『 篠笛六本調子 』
篠笛は、作音(サクオン)楽器の仲間です。
歌口から息を吹きこんでも、確実に正しい音が鳴るとは限りません。
息の量・息の速度・笛の角度・笛の温度などで微妙に音がずれます。
笛を外側に傾けたり、内側に傾けたりして、正しい音を探していきます。
なので、作音楽器と言われています。
曲の演奏や練習の前には、音出しをして笛を温めます。
必ずそうしないと、良い音が鳴りません。
この音出し作業は、篠笛に限らず息を使う楽器全てに通じる事と思います。
絶対音感の無い私が、正しい音を確かめるのに便利なのがチューナー。
↑ メトロノーム機能付きチューナー
チューナーの針の動きを見ながら、正しい音のピッチを探っていきます。
☆ 六本調子の音階
篠笛音階:筒音 一 二 三 四 五 六 七 0 8 2
筒音(ツツネ)は、穴を全部ふさいだ状態。
実音は、ソ 、 シ♭、ド 、レ、 ミ♭、ファ 、ソ、ラ、ラ♭、シ♭、ドです。
穴は7つ、息の量と速さと指の押さえで音を変えます。
☆ 楽譜について
漢数字は呂音(リョウオン)、算用数字は甲音(カンオン)。
算用数字の上に黒点を付けたものを大甲音(ダイカンオン)と言います。
☆ 篠笛の種類と音域
篠笛は、一本調子から十三本調子まであると言われています。
若い数字の篠笛は、笛の長さが長くなり音は低くなります。
八本調子はピアノと同じです。
数字が多くなると、笛の長さは短くなり音は高くなっsiriていきます。
1本の篠笛の音域は、どの調子でも2オクターブと3オクターブの半分ほどの音域です。
↑ 長さ45㎝の6本調子
篠笛は、篠竹の違いと作成者によっても音色の違いがあります。
もちろん演奏者の違いでも音色が変わります。
現在、篠笛を数本持っていますが、使える笛は三本・五本・六本調子の3本です。
良い音が鳴るように、毎日息を吹き込み年数をかけて育てて行きます。
先生・先輩に教えていただき、知篠笛初心者が知り得た情報を書きました。
奥の深い楽器と思っています。
加筆するべきこと、訂正するべき箇所、ご教示いただけると嬉しいです。
※ 作音楽器の説明 ← by Wikipedia