野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

薮田、初のイニング跨ぎ(18日・メサ)

2008-03-27 13:22:00 | Kansascity Royals
 福留孝介(シカゴ・カブス)がオープン戦(スプリングトレーニング)で初盗塁を決めた18日(@メサ)のカンザスシティー・ロイヤルズ戦。【7回裏】のマウンドには背番号「27薮田安彦(前・千葉ロッテ・マリーンズ)が上がった。
 ここまで防御率(ERA)10.29。決して良い数字ではない。数多くいる日本人メジャーリーガーの中で目立たなかったが、決して順調に推移しているわけではないようだ。

 先頭のフェリックス・ピエを「2-2」からのチェンジアップで空振り三振! 9番ロニー・セデーニョには2球続けた速球(91MPH)を狙われ、左中間フェンスに達するダブル(2塁打)!! 左の代打(の切り札)ダレル・ウォードを(やはり)チェンジアップで空振り三振に仕留め、右の強打者マット・マートンはチェンジアップを引っ掛けさせて、サードゴロ。
 チェンジアップが武器になっているようだ。その代わり、日本時代の代名詞とも言える(?)スライダーは蔭を潜めている。

【8回裏】もマウンドに上がった薮田。先頭のマイナーリーガーをチェンジアップで空振り三振に討ち取ったものの、続くアレックス・シントロンには(その)チェンジアップを巧くセンター前に運ばれる。エリック・パターソンにはセンターに大飛球を飛ばされるが、2-OUT。ここで薮田は降板……イニングを跨ぐテスト、対左打者のテストだったのだろう。

福留「メジャー初盗塁」の代償 (MAJOR.jp)

2006 WORLD BASEBALL CLASSIC 日本代表 栄光への軌跡

今年も主役は松坂に非ず、岡島!(25日・東京ドーム)

2008-03-26 21:54:36 | Boston Red-Sox
 試合前の始球式に森喜朗元首相が登場したが、スタンドから「ブーイング」。主催の読売新聞社の“主筆”と仲良しだと、こういう恩恵(特権)に与れる。しかし、この人が仕掛けた「大連立」が奏功していれば、ここまで「日銀総裁」人事に「暫定税率」=国民生活に影響を及ぼすような事態は招かなかった。こういう事態を予見していたから、元首相は「動いた」。その点は評価すべきだろう。
 実際「ブーイング」は少数で(儀礼的かもしれないが)温かい拍手の方が多かった。首相在任時代、「北方領土」問題でロシアのプーチン大統領と互角に渡り合い、“タフ・ネゴシエーター”と評された元首相を侮ってはいけない。(……そんなことは兎も角) 

 明らかに緊張していた松坂大輔(ボストン・レッドソックス)。日本での公式戦、初の開幕投手、自身の「仕上がり」も万全ではなかったのかもしれない。初回から「球が来てなかった」。昨シーズン中盤の(調子の)悪い時の松坂が、この晴れの舞台で顔を覗かせていた。
 途中で見ていられなくなって、チャンネルを換えたが、暫く経って(恐る恐る)見てみると、「0対2」のまま。よく2失点で収まったものだと思う。(昨シーズンなら)完全に試合を壊しているパターンだった。踏み止まれたのは、ここが日本だからか、東京ドームだから、日本の観客に囲繞(いにょう)されていたからか? 

 松坂同様、昨シーズンと同じ<トレンド>を踏襲したのが、左腕・岡島秀樹。「4対4」同点の【9回裏】から(5番手で)登板して、四球(ウォーク)を1個出したものの、ピシャリと抑えて、味方の延長【10回表】の勝ち越しを呼び込んだ。この安定感は昨シーズンと「同じ」。
 この岡島のピッチングが、生で日本の観客(視聴者)にも観られて良かった。BSやCSや地上波のスポーツニュースだけでは、岡島の≪凄さ≫は伝わりきらない。あの1球の失敗も許されない、過酷なマウンドで奮闘する岡島の勇姿が、日本で刻み込まれた「意義」は大きい。

