教育の高度化
という方向付けを
世界中で
共通の目標として
疑うことなく
一意専心
目指す時代を経て
ついにここまでたどり着き
止まらない温暖化という見えない壁
の前で佇立することしかできない現実
に畏怖することなく
無謀な投資で臨み続ける以外
の選択肢を失っていることに
気付かずにいる
当代の文明は
このようにして
知識の量的拡大に特化した
ことによって
ものごとの本質
を考えるための時間を失い
獲得して得た知識の意味
を斟酌するために使うべきその時間を
別の知識を吸収するための時間
へと振り替えることを
善と勝手にそう心得た
間口を横ざまに広げてはみたものの
掘り下げる努力を避け
新しい分野を開拓したその代償として
思考力とそれが導く批判精神
とを同時に失う結果を手に入れた
物事の本質を
考えるための時間を惜しみ
知識に付随する
上っ面の機能を追い求め
考慮する愉悦を躊躇なく放棄し
知識の質敵深化より
量的膨張の方
を寧ろ重んじる偏った教育を
独善的な判断で
専ら受け容れる習慣を
身に着けてきた
思考力の欠如は
この段階で既に始まっている
こうして思慮を失う代わりとして
獲得してきた新分野の知識を
深く掘り下げる努力を捨て去り
単に他者との競争
に勝利するためという名目で
寸暇を惜しんで
新知識の修得に務めることが
共通の善となる風潮を整える行為に
率先して無批判のまま加わった
その結果学歴フィルター
と呼ばれる夾雑物が
至る所に残された
学習で得た知識の読み出し速度
を競うことで優劣の差を効率的に判定し
他者を排除するためだけのために
遊ぶための時間を強制的に献上させられ
健全な発達が必要とするプロセス
の価値を顧みることなく
思考力をひたすら鈍麻させるだけの
行為に過ぎない
重畳的な徒労に終わる日々
を
疑うことなく
無思慮に送り続けることを
義務として自覚した
知に本来備わっているその価値を
垂直に掘り下げることによって
ではなく
水平方向への闇雲な拡大
をひたすら目指して
質を犠牲とすることにより
量で実体のない優越性を
手にいれることで
安心と慢心とを一挙に手にした
他者を差別化するために
積み上げてきた該博な知識は
脳内で意味の合成を引き起こす機会を失い
進学競争が終了した段階で
知識のデッドストック
となって滞留する事態を生み
代わりに失ってしまった
本質を見抜く力が
犠牲とされることには
一向に気付かぬまま
ノー天気に過ごす余勢を楽しんでいる
このようにして営々と積み重ねてきた
教育投資の総合的結果として
手に入れた大量の知識を
薀蓄を傾けるための解発機会
としてクイズ番組
を代償とすることによって
満ち足りた気分となった
思考力の涵養に結びついていない
膨大な知識をもちながら
知識を解発する機会を与えられることなく
教育投資に使われた資本と貴重な時間と
を同時に失いながらも
思考力を試す意欲さえ失った
ことに相かわらず
気付かない
批判精神を退行させることにしかならない
現状の教育システム
に組み込まれている安心感
で
鬱屈した状態にある事実
に気付く事態の到来を今も尚
遠ざけている
世界規模で同時進行するようになった
この教育投資の失敗を意味する結果
が確定させた知の劣化
という共通の現象
が示唆するバイアスの関与
というものは
民主主義という社会体制に
いま
強く重大な負圧をかけている
国民がもつべき健全な判断能力は
誤った教育制度を導入したことによって
指導体制の脆弱化を導き
適切な判断能力を失った現実
から目を反らしていること
を意識野から一斉に放擲した
選良に投票する側
に置かれた立場の国民に
一定水準の思考力が備わっていなければ
投票能力の正当性は担保されない
要するに民主主義の成否は
教育で決まるのだ
トランプに投票したマジョリティとしての米国民に
正当な判断能力が保持されていた
とする根拠は未だに不明
ロシアによる誘導が実施されていた
とする疑いさえ
払拭されずに残っている
健全な判断能力が備わっているのなら
偏った思い込みを
それと自覚した上で
自ら率先して排除する
努力を惜しむことはあるまい
無批判に数の論理で投票した
一塊
の思慮をもたない群れ
がマジョリティとなっている国家では
投票行動に判断の根拠
を明示することができない
不健全な教育制度を導入している国
の選挙が国民全体の意志
を反映しているということには
どうみたところでならないのだ
日本の事例にあるように
野党の不明が与党の蘇生に
かつて大きく寄与した
というケースさえ残されているほどである
国民の大多数が健全であったとしても
選良の側に不健全性が沈殿したままであるのなら
結果として
国の劣化は避け難い
公文書の改変を装った改竄
こそ
そのなによりの証拠
環境投資の失敗は
二酸化炭素濃度の一方的増加に終わり
京都議定書をパリ協定へと
