野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

井川、スクランブル登板で6回零封! 2勝目!(28日・ヤンキースタジアム)

2007-04-30 14:19:55 | New-York Yankees
 背番号を「58」に戻したジェフ・カーステンズ(ニューヨーク・ヤンキース)。途中からローテーションに入って、いい番号=「17」を貰ったが、初登板(21日)の同じくボストン・レッドソックス戦で4回(3/1)KOされて、心機一転! 好調だったスプリング・トレーニング時の「58」に戻して、臨んだ、この一戦。その初球、だった。

 先頭のフリオ・ルーゴのピッチャーライナーをまともに右足に受けて、昏倒! この時点で右足に亀裂骨折が入っていたのだが、2番手の準備を整える為、本人の意地もあったのだろう、続投したが、2番ケヴィン・ユーキリスにもレフト前ヒットを浴びて、ここで降板……そしてレフト側のブルペンから走ってきたのは、井川慶! 本来、この試合の先発(スターター)の予定だったのだが、SKIPされて、屈辱のブルペン待機を命じられていた男……元阪神タイガースのエース、だ。

 最初に迎えるバッターは「主砲」デヴィット・オルティーズだ。しかも0-OUT_1,2塁。開き直るしかない、何も考えずに投げ込むしか、なかったのだろう。オルティーズを渾身のストレートでセカンドゴロ併殺に打ち取り、4番「大砲」マニー・ラミレスは歩かせたものの、5番「左」のJ.D.ドリューを同じく<イン・ロー>で空振り三振に斬って取り、ピンチ脱出! 

【2回表】は2-OUTから“安全牌”の8番ダグ・ミラベリを歩かせるが、9番ダスティン・ペドロイアを(これも)渾身のストレートで空振り三振! 
【3回表】先頭のルーゴを<アウト・ロー>で3球(空振り)三振! ストレートが走っている!! 2番ユーキリスを歩かせたものの、3番オルティーズを初回と同じくセカンドゴロ併殺に打ち取って、これは新“オルティーズ・キラー”の≪誕生≫かもしれない。

【4回表】は4番、5番を連続三振! いずれも<スライダー>がキレ味抜群だった。6番マイク・ローウェルにも3者連続三振を狙ったのか、外角に速球(149km)を投げ込んだが、これを捉えられ、左中間突破のダブル(2塁打)!! 初めてヒットを許すが、7番(スウィッチヒッター)ココ・クリスプを速球(149km)で詰まらせて、セカンドフライ! ……こんな井川を見たかった!!

【5回表】先頭の“安全牌”から順当に3球三振(空振り)を取り、新人ペドロイアをセンターフライ。1番ルーゴには「3-0」にするが、持ち直して、セカンドライナー! 
【6回表】は2-OUTから4番ラミレスを歩かせるが、5番「カモにしている」ドリューを速球で詰まらせて、ファーストゴロ。危なげないピッチング! エースの風格すら漂う(!?)ピッチング。

【7回表】先頭のローウェルのグラウンダー(ゴロ)をA-RODがエラー! クリスプにも3塁線を痛烈に破られて、ここで降板……ヤンキース・ファンからは盛大な“スタンディング・オヴェーション”! 井川がようやく、この試合で≪認知≫された瞬間なのかもしれない。……もうブルペンから走ってくることはないだろう。苦しいヤンキース投手陣の中で「オレがエース」の気構えを持て!! 「3対1」辛勝! チームの連敗を「7」で止める≪救世≫のピッチングで2勝目! 