 とにかくメジャーリーグの≪凄さ≫は、たとえ2番打者でも、初回のマーク・エリス(本来は守備の人)のように左中間スタンドに放り込める。【6回表】に逆転2ランを放ったジャック・ハンナハンも7番打者だし、【9回表】に同点ソロを放ったのも、レギュラーのJ.D.ドリューの「代役」(控えの)ブランドン・モスだった。
 この緊張感=破壊力があるから、≪怪物≫松坂もビビる(慎重になる)し、岡島も巨大なプレッシャーと戦いながら、己の仕事を全うしようとする。この緊張感は、なかなか日本のプロ野球では「出せない」。まともに戦っては負ける。『WBC』(競技レヴェル)では小技を駆使した日本野球が世界を制したが……

MLB=開幕戦はレッドソックスが延長V、岡島が勝利投手 (MAJOR.jp)

激録!総理への道―戦後宰相列伝 田中角栄から森喜朗まで

ミラベリ去りし後…(月刊メジャーリーグ4月号)

2008-03-22 22:07:14 | Slugger
 明日(23日)の「MLB・プレシーズンゲーム」読売ジャイアンツ戦に先発するボストン・レッドソックスの≪ナックルボーラー≫ティム・ウェイクフィールド(41歳)。しかし、長年ウェイクフィールドのナックルを一人で捕球し続けていた(専属)キャッチャーのダグ・ミラベリが、スプリング・トレーニング中(13日)に(突然)解雇されてしまった。
 明日はどうするのだろう? ウェイクフィールドの≪魔球≫ナックルを誰が捕球するのだろう? レギュラーのジェイソン・ヴァリテック? 明日はヴァリテックにとって「長い一日」になるかもしれない。

 今月号の(第二)特集は「遊撃手」(ショート・ストップ)。トップに取り上げられていたのは、ベテラン(40歳)オマー・ヴィスケル(サンフランシスコ・ジャイアンツ)。2004年のオフにクリーヴランド・インディアンスからFA(フリーエージェント)を宣言して、古巣シアトル・マリナーズに回帰することを宣言していたが、何故かメディカル・チェック(健康診断)で引っ掛かり、破談に……しかしサンフランシスコには問題なく入れたから、未だにあのシアトルのメディカル・チェックは何だったんだ? と思うが。

 イチローが(MLBの中で)「一番守備の巧い人」とリスペクトする「名手」ヴィスケル。イチローと(同じ)チームメイトになる寸前だったが、運命は暗転した。しかし、その後、シアトルにはキューバ人のユニエスキー・ベタンコートがショートに定着し、ヴィスケルに負けない「名手」ぶりを発揮している。……運命だったのだな、と(つくづく)思う。

 そのシアトル、最大のライヴァルが、同じアメリカン・リーグ西地区のロサンジェルス・エンジェルス(オブ・アナハイム)だが、しかし、このチームに今シーズン≪異変≫が起きている。まず昨シーズン18勝7敗(防御率3.40)のケルビム・エスコバーが「肩痛」でリタイア(開幕絶望)。さらに「エース」19勝9敗(防御率3.01)ジョン・ラッキーまでもが「右上腕三頭筋」の炎症のために開幕が「絶望的」になった。
 シアトルにとっては(敵失とはいえ)チャンス到来だ。今シーズンこそ、ポストシーズン進出の≪悲願≫が叶えられるかもしれない。……運命の歯車はどのように回転するだろう? 

「藤川はいい投手だ」 三振喫したヨーキリスが高評価(MAJOR.jp)

RED SOX 2007 WORLD SERIES CHAMPIONS BOX SET

「超新星」左腕プライスが快速デビュー!(8日・タンパ)

2008-03-14 20:55:23 | Tampa-Bay Rays
 メジャーリーグは、ここ数年≪サプライズ≫チームが出現している。2006年のデトロイト・タイガース(アメリカン・リーグ優勝)2007年のコロラド・ロッキーズ(ナショナル・リーグ優勝)……長年、低迷していたチームが(大方の)予想を裏切って≪快進撃≫を始めるパターンだが、今シーズンはどのチームか? ズバリ、オープン戦(スプリング・トレーニング)9勝3敗で首位を走る≪新生≫タンパベイ・レイズが「怪しい」!? 

