こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

未 来 都 市

2010-03-20 18:54:36 | Weblog
どこの国の

どの地域がその対象となるのかは未定なのだが

近未来の都市では

あらゆる電線が

すべて消え去っている


鉄塔もなければ電信柱もない

架線すらもなくなっている

変圧機そのものが姿を消してしまうのだ


日本で進められている電線の地中化が

いきわたっている

ということでもない

電線そのものが必要とされていないからである


電気は需要地で

必要な分だけ

受益者が

自在に作ることができるようになっている


不必要な電力まで生み出して

送電している現在の壮大な無駄が

未来都市では

完璧に消え去っている


交流送電のネットワークがやっているような

電力需要を予測して

必要以上の発電を行っていなければならない

理由などはどこにもない

資源を無駄に消費しているということに

ひとびとの意識が届いていない状態では

交流送電が抱えている有害性を

意味のある実態として理解することが

できない


環境保護の観点からみて

きわめて有害なものになっていたからこそ

温暖化と呼ばれる現象が生み出されてしまったのだった

多くの対策が十年以上も取られてきたにもかかわらず

温暖化は止まらず

却って悪化する一方になっていた

自然災害の兇暴化は

紛れもなく

人災だった

のである


二酸化炭素の大気中の濃度が高まれば

異常気象による

自然災害は

より兇暴化していく

命を落とす者の数は次第に増え

社会資産の損失は国の財政に

大きく

重くのしかかる


財政収支のバランスを悪化させた要因の一つは

誤った対策を選択したその結果であった

深刻な状況に文明は嵌り込んでいるのだが

その事実を

国民にまったく気付かせない配慮が

利益共同体によってなされている

情報の非公開という手法をとったことによって

効果を検証しないで済ましてきた

すべての対策が招いていた実効不在というその結果は

とても雄弁な証拠になっている


資源を消費しないで電力を取り出す未来型の仕組みは

とてもシンプルなものである

発電原理は

誘導法則

の一言

だけで

すべてを説明し尽す

取り立てて説明する必要など

まったく ない

実証プラントを作るまでもない

常識に属することであるに過ぎないからだ


消費電力を満たすに足る程度の磁束密度が

電気製品の中に設けられていれば

スイッチを入れることによって

必要とする電流を

多すぎも

少なすぎも

せずに

その回路へと

誘導発生させることができるということ

必要なのは磁場変化

これが法則のもつ特徴のひとつ


エネルギーを自給自足するための

基本形が

これ

初期の電源モデルには

バッファとして

小型の蓄電デバイスが

敢えて組み込まれる

独立電源がその仕事を果たしている間に

消費した電力を埋め戻すための充電が

並行して実施されている段階を

経過措置として導入しておく必要があるからだ

増幅装置を組み込むことができるからこそ

消費した以上の電力を

誘導発生させることができている


発電が何かの理由で止ったとしても

問題は おきない

システムを起動するための十分な電力が

そこに常備されてあれば

いつでも運動エネルギーを磁場に与えることができるようになっている

必要のない電力まで

生み出し続けていなければならない

現在の仕組みとは

まさに大違い

そんなシステムが各家庭

各事業所

各生産ライン毎に

導入されるようになっている


無駄な電流の発生を極力省くことができるので

地球に吸わせる電流も

最小化されている

交流送電では総ての変圧行程で

発電した電力にほぼ等しいものが

接地点から地下深くへと捨てられている


変電設備を通過するごとに

発電した電力と同等の電気エネルギーを

地球は吸い込まされているのだ

変圧行程で生じる誘導損失は

おおむね3%程度

この値は無視できる範囲のもの

つまり

変圧器を5回通れば

発電した電力の五倍相当の接地電流を

地球は吸収しなければならない

ということ


世界中の至る所で

莫大な電荷を

四六時中

吸い取らされている地球なのだから

この先

どこかで

何らかの変化が引き起こされるようなことがない

とは誰にも断言することができない


物理量というものは

勝手に消えてしまうようなものではない

一切のエネルギーは

何らかのかたちで

どこかに保存されている


再生不要エネルギーで自家発電する時代になると

アース電流は最も小さなものとなる

負荷が導くことになる誘導電流は

定格の値というレベルを

電気製品自体によって規定されいる

つまり

捨てるための電流をはじめから必要としていない

磁場が消えたときに生じる逆向きの電流を

地下深くへと逃がすための安全装置として

中性点接地が

現状では

専ら用いられるようになっている


自家発電方式に切り替えると

ライフラインが大規模地震で断たれたとしても

何の問題もおきない

水は各戸に予め備蓄されており

ガスの配管などは

初めから埋設されていない

ガスの消費が地球環境にとって

きわめて有害であるということは

既に繰り返し述べてきた

二次生成する各種の酸化物は

いずれも有害なものばかり


電気製品が要求する電力を供給する電源には

資源という物質の関与が

未来社会では

基本的に

いらないのだ


磁束磁場が設定されている環境では

磁場変化を起こすための運動エネルギーを与えてやるだけで

そこに

所定の電流が生じる

それは

電気製品のスイッチが入っていなければ

電流となることはできない

つまり

無駄な成分を生み出す余地が

一切ない

という優れた性質をもっていた


未来の都市では

街の至る所で

資源を消費しない電源が活躍しているだろう

水と安全と電気は



という生活環境が整うようになっているからだ


この程度のことは

やる気になりさえすれば



すぐにでも

できる簡単なしごと


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