野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

ロッキーズ4連勝でワールドシリーズへ!(14日・クアーズフィールド)

2007-10-16 23:13:47 | Post Season
 敵地(チェース・フィールド)で連勝して、地元(クアーズ・フィールド)に帰ってきた、コロラド・ロッキーズ。第3戦(GAME-3)も初回、『MVP』候補=3番マット・ホリデーのソロホームランで先制! しかしアリゾナ・ダイヤモンドバックスも【4回表】(2-OUTから)5番マーク・レイノルズのソロホームランで同点! ≪意地≫を見せるかと思われたが……

【6回裏】先頭のトッド・ヘルトンが四球(ウォーク)で出塁して(1-OUT後)6番ブラッド・ホープがライト前ヒット! (2-OUT後)8番(キャッチャー)ヨーヴィット・トレアルバが(3-2から粘って)レフトスタンドへ決勝の3ランホームラン! 右手を高々と挙げて、地味な男が最高のパファーマンス! 

 トレアルバといえば、元シアトル・マリナーズ(2005年)。その前は長年、サンフランシスコ・ジャイアンツで「控え捕手」だった。コロラドに来てから、レギュラーに定着して、この大舞台で値千金の一発! 
 そういえば、打ったピッチャー、Dバックスのスターター(先発)リヴァン・ヘルナンデスも元サンフランシスコで、トレアルバとはバッテリーを組んでいた。キューバ人、リヴァンの配球を知り尽くしていた、トレアルバだからこそ、打てた一発! 

 このGAME-3をモノにしたコロラドは≪王手≫を掛け、翌15日の第4戦(GAME-4)も「6対4」であっさりモノにして、スウィープ(4連勝)で≪優勝≫! ナショナル・リーグ・チャンピオンシップ・シリーズを制した。これで≪夢の≫ワールドシリーズ「初」進出! アメリカン・リーグの覇者を待つ。それは、クリーヴランド・インディアンスになるか、それとも逆転でボストン・レッドソックスになるか? 
 松井稼頭央もワールドシリーズ初出場で、これで日本人選手(何と!)6年連続出場。ワールドシリーズに日本人選手は欠かせない<アイテム>(ツール)になった。

松井稼タイムリー、ロッキーズは初のリーグ制覇 (MAJOR.jp)


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またしても、ガニエ!(13日・フェンウェイパーク)

2007-10-14 21:25:08 | Post Season
 またしても、ガニエ! ボストン・レッドソックスは初回に先発(スターター)のベテラン右腕(40歳)カート・シリングが1点を先制されたものの、【3回裏】に一挙3点を奪って、「3対1」! 【4回表】にシリングが、クリーヴランド・インディアンスの8番フランクリン・グティエレスに3ランを喰らって、逆転されるが、【5回裏】「主砲」マニー・ラミレスの2ランと5番マイク・ローウェルのソロで「6対5」再逆転! 地元フェンウェイパークでムードは最高潮に盛り上がったが……

【6回表】に2番手の右腕マニー・デルカーメンが「6対6」同点に追いつかれ、そして延長【11回表】6番手の「問題の人」エリック・ガニエが≪炎上≫して、一挙7失点を喫して、「6対13」で(結果的には)大敗! 3番手の左腕・岡島秀樹から4番手のベテラン右腕(41歳)マイク・ティムリン、5番手の≪守護神≫ジョナサン・パペルボンが踏ん張って、襷を繋いできたが、(またしても)ガニエで途切れた。

 一方、クリーヴランドは【6回裏】以降「強打」のボストン打線に得点を与えずに、ブルペン陣が踏ん張って、延長戦を制した。ブルペンの「差」が出た。クリーヴランドのブルペン陣はボストンよりも「上」。アメリカン・リーグ・チャンピオンシップ・シリーズで対戦するボストンに唯一勝っているのが、この点。ブルペン勝負に持ち込んだら、クリーヴランドは≪手強い≫。

