バブル経済を日本で発生させたのは
ドル高圧力の昂進を防ぐ
ことを謀ったプラザ合意
に基づく
G5による一斉協調介入
をきっかけとする
ドル安政策の実施であった
在外資本が日本市場へと向かう
新たなトレンドがその時生まれ
世界中から日本へと上陸してきた
集中的なドル売りによる円買いが発生し
急峻な傾斜の円高が
それ以来持続するようになった
ドル建ての資本が
円建ての資産となったことにより
株式相場はその後
底堅く
安定的に着実に上昇する基調へと転じ
その他の新規流入してきた
円転された資本の多くが
不動産市場へと輻輳して
バブル景気と呼ばれる事態を生んだ
土地の価格は
大量の資本流入を受けて
上昇の一途を辿り
一定期間寝かせておくだけで
時が利益を生み出すようになり
猫も杓子も土地を買う
という状況を出来させた
この変化が土地のもつ資産価値
をひたすら増殖させることとなり
売却の段階で
購入した地価より
はるかに高い売却益
が簡単に得られる
というサイクル
を成り立たせるようになった
活用されていない
眠っている資産が別にあれば
それを現金化することにより
土地を保有する投資を進めることができ
時の経過を見計らって換金する
という風潮が一世を風靡した
獲得した収益で
次の土地投資を拡大する
というメカ二ズムが
そこで生み落された
土地の価格は絶対に下がらない
という土地神話が
広く一般に
信じ込まれていたことから
国民の間で
最も安全で確実な
効率の良い余資運用策
となったのだった
不動産を所有しているだけで
その価値は勝手にどんどん高まっていく
という時代が
85年の終わり頃から始まって
経済評論家と呼ばれていた一群が
土地の購入が多大な利益を生む
源泉になる
と至る所で触れ回り
不動産に対する投資が
いつの間にか投機へと発展していった
円高が当時急速に進んでいたことから
その防止対策として
低金利政策が実施されるようになっており
下がり続ける金利で
借入金を大幅に増やし
土地を購入しておきさえすれば
数日から数か月経つ頃には
資産価値は勝手にどんどん高められ
労せずに売却益を肥大させることが
容易くできるようになっていた
金融機関がこの時に生じていた
資本が資本を生む
というダイナミズムの活用法を察知し
資本系列の末端に位置づけられていた
ノンバンクと呼ばれる
金融の窓口となる傘下機関を
大量に設立して属性させ
土地を担保とする融資活動を
組織的且つ積極的に行っていた
土地を奪い合うという状態が進み
強制的に価値を吊り上げる地上げ
と呼ばれる活動が
当時積極的に行われていた
高値が高値を呼ぶという展開となり
株式相場と不動産相場の双方が
経済を強く引っ張る状況が生じ
企業と国民の多くが
低金利の借入金を活用することにより
土地を仕込んで寝かせておくだけのことで
巨額の不労所得
を随時欲しいまま
手に入れることが簡単にできていた
土地を売買する度毎に
潤沢な利益を得ることができ
再投資を繰り返す状況を
市場参加者全体が
時の勢いに乗じて
作り出す風潮が当たり前
という時代が成り立っていた
このメカニズムが
中間在庫の増減で
価値の調節を可能にし
資産運用法の確立
によるその増幅効果
で多くの国民が資産効果で潤った
土地取引に
中間在庫を介在させることにより
仕入れと売却の間で
バッファ効果が現在かするようになり
借金して土地を買っても
或る程度の期間
寝かせておくだけのことで
その資産は利益を太らせ
仕入れた時以上の価値を
売却段階で現金化する方法を
一般化させたのだった
これとそっくり同じ経過が
産油国と石油消費国との間で起きている
値上がり益が見込めなくなったとき
中間在庫を積み増す理由が突然消失し
原油相場に下押し圧力をかける動因
となって作用する
中間在庫を多くもっている組織ほど
時の経過と共にその資産価値は減少し
この逆資産効果が売却を急がせ
価値の下落を大幅に引き下げていく
バブルの発生は資産効果で
資本の再投資を促すが
バブルの崩壊は逆資産効果で
価値の減少を急がせるものとなる
売り逃げることができなければ
不良債権を大量に抱え込み
売ることもできない資産を抱えて
どんどん値下がりしていく相場を
切歯扼腕しながら
座視していることを強いられる
需要の増加を見込んだ先行投資が
在庫の積み上げを急がせ
消費市場の低迷が
在庫残高の調整を急がせて
価値の下落を促す
というサイクルが
バブルの本質となっている
ガソリンの価格調整には
精製プロセスの関与がそこに加わることから
