山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

鈴鹿山系・竜ヶ岳(忘れられない登山者の二つの言葉)

2021年12月08日 | 山野歩
2021年10月03日(日)
『山野歩』
<竜ヶ岳>
[コースタイム]
[宇賀渓キャンプ村]8:00 → [ホタガ谷出合] → [遠足尾根・入り口] 8:38 → (遠足尾根) → 12:07 [竜ヶ岳] 13:00 → (中道登山道) → 15:38 [中道登山道分岐(右に長尾滝)] → (宇賀渓本谷) → [ホタガ谷出合] → 17:12 [宇賀渓キャンプ村]
◆所要時間:9時間12分
<忘れられない登山者の二つの言葉>
今日の山行の中で忘れられない二つの登山者の言葉があります。
その一つ目は、やっとのことで樹林帯から抜け出て、柔らかな山容が眼前に拡がったときのことでした。
「ピークは何処ですか?」と、其処におられた50歳台と思われる男性に尋ねたときのその男性の言葉です。
「ピークはあそこです!」と男性は指を指され、続けて「健脚の方なら、此処から30分くらいですかね!」と仰ったのです。
なだらかで柔らかな稜線が竜ヶ岳へと続いていて、その遥か彼方に見える竜ヶ岳まで、どう見ても僕には30分では歩けそうにもないと思えたのです。
朝8時に歩き始めてから休むことなく、二時間余りを懸命に歩き続け、其処よりホンの少し進んだところで、
飲料を飲みがてら“芍薬甘草湯”を服用する目的で一休みしたのでした。
その一休みの時間も含めて、なんと其処より頂上まで1時間半近くも掛かってしまったのです。
二つ目は、もう其処が竜ヶ岳山頂だという傾斜が緩くなった処を、一生懸命に歩みを進めるときに掛かった男性からの声です。
それは、「もう30㍍くらいですよ」という言葉でした。
足下のみを見つめ、懸命に足を前へと運ぶ僕の姿を見ての、励ましの声掛けのように思えました。
僕が居た1時間ほどの間、山頂には常に40~50名くらいの人がおられましたが、家族連れや若人の集まりが中心で、僕が一番年配のように思えました。
そんな中、脚が攣ることなく登頂出来たことに安堵しながら、お昼を頂戴し、二袋目の“芍薬甘草湯”を服用し、ゆったりとした心根で過ごしているときでした。
方角を知る為に取り出したコンパスが、壊れていることに気付いたのです。
スマホにコンパス機能がある筈だと思い、スマホを取り出し老眼で懸命に眺めるのですが、どのアプリがそれなのが分かりません。
其処で、近くにおられた若い男女のカップルに尋ねると、女性の方が、僕のスマホを触って丁寧に教えてくださったのです。
結果的には「中道→」という道標がありましたので、道を間違うことは無かったのですが。
ところで、今日の山歩きでは、前回の“藤原岳”山行時のような酷い“こむら返り”に陥ることはありませんでした。
その理由を考えるとき、思い付く事が二点あります。
その一つは、先日、いつものドラッグストアでなく、我が家からホン近くの調剤薬局に行き、“こむら返り”にかかわる話をしたところ、
日本クリニック㈱の“バランスターWZ”とジェービーエス製薬㈱の“JPS漢方顆粒-20号”を勧められ購入したのですが、
今まで使用していた“クラシエ製の芍薬甘草湯”がまだ我が家に残っていたので、今日はこの漢方薬と、“バランスターWZ”を持ってやって来たのでした。
そして今朝、説明通りに、歩く始めるときに“JPS漢方顆粒-20号”を一袋服用したのです。
また従前より使用している“クラシエ製の芍薬甘草湯”を、こむら返りが生じる前に早めに二度服用しました。
二つ目は、8月29日の酷いこむら返りが生じた“藤原岳”山行以降、日々の早朝の“我が街中歩”時の歩き方を変えたことです。
その歩き方とは「歩幅は普段よりも大股で」「かかとで着地し、つま先でしっかりと蹴り出す」を念頭に置いて、脚に負荷を掛けてしっかりと速歩で歩いています。
急坂の樹林帯からもう少しで解放されそうな処で、群生する“カワチブシ” に出合いました。
次は、花は終わっていましたが、マツカゼソウの柔らかな丸い緑葉が、其処彼処に拡がっていました。
次は“アセビ”、否、“アセビ”だと思ったのですが、既に花は無いのですが、その灌木帯の中を進みました。
そして次は“リンドウ”です。“リンドウ”を見かけたのは、たった一輪の“リンドウ”だったのですが、
中道登山道を下り初めて直ぐの処でした。足下に咲いていたのです。
それより30分ほど後の道沿いでは、数多咲く“ゴマナ”が眼に留まりました。
また、樹林帯を抜け出た頃より“藤原岳”山頂にいるときにも、時折“キアゲハ”と“ヒョウモン蝶”の飛翔する姿が眼に留まり、
カメラに収めたと思いましたが、近くに停まってくれることは有りませんでした。
16時が其処に迫ろうとする頃に“五階滝”が現れました。
次は“魚止滝”です。16時半を迎えていましたが、暗くなるまでに下山出来るという確信から、
その姿を見るために、道標に誘われて、下山道より外れ、右手へと足を進め、その勇壮な姿を愉しみました。




コメント
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