井川2勝目、緊急登板で6回零封! 松井秀は1安打 (MAJOR.jp)

大塚、セットアッパーに戻った日(13日・セーフコ・フィールド)

2007-04-28 22:39:40 | Texas Rangers
 DL(故障者リスト)から守護神(クローザー)エリック・ガニエ(テキサス・レンジャーズ)が復帰! この日(13日)から大塚晶則は中継ぎ(セットアッパー)に配置転換になった。大塚にとっては≪無念≫だろうが、「不測の事態」に備えて、「その時」を待つ。しかし「その時」は意外に早く訪れるのだが……

【8回裏】「4対2」の2点リードでマウンドに上がった大塚。先頭のリッチー・セクソン(シアトル・マリナーズ)に「3-2」にして、苦し紛れに投げ込んだストレート(91MPH)を叩かれるが、ショートゴロ。コントロールに苦しむ大塚。心なしか、クローザーで投げる時のような≪オーラ≫を感じないのは気のせいか? 
 6番ホゼ・ギーエンを(縦スラで)あっさり空振り三振に仕留め、迎えるは7番「この日2安打で一人気を吐く」城島健司。4球目のスライダーを叩いて、レフト線にダブル(2塁打)!! しかし8番ユニエスキー・ベタンコートを同じ球でショートゴロに打ち取り、日本人以外は完璧に抑えて見せた、大塚。「ヨッシャー!」の叫び声が再び轟くのは、もう少しだけ先、だ。

大塚、セットアッパーに逆戻り ガニエが戦列復帰 (MAJOR.jp)

戦慄の4者連続HR!(22日・フェンウェイパーク)

2007-04-25 21:59:40 | Boston Red-Sox
 MLB(メジャーリーグ)における、日曜日のナイトゲーム=(それは)全米中継(@ESPN)。実況のジョン・ミラーさんは開口一番「コンバンワ!」「ヨウコソ、ふぇんうぇいぱーくへ!」。観客席でも「おはよう、日本の皆さん」と日本語のバナーが掲げられていた。注目の一戦、ボストン・レッドソックスvs.ニューヨーク・ヤンキース。宿命の対決のマウンドに背番号「18松坂大輔が上がった。

【1回表】簡単に2-OUTを取って、順調な滑り出しに見えた松坂。3番ボビー・アブレイユにも“ジャイロボール”(チェンジUp)を振らせて、「1-2」に追い込んで、4球目の外角への速球(96MPH)で決めに行ったが、判定は惜しくも「ボール」。際どい判定、だ。5球目にも同じコースにスライダーを配したが、これも「ボール」。この判定に松坂は思わず、マウンド上で<フリーズ>する。微妙な判定、だ。「3-2」になって、6球目がファウルの後、7球目は大きく外れて、四球(ウォーク)。ここから松坂の“悪夢”が始まる。
 4番アレックス・ロドリゲス、最も警戒するバッター。その初球、“ヒット・バイ・ピッチ”(デッドボール)! そのとき思わず、帽子を脱いで謝る、松坂大輔、日本流。気が動転していたのか、MLBではご法度の帽子を脱いで謝ってしまった、松坂。それとも、この独特の日本文化をアメリカへ逆輸入させる気か? 
 5番「これも大物」ジェイソン・ジオンビーには2球目のチェンジUpを流し打たれ、左中間を深々と破られて、2者が還って「0対2」先制を許した松坂。あの「想定外」「不測の事態」の2球の「ボール」の判定が、こういう結果を招いてしまった。初回でいきなり躓いてしまった、松坂。

【3回表】にも先頭のジョニー・デーモンにピッチャー強襲!! 左足の脛の部分を直撃するセンター前ヒットを浴び、2番デレック・ジーターにも“ヒット・バイ・ピッチ”(死球)!! アブレイユとA-RODには“復讐”の2者連続三振に斬って取ったが、またしても5番ジオンビーに詰まりながらもライト前ヒットを浴び、3失点目。これもセカンドが深追いしすぎたような気もするが……

 しかし、その裏、戦慄の4者連続ホームラン! 最初に4番マニー・ラミレス。レフトスタンド最上段に突き刺さり、そのまま場外に消えていった特大のホームランで「1対3」。ようやく援護の得点が1点だけ入ったか、と思った、その矢先、5番J.D.ドリューが、松坂と代理人(スコット・ボラス氏)が同じ誼でライトスタンドに2者連続ホームラン! 「2対3」1点差に詰め寄る。
 ここまではよくある。ここからが凄い。6番マイク・ローウェルもレフトスタンド場外に消える一発! これで「3対3」同点!! こうなってくると「ひょっとしたら…」と思う。その「ひょっとしたら…」を実現した男、このチームの「C」(キャプテン)ジェイソン・ヴァリテックがレフトスタンド最上段に突き刺さして、4者連続!! この物凄い攻撃で「4対3」一気に逆転したボストン。松坂への最大限の援護射撃を遂行したのだが……