 背番号「14デヴィット・プライス。憶えておいて損はない名前だ。2007年のドラフト(1巡目)全米「イの一番」の左腕投手。8日のニューヨーク・ヤンキース戦(@タンパ)に初登板して、最初の打者に力んで、デッドボール(ヒット・バイ・ピッチ)を与えたが、続く3人の打者を連続(空振り)三振! 圧巻のピッチングだった。
 ストレート(ファストボール)の最速が160km(99MPH)!! スライダーもキレキレだから、打者は手も足も出せない。現地放送局(【YES】)は「ドントレル・ウイリス(デトロイト・タイガース)の再来」だと言っていたが、“Dトレイン”よりスケールは「上」だ。

 未だ先発(スターター)で1年間フルに活躍するのは無理かもしれないが、「使えば」必ず強力な≪戦力≫になるだろう。タンパベイは、ここ数年(最下位の)5位か4位が定位置(アメリカン・リーグ東地区)。ひょっとしたら、プライスが“救世主”となって、タンパベイを海面より「上」に引き上げることができるかもしれない。(旧デヴィルレイズ)
 そういえば、プライスが最初に死球をぶつけた相手は「あの」岩村明憲に(2塁ベース上で)“殺人スライディング”を仕掛けたシェリー・ダンカン(ヤンキース)……≪遺恨≫は、ここから始まっていたのかも知れない。

岩村が流血! レイズ対ヤンキース戦で5人退場の乱闘

MLB 日本人メジャーリーガー 熱闘譜2004~2007

野茂は希望を繋ぎ、高津には戦力外通告…(11日)

2008-03-11 23:17:12 | Chicago Cubs
 カンザスシティー・ロイヤルズのスターター(先発ローテーション)は、主力のメッシュ、バニスター、グリンキーの3人に、ベテランのブレット・トムコ、スーパー・ルーキー(トップ・プロスペクト)ルーク・ホッチバーで「決まり」と思っていたのだが、このベテランのトムコの調子が、オープン戦(スプリングトレーニング)で上がらず(防御率11.37)、3年ぶりの≪復活≫を懸ける野茂英雄にもチャンスの芽が出てきた。

 一方、最初の脱落者が出てしまった。同じく39歳の高津臣吾(シカゴ・カブス)に戦力外通告……(オープン戦に)5試合に登板して、防御率が9.64では致し方ないか……しかし高津のように「配球の妙」で勝負するピッチャーは不馴れなキャッチャーが相手では、その持ち味の半分も出せなかったのかもしれない。「配球が命」。こういう結果を見ると、つくづく古田敦也(引退)とのバッテリーで、メジャーリーグに挑戦できないものか、と思う。

野茂が3回2失点、オープン戦初先発で「初勝利」 (MAJOR.jp)

ナンバー2の男

生き残り競争が続く、藪(6日・テンピ)

2008-03-07 13:17:56 | San-Francisco Giants
 生き残り競争が続く藪恵壹(サンフランシスコ・ジャイアンツ)。今日(6日)は、アメリカン・リーグ西地区の≪強豪≫ロサンジェルス・エンジェルス戦に登板して、2回を1失点。テスト登板が続いているだけに、何とか(短いイニング)を「0」に抑えたいところだが、今日の試合は「1対9」で大敗した乱打戦で、先発投手のマット・ケインも2回(3/1)を(5安打)5失点するなど、大味な試合だったから、免罪符はあるだろう。

