野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

イチロー6打数5安打の大爆発!(25日・セーフコ・フィールド)

2006-09-27 21:59:16 | Seattle Mairners
 シカゴ・ホワイトソックスとの4連戦(U.S.セルラーフィールド)に2連勝しながら、2連敗して、2勝2敗で終えて、HOMEセーフコ・フィールドに戻ってきたシアトル・マリナーズ。迎え討つは「宿敵」15連敗中のオークランド・アスレティックス、最後の3連戦。何とか、ここで一矢も“二矢”も報いておきたいところだ。
 しかし、既に来シーズンを見据えた戦いをしているシアトルは先発(スターター)にメジャーリーグ初先発のルーキー、背番号「62」左腕シーザー・ヒメネス(3試合/防御率18.90)を起用。16連敗も覚悟の上か? 

 初回に2番ボビー・キールティー(AVG.272)がセンターオーヴァー! センターのイチローが真っ直ぐに背走しながら追いついたかに見えたが、グラヴの先に当てて、捕球できずにダブル(2塁打)!! イチローの中では「失策」だろう。
 ここで3番「悪漢」ミルトン・ブラッドレーがレフトスタンドへ高々と舞い上げ、第13号2ランホームラン! オークランドが早くも2点を先取。16連敗へのカウントダウンが早くも始まったか? 

【2回裏】先頭のリッチー・セクソンのバットに球(カットボール)が当たって、ライトスタンドへ(第33号)ソロホームラン! 1点を返すシアトル。オークランドのスターターは『WBC』メキシコ代表のエース、右腕エステバン・ロアイザ。
【3回表】キールティー、ブラッドリー(.272)の連打で、2-OUT1,2塁にして、ここで4番「主砲」フランク・トーマス(AVG.269/HR.38/RBI.107)がセンター前に軽打して、打球は≪因縁≫のイチローの元へ……オークランドが「3対1」再び突き放す。

【3回裏】先頭のキューバ人、ユニエスキー・ベタンコート(.293)が3塁線を破って、1番イチロー(.316)がレフトへ芸術的な流し打ちで三遊間を抜いて、0-OUT1,3塁。2番エイドリアン・ベルトレー(.266)が強烈なグラウンダー! これをショートストップのマルコ・スクタロウの好守に阻まれ、併殺(ダブルプレー)!!
 この間にキューバ人が生還して、1点を返すが、2-OUTランナー無し。ここで3番・城島健司(AVG.291/HR.18/RBI.75)。つくづく、もっと早く城島を「3番」に起用すべきだったと思うが……「3-2」フルカウントからフルスイングした打球はレフトオーヴァー! 続く4番ラウル・イバニェスがピッチャーの足元を抜いて、センター前ヒット! 2塁から城島が“激走”して、間一髪「セーフ」! これで「3対3」同点!! 

 同点にしたのも束の間【4回表】ニック・スウィッシャーがセンター前ヒットで出塁し、8番マーク・エリス(.245)が3塁線を破り、1-OUT2,3塁。好守の9番スクタロウ(.256)が四球(ウォーク)を選び、1-OUT満塁になって、キャッチャーで1番ジェイソン・ケンドールがライト横に落として、2者が還って「3対5」オークランドが勝ち越し。

【5回表】にも一挙4点を奪われ、「3対9」。16連敗は確実に思われたが、この日のシアトルはしぶとかった。【5回裏】先頭のイチローがセンター前ヒットで出塁。この日本人だけは(この試合を)諦めていなかった。2-OUT後、4番イバニェスがライトスタンドへ高々と舞い上げて(第31号)2ランホームラン! これで「5対9」。4点差。この時点では未だ“焼け石に水”だったのだが……
【7回裏】またしても先頭のイチローがライト前! これをライトのブラッドリーが逸らして、イチローは楽々と3塁へランニング。1-OUT後、3番・城島のサードゴロの間にイチローが還って、「6対9」3点差。

 そして【9回裏】オークランドのクローザー、ヒューストン・ストリートから先頭のベルトレーが右中間を破って、3番・城島がレフト前ヒットで続いて、0-OUT1,3塁。ここで4番イバニェスが三遊間を破って、3連打で2点差。5番セクソンもラインドライヴでショートの横を抜いて、4連打で0-OUT満塁。“守護神”がこの調子では今シーズンもオークランドはポストシーズンを勝ち抜けないか? 
 1-OUT後、前半戦の主役、後半戦に失速した7番ホゼ・ロペスがライトへサクリファイス(犠牲)フライを放って、1点差。背番号「22」恐れ多くも“大魔神”の背番号を受け継ぐ男、代打グレッグ・ドッブス(.333)がレフト線に流し打って、遂に「9対9」同点!!

