野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

ジオンビー爆発!(29日・シアトル)

2005-08-31 14:00:22 | New-York Yankees
 松井秀喜の「2番」は嫌だ。日本が誇るホームランバッターが「2番」とは……メジャーリーグでは「2番」最強説もあり、彼の安打製造機トニー・グウイン(前サンディエゴ・パドレス)も「2番」が定位置だった。しかし「2番」には抵抗がある。せっかく打撃が上向いてきた矢先だっただけに、これで調子を落としてしまうのではないか、と心配している。だが、チーム事情で仕方がない。ジェイソン・ジオンビーが「絶好調」だから、だ。

 ジオンビーが「不調」の間は長らく松井がその役目を代行してきた。今、ジオンビーが不調を脱出して、松井の役目=「5番」は霧散してしまった。29日、セーフコ・フィールドで2試合連続の2ホームラン! 松井は「2番」で5打数1安打。すっかり地味になってしまって、影が薄い。松井とジオンビーはカード(あるいはコイン)の表の裏の関係で、松井が打てば、ジオンビーが沈黙する。ジオンビーが打てば、松井に光が当たらない。
 今シーズンで契約が切れる松井。ジオンビーが目覚めたのなら、ヤンキースに留まる理由はなくなるかもしれない。それは日本のファンにとっては「有り得ないこと」だが、メジャーリーグのGMの思考回路の中には組み込まれた<シナプス>だ。
New York Yankees

ヤンキース、宿敵R.ソックスからベルホーン獲得!(29日)

2005-08-30 23:43:16 | New-York Yankees
 これには驚いた。ボストン・レッドソックスを解雇(戦力外)になったマーク・ベルホーン(2塁手)が、宿敵ニューヨーク・ヤンキースに移籍。セカンド(2塁手)にはルーキー、ロビンソン・カノがいるので、これからの終盤戦、ポストシーズンを睨んで、勝負所での代打起用になるのか? 勝負師ルーベン・シエラがDL入りで不在なだけに、この獲得は頷ける。
 しかし、打てなければ、中継ぎ左腕アラン・エンブリー同様にブーイングされることは覚悟しなければなるまい。ヤンキーファンの「ボストン」へのアレルギーは相当なものだと思う。そのプレッシャーに耐えれれるか? それも「見物」だと思う。
New York Yankees

藪2回2失点(27日・ボルティモア)

2005-08-29 13:43:40 | Oakland Atheletics
 藪恵壹(オークランド・アスレティックス)が相変わらず“モップアップ”(敗戦処理)の仕事をさせられているようで、11点リードの【6回裏】から登板。2イニングスを投げて2失点だったそうで。藪よ、今、何を思う? 我等が阪神タイガースの元エースよ! 
 元エースといえば、桑田真澄も読売ジャイアンツを今シーズン限りで退団して、来シーズンにメジャーリーグ移籍を希望しているようだが、現在の状態では良くても、藪と同じ「運命」。悪ければ、デニー友利(ボストン・レッドソックス2A)や木田優夫(シアトル・マリナーズ3A)の様にマイナー生活が待っている。それでも、過去の夢を追うか?

 藪の場合、チームが優勝、そしてワイルドカード争いの渦中にあるので、プレイオフに出場できる「夢」があるから、まだ「救い」はある。ただワイルドカードではニューヨーク・ヤンキースと争っているだけに、両チームにはどちらかに地区優勝を勝ち取ってもらって、藪と松井秀喜の雄姿をプレイオフで見たい、と思う。藪に登板のチャンスが訪れる保証はないが……
 そういえば、昨日(28日・甲子園)はタイガースの背番号「18」杉山直久が6イニングスを2失点に抑えて、7勝目を挙げた。藪よ、今、何を思う? 
k-yabu.net

マット・ロートン、NYへ(26日)

2005-08-28 21:57:34 | New-York Yankees
 メジャーリーグを代表するリードオフマンの一人、マット・ロートン(シカゴ・カブス)が、ニューヨーク・ヤンキースに新加入。松井秀喜がセンターに回り、守備に衰えが目立つものの、最近打撃開眼してきた(!?)バーニー・ウィリアムスがDH(指名打者)専属になりそうだ。
 ロートンが1番に入れば、松井が2番に入ることなく、デレック・ジーターを2番に据えて、理想的なオーダーが組めるのだが、今シーズンのロートンは打率.268と「不調」なので、最初は今日(27日)のように8番辺りを打たせて、様子を見ることになりそうだ。

 今日は早速、大逆転劇の【9回裏】の1アウト1,2塁で、シブくヤンキース(移籍後)初ヒットをレフト前に放ち、1アウト満塁にして、代打ティノ・マルティネスのタイムリーを呼び、サヨナラ(ウォーク・オフ)劇に繋げた。首位ボストン・レッドソックスを追い、ワイルドカードでオークランド・アスレティックスと激しく争うチームの頼もしい「戦力」になってくれそうだ。
 しかし、それにしても、マルティネスの代走に出てきたのは、トニー・ウォーマック。昨シーズンもケニー・ロフトン(フィラデルフィア・フィリーズ)で失敗したヤンキースのリードオフマン選びは、このロートン獲得で終止符が打たれるのか? 
New York Yankees

