山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

仁川(恐怖心が頭をもたげる)

2013年06月09日 | 岩登り

Sii146

◆写真撮影:2010年7月4日、仁川にて

(ムーンライト)

2012519日(日) 

『T山の会』

<仁川>

■参加者:ABちゃん、UMさん、MOくん、MIさん、SE子さん、YUさん

[コースタイム]

[仁川駅]910→[ムーンライト]→[三段壁]→[パール]→[じすべり資料館]→[仁川]

<恐怖心が頭をもたげる>

三段壁に到着して暫くでポツリポツリと雨が落ち始めた。その時刻が丁度12時ごろであったのだが、降り始めの時刻を、今朝のラジオが「昼ごろから」と語っていたゆえ、見事なまでの天気予報だと感心すること頻りであった。

昼から雨という予報ゆえ、それまでに出来るだけ練習しておきたいという思いが皆にあったのだろう、全員機敏に行動したように思う。先ずはムーンライトの岩場で、通称“ヘソ”と呼ばれるルートの左側のレイバック気味に上るルートをMOくんがリードしてトップロープをセットし、次に“ヘソ”の右側のルートを僕がリードして準備、次に最初にMOくんが上ったルートの直ぐ左側のルートをやはりMOくんがリードして準備する。結果として、6名全員が三つのルートを少なくても一度ずつ攀じることとなったのだが、岩登りをするのがほぼ一年振りとなる僕は、“ヘソ”の右側のルート(Ⅲ級)をリードするとき脳裏中に恐怖心が頭をもたげた。しかし、7月の夏山に向けて可能な限り例会に出席して岩に慣れなければならない。

ところで、MIさんが下降するとき、MIさんの確保をABちゃんから僕に代わった。「僕が確保するよ!」と僕の方からABちゃんに声をかけたのだが、テンションがかかるとズシリッという重量感が僕の身体に伝わった。「60kgよ!」と言って大きな声でMIさんは笑ったのだが、攀じるMIさんの姿を見ていて、体重48kgのABちゃんでは確保ができないかもしれないと考え交替したのであった。

ムーンライトで岩登りを楽しむときに川傍で戯れる蝶と蜻蛉の姿があった。蝶はクロアゲハとモンキアゲハ、クロアゲハはムーンライトの辺りを縄張りとしているのだろう。突然やって来たモンキアゲハを「僕の縄張りだぞ」というが如くの舞いでモンキアゲハを追い掛け、モンキアゲハは瞬時の内に姿を消した。蜻蛉はカワトンボ(ニホンカワトンボ?)だろう、三匹の蜻蛉が葉っぱから岩上へとヒラヒラと戯れ続けた。

三段壁はもっとも右側のルートをMOくんがリードしトップロープをセットし、僕、UMさん、ABちゃんの順で攀じり、雨が落ち始めてからは渓流靴に履き替え沢歩きと洒落込んだ。それは、「昼からは雨」の予報から、MOくんの提案で渓流靴を準備していたからであった。しかし仁川を詰めることができたのはパール壁の下部までで、それよりは右岸にある一般道を下山することになった。帰路強雨の中、“地すべり資料館”に立ち寄り館長さんの軽妙な会話を楽しんだ。

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