野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

松坂が8連勝を決めた日に薮田(22日・フェンウェイパーク)

2008-05-24 20:46:52 | Kansascity Royals
 今度は松坂大輔(ボストン・レッドソックス)が先発(スターター)した試合に登板、薮田安彦(カンザスシティー・ロイヤルズ)。「5対11」6点リードされた【7回表】のマウンド。フェンウェイパーク初登場の感慨は薄れ、今は「仕事」の感覚が大きいか……しかし“モップアップ”敗戦処理に変わりはない。ここから抜け出せるか否か、勝負のマウンドは続く。

 3日前(19日)に空振り三振に仕留めたJ.D.ドリューにはカットボールを打ち上げさせて、ショートフライ。8番(キャッチャー)ケヴィン・キャッシュにはスプリット(フォーク)を振らせて、空振り三振! 9番フリオ・ルーゴもファーストゴロに打ち取るが、これをファーストがエラーして、一塁。
 1番「新人王候補」ジャコビー・エルズバリーには「0-2」に追い込んで、インサイドの速球(143km)でズバッと見逃し三振を狙うが、判定は「ボール」。ならば、と同じ球を配して、セカンドゴロに打ち取って、終了。
 重要な場面で起用される(次のステップ)まで後一歩(一息)というところか。千葉ロッテ・マリーズファンの声援も届かない、先輩の野茂英雄もいなくなった環境で、薮田の孤独な戦いは続く……

松坂、制球乱すも7奪三振で開幕8連勝 薮田は1回零封 (MAJOR.jp)

卓上 松坂大輔 2008年カレンダー

黒田~斎藤で初の日本人リレー!(21日・ドジャースタジアム)

2008-05-23 20:56:34 | Los-Angeles Dodgers
 先発(スターター)の黒田博樹(ロサンジェルス・ドジャース)が【8回表】まで(5安打)2失点に抑えて、【9回表】から「即」斎藤隆への日本人リレー。成功すれば、これが史上初になるらしい。しかし、今まで2度も黒田の勝ち星を消してきた斎藤。気合が入っただろうし、プレッシャーもあっただろう。
 今まで2度の失敗も、その気合とプレッシャーが邪魔をして、セーヴに失敗してきたのだろう。果たして今度はどうか? しかし今回は「5対2」3点のリード。斎藤にとっては≪平常心≫が割って入れるマウンドになった、だろう。

 先頭のケン・グリフィーJR.をインサイドの速球で詰まらせて、サードファウルフライ! 4番ブランドン・フィリップスには全て速球(ファストボール)勝負で「2-2」まで追い込み、1球フォークがすっぽ抜けた後、ど真ん中の速球(93mPH)で空振り三振! これぞ男の本懐!! 
 打たせて取るピッチングの黒田にはなかなか、こういう斎藤のような≪痛快さ≫(爽快感)はないのだが……だからチョッと地味。出自が、広島東洋カープだから、仕方がないか……打線の援護がなかなか貰えないのも、それが原因とは思いたくないが。
 5番「一発屋」アダム・ダンにも速球勝負! 2球には(慎重に)スライダーを配して、最後は速球(93MPH)で詰まらせて、ボテボテのサードゴロ。斎藤のガッツポーズと笑顔が久々に弾けた。
 横浜ベイスターズと広島カープ。同じセントラル・リーグという以外、二人に然(さ)したる接点はなかったはずだが、メジャーリーグの大舞台で「縁(えにし)」が結ばれた。

黒田お待たせ2勝目、斎藤との勝利リレーもついに実現 (MAJOR.jp)

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薮田、ノーヒッターの夜に登板(19日・フェンウェイパーク)

2008-05-21 21:42:56 | Kansascity Royals
“癌を克服した男”左腕ジョン・レスター(ボストン・レッドソックス)が“ノーヒッター”(ノーヒットノーラン)を達成した感動的な夜、日本人・薮田安彦(カンザスシティー・ロイヤルズ)も(ひっそり)【8回裏】の1イニングに登板していた。
 ここまで13試合に登板して、防御率(ERA)6.50。日本を代表するセットアッパー(@千葉ロッテ・マリーンズ)が、メジャーリーグの「壁」に苦しんでいたが、ここ3試合は無失点らしい。ようやく慣れてきたのか? 注目のピッチング。

 先頭の(昨年のワールドシリーズMVP)マイク・ローウェルに(警戒の余り)「2-0」にするが、3球目のシュート(147km)で詰まらせて、センターフライ。
 6番ケヴィン・ユーキリスにはスライダー2球の後、チェンジUPを打たせて、サードゴロ。7番(左打者)J.D.ドリューには早々に「0-2」に追い込んで、3球目のチェンジUPを振らせて、空振り三振!

