こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

本 質 成 分 ①

2015-07-05 08:24:36 | Weblog
世界はいま

どうみても

悪い方角

へと

向かって

歩みだしてしまっている

ようだ


分かれ道

となったのは

イデオロギー対立の一方の壁

となっていた

ソビエト連邦の

あの

唐突な自己崩壊

へと繋がった

89年12月のはじめ

に確定した

冷戦構造の終結だった


米ソ両大国による

政治思想の違いに基づく対立

があの時に

消滅した

平和がやってくる



世界中がそう信じ込んだ

のも無理はない


だが

この期待は

もののみごとに裏切られ

対立はイデオロギーから

武力による主導権の維持継続

を合理化しようとする

軍産複合体制の志向性の下

呆気なく反転することとなった


新たなる脅威を急ぎ創出する必要に迫られた

軍産複合体制を構成する因子成分は

イラクを唆して

90年夏

クェートへの侵攻を実行させ

属州へと組み入れることを

五か月に亘り黙過していた

翌91年一月の半ば過ぎに

世に言う湾岸戦争が開始され

二か月後の三月に終結をみた

その同じ年の12月の末に起きた

ソ連の唐突な自己崩壊で

具体的な対立軸を失って

当惑したアメリカが

防衛努力の継続

を米国民に再度促そうとして

国防義務を改めて喚起する目的で

軍事予算を増額するための

新たな理由

を見つけだす必要に

迫られていた

そこで

新たなる敵

を急ぎ作り出さなければならなくなり

セプテンバーイレブン

と呼ばれた同時多発テロを引き起こす

ことを許す事態を生み出した

この不毛な展開を引き起こす起点となった

2001年の九月十一日は

アメリカの都合とテロ組織の思惑とが一致し

その時実行へと移された

その後の時代のエポックとなった日


冷戦終結に向けた両大国による折衝は

85年にレーガンと新任のゴルバチョフによって始められ

89年にパパブッシュによって

合意締結へと至った

その年の六月には天安門事件があり

同じく11月には

ベルリンの壁が

機能しない状態となっていた


90年八月にはイラク軍により

クェートが占領され

翌91の一月の後湾岸戦争を経て

政権が共和党から民主党へと遷移した

クリントンが大統領だった二期八年の間に

米国の財政は黒字化したが

共和党が政権を奪取して

ブッシュジュニアの時代となったその翌年

が9.11となった2001年に該当する


湾岸戦争で増税を行ったパパブッシュは再選されず

一期四年で退いた

共和党のクリントンが入れ替ったのだが

なにはともあれ

二期八年の任期を全うし

共和党への政権移譲したということが

こんにちの混乱の生みの親


その黒字化したばかりのアメリカの財政を

一年で赤字化させてしまったのが

2003に開始されたイラク戦争だったのだ

その前年にはテロの首謀者を

アフガニスタンの禿山に追い詰めておきながら

敢えて取り逃がす

という失態をあの優秀なことで知られる米軍が

演じていた

標的の一人は

人工透析を必要とするほどの病人であり

捕縛することに困難はなかったのだが

この意図的な失態が

後のイラク進攻を正当化させることとなり

テロとの戦いを標榜していた米政権は

その後

ありもしない大量破壊兵器の配備

という偽りの情報へと

大義名分を勝手に切り替え

イラク戦争継続の理由としてきた


経済を中心軸に措いて

時代の相を眺めると

85年はプラザ合意による

協調介入が実施された年であり

ドル安政策の結果として

円高が一斉に誘導され

海外の資本が

日本市場へと大量に上陸し

外国籍の資本が

土地投機へと向かう潮流を

生み出しただけでなく

強いうねりを与えるようになっていた


土地神話を信奉することにより

資本の流入強化が行われr

経済のバブル化が更なる外資の上陸

を促す

という時勢が日本市場では起きていた


この時代の日本の繁栄ぶりは

アメリカを全部

買い占めることが可能なほど

流動性が世界中から集まってきていた


ソ連型の計画経済では

国民が行列して

長時待っていることが義務となり

その習慣が日常化していた

当時のソ連国民から見れば

対岸の国である日本に生じた

経済格差の広がりをみるにつけ

共産主義体制の問題点を

切実に認識させる

最大の具体的要因となっていた

ソ連の崩壊過程には

日本のバブル経済化

という側面が間違いなく

寄与している


大義なき戦争となった

米軍によるイラク進攻が

イスラム圏をその後二分する経過をとり

宗教的対立を

より一層募らせたばかりか

自爆テロ攻撃を

常套手段として多用するよう

相互間で仕向けあい

今では I S

という軍事国家の体裁さえ

合法化する組織を作り出すに至っている


元はと言えば

敵という名の存在

がなければ成長することができない

軍産複合体制というものが

第三者による

