野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

ルーキーたちの終演…(9日・ブッシュスタジアム)

2013-10-14 21:01:18 | Pittsburgh Pirates
【SEGA CARD GEN MLB】セガ カードジェンMLB 2013 白カード J13-369 ジョン・ジェイ【SEGA CARD GEN MLB】セガ カードジェンMLB 2013 白カード J13-369 ジョン・ジェイ
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 2勝2敗のタイで迎えた第5戦(ナショナル・リーグ)セントルイス・カーディナルス対ピッツパーグ・パイレーツの地区(ディヴィジョン)シリーズ。セントルイスは(第1戦に先発した)「エース」アダム・ウェインライトを立てたが、ピッツパーグは第1戦の先発、A.J.バーネットではなく、第2戦に好投(6回1失点)して、勝利を齎(もたら)したルーキー、ゲリット・コールが先発。来シーズンのエースは「」だと予告するような起用だったが……

【1回裏】は簡単に3者凡退で退け、絶好の立ち上がりに見えたが、【2回裏】2-OUTから《突如》乱れる。6番ジョン・ジェイにカウント「1-2」から四球を与え、7番(“ポストシーズン男”)デーヴィット・フリースに4球目のカーヴを捉えられ、レフトスタンドへ先制の2ランホームランを浴びてしまう。
 痛恨の《》の【2回裏】だった。【6回表】に打席が回ってきて(代打を送られて)5回(3安打)2失点で降板……チームは「1対6」で敗れ、地区シリーズ「敗退」。“スーパー・ルーキー”の2013年シーズンが終了した。

 同じく2勝2敗のタイで迎えた第5戦(アメリカン・リーグ)オークランド・アスレティックス対デトロイト・タイガースの地区(ディヴィジョン)シリーズも同じく……デトロイトは(第2戦に先発した)「エース」ジャスティン・ヴァーランダーを立てたが、オークランドは第1戦に先発したベテラン、バートロ・コロンではなく、第2戦に好投(8回0失点)したルーキーのソニー・グレイを先発に起用した。

 そのグレイ。【3回表】までデトロイト打線を封じてきたが、【4回表】1-OUTから2番トリー・ハンターにセンター前ヒットを浴び、“手負い”の3番[三冠王ミゲル・カブレラ(股関節痛)に高めに浮いた速球(94MPH)を捉えられ、レフトスタンドに先制の2ランホームランを浴びてしまう。
【6回表】には《絶好調》5番ヴィクター・マルティネスにセンター前ヒットを浴び、続く6番“あの”ジョニー・ペラルタにもレフト前ヒットを浴び、ここで降板……2番手が打たれ、3点目を失ったグレイ。チームも「0対3」で敗れ、地区シリーズ「敗退」。
【J SPORTS】の解説者、堀井恒雄さん(横浜DeNAベイスターズ編成部専任部長)は(球種が少ないから)クローザー向きだと言うが、そんなことはない(と思う)。来シーズンは背番号「54」=彼がエース、開幕投手を務めているかもしれない。

アスレチックスまたタ軍に屈す 先発グレイ、左手親指骨折で無念(中日スポーツ)

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ゲリット・コールを見た日(28日・PNCパーク)

2013-07-04 20:30:42 | Pittsburgh Pirates
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 2011年のドラフト1巡目(全体1位)指名のゲリット・コール(ピッツバーグ・パイレーツ)。2年の雌伏を経て、今シーズン(2013年)メジャーリーグ・デビューを果たし、ここまで3連勝で防御率3.44。しかし、2009年の日米大学野球や2010年の世界大学野球選手権で見たときには、“奪三振マシン”の印象があったが、ここまで奪三振は(たったの)「8」。……意外な数字だ。この2年間に何があったのだろう? それを解明したい。6月28日のミルウォーキー・ブリュワーズ戦だ。

【1回表】先頭の青木宣親にストレートの四球(ウォーク)! 2番打者にも一二塁間を割られ、3番打者にも三塁手の左横を破られ、いきなり0-OUT満塁のピンチ! ここで4番打者の脇腹に速球(96MPH)をぶつけ、押し出しで1点を献上! 5番打者を併殺に打ち取り、2点目は取られたものの、2-OUTを取ったが、6番打者に三塁手の右横を破られ、初回に3失点! 