 そのブルペン陣で、今日も4番手に投げて好投したのが、元横浜ベイスターズ(2000年)の右腕ラファエル・ベタンコート。クリーヴランドが誇る強力ブルペン陣の象徴的存在、「エース」セットアッパーだ。ベイスターズは何故、彼を手放したのだろう? 彼を使いこなせていれば、マーク・クルーンのセーヴ・ポイントも増加しただろう。

 これで「1勝1敗」のタイ。明後日(15日)から舞台をクリーヴランドのジェイコブズ・フィールドに移して、GAME-3(第3戦)。ボストンの先発は、松坂大輔。非常に重要なマウンドになった。シリーズの行方を左右する一戦。松坂が大舞台に強い、という≪神話≫は本物か? 少なくとも、西武ライオンズ時代に日本シリーズで活躍した記憶はないのだが……

岡島が好救援も、Rソックスは延長戦で競り負け (MAJOR.jp)


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カージナルス24年ぶり世界一!(27日・ブッシュスタジアム)

2006-10-29 21:23:52 | Post Season
 セントルイス・カーディナルスの2勝1敗で迎えたGAME-4(25日)を雨で流して、この中1日の休みが「不調」デトロイト・タイガースに味方するか、と思われたが、セントルイスが「5対4」で逆転勝ちして、遂に≪王手≫を掛けた。地元ブッシュスタジアムで決めたい、セントルイスはGAME-5のスターターにローテーションを繰り上げて、元デトロイト・タイガースのエース、ジェフ・ウィーヴァーを起用。一方、後がないデトロイトはローテーション通りに新人ジャスティン・ヴァーランダーの起用。果たして、どちらに「吉」と出るか? 

 先制したのはセントルイス【2回裏】先頭のヤディアー・モリーナがセンター前ヒットで出塁して、8番スタメンの田口壮が初球を3塁前に絶妙なセーフティーバントを決めて、1-OUT2塁。9番ウィーヴァーも初球を打って、ショートゴロになって、2-OUT3塁。ここで1番デヴィット・エクスタインがバットを折りながらも3塁線! サードの(元キャッチャー)ブランドン・インジが飛びついて好捕するが、1塁への送球が反れて、モリーナが生還「1対0」! デトロイトにまたしても痛いエラー、だ。

 しかし逆転するデトロイト【4回表】4番マグリオ・オルドニェスの放った打球は平凡なライトフライ。これを革命的に守備が稚拙なクリス・ダンカン(本職はファースト)が落球して、1-OUT1塁。ここで当たっている5番ショーン・ケーシーが初球を打って、ライトスタンドに飛び込む逆転の2ランホームラン! 1塁側ダッグアウトに還ってからの(金髪の)ウィーヴァーの表情が恐かった……

 しかし、すぐさまウィーヴァーの怒りは収まる。【4回裏】1-OUTから7番モリーナが三遊間を抜いて、8番・田口。ここは1-OUTだから、サクリファイス(犠牲)バントはなく、ヒッティング。2球目を弾き返して、ピッチングの後、1塁側に倒れこむヴァーランダーのいたマウンドの中央を抜けて、センター前ヒット! 
 9番ウィーヴァーの(サクリファイス)バントはピッチャー正面に転がって、3塁「OUT」のタイミングだったが、これを若者ヴァーランダーが悪送球して、モリーナが生還「2対2」同点!! さらに1番エクスタインのショートゴロで田口が還って「3対2」勝ち越し! 

