鳩首は烏合のなれの果
そんな事例が歴史を満たす
過去についてはいざ知らず
今の時代は経緯に残る
平均的に優れた国民がもつであろう
一定水準に達した認識が
生み出した選択の結果
ではないと言うところに
禍の種が多くある
国家を代表する元首
となった者の行い
に見られる変化
に通底する一連の劣化
こそ
なによりのその証拠
代表的なものの筆頭となるべきは
単純思考の強迫神経症を病む
典型的なアメリカ人患者が
転がり込んできた大統領職へと
想定外の展開で就くこととなり
世界の混乱がそこから始まった
ということなのだ
中国大陸に於いては
新皇帝の地位に等しい
新たな国家主席が誕生した
という事実
ユーラシア大陸では
批判票を認めない制度を固めてきた旧守勢力が
新体制となる枠組みの更なる保守化を
同じタイミングで成立させたその事実
一定の期間で集中的に発生した
これら総ての変化の経過は
そのいずれもが
内政問題の帰結
として与えられたローカルな結果
という点で同一視することが可能
国家を成り立たせている国民のもつ
認識能力の劣化という負の変化は
このところ
著しいほど急速に
退行するための速度を
俄かに増しはじめている
学力重視の高等教育
に特化する競争を重ねてきた
ということが
思考力を涵養するための時間
を惜しませ
更なる高度化を目指すことが
善だと定め
教育の場に於ける差別化を競い
一路邁進するという変化
を急速に生み出した
判断能力の糧となる知識を
他者の差別化という手段へと使い分け
健全な批判精神が果たすべき
重要な機能を
それと意識させることなく
抹殺する経過を
次代を担う役割をもつ
世代へと
次々に押し付けてきた
ということが
これら世界規模で同時進行するようになった
一連の変化の
共通起源
大量の知識を獲得する競争
に明け暮れすることで
教育投資の失敗
による損失の現認を意図的に避け
資本調達能力の優越性
のみを価値評価の基準
として改める気風を生み育てた
現在成り立っている信用経済
を齟齬なく成り立たせているのは
世界規模にまで拡大した
集団的共同幻想に他ならず
新自由主義に基づく市場経済の普遍化が
共に支え合う複数の経済圏
の協働を誘発することにより
かろうじて成り立っている
かのように見せかけている
その危うさを真っ先に顕在化させたのが
ビットコインに代表される
仮想通貨の台頭
とその後の電子的手段で行われた
盗難と盗掘などの行為による
資産の一斉喪失を起点とする
信用失墜が導く
頓挫
それはあたかも核が分裂
する時の有り様にも似た
信用収縮への
連鎖的傾斜とその反応プロセス
を記録として歴史に残した
信用で成り立っているシステムのすべて
は
根拠を失った段階で
一瞬にして
崩れ去る
現在機軸となっているドルも
その神通力を失う時を
いずれどこかで
迎えることだろう
銀本位制で成り立っていた
近世までの国際経済が
第一次世界大戦でハイパーインフレ
をドイツに与えたことを起点とし
第二次世界大戦欧州戦線
の拡大へと
最終的に繋がっていき
ほぼ同時に
日本が関わった第二次世界大戦太平洋戦線
に於いては
核の破壊力を行使したアメリカが
富を失った英国
に代わって台頭することとなり
戦後復興の指導的役割を果たす
機会を得たことにより
終戦の13ヶ月前の段階で
ブレトンウッズ体制の成立
を金本位制で実施する締約
を予め取りまとめていた
とする史実が既に確定している
戦闘能力の高い航空機を多用するようになった
近代以降の戦闘は
その使い勝手の良い
便利な燃料となった石油の確保
が生命線となったことにより
その供給確保を至上命題
と心得るようになった国家を
地下資源の利権確保へと
一律に奔らせた
連合国を形成した主要各国は
石油の供給路を
アメリカによって断ち切ることで合意し
産油国を支配する必要に
急遽迫られた日本をして
五族協和と八紘一宇の名目を押し立て
旗幟を闡明にして掲げるよう
干渉による方向づけを
意図的に行った
それまで植民地主義の犠牲とされていた
弱小の被支配国家群を糾合し
共存と繁栄を導く
とする壮大な戦略を立てはしたものの
アメリカの常套手段である引き技に乗せられ
大義名分のない先制攻撃で
手順を踏まずない戦闘を
真珠湾で開始した
ということが
アメリカの国民に対し
戦闘に参加するための後ろ盾
を与える効果を難なく引き出していた
肉を切らせて骨を断つ
というのが新大陸国家の
一般的な対外戦略の共通手段
ベトナム戦争でも先に
アメリカの艦船が犠牲となる
よう仕向けたのみならず
掃討作戦を合法化する北爆を強行し
却って敗戦を自ら急ぐ
とした皮肉な結果を
自発的に手に入れた
この同じ手法が同時多発テロでも使われ
米国民をイラク戦争へと
引きずり込んだことは
記憶に未だ新しい
戦費調達を増税抜きで実施しようとして
自然災害による石油精製施設の停止