大量の在庫を抱えておくのは
リスクであることから
取引価格が高まっても
在庫負担を減らす必要が生じると
売却量が増え
それが消費市場に反映され
ガソリンの価格を軟化させ
再び下落へと転じさせる要因となる
中間在庫の関与が
利益を増殖させるメカニズムの生みの親
需要期待の高まりが
在庫量を増やしても
消費市場が追随してこなければ
在庫残高が増えて
金利負担を過大なものへと転換する
中間在庫は設備投資に編入され
一時的に経済を成長させる指標となるのだが
消費市場が追随してこなければ
逆資産効果を生み出して
在庫整理を逆に急がせる圧力源
となって経済に作用する
モノの価値が低下すれば
それはデフレ
通貨価値が低下すれば
それはインフレ
この違いが政策決定機関に
よく認識されていなかった
金利の低下は
デフレ圧力を強化する
政府が経済成長を急いで
設備投資を加速させると
中間在庫が増え
消費市場では値引き合戦が
繰り広げられるようになる
取り分け年度末の決算期には
値引き合戦が国全体に広がって
インフレ効果を台無しにする
経済力学を軽んじていると
たった2%のインフレ率さえ実現できず
株式市場への資本流入を高めて
海外へ流出する機会を
差益の増加が自ら増やすこととなる
実体経済を圧迫する結果を
緩和マネーと日銀の資産とが
自らの手で引き起こしていることに
当事者の総てが未だ気づかない
思考力の低下が
アベノミクスの失敗を
五年目にして
漸く決定的なものにする
インフレメカニズムを惹起するには
金利の上昇が連動して起きていなければならない
一千兆円を夙に突破した大量の債務負担が
必要な金利上昇を強く妨げ
不必要なマイナス金利を導入する
という誤った選択を
日銀に行わせる結果を生んだ
これら一連の無様な経過は
脱デフレ政策を目指した
アベノミクスが動き出す前から
既に分かっていたことだった
教育の高度化が進めば進むほど
健全な思考力は失われ
誤った判断をそれが導き
陥った錯誤にさえ
気付くことができない社会を
産み落とすこととなる
知識は有益だが
思考力が伴わなければ
その意味と使い方とを
知ることが
そもそもできない
知っていることと
理解していること
そして
認識していることとは
それぞれに異なる
体験から身に着いたものでなければ
ものの役には立たない
机上の学習で
思考力を育てる
ことは本来できない
知識が判断の邪魔をする時代は
教育の高度が齎した
アメリカ型の学力重視の教育は
底辺に批判精神を育てさせ
奇矯な大統領を
民主主義的に
北米大陸へと生み落させた
体験こそが良き教育の母
知育偏重の教育制度が
この国の指導体制を
誤らせただけでなく
思考力を失って判断を誤り
批判精神を損なって
間違っていることが明らかな
経済政策の実施を
五年間も
続けさせようとしている
アベノミクスと呼ばれた
経済政策を失敗させたのは
教育制度に潜む身中の虫
判断が正しければ
誤謬はない
現状認識すらできないようでは
国と国民が苦労するばかり
責任は
党益に拘り続けている国会と
省益の拡大に腐心し続けてきた
官僚機構との合作
以外に存在しない
大局的な判断ができるのは
知育偏重型の教育を受けてきた
知識階級ではなく
遠心分離されてきた
ビュアで濃厚な
日本的な資質の優れて高い
批判精神を有する
古典的な土着思想とその意識
教育の失敗が
これから
次々に露呈する時代を経て
AIを活用する条件
を整えるメリットが
国民を
アメリカ型の教育から解放し
日ノ本の国に固有の
健全で
独立した
たましひの群れ
による合理的な
統治スタイルを創造する時を
やがて迎える
企業活力の喪失は
教育の失敗を表し
デフレ経済の長期化は
経済認識能力の劣化を
指し示す
判断が健全であれば
バブル経済の崩壊は
回避することができていた
株式市場では
90年の大初会で急落が先行し
四月になってから
土地神話の崩壊が起きるようになった
バブル崩壊に気付くことが
長期間できなかったということが
失われた二十年を
いま
三十年へと変えようとしている
判断能力の欠如こそ
高等教育がこの国に残した
滓(コンタミ)
学力重視の教育を復活させようとして
ゆとり教育を否定してきた
この国の指導者たちが
アベノミクスに無条件で賛同し
批判することなく
低迷する日本経済を
今も尚
是認しつづけている
この異様な趣
不健全な精神は
国家の健康を損ない
国民を不幸しておきながら
その事実に
永く気づかずにいる
選良と官僚が野合して
この国に
おおいなる混乱
を