 そして延長【10回裏】先頭のイチローが果敢に初球を打って、サードへの内野安打で出塁して(6打数5安打!)2-OUT後、4番イバニェスが敬遠(インテンショナル・ウォーク)された2-OUT1,2塁で、途中出場の「伏兵」ウィリー・ブルームクイスト(.249)が左中間にヒットを放って、GAME is OVER!! サヨナラ(ウォークオフ)で対オークランド戦の連敗を「15」で止めたシアトル。今シーズン中に止まって、良かった。ホントウに……。

イチロー、2年ぶりの5安打固め打ち!(MAJOR.jp)

松井、粘って、8号3ラン!(25日・トロピカーナフィールド)

2006-09-26 22:48:11 | New-York Yankees
 22日からタンパベイ・デヴィルレイズと(敵地で)4連戦。緒戦(GAME-1)を「今やエース」王建民の好投で「4対1」でモノにしたニューヨーク・ヤンキース。台湾人・王はこれで18勝目(6敗)を挙げ、ハーラーダーヴィーのトップに並んだ。ポストシーズンでも「エース」級の活躍が出来るか? (今や)“ビッグユニット”ランディー・ジョンソンは「頼り」にならない。

 翌23日のGAME-2は、そのジョンソンで落として、「0対8」の完敗! 翌24日のGAME-3も「かつての右腕エース」マイク・ムッシーナが打ち込まれ、「4対11」で連敗!! 迎えたGAME-4は、ポストシーズンへのテスト登板となる右腕ジャレット・ライト(10勝7敗/防御率4.52)がスターター(先発)。タンパベイは背番号「98」(シーズン途中にロサンジェルス・ドジャースから移籍してきた)徐在応(1勝6敗/防御率4.10)が先発。打ち合い必至か? 

 初回ジョニー・デーモン(AVG.290)に“ヒット・バイ・ピッチ”(死球)2番・デレック・ジーター(AVG.339)も歩かせて、0-OUT1,2塁から、3番ボビー・アブレイユ(AVG.328)に「2-1」からストライクを取りにすう~と入ってきた76MPHをセンター・バックスクリーンに(第8号)3ラン先制ホームラン! 
 まるでバッティング・ピッチャーが投げるような球だった。どうしたのか、韓国人? 昨シーズンはニューヨーク・メッツで8勝2敗(防御率2.59)の数字を挙げたにも拘らず、メッツから放出され、流れ流れて、タンパベイへ。どこかでメカニクスが崩れてしまっているのかも知れない。1年でこんなにも変わってしまうものなのか? と思う。

 ヤンキースの猛攻は続く。4番アレックス・ロドリゲス(AVG.282)も歩いて、5番(復帰したばかりの)ゲーリー・シェフィールド(AVG.298)はセンターに打ち上げて、6番ロビンソン・カノ(AVG.341)がサードに内野安打を放って、また打率(AVG)を上げる。1-OUT1,2塁で(打席に)7番・松井秀喜(AVG.286)。
「1-2」からの6球目のアウトサイド低目は際どい「ボール」。7,8球ファウルの後、9球目も際どい判定。真ん中低めに沈む球だったが、判定は「ボール」。1塁側ダッグアウトから(黒眼鏡の)ジョー・マドン監督が何事か叫んでいる。そして10球目のファウルチップの後、遂に激高したコーチと二人、グラウンドに飛び出して、そうやら「退場」処分が下されたらしい。
 11球目は打ち上げて、ファーストファウルフライ? しかし、これをファースト(1塁手)が見失って、ファウル。トロピカーナ・フィールド(ドーム)の白い天井で見失ったのか? それとも、その天井に当たったのか? 
 “ベースボールの神様”はどうしても、この打席で松井のホームランを見たかったらしい。松井も12~13球目をファウルで粘って、14球目。韓国人の沈む球を捉えて、打球はライトスタンドへ一直線! 日韓対決を制する(第8号)3ランホームランで「6対0」! 

【2回表】にも先頭のジーターがレフト線を破って、3番アブレイユがライト前に運んで、1点追加。2-OUT後、6番カノが初球を打って、ライト前ヒット! 「8対0」! ここで韓国人は降板……来シーズンはどこのユニフォームを着ていることか……再起はあるのか? 李承(読売ジャイアンツ)との対戦は実現するのか? 

【3回表】デーモンがライトスタンドに運んで、第23号。【6回表】には(1-OUT後)ジーターが詰まりながらも右中間に落として、アブレイユが1,2塁間を抜いて、A-RODのレフト・オーヴァーで10点目。シェフィールドの内野安打で11点目が入り、2-OUT後、松井が詰まりながらもライト前に落として、「12対0」! この打線は≪脅威≫だ。これに更にジェイソン・ジアンビーも加わる(予定)。打線だけなら、ワールド・チャンピオンに一番近い地点にいるチーム、だろう。

【8回表】には途中出場のルーキー、アンディー・カニザーロが粘って「3-2」からレフトスタンド・ポール際にメジャーリーグ初ホームラン! 背番号「63」。年齢は27歳。遅咲きのルーキー、か? 果たして、これから大化けするか? 170cmと小兵だから、イメージ(目標に)するメジャーリーガーは、デヴィット・エクスタイン(セントルイス・カーディナルス)かもしれない。
 ヤンキースは【9回裏】にも3点を追加して、「16対1」! これでこのシリーズを「2勝2敗」のタイにして、アメリカン・リーグ東地区≪優勝≫チームの面目を保った。先発のジャレット・ライトも6イニングスを1失点で乗り切り、11勝目。プレイオフでは、4人目のスターターとして名を連ねそうだ。