【7回裏】にも1点を追加したセントルイスが「4対2」で逃げ切って、見事≪世界一≫24年ぶり10回目のワールドチャンピオンになって、その≪世界一≫に大いに貢献した田口。昨年の井口資仁(シカゴ・ホワイトソックス)に続いて、2年連続、日本人選手がチャンピオンリングを手にした。
 来年は誰? 3年連続なるか? 松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース)の宿願が叶うのか? それとも(ルーキーで世界一になった)井口に「ふざけるなっ」と毒づいたイチロー(シアトル・マリナーズ)が城島健司と共に積年の屈辱を晴らすか? それとも……≪夢≫は拡がる。≪夢の舞台≫メジャーリーグ、ワールドシリーズ。

田口ついに頂点へ! カージナルス24年ぶりV (MAJOR.jp)

カージナルス完封勝利!(24日・ブッシュスタジアム)

2006-10-25 20:30:58 | Post Season
 WORLD SERIES開幕! デトロイト・タイガースはそれまでのスターター(先発)のローテーションを入れ替え、第1戦(21日)にルーキーのジャステイン・ヴァーランダー(17勝)を起用したが、これが裏目に出て、緊張しすぎたルーキーが7失点でKO! 敵地コメリカ・パークで「7対2」でセントルイス・カーディナルスが先勝して、やや意外なスタート。

 第2戦(22日)はデトロイトのスターター、ベテラン(41歳)左腕のケニー・ロジャースが、このポストシーズン3試合連続で「一世一代の」快投を見せて、8イニングスを零封! デトロイトが「3対1」で競り勝ち、1勝1敗のタイ(互角)に。そして舞台はセントルイスのNEWブッシュ・スタジアムに移り、第3戦(24日)。デトロイトは2戦続けて左腕をぶつけ、ネイト・ロバートソン。セントルイスは「絶対」エース、クリス・カーペンターがマウンドに上がった。

【4回裏】先頭の(2003年の打点王)プレストン・ウィルソンが初球を打って、レフト前ヒット! 3番「主砲」アルバート・プホルスがライト線に流し打って、0-OUT2,3塁。4番スコット・ローレンがストレートの四球(ウォーク)で0-OUT満塁。1-OUT後、7番に下がったジム・エドモンズが「左」対「左」をものともせず、1塁線を痛烈に破って、殊勲の一打!! セントルイスが先制! 

【7回裏】には“速球王”ジェエル・ズマヤから1番デヴィット・エクスタイン、2番ウィルソンが連続ウォーク(四球)で0-OUT1,2塁。3番プホルスはピッチャー正面のゴロに倒れるが、ズマヤがこれを3塁に悪送球して、2者が還って「4対0」! 21歳の若さが≪徒≫になった瞬間、だった。
【8回裏】にも1点を追加して、「5対0」! セントルイスは【9回裏】にブランデン・ルーパーを送る、余裕の継投。これで2勝1敗のリード。明日(25日)はジェフ・スーパンが控えているから、セントルイスが俄然「有利」になった。デトロイトの逆襲はあるか? 

田口が好守に1得点、カージナルスは完封勝利 (MAJOR.jp)

カージナルスが先勝!(21日・コメリカパーク)

2006-10-23 20:12:06 | Post Season
 WORLD SERIES開幕! アメリカン・リーグのデトロイト・タイガースは、オークランド・アスレティックスをスウィープ(4連勝)で下して、1週間の臨時休養を給わった。その間、セントルイス・カーディナルスは、ニューヨーク・メッツとナショナル・リーグの覇権を争い、二度の降雨中止に挟まれながら、GAME-7まで戦い、ようやく「本命」ニューヨークを振り切って、ここまで辿り着いた。

 先制したのは休養十分のデトロイト。【1回裏】2番クレイグ・モンローが3塁線を破って出塁。2-OUT後、4番マグリオ・オルドニェスが四球(ウォーク)で1,2塁。ここで5番(元シアトル・マリナーズ)カルロス・ギーエンがライトの横にヒットを放って、先制点! セントルイスのスターター(先発)はルーキー(25歳)のアンソニー・レイエス。

 セントルイスもすかさず同点に追いつく。【2回表】5番「好調を維持する」スコット・ローレンがレフトスタンドに高々と舞い上げて、「1対1」同点! デトロイトの開幕投手は、23歳のルーキー、ジャスティン・ヴァーランダー。日本球界はようやく、26歳の松坂大輔(西武ライオンズ)をMLB(メジャーリーグ)に送り込もうとしているのに、当のMLBでは、WORLD SERIES開幕戦でルーキー対決が実現している。この彼我の差はいかんともし難い。