松井秀、起死回生!(23日・ニューヨーク)

2005-08-24 13:39:01 | New-York Yankees
 先発(スターター)アル・ライターが粘っこいピッチングをして、【8回表】途中まで「2対2」2失点に抑えてきたのに、2番手のタニヨン・スターツが連打を浴びて、勝ち越し点を許して、「2対3」。その裏、2アウト2塁で最近、ヤンキースタジアムで絶大な声援を浴びる2番バーニー・ウィリアムスがセンター前にタイムリーヒットを放って、「3対3」の同点。
 しかし【9回表】にセットアッパーのトム“フラッシュ”ゴードン不在の中、クローザー・マリアーノ・リヴェラを継ぎ込んだものの、同じく2アウト2塁で三遊間を抜かれて、レフト松井秀喜の送球も及ばず、勝ち越し点を献上。万事休すと思われたが……

【9回裏】先頭の松井がライトスタンドへ低いライナーで飛び込む起死回生の同点ホームラン! これで生き返ったヤンキースは2アウト満塁のチャンスを迎え、ルーキーのフェリックス・エスカローナがセンター前へサヨナラ(ウォーク・オフ)ヒットで「5対4」で劇勝! 松井の勝負強さが、土壇場の【9回裏】に炸裂した。
 松井がもたらした勝利。日本の東京ジャイアンツが弱くなるわけだ。松井がメジャーリーグへ旅立った2003年以降、優勝から見放されている。逆にヤンキースは松井がいる限り、優勝に手が届く。勝つための“御守り”のような存在が、松井秀喜なのだと思う。
New York Yankees

NHKアナ、本西さんに「中西さん」(22日・ニューヨーク)

2005-08-23 20:53:57 | New-York Yankees
 冒頭、NHK(BS-1)のアナウンサー(黒氏康博)が、解説の本西厚博さんに向かって「中西さん」と呼びかけ、本西さんがしばし沈黙……この先、どうなることか、と思ったが、そこは本西さん、大人の対応。気を取り直して、いつもの解説者に戻っていた。(要するに……!!)
 それにしても、ニューヨーク・ヤンキース先発(スターター)ジャレット・ライトは制球が定まらず、初回2アウト満塁になって、こっちの方こそ、どうなるかと思ったが、何とか切り抜けて、【7回表】まで無失点。地元ヤンキースタジアムで初めて「復活」を印象付けた。「復活」と言うよりも、初めて「戦力」になることを示して見せた、と言える。

 松井秀喜も3打点の活躍。【5回裏】の1アウト1,3塁で左中間に大飛球を上げ、犠牲フライで2点目をGet。【7回裏】には4番A-RODが三振に倒れた後の1アウト満塁で1,2塁間を破るタイムリーヒットで打点「2」。3球目の内角の甘い球だったので、本調子なら<グランドスラム>に出来る球だったと思うが、今はこれが精一杯。しかし、相変わらずチャンスに強い、クラッチヒッターぶりを発揮して、こちらもニューヨークの地元ファンに「頼もしさ」を見せ付けた。
 試合は「7対0」でヤンキースの快勝! 試合のなかったボストン・レッドソックスに「3.5」ゲーム差と縮めた。そういえば、この日からライトフェンスに「あの」忌まわしい[読売新聞]の広告が無くなっていた。いいことだ。松井の調子も上向くだろう(?)。
New York Yankees

Wソックス、悪夢の7連敗!!(20日・シカゴ)

2005-08-22 13:40:20 | Chicago White-Sox
 アメリカン・リーグ中地区の首位を快走しているシカゴ・ホワイトソックスがまさかの7連敗! しかし、それでも2位クリーヴランド・インディアンスに「8.5」ゲーム差を付けているのだから、前半戦の快進撃がいかに凄かったか。7連敗は“悪夢”だが、しかし、そこには幾許かの「余裕」が仄見える。今日(21日)ニューヨーク・ヤンキースに快勝(6対2)して、待望の連敗脱出。スターターのランディー・ジョンソンを打ち込んでの大勝だった。

 連敗は脱出したものの、シカゴにはポストシーズンに向け、不安要素が大きい。4番ポール・コナーコを腰痛で欠き、前半戦のチームを牽引してきたリードオフマン、スコット・ポドセドニックも故障でDL入り。“ビッグハート”フランク・トーマスもDL入りし、打線が弱体化している。仕方なくキャッチャーのA.J.ピアジンスキーが4番に座っているが、苦し紛れの一策。このままの状態でポストシーズンに突入すれば、2000年のプレイオフ同様、スウィープで敗退するかもしれない。
Chicago White Sox

Rソックス、世界一の功労者を戦力外に(19日)

