思春期を迎えたビリーは、魔術師にヒーローの才能を見いだされ、世界の救世主に選ばれる。「シャザム!」
という言葉を唱えると、S=ソロモンの知力、H=ヘラクレスの強さ、A=アトラスのスタミナなど六つのパワー
を持つ筋骨隆々のヒーローに変身する。だが、ビリー(ザカリー・リーヴァイ)の心は少年のままだった。
予告編から期待していた作品です。名前を 唱えるだけで少年が筋骨隆々なオッサンに変身出来る!なのに 思考は
少年のまま、そのパワーでやりたい放題!!そんなのメチャクチャ 面白そうじゃないですか?何よりいいなと思った
のは名前叫ぶだけという お手軽な変身手段です。今までそんなヒーローは見た事がありませんしね・・・
けれども観ると自分が期待した要素は確かにありましたが、なるほど力を 貰うまでにハードルがあったのか・・・
しかしあの魔術師は結構ひどいですね。 自分から呼び出しといて、お前は違うと勝手に否定されて帰されるとか?
悪役シヴァナが言う選ばれなかった者の気持ちがわかるかっていうのはかなり 共感できますが・・かと言って
邪悪なのは間違いないですが。作品の中で主人公のビリーとシヴァナは合わせ鏡の様になっていますが、 二人の違い
は自分の全てが否定される様なことがあった時に 側で支えてくれる人がいるのかどうか! そして自分を信じてくれる
者は自分も信じ力を分け与える。 ビリーが使った奥の手は魔術師が何十年も繰り返してきた過ちにも一石を投じる意味
でも痛快そのもの!!中々によくできたヒーロー映画なのは間違いないでしょう。
でも一番魅力的なのは、グループホームの里親です。
裏切られても愛があるし、子供の気持ちを常に優先して生きるなんて・・・彼らこそ真のスーパーヒーローです! ☆☆☆★