交流送電という
今となっては世界規模のインフラ
として遍く普及している
その形式は
変圧装置を介在させることができなければ
本質的に成り立たない
システム
交流電流による長距離高圧送電
という方法が京都議定書を
第一約束期間で終結させ
代わりに
パリ協定という新しい枠組みの策定
を急がせた
現状の電力供給システムは
電力需要地の至る所で
電信柱の上に乗っている
樽や筒のようなカタチをした
トランスと呼ばれている
アレ
が円滑に機能することで
供給電力の安定化
を維持している
トランスと呼ばれている電気工作物
の内部には二系統の接触関係にない
別々のコイル
が独立状態で配置されており
互いに磁場を共有する関係
を相互間で共有している
電流は導体上を流れるだけのことで
磁場変化を引き起こし
それ自体が電磁石としての機能を
有する
その事実は
アンペールの法則として
夙に実証されていることである
トランス内部に収納されている一次側コイルに
電流を流すと
二次側の別のコイルに
電流を誘導するための条件
が整う
電気製品のスイッチをオン
にするとそこに負荷が発生し
必要な電流だけを
正確に
二次側コイルへと誘導できる
回路に発生した負荷
が求める必要な電流だけが
このようにしてそこに誘導される
という仕組み
余分な電流を誘導するようなことは
従っておきない
誘導電流を派生させるための条件は
負荷の発生
または電位差の設定による
電位差という条件
が果たしている機能は
天気予報でいう気圧差と
その意味は等しい
高い等圧線から低い等圧線
へと向かって
時に強風を吹かせることがある
この気圧差が大きくなればなるほど
暴風となって破壊力を増す
台風はその極致
電流もまた気圧と同様に
高い電圧の電位から
低い電圧の電位へと向かって
一方的に流れ下る
という性質条件に支配されている
電位差を最大にすれば
移動する電荷の密度は
当然最大化したものとなる
つまりより多くの電流を
供給することができるということ
最も低い電位とは
ゼロボルト
それは大地を意味する
交流送電で接地点を必要とするのは
電流値を最大化する
という目的があったから
に他ならない
発電機に供給が可能な電流を
常に最大にしておくことで
誘導電流を派生させる能力を拡大し
電力の安定供給に
世界中の電力業界が
怠りなくこれ努めている
一次側を流れる励磁するための電流は
接地点へと向かって
最大の電流量でひたすら只落ちてゆく
二次側に派生することになる誘導電流は
励磁電流の範囲内で
誘導能力を潜在的に保っている
励磁電流が減少すれば
誘導可能な消費電流は
当然ながら制限される
節電という行為は
二次側に誘導された消費電流を
単に減らすだけのことであることから
一次側の励磁電流を減らす能力
を本来もたない
これが省エネ節電が
温暖化を防止できずにいる背景のヌシ
起電力を生み出すための磁場変化は
励磁電流がゼロボルトへと向かって
流れ落ちることによって
与えられている
励磁電流がそこに不在なら
誘導能力は即ち
ゼロ
消費電流が回路に誘導されることは
アリエナイ
これが節電に務めていながら
二酸化炭素が増加し続けている
たった一つのその理由
火力発電所の燃焼炉の稼働率を
減らさない限り
温室効果ガスの大気圏内への放出は
絶対に止まらない
この所与の条件は
再生可能エネルギーを量的に拡大しても
変わらない
蒸気発電は一定の蒸気圧に対して
一定の回転数が保持される
という仕組み
回転数を減らせば
化石燃料の消費量は減るが
周波数は安定性を失って
乱れはじめる
火力発電所が運転を停止したとしても
燃焼炉で蒸気圧を維持するための化石燃料が
燃やされ続けている以上
二酸化炭素濃度は増えることしか
できない
この交流送電に備わる限界と効用
に関する基礎的な認識を
文明は未だ
よく理解することができずにいる
問題の所在がまったくみえていない
指導体制のトップにある
国連の環境部会にとって
有効な手段とは何か
という課題の意味を
突き止められないよう
こぞって韜晦する事態を生んだ
のは世界中の電力会社が共通に持つ
秘密主義を前提とする
決して表に出ることのない
鉄則
パリ協定では目標達成期限
を設けることを意識的に避け
猶予期間を引き伸ばしたその代わりに
CO2排出量を最低のゼロ%にする
という見てくれ重視の対策に終始した
問題の相貌が見えていないと
このように愚かな顛末が
歴史へとしっかりと残されることとなる
