こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

事 実 誤 認 ⑤

2018-06-17 09:15:50 | Weblog
交流電流と直流電流の

世界規模での混同

という共同現象

と呼ぶべき事態

が世界中で蔓延するに至った

その結果

減っているべき温室効果ガスの

代表的存在

である二酸化炭素を

却って逆に増加させていた

という事実が発覚するに及び

実効を失った原因

を特定することができないまま

指導的立場にある知識階級

のすべて

が危機感を一斉に抱く

事態を引き寄せた


パリ協定を成立せしめた経緯

には

このような余りにも粗末で

且つオロカとしか言いようのない

不毛な対応ぶりが

当初から大きく関わっている


粗漏に過ぎるバックグラウンド

が繰り返し何年も醸成されるようになり

二酸化炭素濃度の着実な上昇

という一方的な変化が

有害ガス排出に関する総量規制

をCOP23で実現させた


問題を正しく認識することが

まったくできていなかった

ということが露呈するにいたり

実効のない環境対策を

意味もなくただ続けること

しかできなくなり

資本効果を完全に失って

損失の巨大な山を

世界中の市場へと積み上げさせた

この余りにも無駄な行為が

世界経済の足

を強く引っ張ることとなり

デフレ化した経済体制から

抜け出すことを

容易ならざるものにした


これは現実認識を誤った知識階級

がほぼ同時に陥った

錯誤の果てに起きたこと

自らが陥った陥穽のありよう

にさえ

彼らは未だ

一向に気づかない


直流電流を前提とするシステムは

一般に

電池電源を起点として成り立つ

回路を前提として出力する端子

があるその一方で

還流をそこへ呼び込むための

入力用端子の併設

を絶対的に必要とする

というのが

電気回路というものなのだ


このため

電気製品のスイッチを切りさえすれば

電池電源から電気エネルギー

が失われることは

起きない

つまり省エネや節電行為が

環境復元効果を正しく発揮するようになる

これが従来の環境対策の根拠


回路を形成するための条件



それが直流電流でなければならない

ということなのである


交流方式の長距離高圧送電

という方式の採用が

世界共通のインフラとなったことから

節電をどれほど熱心に行ったとしても

地下資源を燃やす行為を

止めることはおろか

減らすことさえ

まったくできなくなった


「問題」

というのは

この余りにも単純で稚拙



事実誤認を犯していながら

誰一人として

その事実に気づけずにいる

というそのことなのだ


交流送電という方法は

回路ではなく

一方通行の電路

でなければ

成り立たないものなのである

そのために送変電システムが

電力を輸送する途中の至る所で

最低の電位

である接地を必用とした


電気抵抗がゼロボルトとなる接地点

から電力を

大地へと全量捨ててしまった

としても

その直前にほぼ等量の電力

を二次的に誘導する

ことが簡単にできたため

接地で失われているエネルギー

を遥かに凌駕する電力を

いとも容易に増幅して

取り出すことが可能となった


長距離高圧送電をなりたたせている

世界規模のインフラとなった

交流方式の電力輸送システムは

発電した以上の電力を

増幅しながら輸送することを

難なく可能なものにした


だがそのことが

交流電源の角運動量を

常に毎分三千回転させておくことを

義務付けることとなり

電力需要が減った深夜の時間帯

に於いて

使われずに捨てられているだけの

大量の電力を

無駄と承知の上で

現在も持続的に供給し続けている

この状況を

止められないようにし向けたのは

交流送電に固有の宿命だといえる


割安の深夜電力料金制度というものは

交流電源が陥った新たな課題

消費されずに捨てられている電力を

例え一部であったとしても

すべからく換金しておきたい

という電力会社の切なる願いが

深夜の時間帯の電力需要のソコアゲ



犠牲を払ってでも実行するよう

電力会社の経営陣に強く迫った

ということがこの制度を

利益を圧縮するものである

と知りながら

損を承知で定着させた


交流送電は送変電システム全体

が連携して機能することで

円滑に成り立っている制度

電力輸送を効率よく行うには

これ以外の方法は存在しない

電流を導くためのゼロボルト

へと電流を落としているその一方で

変圧装置で捨てた電流の復元を

誘導法則が実行し

全体では発電した以上の電力を

送電プロセスに於いて

増幅発生させることが

問題なくできるようになっている


変圧装置の内部では

高圧の一次コイルを電流が下ってゆくとき

磁場を共有する関係にある

低圧の二次側コイルに