【5回表】先頭のジーターにレフトスタンドに放り込まれ、「4対4」。【6回表】6番ロビンソン・カノ、7番ダグ・ミンケイビッチに連打を浴びて、併殺の間に1点を失って、「4対5」勝ち越される。松坂、MLB移籍後の最悪のピッチングとなったが、【7回裏】<ラッキーセヴン>にローウェルの3ラン(第3号)が飛び出して、「7対5」再逆転! 

 松坂は【8回表】のマウンドにも上がったが、先頭のA-RODにライト前ヒットを浴びて、ここで降板……7イニングス(0/3)5失点なのに、ボストンの観客からは<スタンディング・オヴェーション>で迎えられた。そういえば、初回に2失点でマウンドを降りた際にも、ボストンの観客は<スタンディング・オヴェーション>で温かく松坂を出迎えていた。次回の登板こそは、この「温かさ」に「快投」で応えたい松坂だ。

 そして、松坂に代わって、マウンドに走ったのは何と! 左腕・岡島秀樹だった。この映像にも身震いした。こういう感動は、なかなか日本のプロ野球だけを見ていては味わえない。3連投の岡島は、松坂が「打たれた」ジオンビーをショートフライに打ち取ったものの、カノにセンター前ヒットを浴び、代打ホルヘ・ポサーダを歩かせ、1-OUT満塁のピンチを招き、降板……3番手のブランデン・ドネリーが8番メルキー・カブレラをファーストゴロに打ち取って、この間に1点入って、「7対6」1点差……
 代打ジョシュ・フェルプスがセンター前に抜けそうなラインドライヴを放つが、これを【3回表】に深追いしすぎた(?)セカンドのルーキー、ダスティン・ペドロイアが飛びついてキャッチして、松坂は救われた。これが抜けていれば、松坂の「2勝目」は無くなり、この3連戦<スウィープ>も雲散霧消していただろう。

松坂、8回途中6失点もヤンキースからホーム初白星!(MAJOR.jp)

井川、メジャー初勝利!(18日・ヤンキースタジアム)

2007-04-20 14:06:51 | New-York Yankees
 これがメジャーリーグ3度目の登板(スターター)ともなれば、少しは安心して見ていられる。先頭のグレディ・サイズモア(クリーヴランド・インディアンス)を低目の速球でサードへのファウルフライ。2番ジェイソン・マイケルズも(同じ球で)セカンドフライ。3番「主砲」トラヴィス・ハフナーも(同じ球で)詰まらせたが、センターの前にポトリと落ちるan Lucky!! しかし4番ライアン・ガーコを得意のチェンジUpで空振り三振! 上々の立ち上がり、井川慶ニューヨーク・ヤンキース)! 

【2回表】も3者凡退に打ち取ったが、【3回表】に1-OUT後、9番ケリー・ショパックに決め球チェンジUpをライト線に巧く運ばれ、1番サイズモアには「0-2」に追い込みながら、3球目を背中(腰)に当てる“ヒット・バイ・ピッチ”(死球)!! 余りの棒球に球審に指を差されて、注意される始末。
 この後、2番「左に強い」マイケルズ、3番「左の」ハフナーに連打を浴びて、「1対2」逆転を許す井川。この【3回表】だけが崩れた。ここが陥穽だった。しかし昨日(18日)はここだけ、だった。

【3回裏】に味方打線が爆発して一挙5点! 「6対2」になって、井川に勝ち投手の目途が立った。この辺りが打線の援護がなくて、「1対2」で敗退した(17日)松坂大輔ボストン・レッドソックス)とは好対照だが、しかし相手(トロント・ブルージェイズ)が違う。松坂はそのヤンキース打線と22日(日本時間23日)に相対する……