これが学力重視の教育が
現時点で得た
その結果
どんなに明晰な頭脳を持っていたにせよ
その使い方に問題がある以上
所期の成果はまず手に入らない
単にそれだけのこと
文明は教育の失敗に気付くことなく
問題の本質に近づくことが
長い間できなくなってしまったのだった
こうしてすべての環境投資が失敗していながら
同様の対策を推し連ねることしか
できなくなった
二酸化炭素の濃度上昇は
その当然の帰結に過ぎない
毎年環境対策に投じられてきた資本
の総てが
無駄となって潰え去るようになってから
既に久しい
有効需要の創出に失敗すれば
損失の山を築いて
経済活性を失う
という酬いを受ける
世界規模のデフレ経済化
という現状こそ
環境投資の積が生んだ失敗の
不毛なる負の成果
高度化した教育によって
文明が失ったのは
莫大な資本のみならず
安定した気候と
生命の多様性
及び既存の価値の
持続可能性を含む
その総体
驚異的な自然災害は
社会資本を強制的に剥ぎ取り
貴重な資本を
賽の河原に
際限なく石を積む行為
へと貶めた
問題認識能力が不在なら
観察力や決断力が
どれほど優れていたとしても
成果を失うだけのこと
誤った判断と決断は
減っているべき二酸化炭素濃度を
410ppmにまで
却って高めた
目下の急務は
地下資源を不要とする
出力変動がなく
また送電も必要としない
独立分散型の小型電源の
地域展開以外には
ない
再生可能エネルギーでは
蓄電デバイスを外せない
これがコストアップ要因となって作用し
低廉な商用電源のバックアップを
合理化する結果を生んだ
コストダウン効果を引き出せなければ
気候変動要因を排除することは
できない
エネルギーコストが下がらなければ
経済効果を引き出すことは
要するに不可能
化石燃料と核燃料を
地上から放逐するには
合理的且つ効率的な新電源の登場
が
絶対的に必要なのだ
そのための方法は
複数ある
問題の本質に文明が気付いたとき
世界中が一斉に探索を開始するだろう
交流の長距離高圧送電を温存すれば
状況は短期間で
急速に悪化する
文明存続の可否は
最早時間の問題だと
いってよい
業界が通有する秘密主義
という意図的な沈黙は
文明を死
へと一方的に追いやる
今となっては世界規模のインフラ
として遍く普及している
その形式は
変圧装置を介在させることができなければ
本質的に成り立たない
システム
交流電流による長距離高圧送電
という方法が京都議定書を
第一約束期間で終結させ
代わりに
パリ協定という新しい枠組みの策定
を急がせた
現状の電力供給システムは
電力需要地の至る所で
電信柱の上に乗っている
樽や筒のようなカタチをした
トランスと呼ばれている
アレ
が円滑に機能することで
供給電力の安定化
を維持している
トランスと呼ばれている電気工作物
の内部には二系統の接触関係にない
別々のコイル
が独立状態で配置されており
互いに磁場を共有する関係
を相互間で共有している
電流は導体上を流れるだけのことで
磁場変化を引き起こし
それ自体が電磁石としての機能を
有する
その事実は
アンペールの法則として
夙に実証されていることである
トランス内部に収納されている一次側コイルに
電流を流すと
二次側の別のコイルに
電流を誘導するための条件
が整う
電気製品のスイッチをオン
にするとそこに負荷が発生し
必要な電流だけを
正確に
二次側コイルへと誘導できる
回路に発生した負荷
が求める必要な電流だけが
このようにしてそこに誘導される
という仕組み
余分な電流を誘導するようなことは
従っておきない
誘導電流を派生させるための条件は
負荷の発生
または電位差の設定による
電位差という条件
が果たしている機能は
天気予報でいう気圧差と
その意味は等しい
高い等圧線から低い等圧線
へと向かって
時に強風を吹かせることがある
この気圧差が大きくなればなるほど
暴風となって破壊力を増す
台風はその極致
電流もまた気圧と同様に
高い電圧の電位から
低い電圧の電位へと向かって
一方的に流れ下る
という性質条件に支配されている
電位差を最大にすれば
移動する電荷の密度は
当然最大化したものとなる
つまりより多くの電流を
供給することができるということ
最も低い電位とは
ゼロボルト
それは大地を意味する
交流送電で接地点を必要とするのは
電流値を最大化する
という目的があったから
に他ならない
発電機に供給が可能な電流を
常に最大にしておくことで