【2回表】以降は「0」に抑え、6回(8安打3三振)3失点のクオリティ・スタートで降板。【2回裏】に7点を挙げた味方打線の援護もあって、4勝目を挙げたコール。その印象は(普通の)只の打たせて取るピッチャー。ファストボールの球速は常時90MPHを計測して、最速は96MPH。しかし、“奪三振マシン”の面影は消えていた。この2年間に何があったのだろう? 謎は深まるばかり。
 そういえば、世界大学野球選手権で来日した際、日本代表のエース(当時=早稲田大学)斎藤佑樹(北海道日本ハムファイターズ)に(通訳を介して)「いつかアメリカに来いヨ」と声をかけたそうだが……そのコールに「サイトーは今どうしてる?」って聞かれたら、日本人はどう答えればいいだろう? 「それがその……」と言葉を濁すしかない(?)。

斎藤佑樹136キロ!233日ぶり実戦に笑顔(nikkansports.com)

【ベースボールオールスターズ】斎藤佑樹 北海道日本ハムファイターズ レギュラー 《BASEBALL ALLSTAR'S vol.1》ba1101-081【ベースボールオールスターズ】斎藤佑樹 北海道日本ハムファイターズ レギュラー 《BASEBALL ALLSTAR'S vol.1》ba1101-081
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ジェフ・クレメントの2連戦(19日・PNCパーク)

2012-09-21 09:32:21 | Pittsburgh Pirates
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 昨日(20日)一昨日(19日)のピッツバーグ・パイレーツvs.ミルウォーキー・ブリュワーズの2連戦(@J SPORTS)。注目したのは≪当然≫ミルウォーキーのリードオフ(1番打者)青木宣親……ではなく、ジェフ・クレメント内野手(ピッツバーグ・パイレーツ)。
 一昨日(現地18日)の【7回裏】1-OUT一二塁のチャンスに代打で起用されて、カウント「1-1」から力強いスウィングで一塁線に痛烈な打球(ファウル)! 「おっ!」と思わせたが、「3-2」フルカウントから7球目を打ち上げて、平凡なレフトフライ。

 そして昨日(現地19日)は【8回裏】1-OUT一塁で代打に起用されて、初球(アウトサイド)を見送って(ストライク)、2球目(インサイド)も見送って(ストライク)、3球目(アウトサイド)を空振りして、3球三振! ……大丈夫か、日本のタイガース(あるいはホークス)? 
 2005年のシアトル・マリナーズのドラフト1位(全体3位)の<トップ・プロスペクト>(超有望株)。高校(マーシャルタウン)時代は通算75本塁打(歴代1位)。大学(南カリフォルニア)時代も歴代2位の46本塁打を放った強打者。期待されていたのに、メジャーリーグにも定着できず、殆どマイナーリーグ暮らし。アメリカ国内でも「今シーズンオフには日本球界入りか」と報道されているらしいが、本当に来るのか? 

ソフトバンク“城島を日本に追いやった男”獲得へ (スポニチ Sponichi Annex)

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朴賛浩、オリックスへ!(20日)

2010-12-21 11:37:45 | Pittsburgh Pirates
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 これは凄いことだ。あの朴賛浩(パク・チャンホー)投手(37歳=ピッツバーグ・パイレーツFA)が日本に来るとは! (MLB通算124勝)オリックス・バファローズも大したものだ。来シーズンから応援したくなる。(5年間も優勝から遠ざかって)阪神タイガースには飽き飽きしてきたところだから……岡田彰布監督には頑張って欲しい。

 バファローズでは先発陣の一角を任せる予定らしいが、しかし最近の朴はリリーヴァー(ブルペン)専門。2006年の(第1回)『WBC』でも韓国代表のクローザーを務めた。今シーズンも「帝国」ニューヨーク・ヤンキースにセットアッパーとして迎えられた(8月に移籍)。バファローズでもクローザーを任せた方が良いと思うが……(1年契約=2億5千万円)

オリックス、メジャー124勝の朴賛浩を獲得 (SANSPO.COM)

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ストラスバーグ、衝撃のデビュー!(8日・ナショナルズパーク)

2010-06-10 10:34:55 | Pittsburgh Pirates
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全米騒然!」っていうから、当然スティーブン・ストラスバーグ(ワシントン・ナショナルズ)のことかと思ったら、何と「観戦の幼児がビールをラッパ飲み」……そんなことはどうでもよくて、ストラスバーグ投手(21歳)。昨日のピッツバーグ・パイレーツ戦にメジャーリーグ(初登板)初先発を果たして、7回を14奪三振の快投で初勝利! 噂通りのピッチング(ピッチャー)だった。

 最速は(何と!)103MPH(166km)! これが低めに丹念にコントロールされる(四球0)。さらに90MPH前後の高速チェンジアップにカーヴ、スライダーまで繰り出して、打者を翻弄。立ち上がりは「そんなでもなかった」(やや不安定だった)が、尻上がりに調子を上げて、【5回表】からは7連続三振を奪う快投! 