 井川は6イニングスを投げ切って、5安打5奪三振2失点に纏めて、先発投手の役割(クオリティー・スタート)を初めて果たして、そのご褒美に初勝利! 試合後にメディアからの型通りの質問「今から祝杯?」と問われて、「ぐっすり寝るだけ」と(真顔で)答えた井川。このマイペースな性格が幸いして、(メディアとファンからの)プレッシャーが厳しいニューヨークでも耐えてやっていけるかもしれない。

井川がメジャー初勝利! 6回2失点の好投 (MAJOR.jp)

斎藤隆、本拠地開幕戦で4セーヴ目!(10日・ドジャースタジアム)

2007-04-17 21:25:38 | Los-Angeles Dodgers
 開幕2連敗の後、4連勝して、本拠地に帰ってきたロサンジェルス・ドジャース。今シーズン初先発(スターター)右腕ブレット・トムコが好投して、6回無失点で降板。しかし【7回表】に先発から中継ぎ(ブルペン)に転向した2年目の2番手の右腕チャド・ビリングスリーが追いつかれて、「1対1」同点に。しかし【8回裏】ドジャースが1点を勝ち越して、【9回表】のマウンドにはお約束=守護神(クローザー)斎藤隆がマウンドに上がった。

 ここまで3試合に登板して、防御率(ERA)2.45で被打率(Opponent AVG).313。決して良くはないが、確実に3セーヴを挙げている。日本人のクローザーといえば(現・東京ヤクルトスワローズ)高津臣吾(シカゴ・ホワイトソックス)が2年目に失速して、無惨な形で日本に帰っているだけに、斎藤も心配されたのだが、今シーズンも≪健在≫ぶりを示している。
 前記のビリングスリーのブルペン転向も(実は)37歳のクローザー斎藤への≪保険≫だったのだろうが、グレイディ・リトル監督の深慮遠謀も≪杞憂≫に終わろうとしている。

 先頭の6番ブラッド・ホープを縦(に落ちる)スライダーで空振り三振! ブーイングが沸き起こる中、登場した代打スティーヴ・フィンリー(元ドジャース)をインハイの速球(91MPH)で詰まらせて、セカンドゴロ! 8番「同点打を放った」ヨーヴィット・トレアルバも早々に「1-2」に追い込んで、最後はスライダーを曲がらせて、見逃し三振! 斎藤の(力強い)ガッツポーズが、本拠地ドジャースタジアムで今シーズン初お目見え、した。

一方、松井稼頭央(コロラド・ロッキーズ)は2番セカンドでスタメン出場して、初回に先制点となる1,2塁間のゴロ(グラウンダー)を捕れずに、記録には表れない手痛いミス……バッティングの方は【8回表】にレフト線を割るダブル(2塁打)を放って、好調のようだが……斎藤との対戦は実現しなかったが、同じリーグ同じ地区だけに、これから何度も「ある」と思っていたのだが……この後(15日)15日間のDL(故障者リスト)入り。今年も怪我に悩まされるシーズンになるのか? 

斎藤が1回完ぺきで4セーブ目、松井稼はツーベース (MAJOR>jp)

井川、ナイスP! これが真の実力だっぺ!! (13日・マカフィーコロシアム)

2007-04-15 13:31:10 | New-York Yankees
 井川慶(ニューヨーク・ヤンキース)の2度目の先発(スターター)試合は≪不運≫だった。初回は四球(ウォーク)2つを出し、【3回裏】には初ヒットを許したものの、得意のチェンジUpで凌ぎ切り、味方が【3回表】に先制点を挙げて、「1対0」順調な滑り出しだった。前回(7日)の乱調が「フェイク」だったことを証明し、ようやく真の実力を見せていたのだが……