松井秀、3ラン含む「猛打賞」で4打点! (MAJOR.jp)

ヴァスケス撃沈!(21日・U.S.セルラーフィールド)

2006-09-23 22:11:45 | Seattle Mairners
 テキサス・レンジャーズとの3連戦(8日~10日)に勝ち越したものの、HOMEでトロント・ブルージェイズに負け越し、ROADでカンザスシティー・ロイヤルズ4連戦を2勝2敗で乗り切って、(リヴァース・カードで)レンジャーズに勝ち越したシアトル・マリナーズ。今度はシカゴに移動して、ホワイトソックスと4連戦。イチロー、城島健司vs.井口資仁の対決、だ。

 先制点はシアトル【2回表】1-OUT後、5番リッチー・セクソン(打率.257/本塁打29/打点98)が「3-2」からのストライクを取りに来たファストボール(94MPH)を捉えて、センター前ヒット! シカゴのスターター(先発)は右腕ハヴィアー・ヴァスケス(11勝9敗/防御率4.70)。
 2-OUT後、7番「24歳のキューバ人)ユニエスキー・ベタンコート(.293/8/45)がスライダーをセンター前に運んで、2-OUT1,2塁。ここで8番「同じく24歳」クリス・スネリング(.286/3/8)が、ヴァスケスの速球(93MPH)に詰まって、ショートフライを打ち上げるが、これをショートストップのホアン・ウリベが、サードのジョー・クリーディーと交錯して、落球! シアトルに1点が入る。「HOME」U.S.セルラーフィールドからは失望の声……

【7回表】先頭のラウル・イバニェス(.279/28/111)が「2-1」からストライクを取りに来た速球(91MPH)を叩いて、ライトスタンドに(これが通算1000本目のヒットになる)第29号ソロホームランを放って、「2対0」。本来は4番タイプではないが、チーム事情で4番を打ってきて、このSTATS(成績)。(チームメイトには辛口の)イチローも信頼している、だろう。

【8回表】1-OUT後、9番を打つホゼ・ロペス(.285/9/74)がライト前ヒットで出塁して、1番イチロー(.317/8/45)が初球を打って、ファーストゴロ、ファーストのポール・コナーコの2塁への送球が反れて、1-OUT1,2塁。(何故か)2番を打つエイドリアン・ベルトレ(.263/19/74)が三遊間を抜いて、1-OUT満塁。ここで3番・城島(.293/17/71)。
 初球からフルスイングをする城島に臆したか、ヴァスケスが慎重になって、四球(ウォーク)を与えて、押し出しで「3対0」。ここで、ここまで12奪三振のヴァスケス、無念の降板。2番手の左腕ネイル・コッツ(66試合/1勝2敗2S/4.73)から、4番イバニェスが1,2塁間(ファーストのミットの下)を抜いて、「5対0」! 

【9回表】先頭の代打・エドアルド・ペレス(.254/9/31)がピッチャーゴロ、ペレスが打席から走り出した途端、転倒! 観客から拍手喝采を貰い、それに応えるペレス。堂々と胸を張って、1塁側ダッグアウトに戻り、笑顔のイチロー等ナインからハイタッチで迎えられていた。果たして、このペレス(元阪神タイガース)。来シーズンはこのユニフォームを着ているかどうか……? 
 喜劇の後、一転、7番ベタンコートが“ヒット・バイ・ピッチ”(死球)。ベタンコートは翌22日の試合を欠場。この影響だろう。2-OUT後、ロペス、イチローが歩いて、2-OUT満塁。ここで2番ベルトレが初球を打って、左中間に(第20号)グランドスラム(満塁ホームラン)! 「9対0」。これでシカゴは完全に≪白旗≫。

イチロー1安打 城島も1打点挙げ、マ軍大勝 (スポーツナビ)

ヤンキース、まず地区優勝!(20日・ロジャーズセンター)

2006-09-21 20:45:10 | New-York Yankees
 優勝を目前にしたニューヨーク・ヤンキース。だが、地元ニューヨークでは「ライヴァル」ボストン・レッドソックスの抵抗に遭い、優勝を決められずにマジック「4」で(18日から)カナダ遠征に出た。GAME-1(第1戦)トロント・ブルージェイズのスターター(先発)は速球派A.J.バーネット。トロントに先制点を奪われ、【5回裏】を終わって「0対3」のビハインド。

【6回表】も早々に2-OUTを取られたが、3番ボビー・アブレイユが粘って「3-2」からセンター前に弾き返して、出塁。96MPHのファストボール(速球)を叩いた。そして、ここでアレックス・ロドリゲスが「4番の仕事」2球目の同じく96MPHをフルスイングして、左中間スタンドに飛び込む(第34号)2ランホームラン! これで1点差。

【7回表】は8番DH松井秀喜から。2球目の速球をセンター前に弾き返して、出塁。しかし、ここで9番メルキー・カブレラが同じく2球目の速球(94MPH)を打ち返したが、ショートゴロ併殺網に掛かって、一挙に2-OUT。追撃のチャンスは途絶えたかに見えたが……
(何故か)松井のチェックスウィングの判定に抗議して(5回表)退場になってしまったジョニー・デーモンの代わりに1番センターに入っていたアーロン・ガイエルがレフト前に落として(2塁打)、2番「MVP有力」デレック・ジーターが「0-3」からストライクを取りに来た真ん中高めの速球(95MPH)を叩いて、左中間に(第14号)2ランホームラン! こういう勝負強さが≪MVP≫に価する。「4対2」逆転!! 