 しかし、こんな(全米注目の)“桧舞台”に≪あの男≫の姿はなし。ピッツバーグの岩村明憲内野手(31歳)。本来ならスタメンに名前を連ねて、この≪超新星≫と遭遇(対戦)していたハズなのだが、極度の打撃不振が原因で(若手に)レギュラーを奪われ、ダッグアウトに逼塞(ひっそく)している。昨日も“とうとう”代打でも出番が無かった……こちらは深刻。

豪腕・ストラスバーグが衝撃のデビュー (SANSPO.COM)

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ピッツバーグ・パイレーツ【2010】戦力分析

2010-03-29 19:00:30 | Pittsburgh Pirates
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【スターター】ザック・デューク 
ロス・オーレンドーフ ポール・マホーラム 
チャーリー・モートン ケヴィン・ハート 
【セットアッパー】クリス・ジャクバウスカス 
エヴァン・ミーク ジョエル・ハンラハン 
ブレンダン・ドネリー ハヴィアー・ロペス 
【クローザー】オクタヴィオ・ドテル 

1番センター アンドリュー・マッカチェン 
2番セカンド 岩村明憲 
3番ライト ギャレット・ジョーンズ(ブランドン・モス) 
4番キャッチャー ライアン・ドウミット 
5番ファースト スティーヴ・ピアース(ジェフ・クレメント) 
6番サード アンディー・ラローシュ(ペドロ・アルバレス) 
7番レフト ラスティングス・ミレッジ(ライアン・チャーチ) 
8番ショート・ストップ ロニー・セデーニョ(ボビー・クロスビー

 クレメント。本来は捕手だが、昨シーズンから一塁手にコンヴァートされたらしい。元シアトル・マリナーズの<トップ・プロスペクト>(有望株)。城島健司(現・阪神タイガース)は彼の成長までの「繋ぎ」役と考えられていたが、二つとも(構想は)破綻した。未だ捕手に未練があるらしいが(岩村の存在共々)密かに注目している。レギュラー獲得なるか? 

川上、6回無失点の好投 岩村は3タコ (SANSPO.COM)

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桑田“退団”(17日・ピッツバーグ)

2007-08-20 13:24:30 | Pittsburgh Pirates
 桑田真澄(ピッツバーグ・パイレーツ)への戦力外通告……ある程度は予想されたことだが、遅すぎたくらいだ。訪米していた家族への配慮があったのかもしれない。しかし、メジャーリーグ昇格前後には素晴らしいピッチングを見せていて、一時は「エース」セットアッパーに伸し上がったのに、急に打ち込まれだした。メジャーの打者が、桑田のピッチングに「慣れた」ということもあるのだろうが、やはり「あの」<スプリング・トレーニング>中に痛めた「右足首」が(途中から)悲鳴を上げ出したのだろう。 

 何しろ「右足首」はピッチャーにとって一番大事な「軸足」なのだから……その「右足首」に問題がなくて、この結果なら、本人も満足(納得)して、潔く「現役引退」を決意するだろうが、右足首さえ完治すれば、まだ「やれる」と本人が思っているなら、来シーズンもメジャーに挑戦する「40歳」の右腕を見ることが出来るかもしれない。メジャーでは「39歳」は現役引退する≪適齢期≫ではない。 

桑田が受けた「戦力外通告」とは? (MAJOR.jp)


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初対決! 桑田vs.イチロー(21日・セーフコ・フィールド)

2007-06-22 22:06:16 | Pittsburgh Pirates
 昨日(20日)「7対0」で大勝して、連敗を「6」で止めたシアトル・マリナーズ。今日も先発(スターター)フェリックス・ヘルナンデスの好投で【5回表】まで「0対0」。【5回裏】シアトルは先頭のリッチー・セクソンが歩き、1-OUT後、9番ユニエスキー・ベタンコートが三遊間を破って、1-OUT_1,2塁。ここで1番イチロー

 カウント「2-1」から7球ファウルで粘って、その全て(殆ど)がレフト方向へのファウル。イチローは明らかにレフトに流し打ちのヒットを狙っているが、それに気付かないのか、外角攻めを止めようとしないピッツバーグ・パイレーツのバッテリー。この辺りが、<インターリーグ>ならでは、というところか。イチローは8球目をファウルにせず、レフト線に<ライン・ドライヴ>を入れて、セクソンが還って先制点!
 せっかちな男、2番ホゼ・ロペスも初球を打って、レフト線にダブル(2塁打)!! これでイチローまで還って、「3対0」! “せっかちな男”に初球は「要注意」なのだが、これも<インターリーグ>の効用。