人知れず連れてきた
ドル高圧力の昂進を防ぐ
ことを謀ったプラザ合意
に基づく
G5による一斉協調介入
をきっかけとする
ドル安政策の実施であった
在外資本が日本市場へと向かう
新たなトレンドがその時生まれ
世界中から日本へと上陸してきた
集中的なドル売りによる円買いが発生し
急峻な傾斜の円高が
それ以来持続するようになった
ドル建ての資本が
円建ての資産となったことにより
株式相場はその後
底堅く
安定的に着実に上昇する基調へと転じ
その他の新規流入してきた
円転された資本の多くが
不動産市場へと輻輳して
バブル景気と呼ばれる事態を生んだ
土地の価格は
大量の資本流入を受けて
上昇の一途を辿り
一定期間寝かせておくだけで
時が利益を生み出すようになり
猫も杓子も土地を買う
という状況を出来させた
この変化が土地のもつ資産価値
をひたすら増殖させることとなり
売却の段階で
購入した地価より
はるかに高い売却益
が簡単に得られる
というサイクル
を成り立たせるようになった
活用されていない
眠っている資産が別にあれば
それを現金化することにより
土地を保有する投資を進めることができ
時の経過を見計らって換金する
という風潮が一世を風靡した
獲得した収益で
次の土地投資を拡大する
というメカ二ズムが
そこで生み落された
土地の価格は絶対に下がらない
という土地神話が
広く一般に
信じ込まれていたことから
国民の間で
最も安全で確実な
効率の良い余資運用策
となったのだった
不動産を所有しているだけで
その価値は勝手にどんどん高まっていく
という時代が
85年の終わり頃から始まって
経済評論家と呼ばれていた一群が
土地の購入が多大な利益を生む
源泉になる
と至る所で触れ回り
不動産に対する投資が
いつの間にか投機へと発展していった
円高が当時急速に進んでいたことから
その防止対策として
低金利政策が実施されるようになっており
下がり続ける金利で
借入金を大幅に増やし
土地を購入しておきさえすれば
数日から数か月経つ頃には
資産価値は勝手にどんどん高められ
労せずに売却益を肥大させることが
容易くできるようになっていた
金融機関がこの時に生じていた
資本が資本を生む
というダイナミズムの活用法を察知し
資本系列の末端に位置づけられていた
ノンバンクと呼ばれる
金融の窓口となる傘下機関を
大量に設立して属性させ
土地を担保とする融資活動を
組織的且つ積極的に行っていた
土地を奪い合うという状態が進み
強制的に価値を吊り上げる地上げ
と呼ばれる活動が
当時積極的に行われていた
高値が高値を呼ぶという展開となり
株式相場と不動産相場の双方が
経済を強く引っ張る状況が生じ
企業と国民の多くが
低金利の借入金を活用することにより
土地を仕込んで寝かせておくだけのことで
巨額の不労所得
を随時欲しいまま
手に入れることが簡単にできていた
土地を売買する度毎に
潤沢な利益を得ることができ
再投資を繰り返す状況を
市場参加者全体が
時の勢いに乗じて
作り出す風潮が当たり前
という時代が成り立っていた
このメカニズムが
中間在庫の増減で
価値の調節を可能にし
資産運用法の確立
によるその増幅効果
で多くの国民が資産効果で潤った
土地取引に
中間在庫を介在させることにより
仕入れと売却の間で
バッファ効果が現在かするようになり
借金して土地を買っても
或る程度の期間
寝かせておくだけのことで
その資産は利益を太らせ
仕入れた時以上の価値を
売却段階で現金化する方法を
一般化させたのだった
これとそっくり同じ経過が
産油国と石油消費国との間で起きている
値上がり益が見込めなくなったとき
中間在庫を積み増す理由が突然消失し
原油相場に下押し圧力をかける動因
となって作用する
中間在庫を多くもっている組織ほど
時の経過と共にその資産価値は減少し
この逆資産効果が売却を急がせ
価値の下落を大幅に引き下げていく
バブルの発生は資産効果で
資本の再投資を促すが
バブルの崩壊は逆資産効果で
価値の減少を急がせるものとなる
売り逃げることができなければ
不良債権を大量に抱え込み
売ることもできない資産を抱えて
どんどん値下がりしていく相場を
切歯扼腕しながら
座視していることを強いられる
需要の増加を見込んだ先行投資が
在庫の積み上げを急がせ
消費市場の低迷が
在庫残高の調整を急がせて
価値の下落を促す
というサイクルが
バブルの本質となっている
ガソリンの価格調整には
精製プロセスの関与がそこに加わることから
大量の在庫を抱えておくのは