【9回表】にも3点を追加したニューヨークが【9回裏】に3点を奪われて、1点差に詰め寄られたが、「7対6」辛くも逃げ切って、先勝! 5番手のオクタビオ・ドテルが、トロントの5番トロイ・グラウスに3ランを喫した。守護神マリアーノ・リベラ不在の中、綱渡りのブルペン・リレーが続く。ドテルはこういうリヴェラ不在の状況を見越して、獲得したオークランド・アスレティックスの元クローザーだったのだが、全く機能していない。これは「大誤算」だ。

 ニューヨークは翌19日も「6対3」で競り勝って、ボストンがミネソタ・ツインズに「3対7」で敗れて、遂に「M1」。そして今日(20日)GAME-3は「2対3」で惜敗したが、ボストンがミネソタに大敗(2対8)して、地区(ディヴィビジョン)≪優勝≫決定! 試合終了20分後に“シャンパン・ファイト”が始まった。この秋、何回、このファイトが出来るか? 

松井秀、無安打 ヤ軍は9季連続地区優勝! (スポーツナビ)

代打・松井、追撃の犠牲フライ!(16日・ヤンキースタジアム)

2006-09-18 21:28:16 | New-York Yankees
 せっかく公共放送【NHK】が地上波で放送を予定していたのに、15日(日本時間16日)の試合は雨で中止。依って昨日(16日)そして今日(17日)と連続してダブルヘッダーが組まれたのだが、優勝を目前にしたニューヨーク・ヤンキースは一つしか勝てず、1勝3敗。前回(8月18日~21日)HOMEで「5-GAME」スウィープ(連敗)の屈辱を味わったボストン・レッドソックスが≪意地≫を見せた2日間、だった。

 ニューヨークが唯一、勝利した初日(16日)のGAME-2(第2試合)。スターター(先発)は左腕ランディー・ジョンソン。初回に4番アレックス・ロドリゲスのセンター前タイムリーヒットで1点を先制したが、【3回表】あっさり逆転される。これが今シーズンの“ビッグユニット”ジョンソン。
 8番ルーキーのダステイン・ペドロアにレフトフェンス直撃を打たれ、9番アレックス・ゴンザレスにもレフト線を破られ、同点。1-OUT後、2番「松井秀喜(の左手首)を壊した男」マーク・ロレッタがセカンドに内野安打。3番に入った「マネー・ボールの申し子」ケヴィン・ユーキリスもレフト線を破って、「1対2」。このユーキリスは(個人的には)今秋の日米野球で是非、見たい選手の一人だ。

【4回表】にも1-OUTから、6番「主将」ジェイソン・ヴァリテックがウォーク(四球)で出塁。7番「元読売ジャイアンツ」ゲープ・キャッチャープターがライトフライに倒れて、8番ペドロアが歩いて、2-OUT1,2塁。ここで9番ゴンザレスが詰まりながらもライト前に落として、ヴァリテックが還って「1対3」。かつての“ビッグユニット”の面影が感じられない、ジョンソン。普通のスターター(先発)左腕投手になっている。

 ニューヨークの反撃は【4回裏】先頭のジェイソン・ジアンビーがストレートの四球で歩いて、6番ホルヘ・ポサーダがライトへ大飛球! フェンスに直撃させて、0-OUT2,3塁。ここで38歳になったばかりの7番バーニー・ウィリアムスがレフトに流し打って、2者が還って、「3対3」同点!! ボストンのスターターは右腕ジュリアン・タヴァレス。帽子が白いロージンバックで真っ白。

 勝ち越したのはボストン【6回表】1-OUT後、スウィッチヒッターのヴァリテックがレフト前ヒットを放ち、7番キャプラーも「信じられないことに」センター前ヒットを放って、マウンド上で汗を拭うジョンソン。8番ペドロアを歩かせて、1-OUT満塁。9番ゴンザレスは空振り三振に討ち取って、「Let's Go Yankees!」コールが鳴り響く中、1番ココ・クリスプに「3-2」フルカウントからレフト線を破られ、ジョンソンも観客(55,167人)も落胆する……

 同点に追いつくニューヨーク【6回裏】先頭のポサーダが歩き、7番バーニーも“ヒット・バイ・ピッチ”(死球)。8番アーロン・ガイエルがドン詰まりのキャッチャーゴロで、1-OUT2,3塁に。ここでとっておきの代打・松井秀喜、登場! 場内アナウンスが告げられる前、オン・デック・サークルで素振りする松井に大歓声! スタンディング・オヴェーション、だ。
 ふう~と打席で息を吐く松井。期待感がヒシヒシと伝わってきて、責任の重さを感じているだろう。3球目まで見送って、「2-1」。4球目の甘いスライダーだったが、これを打ち損じて、ライトフライ。しかし、これが犠牲(サクリファイス)フライになって、1点差。仕留めていれば、逆転3ランだったのだが……まだ「完全」ではないか? この後、1番メルキー・カブレラがセンター前に弾き返して、「5対5」同点! 

