こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

み ち す じ

2018-09-30 08:10:50 | Weblog
問題対応を先送りする

ということが

最早許されなくなっている

この地球温暖化

という深刻な課題の早期解決

を迫られていながら

性懲りもなく

徒に先送りし続けている

というのが

これまでの実際の姿


気候変動枠組み条約を担当する

国連の環境部会は

増え続ける一方

となったヒト起源

の温室効果ガスであるCO2

をサッキュウに減らそうとして

京都議定書(COP3)の批准成立

を急いだのだったが

20年後のパリ協定(COP23)では

減るどころか逆に増加してしまっていた

CO2濃度と遭遇し

周章狼狽の体で

CO2削減の失敗理由

を突き止めようともせず

具体的な対処法を特定することなく

達成期限の先延ばし

をただ単に急ぎ

その方便として

排出削減比率を上限へと

最大化して

時間稼ぎを謀り

最終的に相殺勘定にする

という世間承知のスタンス

へと勢い込んでい切り替えた


温暖化とよばれる現象

を二十年経っても

尚一向に止められず

却ってその濃度を徒に高めていた

という余りにも粗末な現実

を自らの不見識で招来した

その罪

の重さを顧みることなく

実効性の保証のない単なる時間稼ぎ

に終始してきたその姿は

余りに粗末


交流電流と直流電流との違いを弁えず

電力消費をただ単に減らせば

火力発電所の負担がその分だけ減り

化石燃料の消費も同じ割合で

減る

とそう勝手にこれまで思い込んでいた


ところが交流電流は

周波数という特異な成分

で成り立っているものであることから

発電機の回転数を

変化させることが

本質的に不可能

となっていた


この事実を悟らずに

ヤミクモに電力消費だけを

減らす

節電行為を拡大することで

CO2の排出量を応分に低下させる

ことができる

という独善的で身勝手な思い込み



自らススンデ囚われていた


温室効果ガスの濃度上昇

という時代を超えて共通化した

一連の負の経過こそ

その結果として

与えられたもの

であるに相違ない


事実認識のレベルの低さ

というものが

気候変動を深刻化

させる動因となって

広く作用した


この陋劣としか言いようがない

ほどの拙い状況の変化は

現在も尚

根深く続いており

悪化の度合いを増しつつある

この経過の意味がもつ

その深刻さを

誰も気に留めないほど

あきらかに

無関心

でありつづけている

というこの不思議さ


交流電源のすべては

出力調性をすることが

一切できない

地下資源の燃焼量を

変動させる能力

そのものが本質的に欠けている

この事実に

これまでまったく

気付かずにいた

ということが

京都議定書をパリ協定へと

書き換えさせる結果

を生んだ


実効を伴わないあらゆる対策は

損失の根源にしかなり得ない

貴重な資本をドブに捨て去り

減らす筈のCO2を340ppm

から410ppmへと

逆に大きく増やしてしまった

その罪は交流電流に関する

知識の不在

が連れてきた

認識の齟齬に起因する


世界中の電力業界の通弊

である

秘密主義という慣行が

交流電流についての理解



誤解へと掏り替えること

にとても役立った


誤解であることを

電力業界がこぞって

否定も肯定もしなければ

勝手な思い込み

を放置正当化して

大多数が無批判に

誤った事実をそれと知らずに

正しいものとして理解する


夏の暑さに耐えながら

温暖化防止に寄与している

と間違った判断を

自らに下して満ち足りるのが

知識階級の義務

だとそう心得た

その結果がパリ協定

へと結びついている


節電のみならず

再生可能エネルギーのすべて

についもまた

火力発電所の燃焼炉の稼働率

を減らしたとする事実

を確かめたその記録は不在

誤った独善性ほど

有害なものはない


知育偏重型の高度化した高等教育は

学力を高めて

その反対に思考力と

それに基づく批判精神

とを

同時に取り上げることに

間違いなく寄与した


知識の量的拡大を只管急ぎ

知識の質的深化を

教育制度が

自らの手で

意図せずに妨げていた

その結果として与えられたのが

止まらない温暖化

という新たな課題

即ちパリ協定が内包する

根拠不明の

抽象的合意


現状の拙さに鑑みると

温室効果ガスの濃度上昇は

100年経っても

減らない道理

生命に対する強い淘汰

のみ

が温暖化する一方の地球

を復元するための

唯一の手段


経済成長を急ごうとして

人口を増やせば生産性は向上し

賦活された経済活性

が見失っていた繁栄を

自発的に連れてくる

とそのように思い込んでいるニンゲン供



気候変動の高まりで

文明の劣化

を俎上に載せることにより

目にものをみる能力を思い出させ

ヒトに固有の判断能力の大いなる劣化

を地球自らが

文明へと直接的に伝えようとした

というのが温暖化を派生させた

その基礎的条件の背後の事情


環境の劣化を防ぐ行為で

経済成長を促進する結果

を導く新しい方法を

人類が見つけだすことに

失敗すれば

持続可能性それ自体

が否定される結果を蒙る


身勝手な思い込みであったとしても

それが正しい認識

に基づいたものであるのなら

有効性は結果に対して

付随する

反対に誤った理解による

不正な認識であるのなら

実効不在の結果が

損失の増大という経過

を伴って地表へと訪れる


こうして失敗の山々を

地表へとただ残す


さしあたって

交流電流についての学習

を遅々としてでも

着実に積み重ねる

ということだけが

正しい理解へと至る

唯一正当な道すじ

であるとそう考える
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