2005-08-21 21:29:46 | Boston Red-Sox
 アメリカン・リーグ東地区の首位を走る「世界一」ボストン・レッドソックスが、レギュラーのセカンド(2塁手)だったマーク・ベルホーンを解雇(戦力外通告)。これには「驚いた」。ボストンがシーズンオフに井口資仁(シカゴ・ホワイトソックス)の獲得を見送ったのも、この伏兵ベルホーンのポストシーズンでの活躍があったから。こうなるのだったら、「井口を獲得しておけばよかった」と、セオ・エプスタインGMは歯噛みしているかもしれない。

 解雇(戦力外通告)がもう一つ。シアトル・マリナーズのスコット・スピージオ。この選手も2002年のワールドシリーズ(アナハイム・エンジェルス)で大活躍し、2003年オフにシアトルと大型契約(3年900万ドル=約10億円)を結んだものの、全く活躍できなかった。シアトルが坂道を転げ落ちていった、象徴的(獲得選手)存在。彼の(失敗の)代わりにエイドリアン・ベルトレーを獲得したのだが……シアトルの粛清は進む。次はライアン・フランクリンか……?

震度6弱の地震と19歳のフェリックス・ヘルナンデス(15日・シアトル)

2005-08-17 13:39:00 | Seattle Mairners
 19歳のフェリックス・ヘルナンデス(シアトル・マリナーズ)、日本(NHK-BS1)初登場。大いに注目していたのだが、初回(カンザスシティー・ロイヤルズの)先頭打者(デヴィット・デヘースス)にいきなりアウトサイド低目の速球でストライク! スピード表示こそ出なかったものの、その球威に唖然……この1球で魅了された。背番号「59」。まさに「剛球」。
 2球目(96MPH)(155㎞/h)でファウル。3球目(97MPH)(157㎞/h)高めの速球でファウル。ファウルするのが精一杯、だ! 4球目カーヴ(83MPH)(134㎞/h)でタイミングを狂わせ、ファウル。5球目(97MPH)(156㎞/h)アウトサイド低目のボール球(ツーシーム)を振らせて、空振り三振! 見事なピッチング! デヘーススも風船を膨らませて引き下がるしかない。

 2番チップ・アンブレスにも初球と2球目(97MPH)(156㎞/h)ストライク奪取。コントロールも抜群に「いい」。こんないいピッチャー、久しぶりに見た。3球目(98MPH)(158㎞/h)はインサイドに低く外れて、4球目のカーヴ(84MPH)(134㎞/h)で見逃し三振! 3番「主砲」マイク・スウィーニーには初球カーヴ(83MPH)(134㎞/h)でストライク。2球目(158㎞/h)アウトサイド低目を打たせて、セカンドゴロ。「19歳」とは思えない≪貫禄≫でダッグアウトに引き揚げる。

【2回表】4番エミル・ブラウンにも「1-2」に(96MPH)(156㎞/h)で見逃し三振! 5番テレンス・ロングは初球を打たせて、セカンドゴロ。セカンド、キューバ人のユニスキー・ベタンコートの好守に助けられる。6番エンジェル・ベロアには初球をレフト前に持って行かれるが、7番マーク・ティーエンをセンターフライに討ち取って、難なく3アウト。ユニフォームの上着を出して、みっともないが、それが彼のスタイルか?

【2回裏】シアトルが7番マイク・モースの先制2ランで「2対0」。その後、11時46分頃の震度6弱(宮城県南部)の地震で地震速報に切り替わり、MLB中継も中断。ヘルナンデスの快投も「中断」。中断中の【5回裏】にシアトルが4連打で2点を追加して、「5対0」。「15連敗」中のカンザスシティー相手に「4連敗」中のシアトルが「光明」を見出す。
【8回裏】にはイチローの2ラン(11号)で「10対1」。ヘルナンデスは8イニングスを投げて、3安打11三振を奪う快投。素晴らしかった。【9回裏】にベテラン、ジェフ・ネルソンが2失点していたのには呆れたが。世代交代を感じさせるマウンド。「13対3」でシアトル圧勝! 
Seattle Mariners

松井秀、高速カーテンコール!(14日・ニューヨーク)

2005-08-16 14:13:14 | New-York Yankees
 日本のプロ野球選手には“カーテンコール”の習慣がないから、メジャーリーグに渡った日本人選手の「それ」は高速、だ。田口壮(セントルイス・カーディナルス)が(8月3日に)逆転3ランを放ったときも控えめだった。昨日(14日)の松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース)の【5回裏】に放った逆転3ランの後の「それ」も一瞬だった。習慣や文化がなかったから、致し方ない。これもジャパニーズ・スタイル。

 松井の活躍でヤンキースは、テキサス・レンジャーズとの4連戦を“4ゲーム・スウィープ”。予想された通り、「9対8」「6対5」「7対5」「10対3」連日、壮絶な打撃戦になったが、4連勝。これで試合のなかったボストン・レッドソックスに「4.5」ゲーム差。今日(15日)ボストンが敗れ、ヤンキースが勝った為に、「3.5」ゲーム差に縮まった。「追撃」は続く。それにしても、(テキサスの5番手)スティーヴ・カーセイ、久し振り!! 
New York Yankees