実体のない脅威

を演出しようとして

湾岸戦争を誘導し

セプテンバーイレブンを放置実行させることとなり

米国民の意識を

報復へと

意図的に駆り立てさせるその動因として

利用してきたというその事実は

既に歴史の一部となっている


イラク戦争はその経過の途上で起きたもの

一月から三月までの湾岸戦争で

パパブッシュは増税を余儀なくされ

民主党政権へと移行したのだったが

ブッシュジュニアは父の失政から学び

増税することなく

任期を果たすこととなったのだった


その方法は

原油価格を高値誘導するという戦略となり

原油相場は赤字化してから先の

五年以上も高騰をつづけることとなったのだ

原油相場の値上がりでは

ドルの需要だけがどんどん増えていき

国際経済の反応場に

ドル余り現象を際立たせることとなったのである


この時に募らせた過剰流動性を回収して

国内経済を賦活させようとしたことが

あのサブプライムローン市場へと

大量の資本を集中させることとなり

誰にも全貌が分からないほどの負債を

ついに発生させてしまったのだった


この経過が産み落とした結果のことを

後にリーマンショック

と呼ぶようになったのである

FRBはこれをきっかけとして

量的緩和を三度に渡って実施せざるを得なくなり

この難局をかろうじて乗り切った


緩和マネーが

世界市場へと浸透していったことから

余ってダブついたドルを

速やかに回収するために

政策金利を引き上げて

過剰流動性を回収しようとしたことが

ドル高外貨安を繰り返し生み出させ

日本では日銀による異次元緩和と相俟って

購買力平価を一層引き下げる効果を導き

国民の可処分所得を大きく圧迫して

個人消費を抑制する

という案に相違した変化を

産み落すに至ったのである


緩和マネーによる過大な投資が

中国を世界の生産基地

とするよう仕向ける動因となり

大量に中国大陸へと押し寄せた

世界市場で余っていた余剰のドルが

人民元の価値を高めるための担保

とされるようになっていた

ドル安政策に対抗しようとして

共産党政府は人民元を制限なく発行し

ドル売り圧力に対抗してきた

これにより中国は

大量のドル資産を抱える世界最大の債権国となり

余剰資金で不足していた海軍力の増強を試みた

その行為がミリタリーバランスを損なわせ

周辺諸国に防衛力を増強させる圧力として

強く作用した


日本でも防衛問題に絡む

憲法解釈の論議が

いま

大詰めを迎えている

経緯を辿れば

力による平和を前提とする

アメリカの軍産複合体制の行動規範と

市場統合を目指す経済のグローバル化

を図りたい基軸通貨の発行国

であるアメリカ内部の複合的な思惑が

テロの国際化と

中国の成金型の共産主義体制

を生み出した

その

たった一つの

理由であった


諸悪の根源は

ここにある


軍産複合体制を許容すれば

対立による破壊は永久に終わらない

対立を極めさせてきたのは

攻撃されるかも知れない

という不安が導く恐れの心理

アメリカがネイティブアメリカンを殲滅して

国土としてアメリカ大陸を占有する前までは

力による武力衝突が

相互間で

頻繁に起きていた

アメリカ人たちは

それを

インディアンの逆襲と呼び

自分の身の安全は

自分の手で守らなければならない

ことを身に染みて知らされてきた


アメリカがいつまでも

銃社会から抜け出せないでいる

というのは

建国の歴史がそうさせているからに他ならない


敵が不在なら

防備のためにコストを負担する必要はない

アメリカ型の力による平和か

日本型の

繁栄による平和か

という選択が世界の行動規範を

決定する

最終因子


平和を希求する憲法は

世界に輸出すべき価値を有する

繁栄を競い合う社会に

破戒活動など生じる余地はない

それは損失を生む

ことにしかないからだ


平和に二つの

異なったアプローチがある

と思われているのだが

力によるヘイワを導いてきたそのアメリカが

イスラミックステイトに

あの黒い旗を与えている以上

問題のある枠組みに

安全目的で

自発的に

組み込まれてしまってはなるまい


真の平和を実現するためには

唯一の被爆体験国となった

この日本が

世界を指導する役割を

率先して果たすようでなければならない

その手段こそ

地下資源の関与を

一切必要としない

未来型の環境電源の開発と

実用化


垂涎の的となる何か

を供給する立場となった国は

どこからも攻撃されることがない

究極の安全保障体制とは

英知を有する果敢な国民からなる

優れた国家でなければならない

アメリカの利益にしかならないことに

盲目的に邁進し

あるかどうかさえ分からない

曖昧で抽象的な攻撃に

備えようとして

思慮と分別を

ともに失っている

その事実にすら気づかない

臆病な政府こそ

この国の癌


小心者は

事態を

却って悪くする
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