を理由とする米エネルギー省長官
によるメッセージを連発し
石油価格決定機関となっていた
アメリカのWTIで
相場を高騰させるよう誘導し
石油の決済で使われるドルの需要
も同時に高めるという戦略
で対応してきた
石油市場を高騰させれば
ドルの需要増を引き出せただけでなく
機軸通貨の発行権(シニョレッジ)の拡大
をも合法化することができ
八年に及んだイラク戦争の莫大な戦費を
エネルギーコストの高値誘導で
人知れず賄っていた
とする事実が記録にある
世界経済のデフレ化という現象は
エネルギーコストの連綿たる増加
が原因となって始まっている
9.11以降急増するようになった
ドルの世界規模の需要増大で
大量に発行されたドルの過剰流動性が
巡り巡って
中国へと流れ込んでいったことから
世界の製造工場にする
というアメリカの目論見により
共産党政府に余ったドルを押し付け
ドル売り政策を推進する目的で
元高誘導を執拗に行い続け
中国政府に大量の人民元売り
を継続的に実施させる経過を導いた
ドル売り政策で中国が買った大量のドルで
ドル建ての長期債を買う
という行為が中国を
世界最大のドル資産保有国
へと押し上げた
僅か三年という短い期間で
日本を抜いた中国は
債権大国へと上り詰め
人民元の大量発行の根拠
となった大量に獲得したドル資産で
不足していた海軍力を
たちまちにして補強した
国際社会はこうして
アメリカの力による
見えない支配体制の圧力下
で統合されることとなり
ドルを基軸とする
価値の裏付けを必要としない
信用経済による
青天井と化した
経済体制を
アメリカの本音
を誰にも悟られることなく
円滑に成り立たせるよう
裏に回って今も尚
仕向けているその姿が
状況証拠となって残存している
ソ連崩壊で眼前の敵を
90年代初めに失った立場のアメリカは
北朝鮮が核放棄で帰順した
その段階で
敵を新たに必要とするようになる筈だ
それが軍産複合体制の宿命
であるからだ
現在の仮想敵
とアメリカによって
そう位置付けられている
中国共産党政府による
現体制の存続それ自体が
敵視の強化となることを
過去の一連の所業から判断できる
経過の推移を見る限り
アメリカの行動規範の前提となっている
創敵行為を
肯んじることは即ち合理
アメリカという国家は
これから先の未来も常に
敵という名の存在を
絶対的に必要とする
ひどく重い泥流
を基底条件として
保ちつづけることとなる
そんな事例が歴史を満たす
過去についてはいざ知らず
今の時代は経緯に残る
平均的に優れた国民がもつであろう
一定水準に達した認識が
生み出した選択の結果
ではないと言うところに
禍の種が多くある
国家を代表する元首
となった者の行い
に見られる変化
に通底する一連の劣化
こそ
なによりのその証拠
代表的なものの筆頭となるべきは
単純思考の強迫神経症を病む
典型的なアメリカ人患者が
転がり込んできた大統領職へと
想定外の展開で就くこととなり
世界の混乱がそこから始まった
ということなのだ
中国大陸に於いては
新皇帝の地位に等しい
新たな国家主席が誕生した
という事実
ユーラシア大陸では
批判票を認めない制度を固めてきた旧守勢力が
新体制となる枠組みの更なる保守化を
同じタイミングで成立させたその事実
一定の期間で集中的に発生した
これら総ての変化の経過は
そのいずれもが
内政問題の帰結
として与えられたローカルな結果
という点で同一視することが可能
国家を成り立たせている国民のもつ
認識能力の劣化という負の変化は
このところ
著しいほど急速に
退行するための速度を
俄かに増しはじめている
学力重視の高等教育
に特化する競争を重ねてきた
ということが
思考力を涵養するための時間
を惜しませ
更なる高度化を目指すことが
善だと定め
教育の場に於ける差別化を競い
一路邁進するという変化
を急速に生み出した
判断能力の糧となる知識を
他者の差別化という手段へと使い分け
健全な批判精神が果たすべき
重要な機能を
それと意識させることなく
抹殺する経過を
次代を担う役割をもつ
世代へと
次々に押し付けてきた
ということが
これら世界規模で同時進行するようになった
一連の変化の
共通起源
大量の知識を獲得する競争
に明け暮れすることで
教育投資の失敗
による損失の現認を意図的に避け
資本調達能力の優越性
のみを価値評価の基準
として改める気風を生み育てた
現在成り立っている信用経済
を齟齬なく成り立たせているのは
世界規模にまで拡大した
集団的共同幻想に他ならず
新自由主義に基づく市場経済の普遍化が
共に支え合う複数の経済圏
の協働を誘発することにより
かろうじて成り立っている
かのように見せかけている
その危うさを真っ先に顕在化させたのが
ビットコインに代表される
仮想通貨の台頭
とその後の電子的手段で行われた
盗難と盗掘などの行為による
