こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

秘 密 主 義

2017-07-09 10:06:24 | Weblog
世界中に分布する

ありとあらゆる国の電力会社は

真実を告げることが

要するに

これからも

できない


犯した罪の大きさ

を知れば知るほど

真相の告知

が不可能

となることが

自明

であるからである


既に成立している損失の規模



弁済可能な領域を

遥かに大きく超えており

その損害の総額は

世界中がこれまでに支払ってきた

総ての環境投資

の総額と

同一の資本を無駄に捨て去っていた


最悪の場合

告知して得られる負の報酬は

企業の弁済能力を

遥かに超えたものとなるだろう

真相を詳らかにする行為は

当事者にとって

タブーとなっていた

この事情が経済に下押し圧力

となって作用し

国際的なデフレ化を

出現させた

有効需要の創出に失敗した

ということが

インフレ転換しようとしない

不毛な経済を生み出した


電力業界が秘密主義を

貫き通して来たそのために

地球は温暖化する一方

という事態へと

しようことなく

陥ってしまい

気候変動を根拠とする

自然災害による各種の被害を与え

それにより失われた

あまたの生命のみならず

土砂崩れによる地形の変化



道路や橋梁

そして

線路などの多くの社会資産

を繰り返し破壊してきた


電力業界が承知していた事実について

黙り通してきた

そのために

温室効果ガスの濃度は

減るどころか

着実に高まり続けるようになり

降水量の増加とそれによる洪水

が至る所で頻発

する事態を年中行事のように

繰り返すようになった


交流送電を成り立たせているその仕組み

について沈黙を続けている

というその姿勢が

温暖化を止まらないものにした


交流発電機というものは

一瞬たりとも

止まっていることが

できない

たったこれだけのことを

認識していなかった文明が

気候変動を

容赦なく募らせてきた


周波数という交流電流に特有の成分が

地下資源の安定的消費

を前提として成り立っているものである

ということを

誰にも悟らせない

という経過を齎し

再生エネルギーの導入量を増やせば

それで温暖化が止まる

と錯誤する知識階級を

温存させただけでなく

省エネ節電を進めて

クールビズなるキッカイな概念

を世界展開することを合法化し

大気中の二酸化炭素濃度を

先年ついに

400ppmにまで

押し上げる

という意に反する結果

をついに確定させた


交流電流による長距離高圧送電

がインフラを形成している限り

地球の温暖化という現象は

これからも

着実に高まってゆく

それ以外の道は

存在してなどいないのだ


周波数を失った交流は

最早交流と呼ぶことが

できない

直流へと回帰してしまうからである


乱れた周波数は

送電の安定性と安全性とを損ない

取り出せない電気エネルギー

を輸送するだけの

単なる媒質へとなり下がる


周波数が50ヘルツと60ヘルツのそれぞれを

日本では保ちつづけている

ということが発電機の運動量を

規定するための根拠となった


長距離の高圧送電は

安定性を失ってしまうだけでなく

安全性もまた同時に失い

電力輸送を

エネルギー的に

意味のないものへと

切り替える


電力業界が秘密主義を

一貫して貫いている

ということが

気候変動を不安定化させ

地下資源の大量消費を前提

とする国際経済の枠組の構築

とその維持とを

基盤技術として

現在に至るまで

支え続けている


真相の告知を意図的に避けている

というその業界のしきたり



環境投資の一切を無駄なものへと貶め

資本を無駄にする行為が

有効需要の創出

を阻み

経済の成長を抑圧しただけでなく

異常気象の原因でもあり続ける

というこの現実を導いた


生命の多様性の喪失と

景気循環のダイナミズムを

緩慢に消し去ってきた

というその点で

極めて罪深い咎

を文明社会へと押し付け

負の資産だけを

大量に残す経過を

未だに与え続けて

一向に恥じない


再生エネルギーの導入量に等しい

化石燃料の消費抑制が

実施された事実を示す記録は

確認されたことが一度もない

太陽電池や風力発電が増えた分

に相当する火力発電所の燃焼炉で

地下資源の消費を応分に減らした

とする事実を数値で確かめた

とする事実は一例もない


発電所に於ける化石燃料の消費が

減っていた事実があるのなら

それはエネルギーコストの低下となって

国民の暮らしに反映されていなければならず

同時に大気中の二酸化炭素濃度の減少

となって数値化されていなければならなかった

現実を眺めると

太陽光賦課金という名目の

これまでになかった新しい請求項目が

増えただけ

という結果がこうして残された


マイナス6%を目指した

京都議定書を失効させた

ということが

マイナス100%という努力目標

を掲げるパリ協定へと

問題の解決を

先送りさせた

というまことに拙い結果を

連れてきた


これら一連の粗末な経過は

すべて

電力業界が通有する

その秘密主義に起因

しておきたこと


交流送電という仕組みは

円運動で成り立っている発電機

の回転数を変化させることが

要するに

一切できない

周波数変動は電力の品位を落とし

安全性もまた損なうことから

発電装置の回転数が

常に一定であることを

法令によって

当初から定められていた


蒸気発電という方法

を採用した

ということが

発電プロセスに於いて

蒸気圧を常時

安定化させておく必要性

を義務として与え

電力会社にその遵守を植え付けた


蒸気発電を実施している限り

蒸気タービンを安定した状態で

回し続けることが義務となる

回転数が僅かでも乱れると

それは周波数変動となって

電力の品位に重大な影響を及ぼす

出力の安定性を維持するためには

核分裂反応が生む熱で

一定の蒸気圧を

タービン翼へと

与え続けている必要性が

あったのだった


原発に拘るその姿勢は

資源コストの抑制のみならず

出力の恒常性維持を

最大の眼目とする交流の高圧送電

という方式が招いたこと


秘密主義を貫き通す肚を

業界が一致して決めた

ということが

止まらない温暖化と

有効需要の喪失による

経済の長期的低迷

を同時に生み出した


事実関係の確認を怠りさえしなければ

温暖化を有効に止める技術の開発は

80年代の終わり頃迄には

十分可能なレベルに達していた筈だ

地下資源に依拠しない電源の開発は

比較的簡単にできるものであるからだ


誘導法則にはその可能性が

ファラデーの時代から

既に埋め込まれていたのである

秘密主義へと業界を奔らせた

というその過ちが

代替手段の構築を阻害する経過を強要し

気候変動枠組み条約の達成を

直接遠ざける理由となった


電磁誘導の発見と超伝導現象の発見

とは

およそ百年の隔たりがあり

次の百年を経た現在になって



文明は存続の危機に

相変わらず立たされている


誘導法則と超伝導応用技術

とを組み合わせてやると

地下資源をまったく必要としない

未来型のエネルギー創出法へと辿りつき

環境負荷のない

優良な電源系統を

成り立たせることが

その段階で可能であった

電力業界が統一的に採用した

秘密主義という慣行が

代替電源の開発を

直接遅らせる動因となって

強く働いている


電力業界の秘密主義が

超伝導応用技術の登場を

執拗に遅らせていた

という其の点に於いて

業界の罪は

極めて大きく

そしてとても重いものとなった

のである

業を負わせた当事者が

自らその責任を果たす

というのが

ものの道理

というものだ
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