.S.バッハ制作音楽

今日は8月9日であり暦の上では立秋もすぎ、朝夕は幾分過ご易くなる時期なのですが、酷暑は続くが日本ではこの時期は残暑厳しくと秋を思わせる言葉を使う。元々二十四節気はそもそも期間を指す言葉である。しかしカレンダーやニュースではもっぱら日にちの意味として使われている。そのため2024年の立秋は、日にちの意味であれば8月7日、期間であれば8月7日~21日というのが正しい。ちなみに8月22日からは、次の二十四節気である「処暑」となる。何れにしても立秋は秋の始まり。夏の暑さが極まり、秋に向け季節が移り変わり始める日という意味である。つまり暦のうえでは立秋が夏の暑さのピークであるとされ、立秋の翌日からの暑さは「残暑」と呼ばれる。暦上の季節と実際の季節感が異なるのには理由がある。そもそも二十四節気は、昼が最も長い夏至、最も短い冬至、そして昼夜の時間がほぼ同一の春分と秋分など、春夏秋冬の4つの季節に分けて1年を24等分したもの。

二十四節気は、古代支那の時代に黄河流域の寒い気候にあわせて作られたといわれているので当然現代の日本と気候が異なるので、季節感が異なるのは当然である。
それでも立秋を過ぎれば日を追うごとに空や雲の様子が秋を匂わせ、スズムシやマツムシなどの美しい鳴き声も耳にするようになる。少しずつ秋を感じられる目安になるのが立秋であることは、間違いなさそうだ。この時期からは食卓には松茸の焼き物、土瓶蒸しが登場するのであろうが、庶民には手の届く物でもなく、我が家の夕方の献立を聞かされた、この時期に一段と上手くなる秋茄子の茄子とカッテージチーズ、黒オリーブを組み合わせたマリネは茄子の長さに合わせて適度に冷やした冷酒が美味しい時期でもある。



久しぶりに秋の言葉を聞き暖かい珈琲を淹れた、先週今後に備え仕入れたブレンド豆を挽き香りや豊な淹れたてを頂きながら、筆者の部屋に引きこもりヨハン・セバスティアン・バッハ(1685年3月31日[旧暦3月21日] - 1750年7月28日)は、後期バロック時代のドイツの作曲家、音楽家である。ブランデンブルク協奏曲などの管弦楽曲、無伴奏ヴァイオリンのためのソナタやパルティータなどの独奏楽器作品、ゴルトベルク変奏曲や平均律クラヴィーア曲集などの鍵盤楽器作品、シューブラー・コラールやトッカータとフーガニ短調などのオルガン作品、マタイ受難曲やロ短調ミサ曲などの合唱作品など、さまざまな楽器や形式の音楽を数多く作曲したことで知られている。19世紀のバッハ復興以降、バッハは西洋音楽史上最も偉大な作曲家の一人とみなされている。



晩年の数十年間、彼は初期の作品の多くに手を加え、拡張した。1750年、彼は65歳で、目の手術の失敗による合併症で亡くなった。生涯で1087曲もの作品を残しており、日本の音楽教育では「音楽の父」とも言われていますがもし、バッハが生まれてこなかったら。。世界の音楽の発展は大きく遅れてしまったかもしれません。クラシック音楽の歴史の中でも、まさに最高クラスの天才の一人です。バッハの代表曲には抒情的なメロディーや階段状のモティーフ、旋律の変化や精緻なフィーリングなどがあり、基本的な間折りの技術と変形的な編曲技法を融合させた大胆な展開が特徴的です。その音楽は活気あるリズムや基本的なハーモニー、細部にわたる芸術性の複雑さを特徴としています。また、バッハの音楽には抑揚のあるメロディや思わせぶりな響きのカンタータなど、そのハーモニーは非常に洗練されており、精神性や力強さや心の深い喜び、熱意や礼拝など神聖な意味をも表現する力があります。それは雲の上の光の中から天使が舞い降りてくるような光景や、恒久の時間を感じられるような神聖な安息とも言える感覚をバッハの楽曲から感じることができます。