シフトさせる
という結果を生むに至らしめた
有効解がそこにある
ということでは決してなかったのだ
ということが
達成期限の明確な設定を避けさせ
猶予期間を今世紀末まで
という曖昧で遠大な猶予期間
を設定したことで
最終的に0%とする
とした意味不明の
なにやら良さ気にみえるだけの
奇妙かつ巧妙な対策で
お茶を濁したその代わり
削減比率を一律100%
へと高めることで
排出量をゼロにする
とした実現不可能なほどにまで
最大化した目標を設定し
すっかり気候変動に歯止めをかける
免罪符を与えた積もり
で充ち足りているその姿こそ
あはれなること限りない
却って不気味なことである
これが教育を高度化して得た
その不毛な結果
気候変動はこれから先も
文明に祟り続けて止まらない
問題の本質にさえ
一向に未だ気づかない
何と愚かなことだろう
文明が到達した
当座の偽りのない
ありのままの姿
というのがこのレベル
投資の総てはこうして無効に終わることとなり
すべての当事国に損失を負わせておきながら
止まる筈のない温暖化に
無駄な投資を嵩ね
事実関係の確認
を相変わらず怠っている
この自覚なき蒙昧さ
人材の育成にも
多大なる損失を負わせたのみならず
混迷の度合いを
より一層深いものに
現在も尚し続けている
問題認識能力の不在
という共通集合を構成する
不具合の根源となっている部分は
紛れもなく
教育の失敗が生み落したもの
大学を含む教育機関の淘汰
は数年前から
既に始まっている
考える力を涵養する教育でなければ
問題認識能力は育たない
また問題の所在を突き止められなければ
モンダイ解決能力を引きだせない
自覚なき蒙昧は
錯誤の上の自覚なき覚醒
と一対となり
果てしのない循環構造
を組み上げる
これが止まらない温暖化のその正体
気候変動を生み落したのみならず
経済認識能力の不在という粗末な現実が
日本にバブル崩壊の深い爪痕を刻み付け
失われた十年を
倍の二十年へと押し広げただけでなく
そこにアベノミクスを起源
とする失敗の連綿たる継続が
不毛なる三十年を
日本経済へと与えている
この事実が
高い教育を受けたことによって
盲いたる知識階級
の量産と再生産とを
より一層力強く進めさせている
このようにみてくると
不具合を齎した共通の原因は
教育の失敗以外に
アリエナイ
ということになる
問題の本質を知れば
有効解はそのすぐ先
に待ち構えているものなのだ
という方向付けを
世界中で
共通の目標として
疑うことなく
一意専心
目指す時代を経て
ついにここまでたどり着き
止まらない温暖化という見えない壁
の前で佇立することしかできない現実
に畏怖することなく
無謀な投資で臨み続ける以外
の選択肢を失っていることに
気付かずにいる
当代の文明は
このようにして
知識の量的拡大に特化した
ことによって
ものごとの本質
を考えるための時間を失い
獲得して得た知識の意味
を斟酌するために使うべきその時間を
別の知識を吸収するための時間
へと振り替えることを
善と勝手にそう心得た
間口を横ざまに広げてはみたものの
掘り下げる努力を避け
新しい分野を開拓したその代償として
思考力とそれが導く批判精神
とを同時に失う結果を手に入れた
物事の本質を
考えるための時間を惜しみ
知識に付随する
上っ面の機能を追い求め
考慮する愉悦を躊躇なく放棄し
知識の質敵深化より
量的膨張の方
を寧ろ重んじる偏った教育を
独善的な判断で
専ら受け容れる習慣を
身に着けてきた
思考力の欠如は
この段階で既に始まっている
こうして思慮を失う代わりとして
獲得してきた新分野の知識を
深く掘り下げる努力を捨て去り
単に他者との競争
に勝利するためという名目で
寸暇を惜しんで
新知識の修得に務めることが
共通の善となる風潮を整える行為に
率先して無批判のまま加わった
その結果学歴フィルター
と呼ばれる夾雑物が
至る所に残された
学習で得た知識の読み出し速度
を競うことで優劣の差を効率的に判定し
他者を排除するためだけのために
遊ぶための時間を強制的に献上させられ
健全な発達が必要とするプロセス
の価値を顧みることなく
思考力をひたすら鈍麻させるだけの
行為に過ぎない
重畳的な徒労に終わる日々
を
疑うことなく
無思慮に送り続けることを
義務として自覚した
知に本来備わっているその価値を
垂直に掘り下げることによって
ではなく
水平方向への闇雲な拡大
をひたすら目指して
質を犠牲とすることにより
量で実体のない優越性を
手にいれることで
安心と慢心とを一挙に手にした
他者を差別化するために
積み上げてきた該博な知識は
脳内で意味の合成を引き起こす機会を失い
進学競争が終了した段階で
知識のデッドストック
となって滞留する事態を生み
代わりに失ってしまった
本質を見抜く力が
犠牲とされることには
一向に気付かぬまま
