こ と の 端

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自 明 の 理

2015-04-05 08:08:57 | Weblog
経済は

全体



バランス

の上で

均衡を

保つ

調整装置


利益を多く得るところがあれば

損失を嵩じさせて

おおいに困窮するところがある

僅か1%の成分が

いま

享受している巨額な富は

残る99%の成分

をその犠牲とすることによって

盤石の配分比率を

水面下で成り立たせている


富の配分を偏頗なものにしたのは

資本の論理

投資家の持つ欲望の強さが

それ故に

自家中毒を引き起こし

自壊する

という結果を導くこともある


最初の共産主義国家群であった

ソ連の末路と

それはよく似ている


あらゆる事物は

まさしく

無常

滅ぶことを免れた帝国は

かつてない

民主国家もまた

同じ


民主主義は常に劣化する



であることを意味する


分母の増加は

質の劣化となって

遅れた状態で顕在化する

投票した国民が

忘れた頃に

失政だったことが

示される


不始末の因果を忘れた者は

責任を問う権利も忘れてしまう

こうしてノーノーと禄を食む

有害な選良だけが

果てしなく生き残る

この場合

納税者である国民の総て

が調整機関となって

作用した

ということになる


数の論理で成り立っている

民主制度は

資本の論理と同様に

勢力を拡大していった

その果て



自己崩壊する

こととなるだろう


諸行は無常であるが故

終末を迎えたとき

祇園精舎の鐘の音が

いつか

必ず

鳴る

というのが世の定め

それは死者の誕生を表す


宇宙時間に比べれば

文明が栄えるときは

一瞬

須臾にひとしい


利益は還元することによって

新たなる利益を生み出すものとなる

再投資を繰り返す閉鎖系



自らの手で

己の命脈を圧迫して縮め

命運を自ら決める

選択の結果だけが

避けがたく

訪れる


極端に二極分化するようになった

資本の移動傾向は

自発的に

富を失うようになっていき

価値は実体の不在に

慌てふためく

錯誤を生み出すのは

いかなる時も



なのだ


投資家が利益の還元を

長期間得られるようにしておくためには

収奪状態にある富の一定割合を

それを生み出した市場へと

還元することができていなければならない

肥料なしで果樹と野菜は育たない


枯れてしまった市場にできるのは

干上がった源泉

という救いなき

最終段階の確認のみ


利益効率の低下は

投資家をより一層

強欲にする

現実に学んだこれからの資本主義体制は

どこかで折り合いをつけ

収益の拡大を

合理化によって生み出すよう

シフトする


そのための唯一の方法が

エネルギーコストを

圧縮する仕組みを

直ちに成立させる

ということなのだ


地下資源に限りがある

という宿命的な条件が

力による支配に

見せかけの合目的性を与え

破壊による生命の喪失を

軍需産業の利益と引き代えてきた

というのが

これまでの文明社会が

善と信じて

やってきたこと


このシステムが行き詰った時

どのような変化が顕れるのか

を察知することができれば

危機を

機会へと

振り替えることに

困難はない


要するに

認識能力の差



未来文明の糧

そこで必要となるのが

考えるための




高等教育は

個々人の知識レベルを

大きく引き上げることに貢献し

単独で何でもできるようにした

だが

一人ひとりを互いに切り離す

というそれは結果となって

助け合うのではなく

差別化を際立たせる傾斜を

より強くした


一人で何でもできてしまうから

助け合う必要を

生活の場で

まったく感じさせない社会が

文明の意識に於ける

共通の基盤となった


何かの知識が必要となったとき

それを持ち合わせている誰かに

助けを求めればよい

すべての人が

一定レベルの知識をもち

その能力を競う

必要など

過去にも

未来にも

ない筈だ

無駄な教育投資のあれこれが

有効需要の創出に背く

結果を生み出した

国際経済のデフレ化は

思考力を削ぐ

教育投資の行き着いた果て




がそれだけ異常であるということが

世界各地で起きている不毛な対立を族生させ

貧富の差を

急速に拡大してゆく

その主原因


あらゆる子供は

みな

天才

得意なことが

それぞれに異なっている

というのは

助け合って暮らすということが

文明社会の基礎

を為す所与の条件

となっているからなのだ


高等教育を極めた一部が

国の指導者となり

その選良と呼ばれている一群が

政治判断を誤り続けているこの現状

こそ

極めて雄弁なその証拠


実働部隊である官僚が

互いの老後を安定化させる目的で

天下り先の確保とその拡大に精励し

過大な歳出の拡大へと走り

国に重大なる歳入欠陥を与えてきた


デフレの時代にあってさえ

赤字国債の発行を前提とする

インフレ型の国家予算を選良に認めさせ

そこで生じるようになった税収不足を

消費税率を引き上げることで補い

バランスを取ろうと

熱心に仕向けている

その現状は

うそ寒い


消費税率が2%上がって5%になったとき

デフレ経済が起動するようになり

5%だったものを3%引き上げて

8%へと改めたとき

GDPはマイナス成長を記録した


予定されていた10%への再引き上げは延期されたが

再来年の予算案は

それを前提としたものとなるだろう


日本経済はこのようにして劣化していき

債務を膨張させる経過を常に辿り

国民が

官僚と選良とが共同で拵えた

莫大な規模となった債務の返済に

苦労する

という体制を築き上げてきた

責任の所在が国民の側にないことは

あ き ら か


このような顛末を辿るのは

現段階で

既に自明となっていることなのだ



全体が100である系に於いて

一方の利益は

他方の損失を意味する

少数の富は

多数の貧困の上に

つくられる
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