【3回表】にも先頭のヤディアー・モリーナが詰まりながらもライト前ヒットで出塁し、9番スタメンの田口壮のキャッチャーゴロで1-OUT2塁。2-OUT後、2番クリス・ダンカンが1塁線を破って「2対1」勝ち越し! 更に3番「主砲」アルバート・プホルスが初球を打って、ライトスタンドへ! 2ランホームランで一気に「4対1」セントルイスの3点リード。

【6回表】先頭のプホルスが歩かされ、4番ジム・エドモンズの打席で、ヴァーランダーのピックオフ(牽制球)がライト側のフェンスにまで達して、0-OUT3塁。23歳の若さが出ている……ここで「勝負強い」エドモンズが高めに浮いた速球(94MPH)を叩いて、ライト前ヒット! プホルスが還って、「5対1」! 
 さらに5番ローレンがライト線にグラウンド・ルール・ダブル(エンタイトル・ツーベース)!! ヴァーランダーはここでKO! やはり23歳のルーキーにWORLD SERIES開幕戦のスターターは≪荷≫が重かったか……この後、さらに2点を追加して、「7対1」! 

 一方のレイエスは【8回裏】までヒット3本に抑える好投。【9回裏】のマウンドにも上がり、続投したが、先頭の2番モンローに初球をレフトスタンドに運ばれ、ここで降板。CONPLETE GAME(完投)はならなかった。これで「7対2」。この一発、“焼け石に水”と思われたが、翌日のGAME-2のデトロイトの勝利に繋がる一発だった。GAME-1はセントルイスが先勝! 

田口が「初先発」でヒット、カージナルスは先勝 (MAJOR.jp)

カージナルスに凱歌!(19日・シェイスタジアム)

2006-10-21 20:25:10 | Post Season
 前日【NHK】(衛星)のアナウンサーが、ニューヨーク・メッツの明日の先発(スターター)は「オリヴァー」と言っていたので、ブルペン(中継ぎ)のダレン・オリヴァーかと思ったら、(シーズン途中、ピッツバーグ・パイレーツから移籍)左腕のオリヴァー・ペレスだった。当然、か。セントルイス・カーディナルスのスターターは、GAME-3で零封した右腕ジェフ・スーパン。セントルイスの有利かと思われたが……

 先制したのは地元ニューヨーク。【1回裏】そのスーパンを攻めて、2-OUT後、3番カルロス・ベルトランが3塁線を破って、5番「勝負強い」デヴィット・ライトが詰まりながらも、ライトの横に落として、先制点! 余談ながら、ライトがイチロー(シアトル・マリナーズ)だったら、捕れていただろう。

 追いつくセントルイス。【2回表】先頭のジム・エドモンズが初球を打って、ライト前ヒット! 1-OUT後、7番ヤディアー・モリーナが詰まりながらも、レフト横に落として(これはレフト・イチローでも捕れない)、1,3塁。ここで8番(シーズン途中)クリーヴランド・インディアンスから加入したロニー・ベリアードがセカンドの前に絶妙なセーフティーバント(スクイズ)を決めて、「1対1」同点!! これが“スモール・ボール”! 