 こうなれば、シアトルのペース。前日同様に追加点を奪っていく、試合展開になるハズだったのが、その流れを寸断したのが、日本から来た伝説の男、背番号「18桑田真澄
【6回裏】マウンドに走ってきて、先頭のエイドリアン・ベルトレに初球スライダーで空振り! 2球目も同じ球でファウル! 3球目に<レインボー>(カーヴ)で、辛うじてバットに当てたベルトレ。翻弄されている2004年の本塁打王(ナショナル・リーグ)。最後はスライダーを振らせて、空振り三振! 

 7番セクソンには初球<レインボー>で入って、2球目の速球(140km)で連続ファウルの後、3球目のスライダーを引っ掛けさせて、ショートゴロ。桑田の術中に陥るシアトル打線。ここまで1球も「ボール」がない。このコントロールの良さ! 8番「安打製造機」ホゼ・ヴィドロには、桑田の頭上を越える内野安打を許して、2-OUT_1塁。
 9番ベタンコートにはスライダーで入って、<レインボー>で空振りさせ、その落差のあるカーヴにどよめくシアトルの観衆。3球目にスライダーを決めて、桑田は3球三振を確信して、マウンド上で一瞬、跳ねるが、球審の判定は際どく「ボール」。ならば、と最後は<レインボー>を決めて、空振り三振! 全くバットに掠りもしない“魔球”<レインボー>だ。

【7回裏】先頭打者は、イチロー。いよいよ≪夢の対決≫実現! その初球は桑田、渾身のストレート(138km)! 2球目にシュートで「1-1」にして、3球目フォークで空振り! 追い込んで、次に来るのは<レインボー>! これに(さすがの)イチローもバットに当てることが出来ずに空振り三振! まさに“魔球”だ。
 
 2番ロペスの初球にも<レインボー>で入って、ストライク。打席で呆然と見送って、困った顔をしているホゼ。2球目のスライダーが低く外れたものの、3球目のシュートで「1-2」。追い込まれて、何を待って(狙って)いいのか悩むホゼ。ヘルメットをポンと叩いて、気合を入れたが、最後はスライダーの軌道を見送って、見逃し三振! 手も足も出なかった!! 

 解説(NHK衛星)の読売ジャイアンツ時代の同僚、武田一浩氏は「桑田を先発で使うべき」と絶賛! 3番ラウル・イバニェスにも2球目のシュートで詰まらせて、ボテボテのピッチャーゴロ! 誰が発したか「Go,GO!!」の叫びに促され、素早くマウンドを駆け下りた桑田が、打者と交錯する隙間を縫って、1塁に巧みに送球して、3-OUT! 

 素晴らしすぎる、桑田。果たして、ジム・トレーシー監督は新たな決断を下すのか? しかし、ピッツバーグはこう見えても、割とスターターは充実している。ブルペンが枯渇していて、「エース」セットアッパーもクローザーも不在、だった。恐らく、そこに当て嵌める現状を維持するのだと思うが、しかし、やはり先発=桑田も見てみたい。本人はどう思っているのだろう? 

世代を超えて認め合う桑田とイチロー (MAJOR.jp)

桑田、打者一人を料理して、好リリーフ!(19日・セーフコ・フィールド)

2007-06-20 21:37:24 | Pittsburgh Pirates
 5連敗中のシアトル・マリナーズ……せっかく8日のサンディエゴ・パドレス戦から12日のシカゴ・カブス戦まで5連勝したのに、翌13日から5連敗!! しかし、ようやく長い12日間の遠征も終わり、「HOME」セーフコ・フィールドに帰ってきた。しかも相手はナショナル・リーグ中地区(セントラル)30勝39敗(勝率435)のピッツバーグ・パイレーツ。この3連戦から建て直したいところだが……

 先制したのは、ピッツバーグ。初回にシアトル先発(スターター)ミゲル・バティースタを攻め、2点。【2回裏】にイチローのタイムリーで1点を返すが、【5回表】【6回表】【7回表】小刻みに点を取られ、「1対5」。
 シアトルも【7回裏】2番ホゼ・ヴィドロの犠牲(サクリファイス)フライで1点を返し、【8回裏】にも5番リッチー・セクソンのバットにボールが当たって、レフトスタンドに特大のソロホームラン(第11号)! 「3対5」2点差に詰め寄って、ピッツバーグは投手交代。レフトフェンスの扉が開き、走ってきたのは、背番号「18桑田真澄だった! 