リスクであることから
取引価格が高まっても
在庫負担を減らす必要が生じると
売却量が増え
それが消費市場に反映され
ガソリンの価格を軟化させ
再び下落へと転じさせる要因となる
中間在庫の関与が
利益を増殖させるメカニズムの生みの親
需要期待の高まりが
在庫量を増やしても
消費市場が追随してこなければ
在庫残高が増えて
金利負担を過大なものへと転換する
中間在庫は設備投資に編入され
一時的に経済を成長させる指標となるのだが
消費市場が追随してこなければ
逆資産効果を生み出して
在庫整理を逆に急がせる圧力源
となって経済に作用する
モノの価値が低下すれば
それはデフレ
通貨価値が低下すれば
それはインフレ
この違いが政策決定機関に
よく認識されていなかった
金利の低下は
デフレ圧力を強化する
政府が経済成長を急いで
設備投資を加速させると
中間在庫が増え
消費市場では値引き合戦が
繰り広げられるようになる
取り分け年度末の決算期には
値引き合戦が国全体に広がって
インフレ効果を台無しにする
経済力学を軽んじていると
たった2%のインフレ率さえ実現できず
株式市場への資本流入を高めて
海外へ流出する機会を
差益の増加が自ら増やすこととなる
実体経済を圧迫する結果を
緩和マネーと日銀の資産とが
自らの手で引き起こしていることに
当事者の総てが未だ気づかない
思考力の低下が
アベノミクスの失敗を
五年目にして
漸く決定的なものにする
インフレメカニズムを惹起するには
金利の上昇が連動して起きていなければならない
一千兆円を夙に突破した大量の債務負担が
必要な金利上昇を強く妨げ
不必要なマイナス金利を導入する
という誤った選択を
日銀に行わせる結果を生んだ
これら一連の無様な経過は
脱デフレ政策を目指した
アベノミクスが動き出す前から
既に分かっていたことだった
教育の高度化が進めば進むほど
健全な思考力は失われ
誤った判断をそれが導き
陥った錯誤にさえ
気付くことができない社会を
産み落とすこととなる
知識は有益だが
思考力が伴わなければ
その意味と使い方とを
知ることが
そもそもできない
知っていることと
理解していること
そして
認識していることとは
それぞれに異なる
体験から身に着いたものでなければ
ものの役には立たない
机上の学習で
思考力を育てる
ことは本来できない
知識が判断の邪魔をする時代は
教育の高度が齎した
アメリカ型の学力重視の教育は
底辺に批判精神を育てさせ
奇矯な大統領を
民主主義的に
北米大陸へと生み落させた
体験こそが良き教育の母
知育偏重の教育制度が
この国の指導体制を
誤らせただけでなく
思考力を失って判断を誤り
批判精神を損なって
間違っていることが明らかな
経済政策の実施を
五年間も
続けさせようとしている
アベノミクスと呼ばれた
経済政策を失敗させたのは
教育制度に潜む身中の虫
判断が正しければ
誤謬はない
現状認識すらできないようでは
国と国民が苦労するばかり
責任は
党益に拘り続けている国会と
省益の拡大に腐心し続けてきた
官僚機構との合作
以外に存在しない
大局的な判断ができるのは
知育偏重型の教育を受けてきた
知識階級ではなく
遠心分離されてきた
ビュアで濃厚な
日本的な資質の優れて高い
批判精神を有する
古典的な土着思想とその意識
教育の失敗が
これから
次々に露呈する時代を経て
AIを活用する条件
を整えるメリットが
国民を
アメリカ型の教育から解放し
日ノ本の国に固有の
健全で
独立した
たましひの群れ
による合理的な
統治スタイルを創造する時を
やがて迎える
企業活力の喪失は
教育の失敗を表し
デフレ経済の長期化は
経済認識能力の劣化を
指し示す
判断が健全であれば
バブル経済の崩壊は
回避することができていた
株式市場では
90年の大初会で急落が先行し
四月になってから
土地神話の崩壊が起きるようになった
バブル崩壊に気付くことが
長期間できなかったということが
失われた二十年を
いま
三十年へと変えようとしている
判断能力の欠如こそ
高等教育がこの国に残した
滓(コンタミ)
学力重視の教育を復活させようとして
ゆとり教育を否定してきた
この国の指導者たちが
アベノミクスに無条件で賛同し
批判することなく
低迷する日本経済を
今も尚
是認しつづけている
この異様な趣
不健全な精神は
国家の健康を損ない
国民を不幸しておきながら
その事実に
永く気づかずにいる
選良と官僚が野合して
この国に
おおいなる混乱
を
人知れず連れてきた