【4回裏】先頭の4番「あの」マイク・ピアッツア(オークランド・アスレティックス)の放った打球はライトへ大飛球! しかしフェンス際、追いついたライトのボビー・アブレイユ。タダのライトフライに収束するかと思われたが、何とこれをグラヴに当てて落球! ピアッツアは3塁に進んで、いきなり0-OUT_3塁のピンチ!! 
≪不運≫な井川……次打者エリック・チャヴェスのファーストゴロの間にピアッツアが還って「1対1」同点に追いつかれた。

 そして味方が【6回表】に3点を挙げて勝ち越してくれて、迎えた【6回裏】1-OUT後、またしても4番ピアッツアに左中間を抜かれ、1-OUT_2塁。ここで5番チャヴェスを「1-2」に追い込んで、得意のチェンジUpでチェックスウィング! しかし判定は「セーフ」。VTR(@YES)で見れば明らかに「振っていた」が、この≪不運≫……この直後に高めに浮いた速球(88MPH)を叩かれ、ライトスタンドへ2ランホームランを浴びる! 

 キャッチャーのホルヘ・ポサーダはOUTサイド低目を要求していたから、井川の制球ミス。一概に≪不運≫とは呼べないが、あのチェックスウィングを採ってくれていれば……しかし、これも<ベースボール>。井川はここで降板……5回(3/1)3安打3奪三振3失点(自責点2)。次回に繋がるピッチング、だった。「次」こそは、と期待させる、オークランドの夜だった。

井川、またも初勝利ならず ヤンキースはサヨナラ負け (MAJOR.jp)

大塚、テキサスに初勝利をもたらす!(6日・レンジャーズ・ボールパーク)

2007-04-13 22:19:29 | Boston Red-Sox
 ナックルボーラー、ティム・ウェークフィールド(ボストン・レッドソックス)と若いロビンソン・テヘダ(テキサス・レンジャーズ)の投げ合いは「2対0」の投手戦。2失点のウェークフィールドが先に降り、【7回裏】のマウンドには、左腕・岡島秀樹が上がった。これが2試合目の登板。防御率(ERA)は「あの」最初の“洗礼”が効いて「5.40」。

 先頭の「左対左」ブラッド・ウィルカーソンに速球(85,84MPH)2球でストライクを先行させたものの、変化球3球が外れて、最後は速球(86MPH)が上ずって、四球(ウォーク)。読売ジャイアンツ時代の“悪い癖”が顔を覗かせている。
 8番ジェラルド・レアードのサクリファイス(犠牲)バントを岡島が1塁に悪送球するが、これが守備妨害を採ってもらえて、1-OUT_1塁。9番イアン・キンスラーを得意のカーヴでライトフライ。1番ケニー・ロフトンには「3-0」にするが、真っ直ぐ2球(88MPH)で「3-2」にして、最後も88MPH。しかし、これをベテランにレフトに流し打たれて、大飛球! フェンス際、何とかマニー・ラミレスが抑えて、事なきを得た。
【8回裏】は先頭の代打マット・ケイタをサードゴロに打ち取ったところで、お役御免。(1回3/1無失点)

【9回表】のマウンドにはテキサスのクローザー、大塚晶則が登場! ここまでチームは開幕から3連敗。地元テキサスに戻った初戦を勝利で飾れるか? 大塚の右腕に懸かってきた。これが2試合目の登板。
 先頭の4番ラミレスにいきなり初球をライト前ヒット! しかし5番J.D.ドリューを「2-2」に追い込んで、縦のスライダーで空振り三振! その瞬間マウンド上で「ヨッシャー!」。6番マイク・ローウェルも初球を打って、サードゴロ! ゲッツー(併殺)はラミレスのスライディングに阻止されたが、7番ココ・クリスプも簡単に初球を打って、平凡なセカンドゴロ! やはり“縦スラ”が来るのが怖いから、早打ちになるのだろう。……2007年テキサスに勝利を齎(もたら)したのは、大塚の右腕だった。

大塚が今季初セーブ、Rソックスは岡島が好救援も敗戦 (MAJOR.jp)

A-ROD、逆転満塁サヨナラ弾!(7日・ヤンキースタジアム)