 “ノーヒッター”達成寸前ということもあり、場内(フェンウェイパーク)が騒然とする中、3人でキッチリ抑えて見せた薮田。(テレビで見ていた)フェンウェイパークに初登板で「感動していた」と言う薮田。彼にとっても、この日は(ささやかながら)「忘れられない」日になった、だろう。

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藪、牽制球で暴投…(12日・AT&Tパーク)

2008-05-18 21:49:26 | San-Francisco Giants
 藪恵壹(サンフランシスコ・ジャイアンツ)の登板するマウンドはいつも≪修羅場≫。12日(@AT&Tパーク)も「3対5」2点リードされた【8回表】1-OUT満塁の窮地。
 それにしても、防御率(ERA)2.45。被打率(OPPONET AVG).185。こういう場面で起用される根拠が数字に表れている。……素晴らしい。(色んな意味で)阪神タイガース・ファンの誇り、だ。
 
 しかし最初のブラッド・オースマス(キャッチャー)に「1-2」にした後、一塁に無意味な牽制球(ピック・オフ)を投げて、これが暴投になって、何と2者が還って、「3対7」! 藪の痛すぎる失策。現地テレビ局(FSN)も「まさか」この場面でピックオフを投じるとは思っても見なかったのだろう。(優雅に)VTRを流していた。……これは(断じて)文化の違いではない。藪(個人)の凡ミス、だった。
 この一球で試合は壊れてしまった。地元ファンからは野次とブーイング。オースマスはスライダーを曲げて、見逃し三振、9番ロイ・オズワルト(ピッチャー)もショートゴロに打ち取った。唇を噛み締めながら戻る藪……

【9回表】も責任を取らされてマウンドへ。先頭の「快足」ハンター・ペンスに内野安打を許すが、2番マーク・ロレッタ(休養で欠場の松井稼頭央の代役)をショートゴロ併殺に打ち取り、3番「強打者」ミゲル・テハダを3球(空振り)三振に仕留め、面目を保った藪。……こういう「失意」を何度も経験しながら、大崩れしない。それが藪の≪経験値≫だろう。

藪、けん制悪送球でダメ押し点献上 松井稼は欠場 (MAJOR.jp)

確信

井川、4回途中11安打6失点KOの仔細(10日・コメリカパーク)

2008-05-13 19:50:39 | New-York Yankees
 4回(途中)11安打6失点でKOされたから、相当酷いピッチングだったのだろう、と思っていたが、仔細に試合を見てみると、井川慶(ニューヨーク・ヤンキース)に≪同情≫すべき点は多々あった。
 初回に先頭のイヴァン・ロドリゲスに(いきなり)左中間を破られたのは、同情の余地なし!! チェンジアップが高めに浮いた。2番プラシド・ポランコにはピッチャーライナー(カムバッカー)! 井川の腰の辺りを直撃して、これを何とか捌いて、1-OUT。今頃(5月になって)今シーズン初登板する己に“お灸”を据えられたようなものだ。
 続く(亡くなった加藤博一さんをバッティングの師匠と仰いでいた)3番カルロス・ギーエン(元シアトル・マリナーズ)にセンターに(難なく)犠牲フライを打ち上げられ、先制点を献上。