 決勝点は【7回裏】ニューヨーク。1-OUT後、A-RODのウォーク(四球)、ジアンビーのレフトへの流し打ちのダブル(2塁打)で勝ち越し。ポサーダがライトフェンスに(今度は)ラインドライヴでぶつけて、「7対5」! これで決着。ダブルヘッダーの初日に1勝1敗。2日目の今日(17日)も1勝1敗で乗り切りたかったのだろうが、GAME-2(第2試合)で思わぬ敗戦(4対5)。先発マイク・ムッシーナで落としたのは計算外だったろう。

松井秀、代打で犠牲フライ=ダブルH第2戦 (スポーツナビ)

松井秀喜、弾丸ライナー!(14日・ヤンキースタジアム)

2006-09-16 21:10:36 | New-York Yankees
 初回にタンパベイ・デヴィルレイズに先制点を許して、【2回裏】2-OUTで7番DH松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース)。そろそろ松井にホームランが欲しいな、と誰もがそう思っていた。【NHK】のアナウンサー(福澤浩行)もそう話していた矢先、だった。ライトスタンド3階席に突き刺さる弾丸ライナーの(第6号)ソロホームラン! 1塁側ダッグアウトに還って、観客に“高速”カーテンコールで応える松井。そのあまりの早さに、苦笑いのコーリー・ライドル(スターター)が、松井のお尻をポンと叩いていた。

「1対1」の同点に追いついたものの、【3回表】に勝ち越され、【5回表】にも2点を失って、「1対4」。ニューヨークのスターター(先発)はルーキーのジェフ・カーステンズ。当初予定されていた王建民をスキップ(温存)して、若手にマウンドを託したが、クオリティー・スタートはならず。若者はこの回限りで降板。

【5回裏】先頭の松井が「0-2」に追い込まれながら、ウォーク(四球)を選んで、8番はアーロン・ガイエル(韓国映画の怪物に似ている名前)。シアトル・マリナーズのクリス・スネリングと同じような位置(ポジション)にいる若手だが、強い当りで、1,2塁間を破って、存在感をアピール! この時期は、こういう活きのいい若手が見られる、いい時期だ。
 9番「若い」ケヴィン・トンプソン、そして前日(13日)が誕生日だったにも拘らず、使ってもらえなくて、ブンむくれた1番バーニー・ウィリアムスが連続三振に倒れて、2-OUT1,2塁になったが、2番「主将」デレック・ジーターが詰まりながらもライト前に持っていって、激走の松井が生還「2対4」。さらにこの日3番に抜擢されたロビンソン・カノがレフトに流し打って、2者還って「4対4」同点!! 

「4対4」の同点で迎えた【7回裏】(5回裏の)連続三振コンビのトンプソンとバーニーが連続センター前ヒットを放って、1-OUT1,3塁。トンプソンは3塁にヘッド・ファースト(スライディング)! この若手もアピールに必死、だ。
「主将」は空振り(3球)三振に倒れたが、3番カノが三遊間を抜いて、「5対4」! 4番アレックス・ロドリゲスが渋く1,2塁間を抜いて、2者が還って「7対4」! ニューヨークの6連勝はこうして形成された。

松井秀、完全復活!復帰後初アーチ (スポーツナビ)

松井秀喜、復帰戦で4打数4安打!(12日・ヤンキースタジアム)

2006-09-13 21:30:14 | New-York Yankees
 松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース)の復帰戦。場所はヤンキースタジアム、最高の舞台。対戦相手はタンパベイ・デヴィルレイズ、これも最高の相手だったかもしれない。8番・指名打者。【1回表】から守備に就かなかっただけに、最初の打席で観客の声援が殺到するだろう、とは思っていたが、あれほどとは思わなかった。それは本人自身もそう思っていたようだ。

【1回裏】先頭のジョニー・デーモンが「3-2」からの6球目を打って、センター前ヒットで出塁。そういえば、デーモンの背番号は「18」。もし日本の松坂大輔(西武ライオンズ)をヤンキースが入札したとしても、松坂は「18」を付けられない、だろう。
 2番「MVP候補」デレック・ジーターの打席でデーモンが盗塁! これで益々、松坂の「18」は難しい!? ジーターがウォーク(四球)で0-OUT1,2塁。ここで3番「新戦力」ボビー・アブレイユが初球を打って、ライトスタンドへ(第11号)3ランホームラン! アメリカン・リーグのMVPはジーターで決まりだろうが、ヤンキースのチーム内のMVPは(シーズン途中、フィラデルフィア・フィリーズから獲得した)このアブレイユの存在だろう。「3対0」先制!