2007-04-11 14:08:20 | New-York Yankees
 井川慶(ニューヨーク・ヤンキース)のメジャーリーグ初(登板)先発の日……4日の試合が雨で流れて、井川の先発もスライドになって、7日のデーゲーム。本来なら6日のナイトゲームでデビューするハズだったのだが……日本(阪神タイガース)時代から≪苦手≫なデーゲーム。しかも相手は≪強打≫ボルティモア・オリオールズ。心配していたのだが、不安は現実のものになった。

 しかし井川が降板した以降、自慢のブルペン陣が追加点を許さずに「3対7」4点ビハインドで迎えた【8回裏】1-OUT_1,2塁で5番ジェイソン・ジアンビがライトスタンドへ高々と舞い上がる(第1号)3ランホームラン! 打った瞬間、舌なめずりしていたジアンビ。手応えがあったのだろう。打たれたのは、昨シーズン、斎藤隆(ロサンジェルス・ドジャース)にクローザーの座を奪われた(3番手)デニス・バイエス。これで1点差に詰め寄ったヤンキース。

 そして【9回裏】2-OUTから、1番ロビンソン・カノがセンター前ヒットで出塁し、2番デレック・ジーターが際どく四球(ウォーク)を選び、3番ボビー・アブレイユが“ヒット・バイ・ピッチ”を被弾(死球)。2-OUT満塁になって、バッターは4番アレックス・ロドリゲス。50,510人の満員の観客の期待に応えて、センターバックスクリーンに「信じられないような」一撃!! 逆転満塁サヨナラ(ウォーク・オフ)ホームランで「10対7」! ……井川の「負け」を消して見せた。

 その井川。メジャーリーグ初登板を「気持ち良かった」と言い、変化球(スライダーとチェンジUp)が決まらず、「辛かった」とも告白した。しかし「負け」は付かなかった。日本のタイガース時代も(不思議と)打線の援護には恵まれていた。この試合も初回に3番ニック・マーカーケスにソロホームランを打たれた後、【1回裏】A-RODの(2号)逆転2ランホームランが飛び出している。打線の援護を呼び込む、不思議な「何か」を持っている井川、だ。

井川、メジャーデビューも7失点 松井秀は負傷交代 (MAJOR.jp)

斎藤隆、ドジャースに初勝利をもたらす!(4日・ミラーパーク)

2007-04-09 20:59:05 | Los-Angeles Dodgers
 ミルウォーキー・ブリュワーズの「敵地」ミラーパークに乗り込んで、開幕2連敗スタートのロサンジェルス・ドジャース。第3戦は、「ライヴァル」サンフランシスコ・ジャイアンツからFA移籍の豪腕ジェイソン・シュミットを先発(スターター)に立てたものの、5回0/3で降板……その為にブルペン陣の出番が総じて早まり、「5対1」4点リードの【8回裏】1-OUT満塁の局面でクローザー斎藤隆が指名された。

 打席には8番ながら、得点圏打率≪驚異の≫.397のベテラン、クレイグ・カウンセル。得意のスライダーで「1-2」に追い込んだが、同じ球を2球続けて、これを引っ張られ、1塁線を際どく抜かれて、ダブル(2塁打)!! 2者が還って「5対3」2点差に迫られる……尚1-OUT_2,3塁。今シーズン初登板で早くも修羅場のマウンド、斎藤。

 代打ゲーブ・グロスはスライダーを打ち上げさせ、ショートフライに打ち取り、格の違いを見せ付けるが、1番リッキー・ウィークスには意表を突いたハズのスローカーヴ(76MPH)を弾き返され、センターライナー! 一瞬ヒヤッとしたが、センター正面だった。逆転される最大のピンチを切り抜けた、斎藤。今シーズンも変わらず背番号「44」だ。