ノー天気に過ごす余勢を楽しんでいる
このようにして営々と積み重ねてきた
教育投資の総合的結果として
手に入れた大量の知識を
薀蓄を傾けるための解発機会
としてクイズ番組
を代償とすることによって
満ち足りた気分となった
思考力の涵養に結びついていない
膨大な知識をもちながら
知識を解発する機会を与えられることなく
教育投資に使われた資本と貴重な時間と
を同時に失いながらも
思考力を試す意欲さえ失った
ことに相かわらず
気付かない
批判精神を退行させることにしかならない
現状の教育システム
に組み込まれている安心感
で
鬱屈した状態にある事実
に気付く事態の到来を今も尚
遠ざけている
世界規模で同時進行するようになった
この教育投資の失敗を意味する結果
が確定させた知の劣化
という共通の現象
が示唆するバイアスの関与
というものは
民主主義という社会体制に
いま
強く重大な負圧をかけている
国民がもつべき健全な判断能力は
誤った教育制度を導入したことによって
指導体制の脆弱化を導き
適切な判断能力を失った現実
から目を反らしていること
を意識野から一斉に放擲した
選良に投票する側
に置かれた立場の国民に
一定水準の思考力が備わっていなければ
投票能力の正当性は担保されない
要するに民主主義の成否は
教育で決まるのだ
トランプに投票したマジョリティとしての米国民に
正当な判断能力が保持されていた
とする根拠は未だに不明
ロシアによる誘導が実施されていた
とする疑いさえ
払拭されずに残っている
健全な判断能力が備わっているのなら
偏った思い込みを
それと自覚した上で
自ら率先して排除する
努力を惜しむことはあるまい
無批判に数の論理で投票した
一塊
の思慮をもたない群れ
がマジョリティとなっている国家では
投票行動に判断の根拠
を明示することができない
不健全な教育制度を導入している国
の選挙が国民全体の意志
を反映しているということには
どうみたところでならないのだ
日本の事例にあるように
野党の不明が与党の蘇生に
かつて大きく寄与した
というケースさえ残されているほどである
国民の大多数が健全であったとしても
選良の側に不健全性が沈殿したままであるのなら
結果として
国の劣化は避け難い
公文書の改変を装った改竄
こそ
そのなによりの証拠
環境投資の失敗は
二酸化炭素濃度の一方的増加に終わり
京都議定書をパリ協定へと
シフトさせる
という結果を生むに至らしめた
有効解がそこにある
ということでは決してなかったのだ
ということが
達成期限の明確な設定を避けさせ
猶予期間を今世紀末まで
という曖昧で遠大な猶予期間
を設定したことで
最終的に0%とする
とした意味不明の
なにやら良さ気にみえるだけの
奇妙かつ巧妙な対策で
お茶を濁したその代わり
削減比率を一律100%
へと高めることで
排出量をゼロにする
とした実現不可能なほどにまで
最大化した目標を設定し
すっかり気候変動に歯止めをかける
免罪符を与えた積もり
で充ち足りているその姿こそ
あはれなること限りない
却って不気味なことである
これが教育を高度化して得た
その不毛な結果
気候変動はこれから先も
文明に祟り続けて止まらない
問題の本質にさえ
一向に未だ気づかない
何と愚かなことだろう
文明が到達した
当座の偽りのない
ありのままの姿
というのがこのレベル
投資の総てはこうして無効に終わることとなり
すべての当事国に損失を負わせておきながら
止まる筈のない温暖化に
無駄な投資を嵩ね
事実関係の確認
を相変わらず怠っている
この自覚なき蒙昧さ
人材の育成にも
多大なる損失を負わせたのみならず
混迷の度合いを
より一層深いものに
現在も尚し続けている
問題認識能力の不在
という共通集合を構成する
不具合の根源となっている部分は
紛れもなく
教育の失敗が生み落したもの
大学を含む教育機関の淘汰
は数年前から
既に始まっている
考える力を涵養する教育でなければ
問題認識能力は育たない
また問題の所在を突き止められなければ
モンダイ解決能力を引きだせない
自覚なき蒙昧は
錯誤の上の自覚なき覚醒
と一対となり
果てしのない循環構造
を組み上げる
これが止まらない温暖化のその正体
気候変動を生み落したのみならず
経済認識能力の不在という粗末な現実が
日本にバブル崩壊の深い爪痕を刻み付け
失われた十年を
倍の二十年へと押し広げただけでなく
そこにアベノミクスを起源
とする失敗の連綿たる継続が
不毛なる三十年を
日本経済へと与えている
この事実が
高い教育を受けたことによって
盲いたる知識階級
の量産と再生産とを
より一層力強く進めさせている
このようにみてくると
不具合を齎した共通の原因は
教育の失敗以外に
アリエナイ
ということになる
問題の本質を知れば
有効解はそのすぐ先
に待ち構えているものなのだ