 4番「悩んでいた主砲」アレックス・ロドリゲスがウォーク(四球)で出塁して、すかさず盗塁! 5番「最近、悩んでいる」ジェイソン・ジオンビーがレフトフライに倒れた後、6番ホルヘ・ポサーダが左中間を破って、A-RODが還って、4点目。7番ロビンソン・カノがセンター前に弾き返して、1-OUT1,3塁。ここで8番・松井。
 得点が入ったわけでもないのに、ヤンキースタジアムの観客(52,265人)が総立ちになって、拍手。松井の復帰を祝福している。見ていて、こちらまで目頭が熱くなるほど、感動的な光景、だった。松井はヘルメットを脱いで、声援に応えた。試合後「忘れられない瞬間だった」と語った松井。4球目のカーヴを捉えて、センター前ヒット! これで「5対0」。

 タンパベイはスターター(先発)のティム・コーコランに代えて、早くも2番手にブライアン・ストークスを送るが、9番「松井に代わってレフトを守る」メルキー・カブレラが三遊間を破って、1-OUT満塁。2塁ベース上で『WBC』メキシコ代表のホルヘ・カントゥに声を掛けられる松井。
 2-OUT後、この回2打席目のジーターが押し出しのウォーク(四球)を選んで、「6対0」。3番「先制3ランの」アブレイユが今度はレフト・オーヴァーのダブル(2塁打)を放って、3人が戻ってきて、「9対0」!! この広角に打てるところがアブレイユの持ち味。こんな3番バッターが欲しかった、ヤンキース。待望の3番を得て、死角(隙)は無くなった、ように思える。

 追加点は【3回裏】先頭の松井がライト前ヒット! 第1打席は詰まった「骨に悪そうな」打球だったが、この第2打席は会心のラインドライヴ! 誰もが松井の本格復帰を確信したことだろう。
 8番カブレラが歩いて、1-OUT後、2番ジーターも“ヒット・バイ・ピッチ”(死球)で1-OUT満塁。ここで3番アブレイユがセンターに犠牲フライを放って、この日7打点目。「10対0」にして、まだまだ続くヤンキースの攻撃。4番A-RODがレフト前! 5番ジオンビーが1塁線を破って、「12対0」。ヤンキース強し!! 

 DL(故障者リスト)から復帰2戦目のスターター、マイク・ムッシーナが【7回表】途中まで投げて、無失点の好投で久々の14勝目(6敗)。松井の復帰以上に、この「右のエース」ムッシーナの復活は大きいだろう。しかし【9回表】を投げたオクタビオ・ドテルが4失点!! 守護神マリアーノ・リヴェラ不在の今、プレーオフに向け、投手陣には「不安」が残るヤンキース、だ。

松井秀、メジャー復帰初戦で開幕戦以来の4安打 (MAJOR.jp)

城島、先制15号3ラン!(8日・セーフコ・フィールド)

2006-09-10 20:30:04 | Seattle Mairners
 タンパベイ・デヴィルレイズ、デトロイト・タイガースとのROADで、それぞれ2勝1敗で勝ち越して、HOMEセーフコ・フィールドに帰って来たシアトル・マリナーズ。迎え撃つのは同じ西地区のライヴァル、テキサス・レンジャーズ。前回(8月10日~13日)は敵地で4連敗(スウィープ)を喫して、泥沼の11連敗の先端になっただけに、その借りを返したい、この3連戦。

 シアトルの先発(スターター)は韓国人、白嗟承。一昨年(2004年)は2勝(4敗)を挙げて、昨シーズン(2005年)はてっきり先発ローテーションに入ってくるものとばかり思っていたが、何故か1度もメジャーリーグからはお呼びが掛からず、1年間マイナー暮らし。大きな故障があったわけでもないのに、何故なのだろう? と思っていた。これも、マイク・ハーグローヴ(監督)体制の落ち度(失敗)だと思う。
 この試合でも7イニングスを投げて無失点! 今シーズン3勝目を挙げることになる。防御率(ERA)は2.22。このピッチャーをもっと早く上げて、ローテーションに加えるべきだった。韓国人は、日本の李承(読売ジャイアンツ)同様、メジャーリーグから不当に低い評価をされる癖があるようだ。

 シアトルの先制点は【5回裏】先頭のリッチー・セクソンが三遊間を抜いて、6番ベン・ブロサードがセンター前に落として、0-OUT1,2塁。ここで登場、7番ルーキー城島健司。【NHK-BS】の解説者(日本人選手に過度に自虐的な)村上雅則氏が「ここは右打ちかバントでいい」とホザいていたが、城島が初球を狙い打って、フルスイング! レフトスタンドにラインドライヴで叩き込む(第15号)先制の3ランホームラン! ……こんな解説者は要らない。「3対0」!

【8回裏】にも2-OUTから、満塁のチャンスを作り、ここで5番セクソンのバットにボール(94MPH)が当たって、センターバックスクリーンに飛び込む(第29号)グランドスラム(満塁ホームラン)!! これで「7対0」。
【8回表】から投入した2番手の元スターターのジョエル・ピニェイロが(案の定)【9回表】に2失点して、「7対2」にされたが、そのまま逃げ切って、シアトルの先勝! このピニェイロ。このピニェイロの代わりに白嗟承を早い時期にローテに組み込んでおれば、少なくとも「あの」泥沼の11連敗は避けられた。
 そして今日(9日)延長【13回裏】ホゼ・ロペスのウォークオフ(サヨナラ)ヒットで「3対2」でテキサスに連勝し、スウィープまで後1勝。明日(10日)の先発は、フェリックス・ヘルナンデス。城島を外す愚を犯さなければ、シアトルは勝てるだろう?

