こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

起 承 転 結

2009-12-05 14:27:23 | Weblog
健全で かつ 優良なエネルギーは

ずっと前からそこに用意されていながら

今なお 気づかれずに隠されたままになっている

宇宙の法則の中に予め用意されていたのだったが

人類はそれに気づくことができなかった

文明は

長い間

盲目の状態におかれていた

電磁誘導現象がエルステッドによって確認されたのは

1820年代のこと

それをファラデーが体系づけたのが1831年だとされている

19世紀から 20世紀を経て 21世紀になった現在でも

誘導法則を善用する術を文明は実行していない

交流送電は温暖化を止められないという点で

悪用した見本として永久に語り継がれることだろう


必要なエネルギーを

そこから制限なしに取り出す方法は

宇宙が誕生したとき既に仕込まれていた

人類は

いつ

この方法にたどり着くのだろうか

交流送電の成り立ちを調べれば判ることなのだが

電力業界は情報の公開を世界中で拒み続けている

誘導法則を承知しないまま太陽電池の量的拡大に奔走したため

大気中の二酸化炭素濃度は一貫して上昇を続けるようになったのだ


温暖化する一方という地球のこの状況は

これから先も 延々と続く

これは避けることができないことなのだ

交流の高圧送電を続けているかぎり

化石燃料と核燃料の消費は止まらないからである

誘導法則を正しからざる方法で実用化してきたそのために

温室効果を募らせて

気候の変動を生み出してしまったのだった


真実を知れば

被害を抑制するプロセスがその段階からはじまる

手軽で便利な石油資源を大量に燃やすことによって

そこからさまざまなエネルギーを取り出す暮らしを続けていくと

環境は

文明の存続を いつか 容赦しなくなる

その予兆は温暖化という現象に明らかだ

不健全なエネルギーシステムを採用した文明に

地球そのものが

結末を与えるときがやってくる

生命の多くはそのときまでに絶滅種となり

文明はその痕跡を化石に残して終わるだろう


不具合の源は

アメリカという国がもつ

その歴史にまで遡る

ネイティブアメリカンの土地を侵略した大陸系白色人種は

ほぼ絶滅状態へと先住民族を追いやった

その途上で

インディアンからの逆襲を恐れる生活を強いられたことにより

常に銃砲を手の届くところに置いておかなければならなかった


過去に一度でも侵略を行ったことがある国は

その反対の立場である侵略される側の身分へと落ちることを

こころの底深くで ひどく怖れている


この強迫神経症に罹ると

武器を手放すことができなくなり

国は防衛力を強化し続けていく破目へと陥る

そうしなければ安心して眠ることもできないのだ

このままの状態では

アメリカは銃社会から「永遠」に抜け出すことができない

過去の事実を総括することができてはじめて

問題のもつ本来の意味を知ることができる


日本でも侵略を行っていた時代がなかった訳ではない

核被爆国となることによって

それは終焉を迎えたのだったが

その後におきたくさぐさの経緯が

核の傘を信仰する国民性を編み出すようになっていた

強迫神経症に罹患していたのはごく一部だったのだが

指導者層にはこの不安神経症が

アメリカによって既に色濃く印刷されており

同病を患っていたマスメディアを介して蔓延するようになっていた


強迫神経症を病んだ人は

自分より力のある強者をみると

不安で仕方がなくなるのだ


軍拡に進んで励んでいる国家は

すべて

過去に侵略を行った経験をもつ

朝鮮半島では侵略を受け続けるという不幸な歴史が残された

一度も侵略したことがない国は

侵略するという自発行為を理解することが基本的にできない

必然性そのものを体験してこなかったからである

北朝鮮が核をもつようになったのは

アメリカが悪の枢軸と呼んだ後のこと

侵略されるばかりという歴史に学んできた北朝鮮では

磨き続けてきた交渉術を武器として発揮する一方

拉致に代表される暗闘を続けてもいた

先進諸国の虚をついて

ミサイルの発射実験を行い

これまで否定してきた核開発の実験を

敢えて強行することとなったのであった

ミサイルと核開発とを関連付けたがるのは人情だが

そこにこそ北の戦略核の意義が潜んでいる


実際に使用することのできない兵器である核をもった国は

それにより

アメリカの態度が豹変したということを事実として知る

このことを察知したイランでは

