貴公子がニューヨークを去る日…（25日・ヤンキースタジアム）

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　その日のニューヨークは（天気予報）降水確率90％。今シーズンのニューヨーク・ヤンキースのホーム最終戦は、試合開催が危ぶまれていた。日本のプロ野球のように、必ず絶対に（何が何でも）全日程を消化しようとする姿勢は、MLB（メジャーリーグ）には皆無。未消化試合は（消化せずに）打ち切られる場合がある。
　しかし、その夜のニューヨークは雨が止み、夕闇に包まれた、その空には《虹》が架かっていた。……“野球の神様”が用意した最初の演出。

　ヤンキースのスターター（先発）は、黒田博樹（11勝9敗）。その黒田が初回、先頭打者（リードオフ）ホームランを浴び（第14号）、2番打者にもライトスタンドに撃ち込まれ（第8号）、ボルチモア・オリオールズが2点を先取。
　しかし、ヤンキースもその裏、先頭打者が一二塁間を破って出塁し、2番デレク・ジーター（打率.253）が左中間フェンス直撃のダブル（二塁打）を放って、1点差。暴投の間にジーターが三塁に進んで、3番打者の一二塁間へのグラウンダーが内野安打になって、ジーターが生還、「2対2」。

　試合は「2対2」の同点で推移していったが、【7回裏】先頭打者が（なんと！）振り逃げで出塁し、続く8番（ライト）イチロー（打率.284）が犠牲（サクリファイス）バントを（二度）失敗した後、四球（ウォーク）を選んで繋ぎ、9番打者の（絶妙な）犠牲バントが内野安打になって、0-OUT満塁！　
　1-OUT後、2番ジーターの放った打球は（ボテボテの）ショートゴロ！　これをショート・ストップが（二塁に）悪送球して、2者が還って「4対2」！　3番打者がライトに犠牲フライを打ち上げて、ヤンキースが「5対2」3点をリード！　

　最終回（9回表）のマウンドには、クローザーのデービッド・ロバートソン（38セーヴ）が上がり、このまま恙無く「5対2」で終了するものと思われたが、そのロバートソンが先頭打者に四球を与え、1-OUT後、3番打者に左中間スタンドに放り込まれ（第28号）1点差！　2-OUT後、5番打者にレフトスタンドに叩き込まれ（第21号）「5対5」同点に……
　しかし、ヤンキースは【9回裏】先頭打者が三遊間を割って出塁し、1番打者が（確実に）犠牲バントを決めた後、2番ジーターが初球を打って、ライト前に“流し打ち”のヒット！　二塁ランナーが還って、ジーターがバンザイ！　今シーズン限りで［引退］するジーターが決めた、ヤンキースタジアム（今シーズン）最後の夜……

劇的すぎる幕切れ！　D.ジーターが本拠地最終戦でサヨナラヒット！（GyaO!）

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幸せな野球人生（Slugger (スラッガー) 2014年 11月号）

Slugger (スラッガー) 2014年 11月号 [雑誌]
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　この表紙は買いたくなる。本日（24日）発売『Slugger』。いよいよ《終焉》が近づいてきた。伊良部秀輝（1997～1999）、松井秀喜（2003～2009）、黒田博樹（2012～）とイチロー（2012～）、そして田中将大（2014～）、あるいは野茂英雄（元ロサンジェルス・ドジャース）……彼ら日本人メジャーリーガーの活躍のお陰で、デレク・ジーター（ニューヨーク・ヤンキース）の全盛期のプレーを《堪能》することができた。……日本の野球ファンは≪幸せ≫だ。

【引退特集】 Derek Jeter
ジーターよ永遠なれ
「最も偉大なヤンキー」
デレク・ジーター名言集

2014 PLAYOFFS PREVIEW プレーオフ大展望
激闘の記憶 プレーオフ名勝負11選
「最高」の称号を手に No.1激突の期待
マイク・トラウト［エンジェルス］VSクレイトン・カーショウ［ドジャース］
データで楽しむプレーオフ観戦ポイント

スカウティング・レポート
アダム・ジョーンズ［オリオールズ］ 「ＭＬＢ屈指のアスリート」

ＭＬＢ珍獣図鑑 ショーン・ドゥーリトル［アスレティックス］

MEMORABLE HEROES「殿堂入りしていない英雄列伝」グレイグ・ネトルズ
月刊マイナー通信 気まぐれマニーは名コーチ

THE VOICE タイラー・ケプナー［ニューヨーク・タイムズ］

ワールドシリーズＭＶＰを“奪われた”男たち

ＭＬＢ＝ジーターの引退セレモニー、松井氏も出席（Reuters）

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コブ、ノーヒッターの夢が潰えて…（11日・ヤンキースタジアム）

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　タンパベイ・レイズの先発（スターター）のアレックス・コブ（9勝7敗）に【8回裏】1-OUTまで“ノーヒッター”に抑えられていた、ニューヨーク・ヤンキース。「0対4」とリードされて、《苦手》（6勝9敗）レイズに「やられる」いつものパターンかと思ったら、【8回裏】1-OUTから8番クリス・ヤング（前ニューヨーク・メッツ）が右中間を破って（二塁打）、コブが降板……
　この後、9番マーティン・プラード（前アリゾナ・ダイヤモンドバックス）がレフトスタンドに放り込んで（第11号）2点差に迫ったヤンキース。それでも、レイズには防御率1点台のクローザー（守護神）左腕ジェーク・マギー（17セーヴ）がいるから、磐石だと（個人的には）思ったが……

【9回裏】先頭のチェース・ヘドリー（前サンディエゴ・パドレス）が死球（ヒット・バイ・ピッチ）で出塁して、打席に6番イチロー（打率.286）。ここでイチローがセンターオーヴァーのダブル（二塁打）を放って、0-OUT二塁三塁にチャンス拡大！　1-OUT後、コブの“ノーヒッター”を《阻止》した8番ヤングがレフトスタンドに3ランホームラン（第11号）を放って、ヤンキース《劇的》な“ウォーク・オフ”（サヨナラ勝ち）！　
　ホームベース上の歓喜の輪の中に、後方から参加していた背番号「31」。来シーズン（2015年）もこの場所で、このユニフォームで見られるのだろうか？　充分ニューヨークの《戦力》になっていると思うが。

イチローが二塁打で劇的勝利呼びこむ ヤンキースがレイズ戦で逆転サヨナラ （ライブドア・ニュース）

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