こ と の 端

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破 壊 せ よ

2010-12-12 09:54:18 | Weblog
不具合を生み出してきたものの総て

 を

新しい文明を建設するために

破壊しなければならない

要するに

革命というプロセスが

いま

必要なのだ


意識を変えた総体が増えることによって

あたらしい社会規範が生まれ出る

古くなった制度を壊したところにだけ

この変化は芽ぶく

はびこる雑草を取り除いてやれば

抑圧されていた花々が

やがて野を彩るようになる


古くなって役に立たなくなった制度を捨て

汚れのない仕組みを建設するのだ

破壊の痛みを受け容れた後にだけ

進化と呼べる状態が生みだせる


これまでの教育システムは

就職が保証されない経済環境が続くようになったことで

内側から

崩れ去ろうとしている


就職のためのジャンピングボードだったものが

就活のためのデッドラインへと代わるとき

教育システムの在り方そのものを

見直さなければならなくなる


教育投資がその意味を失う時代には

若年労働者の数が再び増加に転じるだろう

投資であったものが

投資効果を失ったとき

進学就職システムは自ら崩壊する


これにより労働生産性が高まると

さまざまな活力源が生まれ出る

企業は独自の尺度で学生を選抜するようになり

成績や入社試験の結果には拠らなくなる

すでに

数合わせのための新卒採用など

控えるような傾向が

一部の企業でより強まりはじめている


教育の現場では

変化の予兆を見落としていた

出生率の低下で学生が減り

相対的に

教室は余るようになっている

企業は事業形態に即した学生を

自らの手で教育し

その後に

適正を見定めた者を

社員として配置するようになっていく


新文明の創設は

まず

教育改革から始めなければならない

あたらしい時代にふさわしいスタンダードを

人類は

率先して

作り出さなければならない


環境問題が解決するとき

経済問題も解決する


時代に相応しい判断能力をもつ人材を

国は急いで作り出さなければならないのだが

国会では

時間を浪費する駆け引きに終始している

国を貧しくしたのは

国際経済全体が陥っている負の連鎖を

正しく認識していなかったから

外部要因の関与だけではなく

内部要因となっているものの存在も

承知しておかなければならない

問題の所在を見ずに

ものごとを解決することはできない

課題を等閑にしていたのだったからこそ

国民が困窮に喘ぐようになったのだった


有害な制度を延命させておく理由などは ない

有益な制度に改める必要は ある

その手段となるのは

新時代をつくるための

環境を回復させる能力をもつ

優れたエネルギーとその応用システムの

開発なのだ


石油依存症が快癒すれば

ドル依存症も平癒する


環境負荷のない低廉なエネルギーを手にしたものは

世界に最終秩序を与えるだろう

エントロピーを減らすことによって

文明とは

このようなものでなければならない

という

進化の方向を反転させる道は まだ残されている

人類には学ぶべき書物がある

その本には

「アメリカの失敗」

という題名が金文字で書かれている


あたらしいものを創造するには

その前に

破壊という行動を起こす必要があるのだ

意識を深化させていくことで

真文明を創設するための無血革命が

始まる

判断を誤り続けてきた文明は

気候の変動と核の拡散という結末とを

地表へとほぼ同時に引き寄せた

この事実は雄弁である


健全なエネルギーの登場は

過去の教訓を活かすときを

人類に伝えるものとなるだろう
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