同様のプロセスで進めてきた核開発を急ぐようになった

ブッシュによって悪の枢軸の一つとされてきたイランが

北朝鮮の成功事例に学び

残された唯一の道を選択するのは当然のなりゆきであろう


国際社会は北朝鮮の核実験を非難しても

制裁を課すことができなかった

核をもってしまいさえすれば

物理的に制裁されるようなことはおきない

大量破壊兵器による報復を

すべての侵略実践国と核保有国とが恐れているからだ


アメリカのもつ軍事力に威圧されてきた国では

対抗上

必然的に核を保有する目的を隠しながら

その開発を秘密裏に進めるようになっていく

核兵器を実戦に投入することはできない

正義に反する行為は

その酬いを確実に受ける

イラクに根拠なく侵攻したアメリカがその後どうなったかをみれば

法則の示す結末は明らかだ

アメリカが犯してきた独善的な判断が誤ったものであったために

原油価格の高騰とそれによる国際的なインフレを生み出すこととなり

増税抜きで戦費を調達する目的で追加発行されたドルを

過剰なまでに市場で余らせた

サブプライムローンに端倪すべからざる規模の資本が集まり

最終的に債務不履行となる事態を惹起した

昨秋の金融危機は

これら当事者たちがこぞって引き寄せたもの


日本はイラク侵攻の前 アメリカを諌めるべき立場にあった

時の政権にあった小泉内閣は

率先してアメリカの思惑に取り込まれていく道を選択し

国内市場をドル資本へと解放して円高を自ら誘導しただけでなく

日本の市場で生み出した利潤を持ち去らせるがままそれを放置した

旧長銀の事案では

国費を投入して再生させた後

破格の値段で米系企業に譲渡した

という事実までが記録に残されているほどなのだ


枯れてカネの回らない市場と化した日本では

利潤を失った企業がリストラを繰り返さざるを得なくなり

最も善良な労働者が

真っ先に

その犠牲となるよう追いつめられていったのだった


日本の再生をこれから果たすためには

アメリカによって条件づけされていたその実態を知り

対応する術を速やかに改め

健全化を目指す努力を実行しなければならない

日本に基地が必要だとしているのはアメリカの方であって

日本の国民ではない

かつてアメリカによって仮想の敵だとされていた中国は

いまや アメリカに対する最大の債権国となっている

敵が消えてしまった東アジアには

対米防衛目的の核だけが 朝鮮半島の北側に残された

アメリカは北のもつ潜在的な危険性を

日本を制御するためのツールとして専ら使ってきた

拉致問題が解決しないのはアメリカが援護しなかったからである


オバマのアメリカは軍拡という方法ではなく

ドル経済圏の拡大を図って繁栄を目指すべきであった

軍産複合体性が しかし それを許さなかったのだ

アフガニスタンへの増派に転じたオバマの選択は

この状況に強いられた決断の結果である
 
二桁に達した失業率を更に増加させる大量のイラク帰還兵の存在は

アメリカ経済にとってマイナスでしかない

テロの原因が貧困にある

ということはよく認識されていることなのだが

貧困の原因がドル安政策にある

ということには理解が及んでいなかった


貧困化は日本の事例でも分かるように 

ドル資本による余ったドル通貨の安売りの結果なのだ

つまり円に対する仕組まれた需要(不合理な円高誘導という戦術)

が生み出してきたものなのだ

ドル資本がやってきた国が一様に貧しくなっていくのは

当然過ぎるほど当然の帰結である

利潤の一部でも国内に再投資していたのであれば

日本がこれほど急速に貧しくなるようなことはなかった

ドル資本には世界市場に滞留しているドルを速やかに回収する

という秘められた使命があるのだ

ローカル市場で得た利潤のすべてを回収した後で

過剰発行されたドルを手段として円を買い進ませると

ドル安という結果を導くことができる

日本の外貨準備高は

このドル安政策に対抗しようとして

ドル買い介入を行ってきたために

毎年増え続けていたのだった


石油の消費を必要としない未来型のエネルギー体系は

真相を察知した国を起点として世に出る可能性が高い

石油に代わり得る便利な資源は 存在しないのだ

だが

エネルギーシステムの在り方を工夫するだけで

資源そのものを不必要とするモデルへと至る道が残されていた

地表に平和を導くためには

既存の枠組みから離れて

それに代わる仕組みを逸早く提示しなければならない

問題の所在を正しく知ることができた国だけが

世界を指導する役割を担うだろう

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