筆者が今まであまり聴かなかったバッハの作品に通常ヴァイオリンを独奏楽器とする小編成の楽曲のことである。 バロック期に2つのヴァイオリンと通奏低音の伴奏を持つトリオ・ソナタとして形式が確立され、その後ソロ・ヴァイオリンのためのソナタが主流となり、古典派期にはピアノとの二重奏の演奏形態によるソナタに発展した。
勿論ヴァイオリン・ソナタ  1720頃 : No.1  h  BWV1014,  No.2  A  BWV1015,  No.3  E  BWV1016,  No.4  c  BWV1017,  No.5  f  BWV1018,  No.6  G  BWV1019は有名であるが、ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ : G  BWV1021  1720頃,  e  BWV1023  1714-17については今まであまり聴かなかった。と言うより知らなかったと言うべきであろう。
この手法は演奏家に自由と責任を押しつける一方で、作曲家には労力と厳格さを放棄させる面があります。
ですから、バロック音楽の象徴とも言うべき存在であるバッハは、この「通奏低音」という手法を好まなかったようです。彼は低声部を担当する鍵盤楽器にはきちんと左右両手に楽譜を示して、演奏者にはそれに従って厳格に演奏することを求めました。そのために、バッハでは独奏楽器と鍵盤楽器による音楽では低声部が2声、旋律楽器が1声の系3声の音楽になるのが一般的でした。
解説によると次の様な事柄が掲載されています。「これが「通奏低音」の場合だと鍵盤楽器は片手は旋律線を弾いても、もう片方は和声を鳴らすだけなので、旋律楽器と合わせても2声の音楽にしかなりません。おそらく、その事もポリフォニーの音楽家だったバッハには我慢できなポイントだったのでしょう。」



J.S. バッハ : ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集 / ラ・ディヴィーナ・アルモニア
(J.S. Bach : SONATAS FOR VIOLIN AND BASSO CONTINUO / La Divina Armonia)
現存するバッハの通奏低音付きヴァイオリン・ソナタは3曲 (BWV1021、1023、1024)のみですが、実際はもっと多くの作品が書かれたと考えられていルそうです。編曲物を交えて構成することで、今では知りえないその全貌、バッハの創作における自由で広大な可能性を感じることができるのがこのアルバム。オブリガート・チェンバロを伴うヘ長調ソナタ (BWV1022)はフルート、ヴァイオリンと通奏低音のためのト長調ソナタ (BWV1038)を編曲したもので、フルートの声部がチェンバロの右手に委ねられています。また無伴奏ヴァイオリン・ソナタからのチェンバロ独奏用編曲も収録しており、チェンバロ・ソナタ(BWV964)は第2番イ短調 (BWV1003)から、アダージョ (BWV968)は第3番ハ長調 (BWV1005)からそれぞれ編曲されたもの。各々に魅力があり、原曲とも聴き比べたくなります。特にバッハの作品は境界カンタータへの編曲も多くどの曲を聴くも素晴らしい音楽性豊かな仕上がりとなっている様に思う。
最近よ聴く鍵盤楽器奏者確かにオルガンの演奏も素晴らしい演奏でもある。



ロレンツォ・ギエルミ Lucia Ghielmi(オルガン、チェンバロ、音楽監督)
イタリアを代表するオルガニスト、チェンバリスト、指揮者で、ルネサンスとバロック音楽の研究家。現在、ミラノの聖シンプリチアーノ教会オルガニスト。ミラノ国際音楽アカデミー古楽研究所で教鞭を執っているほか、世界中の著名なオルガン・コンクールの審査員、またマスタークラスの講師を務める。バーゼル・スコラ・カントールム元教授。イタリアの古楽アンサンブル、イル・ジャルディーノ・アルモニコの初期メンバー。2005年に、自身の古楽アンサンブル“ラ・ディヴィナ・アルモニコ”を結成。ヘンデルのオルガン協奏曲第1集、第2集(両方ともディアパゾン賞受賞)などの録音のほか、数多くのCDをリリース。東京カテドラル聖マリア大聖堂のオルガンの芸術コンサルタントを務めた様子は、04年NHKハイビジョン特集「パイプオルガン誕生」で紹介された。