城島、先制の15号3ラン イチローは音なし (MAJOR.jp)

大家、7回3失点で4敗目…(3日・ミラーパーク)

2006-09-07 21:40:19 | Milwaukee Brewers
 この日は(ユニフォームが)オールドスタイルのミルウォーキー・ブリュワーズ。昔、江夏豊さんがメジャーリーグに挑戦したとき、身に付けていたのが、このユニフォームだ。それを身に付けた、大家友和(4勝3敗・防御率4.40)が先発(スターター)。現在9連敗中のミルウォーキー。大家が止められるか? 地元ミラー・パークにフロリダ・マーリンズを迎えた、3連戦のGAME-3。

 初回、先頭の(元ボストン・レッドソックスの“プロスペクト”)ハンリー・ラミレスに初球(80MPH)を狙われ、レフト線に運ばれるが、ファウル! ロケーションのいい大家だけにファースト・ストライクを狙ってくる。その後、際どい球を見送られて、「3-2」の後、勝負球のスライダーを引っ張られ(今度こそ)3塁線を破られるダブル(2塁打)!! いきなり0-OUT2塁のピンチを強いられる。
 さすがにナショナル・リーグのワイルドカード争いの渦中にいるフロリダは≪強い≫。2番ダン・アグラは(サクリファイス)バント(した打球)を自分の右足で蹴ってしまい、1-OUT。3番「大物」ミゲル・カブレラの打席(の初球)にラミレスが走って、「3盗」成功!! キャッチャーの送球は正確で速かったが、これは完全に大家が「盗まれた」。ここでカブレラがセンター前にヒットを放って、簡単にフロリダが先制!

【2回裏】は先頭のコディー・ロスを2球でセカンドフライ。7番(元シアトル・マリナーズの正捕手)ミゲル・オリヴォを初球を打たせて、キャッチャーファウルフライ。この回は簡単に終わるかと思われたが、8番アルフレド・アメザガに2球目(82MPH)を打たれ、センター前ヒット! しかし、ここは9番ピッチャーのスコット・オルセンを見逃し三振に仕留めた。

【3回表】先頭のラミレスに警戒して、「2-0」にして、3球目の甘いスライダー(80MPH)を叩かれ、レフト前ヒット! またしてもリードオフを許す展開。2番「初回のミスを取り返したい」アグラだったが、いい当たりのセカンドライナー!! 3番「大物」カブレラもライトフライに打ち取り、2-OUT。4番ジョシュ・ウィリンガムも高めの速球(85MPH)でファーストファウルフライを打ち上げさせて、ラミレスを1塁に釘付け。

【4回表】先頭の(元ニューヨーク・メッツの“プロスペクト”)マイク・ジェイコブスをアウトサイド低目の速球(87MPH)で見逃し三振! 6番ロスも初球を打たせて、悔しい呻き声も出させて、ショートフライ。7番オリヴォも3球目を打たせて、レフトフライに打ち取って、快調な大家。ピッチングが軌道に乗って来た。

【5回表】先頭のアメザガに「3-2」まで粘られるが、セカンドゴロ。9番「ここまで1対0の投手戦を演じている相手」オルセンも初球を打ち上げさせて、ファーストファウルフライ。1番「問題の」ラミレスを3球目のインサイドの速球(85MPH)で詰まらせ、ショートファウルフライ。危なげなし!! 

【6回表】先頭のアグラをショートゴロに打ち取ったが、三遊間の真ん中に飛んで、1塁はセーフ。3番の「大物」にはまたしても、打ち上げさせて、センターフライ。4番ウィリンガムもライトフライ、5番ジェイコブスも初球を打たせて、ファーストゴロに打ち取って、この回も問題なし!!

 問題の【7回表】がやって来た。先頭のロスをセンターフライに打ち取り、マウンド上でグラヴをクルクル振る大家、余裕の態度。この回は下位打線から。「問題」はなかったハズなのだが……7番「伏兵」オリヴォに3塁線を破られ、破綻はここから始まる。
 しかし8番アメザガをショートフライに打ち取り、窮地は脱したかに見えたが、9番ピッチャーのオルセンに1,2塁間を破られ、痛恨の2失点目!! さらに「問題の」1番ラミレスにも3塁線を破られ、「0対3」!

