こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

愚 の 質 量

2014-09-07 07:29:54 | Weblog
認識能力のない

それ故に

ばか者

と一般に呼ばれる

人の数

がどんなに増えても

そこに

問題解決能力は

1ミリグラムたりとも

備わらない

要するに

バカ者は

ばかもの

以上の存在

にはなれないのだ


民主主義とは多数派が意思決定を行う

とする制度

多数派という存在は

それ自体が

薄められた認識能力の集合

という意味をもつ


判断能力に重大な欠陥を有する

まことに特異な

集団

を形成している一軍のことを

マジョリティと呼ぶようになったのは

歴史の皮肉


民主政治を行っている国のすべてが

緩慢な

自滅への道



いま

ひとしく

歩み続けている


その理由を知れば

問題の解決に寄与する機会

と出遭う


たとえば

国内で起きている

財政赤字の累増



貧困の蔓延

という事態



共に

国会の不明をそのまま表す結果

であり

国民の困窮は

経済政策の不備を

繰り返し

立証するための

根拠

となっている


国際紛争はこのところ

頓に頻発するようになったのだが

中でも

ウクライナとロシアの間でおきている戦闘



統治能力の不備が禍と化した

その実例としての意味が濃い


一方の正当性は

他方の不当性

を意味しない


問題は双方に

ひとしく

ある

共通するのは

相互間の

利害得失の

量的な差


EUにとってウクライナは

市場を拡大するための

引っ越してきた新しい隣人

なのだが

ロシアにとっては

ルーブル経済圏から転出した

古くからの住民

という意味になる


EUへの参加を巡る

意思決定の場で

対立を強めていったことから

分離独立を目指す

親ロシア派が

クリミア半島の帰属変更

の機に乗じて

並行して独断専行に奔った

ということが

後の国際的な紛争

の種

となった事例


正当性を担保する根拠を

双方が主張し

意見の対立が

武力の抗争へと発展した


己の行為を正当化しようとしているうちは

問題の解決は遠い

日中間に於ける領土問題でも

同様の展開がみられる

日韓間では

竹島の帰属を巡る抗争から

慰安婦問題が

日本を攻撃するための手段

とされてきた


実態の不在をセンセーショナルな誘導へと摩り替え

日本に対する優越性を把持した積りになっていた

30年が史実として残された

竹島問題を慰安婦問題

へと摩り替えようとした後で

虚偽報道の事実を

当事者である新聞社自らが認める

という状況が唐突に訪れた


一連の経過にみられる共通の要素は

己の行為に対する

一方的な正当化プロセス

の増長である


理のない行為に奔った側が

正当性の根拠を

自らの手で

証す義務を負う

そういう展開へと

時の壁を経て

次第に追い詰められていく

という定め


声高に自己主張すればするほど

正当性の根拠が失われていく

この仕組みは

昔から

テンモウカイカイ

などと称されてきた

当のそのもの


挑発にまんまと乗せられてしまうと

相手の土俵で

勝負する破目になる

真実の価値は失せ

声の大きさだけが

雌雄を決する手段となる

認識能力に欠けた対立は

最終的に物理戦へと発展する


日本国民が保っているその姿勢は

きわめて健全なものであったということが

慰安婦問題を紛糾させずに

その反証となる訂正記事を

大新聞に自発的に書かせた

といえる


健全な国民が

不健全な国会を生みだしているにせよ

統治能力は既に国会になく

国民が有する

共通の認識にある

ということが

この経緯からよく窺える


国民が思考力を取り戻したとき

先進国で初めて

直接民主制

という形

が誕生するだろう


知識の量的拡大に特化している

いまの教育制度が

国民から思考力を奪い

批判精神を殺ぎとってきた

健全な統治とは

批判をよく消化することができて

はじめて

成り立つものなのだ


批判を恐れるようになった

権威主義に基づく

学生運動への反省から生まれたカイカク

を前提とする教育制度は

従順で無批判な頭脳に優越性を与え

優秀だが思考力と覇気のない

新卒の学生を大量生産し

企業による青田刈りを急がせ

権威に対して無批判

であることがステータス

となる困った文化を生みだした


それら一連の行為が

思考力の不在に気付かぬ指導者を

戦後体制の枠組みの中で育み

海外からの意図的な威圧に怯えて

勝手に身構えるという臆病な内閣を

国民に支持させる

バイアスのかかった報道を

平然として

一斉に行う習慣を統一化させている


集団的自衛権の行使容認

という閣議で決まった国の方針は

現内閣がもつその弱点を

相手に教えることにしか

なっていない

ことに気付きもしない当事者の

産物


軍事力で

平和の実現を導くことは

できない

一国の安全保障は

自主自立

することにある


自給自足型経済こそが

国の安全の

要であり礎なのだ

そこで真っ先に必要となるのが

エネルギー


地下資源なしで電気エネルギーを

存分に取り出す技術は

唯一の被曝体験国

である日本だけがもつことを

許される


再生不要エネルギーの登場で

世界中の地下資源は

高価で

かつ

有害なもの

という新たな価値を身につける


地下資源を巡る領有権など

何の価値もない

真を知る時代の到来が

まさしく近付いている

日本の安全は

核廃絶を手始めとする

環境負荷のない

それでいて

経済合理性の高い

未来のエネルギー

の供給権

をもつことによってのみ

なる
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