【9回表】1-OUT後「苦悩する男」スコット・ローレンが三遊間を破って出塁。ここで7番(キャッチャーの)モリーナが初球を打って、レフトスタンドに舞い上がる勝ち越し2ランホームラン! 打たれた3番手のサイドハンド、アーロン・ハイルマン。“スモール・ボール”だから、バントもありえると思ったのだろうか? 初球すう~と真ん中にストライクを取りに来た。“魔”が差した、としか言いようがない。
 モリーナは前日のGAME-6で(7回裏)手痛い送球ミスを犯して、それが失点に繋がっただけに、「取り返したい」気持ちがあったのだろう。そのモリーナの「気」とハイルマンの「魔」が交差して、この結末となった。「3対1」セントルイスの≪優勝≫! 「本命」ニューヨークが敗れ去った。全米ネットワーク(FOX)的には痛い結果だろう。

カージナルス2年ぶり優勝! 田口は守備のみ (MAJOR.jp)

田口、追撃の2点タイムリー!(18日・シェイスタジアム)

2006-10-19 19:40:47 | Post Season
 4戦で終了したアメリカン・リーグに較べ、縺れるナショナル・リーグのCHAMPION-SHIP SERIES。ここまで3勝2敗でセントルイス・カーディナルスがリードして、“王手”を掛けて迎えた第6戦(GAME-6)。スターター(先発)はGAME-2の再現、ジョン・メイン(ニューヨーク・メッツ)とクリス・カーペンターになったが、試合展開もGAME-2の再現のようになった。

 初回にニューヨークの1番ホセ・レイエスがリードオフ(先頭打者)ホームラン! これで≪勢い≫に乗った。2勝3敗でリードされている重苦しい雰囲気を吹き飛ばした! セントルイスも初回に2-OUT満塁のチャンスを作ったが、6番「ポストシーズンになると打てなくなる」スコット・ローレンがライトフライを打ち上げて、先制点を逃す。これが痛かった……。“逆ポストシーズン男”という意味では、A-ROD(ニューヨーク・ヤンキース)と彼(ローレン)は≪双璧≫だろう。

【4回裏】にも先頭のカルロス・ベルトランが三遊間を破って、1-OUT後、5番デヴィット・ライトが詰まりながらもセンター前に落として、1,2塁。ここで6番シーズン途中、アリゾナ・ダイヤモンドバックスから移籍してきたショーン・グリーンが初球を打って、ショートの右横を抜いて、「2対0」! こういう活躍を期待されて獲得したグリーン、だ。ようやく本領発揮の一打! 

【7回裏】にはセントルイスの2番手、ブランデン・ルーパーが捉まり2失点。2-OUTを取りながら、代打マイケル・タッカーにレフト前に運ばれ、これを急造レフトのスコット・スピージオが捕球できずにヒット! このポストシーズン、レフトに田口壮がいれば……と何度思ったことか! 田口の守備力を棄て、スピージオの打撃力を優先したが、そのツケがこの大事な場面で出た。
 1番レイエスに回って、タッカーが盗塁を試みるが、キャッチャーは「強肩」ヤディアー・モリーナ。ピッチOUTで外して、余裕でOUTのタイミングだったが、モリーナの送球が高く反れて、これも痛いミス。これが失点に繋がる。レイエスに三遊間の真ん中に打球を飛ばされ、1,3塁。「快足」レイエスが無条件で走って、2,3塁。ここで「勝負強い」2番ポール・ロデューカがセンター前に弾き返して、一気に「4対0」! ミスをした方が負ける、という野球(ベースボール)の鉄則。

【9回表】のマウンドには“守護神”クローザーのビリー・ワグナーが上がったが、“ビリー・ザ・キッド”にかつての球威は無い、ようだ。先頭のホアン・エンカルナシオンが151㎞をライト前に弾き返し、6番ローレンも(今度は)スライダーをレフト・オーヴァー! 「絶不調」ローレンに打たれるぐらいだから、ワグナーの旋律は狂いっ放し、だ。そして、ここで代打(切り札!!)田口! 
 ここでも“ワグナー・キラー”ぶりを発揮して、レフト線にダブル(2塁打)!! これでポストシーズン4打数4安打4打点! 何故、この選手を使わない? 明日(GAME-7)は2番レフトで使うべき、だ。それとも、あくまでもスーパーサブ(代打の切り札)か? 田口の一打で「2対4」2点差に迫ったセントルイスだが、反撃もここまで。3勝3敗のタイ(互角)になって、いよいよ明日(19日)決戦、だ。