【8回裏】2-OUT_1,2塁でマウンドに上がった桑田。オン・デック・(ネクスト・バッターズ)サークルには、イチロー。打席には左の代打の切り札、ベン・ブロサード。非常に際どい、痺れる場面だが、だからこそ、ジム・トレーシー監督は、経験者=桑田をマウンドに送り出したのだろう。そんなに信用しているなら、イニングの最初から「任せろ!」と言いたいが。

 初球が低く外れた後、2球目ファウル、3球目が高く外れて、「2-1」。いずれも140km、桑田、精一杯の速球(ファストボール)だ。バックネットでは、シアトルファン(と思しき)の観客が、桑田の投球時に白いタオルを振って、妨害行為をしている。しかし、そんなことは気にすることなく(経験者)今度は外角に142kmの速球(シュート)を投げ込み、完全に詰まらせて、ボテボテのファーストゴロ! 

 ピンチを救った桑田!! オン・デック(サークル)で素振りをくれていたイチローも内心では「抑えてくれ」と(敵ながら)思っていた、らしい。どうやら、その思念が通じたようだ。
【9回裏】には桑田はマウンドに上がらず、イチローとの≪夢の対決≫は実現しなかったが、ピッツバーグは桑田が去った後のマウンドを何とか(左腕と右腕の)二人の投手の継投で守りきり、ピッツバーグの先勝! シアトルはこれで“地獄”の≪6連敗≫になってしまった。

「桑田の投球が試合のキーポイント」とパイレーツ指揮官 (MAJOR.jp)

桑田、メジャー初登板!(10日・ヤンキースタジアム)

2007-06-11 13:49:43 | Pittsburgh Pirates
 昨日(現地9日)29人目の日本人メジャーリーガーが誕生した。その名は、桑田真澄(ピッツバーグ・パイレーツ)。本当なら「二人目」に名を刻んでも、おかしくなかった男。MLB(メジャーリーグ)で投げることを≪夢≫に見続けてきた男……今日(10日)その≪夢≫が叶った。場所はニューヨーク=ヤンキースタジアム、ベースボールの≪聖地≫。“野球の神様”は、20年間も待ち続けてきた男に≪最高の舞台≫を用意してくれた。

 1塁側ダッグアウトから、じ~とマウンド上に視線を送り続ける、松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース)の顔が印象的だった。一瞬たりとも見逃さない。かつての(読売ジャイアンツ)先輩の勇姿をその目に焼き付けておこうと必死だった。

 桑田は「6対8」2点ビハインドの【5回裏】からマウンドに上がり、味方の好守にも助けられ、3者凡退で無失点。【6回裏】も2-OUTまで漕ぎ着けたが、3番「選球眼の良い」ボビー・アブレイユに四球(ウォーク)を選ばれて、そして4番「主砲」A-ROD(アレックス・ロドリゲス)に初球のストライクを取りに来た球を狙われて、ライトスタンドへ運ばれた。2ランホームランを喫して、2失点……

 メジャーリーグ・デビューのこの日は、マイナーリーグで≪レインボー≫と形容された得意のカーヴが決まらずに苦しいピッチングだった。このカーヴが決まってさえいれば、3番アブレイユを打ち取れて、無失点で切り抜けられたことだろう。しかしメジャーのブランド=“A-ROD”と対戦できたことは、桑田にとって思い出になるかもしれない。

 そして、桑田のもう一つの思い出=松井との初めての対戦……本来5番には首位打者(を争う)ホルヘ・ポサーダが入るのだが、キャッチャーのポサーダは(今日は)休養日で、松井はこの日「5番」に昇格していた。これも“野球の神様”の粋な計らい。
 桑田は投げ難い究極の相手だったのか、松井を「3-1」から歩かせたが、6番ロビンソン・カノを渾身の高めの速球(85MPH)でショートフライに打ち取って、2回2失点で降板……2失点だから打ち込まれたように見えるが、A-RODへのたった1球だった。

 もう一度、二度も三度も、桑田のピッチングを見たいが、しかし今回はヤンキースとの<インターリーグ>(交流戦)だから実現した、この対戦。これが「たった一度」になるか、それとも……

NO.18~「野球の聖地」で夢を叶えた桑田真澄 (MAJOR.jp)