【2回裏】は3者凡退で抑えたから、そんなに悪い(酷い)ピッチングではないことが判る(今のところ…)。問題は【3回裏】先頭のライアン・レイバーンをショートゴロ、ショートの「名手」デレック・ジーターが三遊間の深い所で追いついて、得意のジャンピング・スローで一塁に送球するが、これを(あろうことか)一塁手の(岩村明憲を削った男)シェリー・ダンカンが落球して、記録は内野安打。これは大いに≪同情≫できる。
 続く“パッチ”こと1番ロドリゲスに(またしても)三塁線を破られるダブル(二塁打)を浴びて、2点目を献上! しかし、これも巧い三塁手なら捕獲していたかもしれない。三塁手は補欠(控え)のウィルソン・ベテミット。正規(レギュラー)の“A-ROD”(アレックス・ロドリゲス)なら、何とかしていたかもしれない……不運な井川。
 続く2番ポランコには三塁線にセーフティーバントを決められ、これもベテミットが素手で打球を処理しようとして失敗!! 1-OUT後、4番「2007年の首位打者」マグリオ・オルドニェスに三塁手の横(左)を破られ、これも巧い三塁手なら、という打球。A-RODがいれば……2-OUT後、6番ゲーリー・シェフィールドにも三塁手の横(右)を破られ、これも当然ベテミットは捕れずに、3点目を献上。

 そして1-OUTも取れずに降板する【4回裏】先頭のマーカス・テームズに三塁手の前にボテボテのゴロ。マウンド上の井川は思わず、グラヴで「前に出て来い」とベテミットに指示を出すが、遅いベテミット。記録は内野安打になって、ここから(都合)4連打を浴びて、降板することとなる。
 そういえば、そのベテミット。翌日(11日)の試合で二塁打を放った際、ハムストリング(右太腿裏)を痛めて、DL(故障者リスト)入り。……井川の祟り(呪い)かもしれない(!?)。

「ひとつの球種に頼るな」 井川の問題点を監督が指摘 (MAJOR.jp)

Major LEAGUE (メジャー・リーグ) 2008年 06月号 [雑誌]

小林雅、初めてのヤンキースタジアムで被弾!(8日・ニューヨーク)

2008-05-11 23:30:21 | Cleveland Indians
 今シーズンで最後になるニューヨーク・ヤンキースタジアムに初登場した、小林雅英(クリーヴランド・インディアンス)。【7回裏】1-OUT後に登板して、最初のウィルソン・ベテミットに「2-0」とカウントを悪くして、3球目をセンターバックスクリーンに運ばれた。打たれた瞬間は平然とした顔をしていたが、打球の行方を見届けた瞬間、「おっ」と驚いた表情。まさか、あの打球が入るとは……

 続く9番ホゼ・モリーナには(逆に)「0-2」と追い込んで、3球目のスライダー(タテスラ)を振らせて、3球三振! 1番ジョニー・デーモンもシュートを打たせて、難なくセカンドゴロ。あの一発だけだった……悔やまれる一球。
 そういえば、ホームランを打ったベテミット。昨日(10日)の試合(デトロイト・タイガース戦)中、ダブル(二塁打)を打った直後にハムストリング(右太腿裏)を痛めて、DL(故障者リスト)入り。小林からホームランを打った打者は呪われる、不吉なジンクスの始まりかもしれない(!?)。

ソロ本塁打浴びた小林 ヤンキース戦 (MAJOR.jp)

ヤンキー・スタジアム ライブ

小林雅、イチローを封じて2勝目!(1日・プログレッシヴフィールド)

2008-05-05 21:08:30 | Cleveland Indians
 次第に重要な場面で起用されるようになった“コバ・マサ”こと小林雅英(クリーヴランド・インディアンス)。今回の出番は「1対1」同点で延長【10回表】先頭の「大砲」(通算299本塁打)リッチー・セクソン(シアトル・マリナーズ)に(いきなり)初球のストレート(89MPH)を叩かれ、レフトスタンドに放り込まれ、「1対2」勝ち越しを許す。

 続く「絶不調」城島健司との対決では、スライダーを振らせて空振り三振! 「新星」ウラディミール・バレンティンはバットを真っ二つに折って、セカンドゴロに打ち取るが、折れたバットが(マウンドに)真っ直ぐ回転しながら飛んで来て、寸前で回避する小林(危機一髪)。9番(キューバ人)ユニエスキー・ベタンコートはレフトライナー。

【9回表】はクリーヴランドの守護神(クローザー)ラファエル・ベタンコートが同点に追いつかれて、延長戦に突入したが、延長【10回裏】今度はシアトルの守護神J.J.プッツが「乱調」で1点を失って、「2対2」同点に。これで小林の「負け投手」は消滅して、延長【11回表】のマウンドにも上がった。