誘導電流を派生させる能力を拡大し
電力の安定供給に
世界中の電力業界が
怠りなくこれ努めている
一次側を流れる励磁するための電流は
接地点へと向かって
最大の電流量でひたすら只落ちてゆく
二次側に派生することになる誘導電流は
励磁電流の範囲内で
誘導能力を潜在的に保っている
励磁電流が減少すれば
誘導可能な消費電流は
当然ながら制限される
節電という行為は
二次側に誘導された消費電流を
単に減らすだけのことであることから
一次側の励磁電流を減らす能力
を本来もたない
これが省エネ節電が
温暖化を防止できずにいる背景のヌシ
起電力を生み出すための磁場変化は
励磁電流がゼロボルトへと向かって
流れ落ちることによって
与えられている
励磁電流がそこに不在なら
誘導能力は即ち
ゼロ
消費電流が回路に誘導されることは
アリエナイ
これが節電に務めていながら
二酸化炭素が増加し続けている
たった一つのその理由
火力発電所の燃焼炉の稼働率を
減らさない限り
温室効果ガスの大気圏内への放出は
絶対に止まらない
この所与の条件は
再生可能エネルギーを量的に拡大しても
変わらない
蒸気発電は一定の蒸気圧に対して
一定の回転数が保持される
という仕組み
回転数を減らせば
化石燃料の消費量は減るが
周波数は安定性を失って
乱れはじめる
火力発電所が運転を停止したとしても
燃焼炉で蒸気圧を維持するための化石燃料が
燃やされ続けている以上
二酸化炭素濃度は増えることしか
できない
この交流送電に備わる限界と効用
に関する基礎的な認識を
文明は未だ
よく理解することができずにいる
問題の所在がまったくみえていない
指導体制のトップにある
国連の環境部会にとって
有効な手段とは何か
という課題の意味を
突き止められないよう
こぞって韜晦する事態を生んだ
のは世界中の電力会社が共通に持つ
秘密主義を前提とする
決して表に出ることのない
鉄則
パリ協定では目標達成期限
を設けることを意識的に避け
猶予期間を引き伸ばしたその代わりに
CO2排出量を最低のゼロ%にする
という見てくれ重視の対策に終始した
問題の相貌が見えていないと
このように愚かな顛末が
歴史へとしっかりと残されることとなる
これが学力重視の教育が
現時点で得た
その結果
どんなに明晰な頭脳を持っていたにせよ
その使い方に問題がある以上
所期の成果はまず手に入らない
単にそれだけのこと
文明は教育の失敗に気付くことなく
問題の本質に近づくことが
長い間できなくなってしまったのだった
こうしてすべての環境投資が失敗していながら
同様の対策を推し連ねることしか
できなくなった
二酸化炭素の濃度上昇は
その当然の帰結に過ぎない
毎年環境対策に投じられてきた資本
の総てが
無駄となって潰え去るようになってから
既に久しい
有効需要の創出に失敗すれば
損失の山を築いて
経済活性を失う
という酬いを受ける
世界規模のデフレ経済化
という現状こそ
環境投資の積が生んだ失敗の
不毛なる負の成果
高度化した教育によって
文明が失ったのは
莫大な資本のみならず
安定した気候と
生命の多様性
及び既存の価値の
持続可能性を含む
その総体
驚異的な自然災害は
社会資本を強制的に剥ぎ取り
貴重な資本を
賽の河原に
際限なく石を積む行為
へと貶めた
問題認識能力が不在なら
観察力や決断力が
どれほど優れていたとしても
成果を失うだけのこと
誤った判断と決断は
減っているべき二酸化炭素濃度を
410ppmにまで
却って高めた
目下の急務は
地下資源を不要とする
出力変動がなく
また送電も必要としない
独立分散型の小型電源の
地域展開以外には
ない
再生可能エネルギーでは
蓄電デバイスを外せない
これがコストアップ要因となって作用し
低廉な商用電源のバックアップを
合理化する結果を生んだ
コストダウン効果を引き出せなければ
気候変動要因を排除することは
できない
エネルギーコストが下がらなければ
経済効果を引き出すことは
要するに不可能
化石燃料と核燃料を
地上から放逐するには
合理的且つ効率的な新電源の登場
が
絶対的に必要なのだ
そのための方法は
複数ある
問題の本質に文明が気付いたとき
世界中が一斉に探索を開始するだろう
交流の長距離高圧送電を温存すれば
状況は短期間で
急速に悪化する
文明存続の可否は
最早時間の問題だと
いってよい
業界が通有する秘密主義
という意図的な沈黙は
文明を死
へと一方的に追いやる