田口2点適時二塁打、カージナルス敗れ第7戦へ (MAJOR.jp)

田口、決勝HR!(13日・シェイスタジアム)

2006-10-15 20:24:24 | Post Season
 ナショナル・リーグのCHAMPION-SHIP SERIESは初戦(GAME-1)をベテラン左腕トム・グラヴィンの好投と“ポストシーズン男”(8本塁打)のカルロス・ベルトランの一発(9本目)でニューヨーク・メッツが「2対0」で制し、迎えたGAME-2。「エース」ペドロ・マルティネスと同じく“ポストシーズン男”オルランド・ヘルナンデスを欠くニューヨークは、若いジョン・メインを先発(スターター)に立てたが……

 最初に捉まったのは、セントルイス・カーディナルスのスターター「エース」(15勝8敗/防御率3.09)クリス・カーペンター(昨シーズン21勝で“サイ・ヤング賞”)だった。先頭のホセ・レイエスにライト線沿いにダブル(2塁打)を浴び、2番ポール・ロデューカが初球にサクリファイス(犠牲)バントを決めて、1-OUT3塁。3番ベルトランには警戒して、四球(ウォーク)で出して、ここでポストシーズン初出場の4番カルロス・デルガドが左中間スタンドに打ち込んで、先制の3ランホームラン! ニューヨーク強し!! 

【2回表】にセントルイスも(すかさず)反撃して、1-OUT満塁から8番キャッチャーのヤディアー・モリーナが1塁の頭上を抜いて、「3対2」! 【2回裏】ニューヨークも8番「アキレス腱痛のクリフ・フロイドの代役」エンディー・チャヴェスがライト線を突破して(2塁打)1番レイエスが1,2塁間を抜いて、「4対2」と突き放せば、【3回表】3番アルバート・プホルズが歩かされた後、4番ジム・エドモンズが左中間スタンドに同点2ランを放って、「4対4」!! 静まり返るシェイスタジアム(56,349人)……GAME-2は“シーソーゲーム”! 

 勝ち越したのはニューヨーク、だった。【5回裏】4番デルガドがこの日2本目のホームランをレフトスタンドに流し打って、一転して盛り上がるシェイスタジアム! 【6回裏】にも2番ロデューカがレフト線を破って、1塁から快足レイエスがホームイン! 「6対4」これでニューヨークの逃げ切りか、と思われたが……

【7回表】2-OUTから、3番プホルズがレフト線を破って、4番エドモンズが歩いて、2-OUT1,2塁。ここで元シアトル・マリナーズ、赤い顎鬚の男、スコット・スピージオがライトフェンス最上段に直撃のトリプル(3塁打)を放って、2者が還って、「6対6」同点!! シアトルではサッパリだった男が、セントルイスで蘇った。(そういう選手、多いような気がする)考えてみれば、この男も2002年のポストシーズン(アナハイム・エンジェルス時代)で大活躍した“ポストシーズン男”だった。

【9回表】「6対6」同点の場面でニューヨークは守護神(クローザー)左腕ビリー・ワグナーを投入。セントルイスの先頭打者は、途中出場の田口壮。ファウルで粘って、「3-2」からの9球目のファストボール(152㎞)だった。思い切りよく振り抜いた打球はレフトスタンドへ! 田口の勝ち越しホームランで「7対6」! この後、2点を付け加えて、日本人ファンには余計な2点だったが、セントルイスが「9対6」で逃げ切り。ポストシーズンで日本人選手が「ヒーロー」になった日。

田口、値千金の決勝弾! カージナルス五分に (MAJOR.jp)

タイガース、敵地で連勝!(11日・マカフィーコロシアム)