【11回表】先頭はイチロー。これがメジャー初対決だったが、3球目のシュートを引っ掛けさせて、セカンドゴロ。この試合「4打数3安打」のイチローを封じて見せた。しかし2番ホゼ・ロペスにセンター前に弾き返され、3番ラウル・イバニェスにはレフト前に流し打たれ、1-OUT一、二塁。
 再び勝ち越されるピンチに陥ったが、4番エイドリアン・ベルトレを(注文通り)ショートゴロ併殺に仕留め、ヘルメットを脱ぎ捨て(両手で)叩きつけて悔しがるベルトレ。この試合の「ヤマ場」だった。
 これを凌いだ小林。【11回裏】味方のサヨナラ勝ち(ウォークオフ)で2勝目が転がり込んできた。当初の目標=クローザーに一歩一歩を「歩」を進めている感じの小林。(日本帰りの)ベタンコートを出し抜く日は近い!?

イチロー、「猛打賞」でノムさん越え 小林は2勝目 (MAJOR.jp)

MLB イチロー ~シアトル・マリナーズ~

小林雅、城島とメジャー初対決!(29日・プログレッシヴフィールド)

2008-05-02 21:05:47 | Cleveland Indians
 前日(28日)松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース)の(試合後の)記者会見に同席(乱入?)した小林雅英(クリーヴランド・インディアンス)。今度はイチロー城島健司のシアトル・マリナーズと対面。
「1対2」1点リードを許した【7回表】2-OUT一塁の場面でブルペンから走ってきて、この試合「2打数2安打」のホゼ・ヴィドロを難なくファーストゴロ。

 イニングを跨いだ【8回表】先頭のリッチー・セクソンが初球(高めのボール球)に手を出してくれて、ショートゴロ。この試合3打数3安打なのに、本日(30日)解雇(戦力外通告)されたブラッド・ウィルカーソンには「1-2」と追い込みながら、警戒しすぎて四球(ウォーク)。
 そして福岡ソフトバンク・ホークス(千葉ロッテ・マリーンズ)時代、何度も対戦したであろう、城島とのメジャー初対決では、サードゴロに打ち取り、9番ユニエスキー・ベタンコートもサードゴロに打ち取るが、これがボテボテで内野安打になって、2-OUT一、三塁。
 1点も遣りたくないクリーヴランドはここで小林を降板させ、イチローとの対戦を回避。いつものように帽子を取り、ランナーを残したので、俯きながらマウンドを降りる小林。しかし代わった左腕ラファエル・ペレスが、イチローをセカンドゴロに打ち取ったので、小林に失点は付かなかった。

イチロー8戦連続安打、小林は城島打ち取り1回零封 (MAJOR.jp)

全曲集(2)~天城越え~

小林雅、A-RODを封じる!(26日・プログレッシヴフィールド)

2008-05-01 00:00:06 | Cleveland Indians
 今度は「0対1」僅少差で【9回表】のマウンドに、小林雅英(クリーヴランド・インディアンス)が上がった。ここまで10試合に登板して、防御率1.74。遂に小林にも「波」が来たようだ。“幕張の防波堤”と呼ばれた男に……開幕して1ヶ月で、ようやく首脳陣の信頼を得ることが出来たようだ。

 先頭のボビー・アブレイユに2球目を打たせて、センターフライ。続く4番アレックス・ロドリゲスとの対決では、初球の速球(90MPH)で空振らせ、思わずマウンド上の小林を見つめる(睨みつける)“A-ROD”。3球目も同じ球でストライクを取って、「1-2」と追い込んで、最後はセンターフライに打ち取って、2-OUT。
 今度はヤンキースの専門放送局【YES】が、小林のユニークなピッチング・フォームに瞠目している。なかなかタイミングが取り辛いピッチャーだと分析している。5番シェリー・ダンカンもピッチャー前のサードフライに打ち取って、苦笑いでダッグアウトに戻る小林。

 それにしても、このヤンキースとの4連戦に連投した小林なのに、その2試合を続けて欠場(休養)させられた松井秀喜。二人の対決を見たかったのに、全く実現する可能性すらなかった。どういうことなのだろう? 一体何を考えている? ジョー・ジラルディー新監督。(松井が嫌いなのか?)少なくとも、能力を過小評価していることは間違いない。

連投の小林がAロッド斬り、松井秀は2戦連続欠場 (MAJOR.jp)

MLB 松井秀喜 ~ニューヨーク・ヤンキース~