 先週(24日)の日曜日『TBS』の「Jスポ」(24:10~)を見ていたら、藪(MLB戦力外通告「万策尽きた」男の再起)が取り上げられていて、2年間の「野球浪人」生活を振り返って、涙を流していた。
 日本の阪神タイガースにいれば、幹部候補生として、将来を約束されていたようなものなのに、敢えて36歳で≪夢≫のメジャーリーグの世界に飛び込んで、挫折した男(背番号「72」)……何としても、生き残ってもらいたい。

藪、オープン戦3戦目は2回1失点 (MAJOR.jp)

2002年ワールド・シリーズ サンフランシスコ・ジャイアンツ VS アナハイム・エンゼルズ

福留、ツーシームに苦しむ(3日・ピオリア)

2008-03-05 12:52:05 | Chicago Cubs
 CSスカパー!の2008年初のMLB(メジャーリーグ)中継は「シアトル・マリナーズvs.シカゴ・カブス」(3日)。シアトルの先発、マウンドにいるのは誰かと思ったら、左腕ジャロッド・ウォシュバーン(10勝15敗)。2005年までは「ライヴァル」ロスアンジェルス・エンジェルスの左腕エースだったが、シアトルに来てから10勝「留まり」で、今シーズンはスターター(先発)の4,5人目の扱いだ。

【1回表】その左腕と対峙した(カブスの)3番・福留孝介。左バッターの内側に食い込む<ツーシーム>を強引に打ちに行って、ボテボテのファーストゴロ。バットを折ったようだ。
【3回表】の第2打席は「0-2」に追い込まれながら、ファウルで粘って、最後はウォッシュバーンの決め球<ツーシーム>が、福留の身体をエグって、“ヒット・バイ・ピッチ”(死球)。
【5回表】の最後の打席も「3-2」まで粘って、最後はまたしても詰まらされて(バットを折って)ボテボテのセカンドゴロ。

 これで3試合連続のノーヒットが決まり、今日(4日)の試合から2番に「降格」になったようだが、決して打席の内容は悪くなかった。結果がボテボテのグラウンダー(内野ゴロ)だったから、印象が悪くて、“ショート・テンパー”(激情家)ルー・ピネラ監督の決断を促してしまったが、しかし今日の試合で初ホームラン! (@メサ)これが福留の≪実力≫だ。

福留、OP戦初アーチ含む「猛打賞」! (MAJOR.jp)

福留佑子写真集「Prime」

黒田、無難な全米デビュー!(29日・キシミー)

2008-03-02 23:01:55 | Los-Angeles Dodgers
 黒田博樹(ロサンジェルス・ドジャース)のオープン戦(スプリング・トレーニング)初登板の試合が【NHK】(衛星)で中継されているのを知らなくて(土曜日の午前11時~12時)すっかり見逃してしまった。結果は2回(1安打)零封。相手が「あの」アトランタ・ブレーヴスで、しかも「あの」チッパー・ジョーンズとも対戦したらしい。チッパーもレフトフライに討ち取って、全米(@ESPN)デビュー完了。少なからぬ≪衝撃≫を与えているらしい。

 そういえば昨日(現地29日)は日本人投手が続々登板して、ほぼ全員。2年目の松坂大輔岡島秀樹(ボストン・レッドソックス)は「順調」で、≪復活≫した野茂英雄(カンザスシティー・ロイヤルズ)は井口資仁(サンディエゴ・パドレス)と対戦(センターフライ)。
 藪恵壹(サンフランシスコ・ジャイアンツ)も福留孝介(シカゴ・カブス)をセンターフライに打ち取って、ルーキーの小林雅英(クリーヴランド・インディアンス)も(何とか)無失点デビュー。上々の滑り出しだったが、(同じく)元阪神タイガースの「エース」井川慶(ニューヨーク・ヤンキース)は大学生(南フロリダ大)に満塁弾を浴びて(4失点)、高津臣吾(シカゴ・カブス)も1被弾……明暗を分けた。(総浚い)

黒田の初登板に称賛相次ぐ トーリ監督は緩急に注目 (MAJOR.jp)

確信