2006-10-12 20:16:30 | Post Season
 ニューヨーク・ヤンキースを3連勝で撃破したデトロイト・タイガースと、ミネソタ・ツインズをスウィープ(3戦全勝)で下したオークランド・アスレティックス。≪勢い≫のあるチーム同士、がっぷり四つの戦いを期待したが、緒戦(10日)は「5対1」でデトロイトの完勝。日本人選手が一人も出ない、この両チームの戦いには接戦、名勝負を期待したいものだが……

 先制したのはオークランド【1回裏】2番マーク・コッツェイがライト前にラインドライヴを放って(記録は2塁打)ワイルドピッチで1-OUT3塁になって、3番ミルトン・ブラッドリーがバットを折りながら、前進守備のセカンドの頭上を抜いて、待望の先制点! 地元マカフィーコロシアムの観衆(36.168人)が歓喜に沸く。

 すかさず同点に追いつくデトロイト【2回表】先頭の(元シアトル・マリナーズ)カルロス・ギーエンが初球を流し打って、レフト・オーヴァーのダブル(2塁打)!! 6番“パッチ”イヴァン・ロドリゲスがセカンドに進塁打を放って、7番クレイグ・モンローがライト線に大飛球を放って、「1対1」同点。これぞ“スモール・ボール”! デトロイトに敗れたニューヨークも、来シーズンからは“スモール”に転換するか? 

 オークランドが逆転する【3回裏】2番コッツェイが(今度は)レフト線に流し打って、2-OUT2塁。ここで3番ブラッドリーが、デトロイトのスターター(先発)ジャステイン・ヴァーランダーの初球を狙い打って、ライトスタンドに突き刺さる2ランホームラン! これで「3対1」。今日はオークランドがGAMEを支配していると思っていたが……

【4回表】先頭のポラシド・ポランコがセンター前ヒットで出塁して、4番マグリオ・オルドニェスもライト前ヒットで続いて、1-OUT後、“パッチ”が歩いて、1-OUT満塁。ここで7番「勝負強い」モンローがセンター前! 8番アレックス・ゴメスが、サード(3塁手)エリック・チャヴェスのグラヴを弾いて、三遊間を抜いて、計「5対3」! チームリーダーのチャヴェスが(足の)故障で万全ではないオークランドは厳しい……

【6回表】にも(2-OUTから)7番モンローが右中間を抜いて、8番「アレックス」の名を持つ男=ゴメスがライトスタンドに2ランホームランを放って、一気に「7対3」! 4点差になるが、【6回裏】先頭のチャヴェスがセンター(バックスクリーン)に特大のソロホームラン! 「7対4」3点差……チャヴェスが≪意地≫を見せた。

【7回裏】にも3番ブラッドリーがこの日2本目「打った瞬間分かる」左中間スタンドにこれまた特大のソロホームラン! 「7対5」2点差に迫るが、【9回表】デトロイトも先頭のカーティス・グランダーソンが右中間スタンドに放り込んで、「8対5」再び3点差に……【9回裏】を守護神トッド・ジョーンズが締め括って、2連勝!! HOMEで連敗したオークランドは苦しくなった。再びマカフィーに帰って来れるか? 

止まらないタイガース、敵地で連勝飾る (MAJOR.jp)

ヤンキース2年連続で敗退!(7日・コメリカパーク)

2006-10-09 21:10:27 | Post Season
 2勝1敗でデトロイト・タイガースが“王手”を掛けたGAME-4(第4戦)。ニューヨーク・ヤンキースはこの期に及んで、スターター(先発)にジャレット・ライト(11勝7敗/防御率4.48)の起用。デトロイトは豪腕ジェレミー・ボンダーマン(14勝8敗/防御率4.08)を用意していた。試合前に勝負は着いていたのかもしれない。

【2回裏】早速ライトが捉まる。先頭のマグリオ・オルドニェスに左中間スタンドに先制のソロホームラン! 1-OUT後、6番“パッチ”イヴァン・ロドリゲス「0-2」と追い込みながら歩かせ、7番クレイグ・モンローに真ん中に入ったハンガー・カーヴをレフトスタンドに放り込まれ、これで「0対3」! 早くも3点のビハインドを背負ったニューヨーク。