 しかし【9回裏】2番「伏兵」J.J.ハーディに「3-1」にして、ストライクを取りにいった速球(92MPH)がシュート回転して真ん中高めに上ずり、これを弾き返され、レフトスタンドへ……ソロホームランを打たれて、1点差に詰め寄られる……
 更に3番「元阪神タイガース」セシル・フィルダーの息子プリンスを「2-2」に追い込みながら、速球(88MPH)を流し打たれ、レフトフェンス直撃のダブル(2塁打)!! 地元ミラーパークの観客はサヨナラ(ウォークオフ)の期待に沸き返るが、ここから踏ん張った日本人・斎藤。
 4番ビル・ホールを速球2球、スライダー2球の組み立てで空振り三振に斬って取り、5番「開幕から8打数5安打」のジョニー・エストラーダは初球を打ち上げて、右中間にいい当たりのセンターフライ。6番「生え抜き」ジェフ・ジェンキンスにはレフトに大飛球を飛ばされるが、レフトフライで試合終了! (5対4

 その瞬間、斎藤は右拳を固く握って、ガッツポーズ! 首筋の血管が浮き出ている。気合入りまくり、だ。キャッチャーの「年下」ラッセル・マーティンに頭を叩かれ、笑顔が弾ける斎藤。ナインからもハイタッチで迎えられ、この笑顔が地元LAで(今シーズンも)ファンに愛されることだろう。しかし苦しい試合だった……2007年のドジャースに初勝利を齎(もたら)したのは、またしても斎藤の右腕だった。

斎藤、ひやひや初セーブ タイムリー&一発被弾 (MAJOR.jp)

野茂から松坂へ…(5日・カウフマンスタジアム)

2007-04-07 13:35:04 | Boston Red-Sox
 野茂英雄(当時ロサンジェルス・ドジャース)から、12年ぶりの≪衝撃≫……本当なら、その間、その間隙を埋めるべき、(日本人)ピッチャーがいたのだが、本人の不決断と球団の妨害に遭い、≪夢≫は閉ざされた。12年の空白は、日本球界の恥辱……上原浩治(読売ジャイアンツ)。松坂大輔(ボストン・レッドソックス)の勇姿を観て、今、何を思う? 

 ドラフトの裏金問題(発覚)に絡み、FA(フリーエージェント)が短縮される可能性が強まった。上原に最後のチャンスが回ってくるかもしれない。もはや読売巨人軍には、エース・上原が≪絶対≫必要な素地は無くなった。上原は心置きなく、後輩(内海哲也、姜建銘)に後を託し、松坂の「後」を追うことができる、だろう。本来「先」を行くべき、男の焦慮は深い……

 ボストンは初回「選球眼の良い」2番ケヴィン・ユーキリスが四球(ウォーク)で出塁して、3番「主砲」デヴィット・オルティーズが見逃し(3球)三振に倒れたものの、4番(同じく)「主砲」マニー・ラミレスがライトフェンスに直接ぶつけて(ダブル)、早くも先発(スターター)の松坂に先制点をプレゼント! 

 昨シーズンまでは「敵」ニューヨーク・ヤンキースの視点でボストンを見ていたから、このオルティーズとラミレスは屈強な≪敵≫。厄介な存在だったが、こうして松坂の≪味方≫として見ると、これほど「頼もしい」存在はない。
 3打席連続三振に倒れていたオルティーズは【8回表】(第4打席)先頭バッターでレフト線に流し打って、ダブル(2塁打)!! ラミレスのセンターフライで巨体を揺すって3塁に激走して、パスボール(捕逸)でホームに転がり込んで、松坂に貴重な追加点をプレゼントした。

 そのオルティーズ。松坂のピッチングを見て「ペドロを思い出した」。ボストンが2004年に≪世界一≫を勝ち取った時のエース、ペドロ・マルティネス(現ニューヨーク・メッツ)。日本人から見れば、松坂は野茂の後継者に他ならないが、MLB(メジャーリーグ)から見れば、ファストボールが速く、多彩な変化球を操る松坂は「ペドロの再来」なのだろう。「ペドロの再来」=MLB(世界)のエース、ということだ。

松坂、7回10奪三振! メジャー初登板で初勝利(MAJOR.jp)