平崎真弓 Mayumi Hirasaki(バロック・ヴァイオリン)東京藝術大学よりドイツ・ニュルンベルク音楽大学に留学。2006年、第15回 J.S.バッハ国際コンクール(ライプツィヒ)においてモダン・ヴァイオリンで第2位。08年マイスター試験に合格。同年ブルージュ国際古楽コンクール、バロック・ヴァイオリン部門第3位。ソリストとしての活動のほか、11年よりコンチェルト・ケルン、さらに近年はフライブルク・バロック・オーケストラ、ベルリン古楽アカデミーのコンサートマスターとしても活躍。
CDはドイツ・グラモフォンでカルミニョーラ、パッサカイユ・レーベルでギエルミ等と共演。17年よりザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学バロック・ヴァイオリン科教授。コンチェルト・ケルンとのCD“ピゼンデル”が権威あるオーパス・クラシック賞2023コンチェルト録音部門を受賞。現在ケルン在住。
しかしながら、バロック時代は「通奏低音」の時代ですから、バッハもまた幾つかの作品を残しています。しかし、数は少なくて、ヴァイオリンと通奏低音のための曲とフルートと通奏低音のための数曲だけのようです。
やはりバッハにとってはBWV1014-BWV1019のヴァイオリン・ソナタに代表されるように、演奏家の恣意にまかせるのではなくて、低声部に緻密な2声の旋律を与えるのが通常だったようです。
有名なBWV1014~9 の6 篇ではなく、ほとんど顧みられない3 つのソナタとフーガをとりあげているのが大歓迎。また長らくバッハ作とされながら現在はテレマン作と認定されたイ長調BWV.Anh153と作者不詳の1720年代のハ短調のソナタを収録。さらにヴァイオリン・ソナタ第6番ト長調BWV1019の第3楽章として書いたガヴォットも聴けるのも興味深いのである。



 1 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV1021 (アダージョ)
 2 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV1021(ヴィヴァーチェ)
 3 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV1021(ラルゴ )
 4 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV1021(プレスト) 
 5 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV1023 (プレリュード) 
 6 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV1023 (アダージョ・マ・ノン・タント)
 7 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV1023 (アルマンド)
 8 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV1023(ジーグ) 
 9 チェンバロのためのソナタ ニ短調 BWV964(アダージョ)
 10 チェンバロのためのソナタ ニ短調 BWV964(アレグロ) 
 11 チェンバロのためのソナタ ニ短調 BWV964(アンダンテ) 
 12 チェンバロのためのソナタ ニ短調 BWV964(アレグロ) 
 13 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ短調 BWV1024(アダージョ)
 14 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ短調 BWV1024(プレスト)
 15 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ短調 BWV1024(アッフェットゥオーソ)
 16 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ短調 BWV1024(ヴィヴァーチェ)
 17 ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ ヘ長調 BWV1022 (ラルゴ)
 18 ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ ヘ長調 BWV1022(アレグロ・エ・プレスト) 
 19 ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ ヘ長調 BWV1022(アダージョ)
 20 ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ ヘ長調 BWV1022(プレスト)
 21 チェンバロのためのアダージョ ト長調 BWV968(アダージョ)

ラ・ディヴィナ・アルモニア
 ロレンツォ・ギエルミ(オルガン、チェンバロ、音楽監督)
 ステファノ・バルネスキ(ヴァイオリン)
 平崎真弓(ヴァイオリン)
 キアラ・ザニシ(ヴィオラ)
 マルコ・テストリ(チェロ)
 ヴァンニ・モレット(ヴィオローネ)
 ヴェラ・ミラーニ(ソプラノ)
録音時期:2019年10月9日-11日
 録音場所:イタリア、ブレンタ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