【3回裏】にも2-OUTを取りながら、アレックス・ロドリゲス(3塁手)の送球エラーで戦端が開かれる。A-RODはニューヨーク「残留」を希望しているようだが、本人とチームの為にも放出した方がいいだろう。このオフは激震が予想される。
 5番(元シアトル・マリナーズ)カルロス・ギーエンがセカンド後方へのヒットで1,3塁。このギーエンはデトロイトに来てから「才能が開花した」と言われるが、シアトルでも十分その片鱗は見せていた。怪我や不慮の病気もあったが、我慢し切れなかったシアトルの思慮が足りなかった、のだと思う。
 しかし、その後、キューバ人ユニエスキー・ベタンコートがショートストップに定着して、シアトルのこの場所は磐石になったが、ベタンコートが定着するまでの間が悲惨だった。ギーエンの放出は少し時期が早かったと言える。では、ニューヨークはA-RODの処遇をどうするか? 
 この後、6番チームリーダーの“パッチ”がピッチャーの足元、センター前に抜いて、「4対0」! 先発ライトはここで降板。ライトは果たして、来シーズン、ニューヨークに戻ってこれるか? 

【5回裏】2番「伏兵」ポラシド・ポランコが三遊間の真ん中に打球を縫い付けて、3番(シーズン途中ピッツバーグ・パイレーツから補強した)ショーン・ケーシーが1,2塁間を抜いて、4番オルドニェスがA-RODの横を抜いて、5番ギーエンがライト線沿いにダブル(2塁打)を放って、6番“パッチ”がセンターに高々と犠牲フライを打ち上げて、都合「7対0」! 2番手コーリー・ライドルも3失点でマウンドから消えた。

【6回裏】にも2-OUTから、2番ポランコがセンター前ヒットで出塁。デトロイトのレギュラーシーズン後半戦の失速は、このポランコの不在(DL入り)の要因が大きい。ポランコが戻ってきて、デトロイトは一躍「本命」になった可能性が高い。3番ケーシーが1塁線を破って、ポランコが1塁から長躯ホームイン! (ALCSで対戦する)オークランド・アスレティックスは、この2番ポランコを抑えられるか否か? それが勝敗の分かれ目になってくるだろう。「8対0」!

 ニューヨークは先発のボンダーマンに【5回表】までパーフェクトに抑えられ、ようやく【6回表】先頭のロビンソン・カノがセンター前ヒット! 【7回表】先頭の「主将」デレック・ジーターが詰まりながらもレフト前に持って行き、意地を見せ、3番ボビー・アブレイユも1,2塁間を抜いて、0-OUT1,3塁。しかし、ここで4番に入ったゲーリー・シェフィールドがセカンドフライを打ち上げ、5番・松井秀喜が初球を打って、ボテボテのファーストゴロ。この間に1点を返すが、力感のない得点の仕方。

【9回表】先頭のアブレイユがレフトに流し打って出塁するが、4番シェフィールドはレフトライナー。シェフィールドも来シーズンは確実にニューヨークには戻ってこれないだろう。5番・松井も力なくセンターフライに倒れて、松井の「2006年」が終わった。こんな惨めな終わり方……春先の『WBC』出場辞退に始まって、5月の(左手首)骨折とその後のリハビリ生活。自身の野球生活で最も惨めな1年、だったろう。
 6番ポサダが左中間に打ち込んで、「3対8」最後の意地を見せるが、このまま終了。2年連続DIVISION SERIES敗退の屈辱……オーナー(ジョージ・スタインブレナー)が黙ってはいないだろう。≪絶対≫オークランドの明後日(10日)のスターター(左腕バリー・ジト)と、それから、日本の松坂大輔(西武ライオンズ)を獲りに来るだろう。≪帝国の逆襲≫が始まるか……

松井秀4の0、ヤンキース完敗で敗退決定 (MAJOR.jp)