電流を誘導発生させている


一次側を流れているのが

励磁電流とよばれている

最終的に接地されることになる

高圧電流なのである

その目的は

磁場変化を与えつづける

ということに尽きる

変圧装置をこのような構造にした

ということが

二次側に電流を誘導させる

ための条件を与えている


起電力は磁束密度と磁場変化の割合



一義体に決まるものであることから

このようにしたことによって

交流方式での電力輸送が

回路を形成できないような

設えになったのだった

励磁電流を地底へと捨て去ったとしても

新たに発生する誘導電流が

1%の損失を代償として得られる

という条件が

誘導法則の応用技術を

急速に拡大させた


励磁電流が流れたことによって

二次側に自動的に派生する誘導電流を

消費者が取り込むことで

電気製品が設計通りに

正しく機能するようになったのは

この誘導法則によって二次的に派生した

誘導電流の賜物なのだ


電気製品の内部ではじめて

直流回路が設けられるようになり

負荷が必要とする直流電流を

変圧装置で交流電流を誘導する

だけのことで

直流回路へと消費電流を呼び込んでいる


こうして

安全で品質の高い優れた電力を

交流から直流へと整流しつつ

随時

電気製品内部の直流回路へと

負荷が引き込むことで

電気に仕事を問題なくさせている


交流電流は送電するために

人為的に開発された電流

であことを意味し

直流は回路で電気に仕事をさせる

ための電流だ

ということなのである


弱電は直流回路

での電気の振る舞いを研究してきた技術だが

強電は一方通行の電路で

電力を効率よく輸送するための技術開発

に特化して現在へと至っている


直流と交流との違いを

従って同一視してはならず

まったく別種の電流である

ということを

よくよく弁えておかなければ

ならなかったのだったが

現実には混同した状態が

世界中でまかり通っている

という顛末が

滓となって残された

これは電力業界の秘密主義と

教育の高度化による劣化した思考力

とが協働して招いた事態


電気の研究者は直流回路

にしか関心をもたず

電力会社は交流送電の応用技術

にしか興味を示さない

世の知識人たちは

おしなべて

現実には存在しない交流方式の回路

を想定して

節電に励んだり

環境電源の導入拡大に

専念することを義務として

心得るようになっている


直流と交流の違いを弁別しないで

ヤミクモに節電努力を奨励したり

再生可能エネルギーの設置導入を

熱心に奨めて現在へと至っている


止まらない温暖化を生んだのは

電気に関する

直流と交流との間にある

認識の違い

なのである


蒸気発電を行っている

交流電源のすべて



円形の運動を

量的に変化させることが

要するに何一つできない

それは周波数を変動させる行為であり

使い物にならない

品位の劣った電力を

大量に再生産するだけのこと


二酸化炭素濃度の増加は

火力発電所の燃焼炉で

メタンを燃焼させている限り

これからも果てしなく続く

メタンCH4を燃やせば

その酸化作用で

酸素化合物を量産するのは

当然の帰結


炭素Cは酸素分子二つ

を取り込んでCO2となり

水素Hは同様の酸化反応で

H2Oを同時に合成する


ここで注意しておくべきことは

炭素Cが一つしかなく

水素Hは四つもある

ということなのである

つまり

二酸化炭素が一つできると

同時にその二倍の水

が大気中に同時生成する

ということ

温暖化が更に進むと

降水量はその二倍

の速度で増えつづける

降水量のこのところの異常な増加は

1990年代頃から顕著となっていて

それ以降水害の規模は

拡大基調で推移する傾向

を年毎に強めている


気候変動が有害なだけでなく

地球がもつ水の絶対量を

確実に増やし続ける

ということが

これから一層深刻な問題

を文明へと突きつけることだろう


CO2は紫外線である程度分解はする

だが

H2Oは分子として高度に安定なもの

であることから

自然条件下では絶対に分解しない

この水の持つ稀有な特性が

地球を水の惑星とそう呼ばせている

地下資源を燃やせば

気体と液体の水が同時生成する

という事実を

指導体制が悟らない限り

温暖化の二倍の速度で

地球の水没がより早まる

これから未来の文明社会へと

メタンの酸化物の大量生産が

大いに祟るようになってゆく

のは確定的な事実


止まっていることができない

交流電源を善用するためには

小型化を進めると同時に

独立分散化を急ぐ以外に

有効な手立てはない

小型化するその過程で

地下資源を用いない方法と

人類は間違いなく

出遭う


期待してよい
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