 大家は【7回表】を投げきったが、3失点。味方の援護が届かず、【8回表】にはお定まりのリリーフ陣の炎上で、7失点!! その裏、打線も3点は返したものの、これぞ、まさしく“焼け石に水”。「3対10」でミルウォーキーは敗れて、泥沼の10連敗!! 大家にも4敗目が付いて、つまらない週末になった。

大家、7回3失点の好投も打線沈黙で4敗目 (MAJOR.jp)

イチロー先頭打者HR!(29日・セーフコ・フィールド)

2006-09-05 23:58:31 | Seattle Mairners
 あの泥沼の11連敗後、ニューヨーク・ヤンキースに勝ち越し、ボストン・レッドソックスをスウィープ(3連勝)したシアトル・マリナーズ。今度はその11連敗の「元凶」となった同じ西地区のライヴァル=ロサンジェルス・エンジェルス(オブ・アナハイム)との3連戦、だ。11連敗で≪膿み≫を出し切って、再生したように見えるシアトル。今度こそ、その真価が問われる。

 第1戦(28日)は、20歳の「王様」フェリックス・ヘルナンデスがメジャーリーグ初完封! 「2対0」で勝って、シアトルが先勝。因みにキャッチャーは城島健司、だった。日本人・城島とのバッテリーを忌み嫌っていた(?)フェリックスだったが、二人で成し遂げた快挙。このまま次も二人にバッテリーを組ませるべきだったのだが、次(3日)のタンパベイ・デヴィルレイズ戦では、再び若いレネ・リヴェラと組ませて、7失点KO! マイク・ハーグローヴ(監督)はつくづく「無能」だと思う。

 第2戦(29日)は左腕ジャレット・ウォッシュバーン(7勝12敗・防御率4.37)が先発(スターター)。ロスアンジェルスもジャレット・ウィーヴァー(9勝1敗・防御率1.92)だったから、究極のジャレット対決。最初に失点したのは、シアトルのジャレット。
 初回2-OUT後、3番オルランド・カブレラが右中間を破って(ダブル)4番ヴラジミール・ゲレーロが初球を打って、ライト前ヒット! ライトはイチローではなく、若いクリス・スネリング。カブレラは躊躇しながら、3塁を回り、スネリングの送球も正確だったが、これをキャッチャー城島が落球! (日本人ファンには)痛い失点、だ。地元シアトル・セーフコ・フィールドに溜息とブーイングが交錯する。

 その裏、先頭のイチローが2球目(89MPH)を打って、ライトスタンドへ(第7号)リードオフホームランで「1対1」同点!! 日本人選手のミスを日本人選手が取り返した、そんな感じで溜飲が下がった。イチローのことだから、狙って打ったのかもしれない。1塁側ダッグアウトに還ってから、にやりと笑うイチロー。
 続く2番スネリングも“バック・トウ・バック”2球目を打って、ライトスタンドに2者連続のホームラン!! これで逆転。さらに3番エイドリアン・ベルトレもレフトに大飛球! これがフェンス直撃になって(ダブル)、4番ラウル・イバニェスも低いラインドライヴで右中間を抜いて(ダブル)4連打で「3対1」。まるで優勝争いをしているチームのように錯覚させる、圧倒的な強さ。何故、最下位に低迷している? 

【3回裏】にも4番イバニェスがライトスタンドに高々と掲げて、ルーキーの唇を噛ませる。これが第26号キャリア・ハイ。【4回裏】には2番スネリングが(この日2本目を)ライトスタンドに放り込んで、「5対1」。シアトルの最近の小さな(遅すぎた)快進撃の原動力になっているのは、間違いなく、この2番スネリング、だ。このまま来シーズンも持続して、2番に定着できるか? 
【6回裏】にも1点を加点して、「6対0」。シアトルはこのまま幸せにGAMEを終えることができる、と誰もが考えただろう。しかし、思わぬ≪不幸≫が待ち構えていた。それは誰も想像もできなかった、こと。

【7回表】先頭のギャレット・アンダーソン(第14号)7番ロブ・クインラン(第7号)に“バック・トウ・バック”連続ホームランを浴びて、「6対3」。完投ペースで「快調」に来たウォッシュバーンもこの回限りで降板。
【8回表】からは2番手、ラファエル・ソリアーノ(防御率2.11)が登板。3番カブレラを91MPHの高速スライダーで空振り三振に斬って取った後、4番ゲレーロへの初球、だった。ピッチャーライナーが頭に直撃し、ソリアーノは昏倒!! ZETTのグラヴを外し、両手で頭を押さえている。
 悲劇は突然やって来た。1塁ベース上でゲレーロも忌々しそうに声を上げて、ヘルメットを脱ぎ、マウンド上で昏倒したままのソリアーノを心配そうに見つめる。二人は同じドミニカ共和国の出身。先輩ゲレーロも「痛い…」。
 3番手に急遽登板した右腕ショーン・グリーン、4番手の左腕ジョージ・シェリルが打ち込まれ、「6対4」2点差に詰め寄られ、シアトルはクローザーのJ.J.プッツを投入して、対応。プッツは見事に火を消して見せて、【9回表】も抑え切って、何とか逃げ切った。

 しかし翌30日の第3戦は“ソリアーノ・ショック”が尾を引いたのか、「3対5」で逆転負け!! そのショックが無ければ、ロスアンジェルスにスウィープ(3連勝)出来ていたかも知れない。それだけの≪勢い≫がシアトルにはあったのだが、不幸に見舞われた。
 そのソリアーノ。翌日には退院して、無事だったようだ。これでチームも一安心、だろう。再び(小さな)快進撃は始まるか? 

イチロー、先頭弾含む2安打で驚異の新人KO (MAJOR.jp)