資産の一斉喪失を起点とする
信用失墜が導く
頓挫
それはあたかも核が分裂
する時の有り様にも似た
信用収縮への
連鎖的傾斜とその反応プロセス
を記録として歴史に残した
信用で成り立っているシステムのすべて
は
根拠を失った段階で
一瞬にして
崩れ去る
現在機軸となっているドルも
その神通力を失う時を
いずれどこかで
迎えることだろう
銀本位制で成り立っていた
近世までの国際経済が
第一次世界大戦でハイパーインフレ
をドイツに与えたことを起点とし
第二次世界大戦欧州戦線
の拡大へと
最終的に繋がっていき
ほぼ同時に
日本が関わった第二次世界大戦太平洋戦線
に於いては
核の破壊力を行使したアメリカが
富を失った英国
に代わって台頭することとなり
戦後復興の指導的役割を果たす
機会を得たことにより
終戦の13ヶ月前の段階で
ブレトンウッズ体制の成立
を金本位制で実施する締約
を予め取りまとめていた
とする史実が既に確定している
戦闘能力の高い航空機を多用するようになった
近代以降の戦闘は
その使い勝手の良い
便利な燃料となった石油の確保
が生命線となったことにより
その供給確保を至上命題
と心得るようになった国家を
地下資源の利権確保へと
一律に奔らせた
連合国を形成した主要各国は
石油の供給路を
アメリカによって断ち切ることで合意し
産油国を支配する必要に
急遽迫られた日本をして
五族協和と八紘一宇の名目を押し立て
旗幟を闡明にして掲げるよう
干渉による方向づけを
意図的に行った
それまで植民地主義の犠牲とされていた
弱小の被支配国家群を糾合し
共存と繁栄を導く
とする壮大な戦略を立てはしたものの
アメリカの常套手段である引き技に乗せられ
大義名分のない先制攻撃で
手順を踏まずない戦闘を
真珠湾で開始した
ということが
アメリカの国民に対し
戦闘に参加するための後ろ盾
を与える効果を難なく引き出していた
肉を切らせて骨を断つ
というのが新大陸国家の
一般的な対外戦略の共通手段
ベトナム戦争でも先に
アメリカの艦船が犠牲となる
よう仕向けたのみならず
掃討作戦を合法化する北爆を強行し
却って敗戦を自ら急ぐ
とした皮肉な結果を
自発的に手に入れた
この同じ手法が同時多発テロでも使われ
米国民をイラク戦争へと
引きずり込んだことは
記憶に未だ新しい
戦費調達を増税抜きで実施しようとして
自然災害による石油精製施設の停止
を理由とする米エネルギー省長官
によるメッセージを連発し
石油価格決定機関となっていた
アメリカのWTIで
相場を高騰させるよう誘導し
石油の決済で使われるドルの需要
も同時に高めるという戦略
で対応してきた
石油市場を高騰させれば
ドルの需要増を引き出せただけでなく
機軸通貨の発行権(シニョレッジ)の拡大
をも合法化することができ
八年に及んだイラク戦争の莫大な戦費を
エネルギーコストの高値誘導で
人知れず賄っていた
とする事実が記録にある
世界経済のデフレ化という現象は
エネルギーコストの連綿たる増加
が原因となって始まっている
9.11以降急増するようになった
ドルの世界規模の需要増大で
大量に発行されたドルの過剰流動性が
巡り巡って
中国へと流れ込んでいったことから
世界の製造工場にする
というアメリカの目論見により
共産党政府に余ったドルを押し付け
ドル売り政策を推進する目的で
元高誘導を執拗に行い続け
中国政府に大量の人民元売り
を継続的に実施させる経過を導いた
ドル売り政策で中国が買った大量のドルで
ドル建ての長期債を買う
という行為が中国を
世界最大のドル資産保有国
へと押し上げた
僅か三年という短い期間で
日本を抜いた中国は
債権大国へと上り詰め
人民元の大量発行の根拠
となった大量に獲得したドル資産で
不足していた海軍力を
たちまちにして補強した
国際社会はこうして
アメリカの力による
見えない支配体制の圧力下
で統合されることとなり
ドルを基軸とする
価値の裏付けを必要としない
信用経済による
青天井と化した
経済体制を
アメリカの本音
を誰にも悟られることなく
円滑に成り立たせるよう
裏に回って今も尚
仕向けているその姿が
状況証拠となって残存している
ソ連崩壊で眼前の敵を
90年代初めに失った立場のアメリカは
北朝鮮が核放棄で帰順した
その段階で
敵を新たに必要とするようになる筈だ
それが軍産複合体制の宿命
であるからだ
現在の仮想敵
とアメリカによって
そう位置付けられている
中国共産党政府による
現体制の存続それ自体が
敵視の強化となることを
過去の一連の所業から判断できる
経過の推移を見る限り
アメリカの行動規範の前提となっている
創敵行為を
肯んじることは即ち合理
アメリカという国家は
これから先の未来も常に
敵という名の存在を
絶対的に必要とする
ひどく重い泥流
を基底条件として
保ちつづけることとなる