山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

比良山系・イン谷口~神璽谷~金糞峠~中峠~坊村(神璽ノ滝)

2018年11月12日 | 山野歩
2018年11月04日(日)
『比良山系』
<イン谷口~神璽谷~金糞峠~中峠~坊村>
[コースタイム]
◆[イン谷口]8:35→9:24[釈迦岳へとの分岐]→9:50[神璽ノ滝]9:56→12:07[前山(コンクリート製休憩場)]12:23→12:52[金糞峠]→14:17[中峠]14:27→15:03[ワサビ峠]→15:14[御殿山]→17:04[坊村バス亭]
<神璽ノ滝>
ゴアテックス仕様のヤッケを着てきて正解であった。
イン谷口でバスより下車したときには既に雨が降っていて11時頃まで降り続いた。
雨が上がった後も、樹林などに残る雨粒で衣類は濡れて乾くことはなく、
坊村に到着したときにも衣類もザックカバーも濡れていた。
雨が止んだ後も、陽射しが届かない曇り空が続き身体は然程温まることがなかった。
また足下は泥濘み、急傾斜の上り下りやトラバースでは慎重に歩く必要があった。
なかでもトラロープが続く神璽谷の後半は、
これを下るのは平衡感覚が鈍っている僕にはちっと辛いよなと思いつつゆっくりと足を運んだ。
今日の山行の目的は、神璽ノ滝を見たいと思い計画したものであった。

それは、昭文社の地図に記載されている滝のなかでも、
八淵の滝と神璽ノ滝のみが〇で囲まれ色彩を変えて強調されていたからだ。
しかし滝の上部の様子がどのようになっているのかが分からないので、
滝下に立つ僕の眼には平凡なそれにしか見えなかったのが残念であった。

今日の山歩きのなかでもっともしんどかったのは中峠への上り道であった。
これまでに利用したことがないヨキトウゲ谷沿いのこの道を歩いてみたいと選択したのだが、
此処でかなりの脚力を消耗したようで、途中で小休止にして芍薬甘草湯を服用した。
次に芍薬甘草湯を服用したのは御殿山が過ぎてからであった。
小休止するときに下山して来られた方と一緒に坊村まで様々な話しをしながら、僕にとっては速足で歩いたので、
17時21分のバス時刻ギリギリにしかバス亭に着かないだろうと思っていたのだが、17時過ぎには到着することとなった。
その下山時に出会った僕と同年代の堅田に住いを構えるMさんは何事にも詳しい人で色々と教えてもらった。
その方が話された話題の中に山に於ける二つの遭難にかかわる話があった。
二つとも最近に比良山系で発生した死亡事故で、一つは奥の深谷、二つ目は夫婦滝で起きたもの。
一つ目の奥の深谷での滑落事故の原因は台風21号で発生した倒木にあったとおっしゃった。
70歳くらいの御夫婦が御殿山から坊村へと続く道を歩くときに、
倒木により登山道が塞がれ道が判然とせず迷い、
知らず知らずのうちに奥の深谷に至り滑落してしまったとのことであった。
また夫婦滝辺りで起きた滑落事故も70歳台の方だったそうで、
これらの話しを聴くうちに僕は、三重県の某山域で2013年に僕自身が起こし、
大勢の方々に迷惑を掛けてしまった滑落事故を思い出してしまった。
また、倒木が原因で道に迷うのだろうかと考えるときに思い出したのは、
先日の10月21日に京都の八丁平へ行ったときの光景であった。
それは峰床山より八丁平へと下るときに出合った夥しい倒木で、
根っこよりドサッと倒れてしまうという信じられない倒木が連続して現れ、
暫くの間、判然としない道が続いたのを思い出した。
今日出合った花は、
神璽谷を歩くときに足下に咲いていた背丈5cm足らずのオカタツナミソウのみであった。
咲く姿を見つけたときには「タツナミソウが今?」と瞬時我が眼を疑い、腰を下ろしてつくづく見ることになったのだが、
その淡い青色の花は間違いなくタツナミソウであった。
それは[タツナミソウ]は5月から6月にかけて咲く野草だからだ。
コメント
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