筆者が昔から感じたことはBWV1022についてはバッハの雰囲気が等若干違って聴こえる様である、色々調べてると(作曲はバこれはトリオ・ソナタのほぼ文字通りの縮小版(音楽家ヨハン・ゼバスティアン・バッハが最初の妻マリア・バルバラともうけた次男。カール・フィリップ・エマヌエル・バッハによるものだろうか?)で、ここでもオリジナルのベースが使用され、今度は「数字」や和声を示すコードではなく、フルネームで書かれ、ヴァイオリンのパートはそのままである。フルートのパートはチェンバロの右手に移り、装飾音が豊富になった。さらに、ガラント様式でチェンバロが主役の少し新しい音楽もあり、ヴィヴァーチェが数小節拡張されて繰り返しのセクションになっている。フルートの最高音がまだチェンバロの鍵盤上になかったため、ソナタはオリジナルよりも一音低くなっている。)



疑えばキリは無いが、この中で真作と断定されているものは「ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調「BWV 1023」だけのようです。
「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ ヘ長調, BWV 1022」は上記に述べているようにカール・フィリップ・エマヌエル・バッハの作品か?
BWV1024のソナタには残されている楽譜にバッハの名前はなく、BWV 1021のソナタに関してもフルートとヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタ「BWV 1038」の低声部とほぼ同じで、その作品も真偽のほどがかなり怪しいので、このBWV 1021のソナタの真偽も危ういという事になっています。

音楽そのものはバロック時代らしい美しさに溢れていますので、それを楽しめばいいだけの話ですがこれらの曲を何度も聴くうちに何故か違うのじゃ無いか疑問が感じられる様ですいかがでしょうか?



最近確かにテレビは頻繁に見なくなっている、しかし寝室にはテレビは据えつけてはあるが、見るのはyoutubeである、現行のオーディオマニアは統計では一番の若い世代は40代が最終でそれ以降は他の趣味に転換しているそうで一番はゲーム類だそうです、音響技術も電気産業が栄えた頃を中心に今やバブル時代以前である、音響機材からPCに移り技術者も殆どPC関係に移行したと言われる。今や手軽に楽しめるるスマホとイヤホンに移行し、オーディオは爺さん達の遊びとなり現在40代世代が終われば完全に消え去る世界でもある。
又音質もスピーカーユニットから出る音よりイヤホンから出るアナログ・物理的にはエフェクターでの作り込みが簡単位できる世界は、今の機材に合わせた「良い音」の追求と録音状態を強調する辺り完全に昔求めた音と違った音質になり昔のオーディオマニアが喜ぶ音質と違った音になった故に、筆者などは1960年台の音が大変気持ちよく聴こえるのかもしれない、衰退する現状も進歩も新しい技術革新も無く、音響機材の価格だけは鰻登りである。今や60年代のジャズ、往年の有名な指揮者が演奏するオーケストラ、オペラを味わいたい僅かなマニアが細々と楽しむ道具になってしまったのであろう、勿論筆者などにも言える事だが自宅の音響機器で気軽にバッハのカンタータが聴きたい時に聴ける環境は大変ありがたい事と思っている、しかしそれには無駄だばかりでもある。そのような事を理解し細々として続けるが趣味の世界であろう・・・。

最近録音の古い1960年代の演奏を聴くことが多いが、勿論楽器等も古く録音技術も決してハイテクとは言えないのだが、拙宅の古い装置での試聴は良い塩梅に聴ける、しかし此の作品は2020年発売とあり古楽器ヴァイオリン、チェンバロ等の楽器の複製等も含め音質は向上したのであろう、確かに最新の録音テクニックな向上しますます聴きやすくなっていくのであろう。平崎真弓さん演奏のバロック・ヴァイオリンの音が浮かび上がり実に瑞々しく聴こえるのだ。

この辺りはTANNOY IIILZ Monitor Goldのユニットの持ち味の音なのであろう、此の臨場感は他のユニットでは味わえない特徴なのであり、でも幾ら銘機と呼ばれるユニットではあるがオーディオ機材としての要素を全て叶える事は不可能でもあり生々しい音、打楽器特有の衝撃音は良い結果は得れれなく、特に優れたて長所は弦楽器は誠に良い艶のある音がするである、特筆する点は女性ソプラノの声にはタンノイにしかない美しさや響きの魅力がある。ブラボー!

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