野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

斎藤、LA対決を制して、19セーヴ!(15日・ドジャースタジアム)

2007-06-28 13:21:37 | Los-Angeles Dodgers
 サンディエゴ・パドレス戦(5日~7日)に3連敗、<インターリーグ>のトロント・ブルージェイズ戦(8日~10日)に2連敗した後、ニューヨーク・メッツ戦(11日~13日)には3連勝して、浮き沈みの激しいロサンジェルス・ドジャース。15日からは<インターリーグ>同じロサンジェルスのエンジェルスとの<ハイウェイ・シリーズ>3連戦。

 その初戦(15日)ドジャースのデレック・ロウとエンジェルスのアーヴィン・サンタナの投げ合いで【6回表】まで「0対0」。【6回裏】ドジャースは先頭のラファエル・ファーカルがショート前へのドラッグバントで出塁して、2番ホアン・ピエールも三遊間を抜いて、1-OUT後、5番「ベテラン」ルイス・ゴンザレスがセンター前に落として、先制点! (「2対0」) 

【7回表】エンジェルスも『オールスターゲーム2008』ファン投票(中間発表)外野手部門1位、ヴラジミール・ゲレーロがライトフェンスを越える、グラウンドルール・ダブル(エンタイトル・ツーベース)を放って、1-OUT後、5番ケーシー・コッチマンがセンター前に運んで、「2対1」1点差に迫る。

 ドジャースは【8回表】を「エース」セットアッパー、ジョナサン・ブロックストンに繋いで、【9回表】は1点差の痺れる場面で“守護神”(クローザー)斎藤隆の投入。エンジェルスは2番オルランド・カブレラからの(願ってもない)好打順。斎藤は「2-2」に追い込みながら、巧打者カブレラにファウルで粘られるが、内角低めに速球(95MPH)をズバッと決めて、見逃し三振! 

 そして3番ゲレーロとの対決……一発のあるゲレーロに初球=スライダーで空振り! 2球目は同じ球を見送られたが、3球目の速球(95MPH)で「1-2」に追い込んで、最後はスライダーを打たせて、センターフライ! “怪物くん”に完勝!
 4番ゲーリー・マシューズJRにも初球=スライダーと速球(93MPH)で「0-2」に追い込むが、3球勝負に行った(?)速球(94MPH)を叩きつけられ、ピッチャー斎藤の頭上を越す(セカンド)内野安打!

 同点のランナーを許し、一打逆転の場面で【7回表】にタイムリーヒットを放った5番コッチマン。斎藤は1球、さらには2球ピックオフ(牽制球)を投じて、間を置き、帽子を取って汗を拭う。緊張の場面……初球=「ボール}(95MPH)の後、キャッチャーがマウンドに行き、さらに間を置くバッテリー。斎藤は大きく息を吐く。
 2球目(93MPH)3球目(93MPH)ファウルで「1-2」追い込んで、最後も速球(93MPH)勝負でピッチャーゴロ、しかし、これを斎藤がグラヴに当てて、キャッチできずに内野安打! 1-OUT_1,2塁になって、ピンチは継続する。

 ここでピッチングコーチがマウンドに上がり、斎藤にアドヴァイス。バッターは6番に下がっているが、かつての4番バッター、ギャレット・アンダーソン。初球=カーヴで入って、目先を変えた斎藤。ピッチングコーチのアドヴァイスの効用か。2球目の速球(92MPH)を打たせて、セカンドゴロ! ベースカヴァーに走った斎藤のガッツポーズが炸裂して、試合終了! 
 斎藤の19セーヴ目を喜びつつ、しかし往年のアンダーソンの≪凄さ≫を知っているだけに、寂しさを感じさせた、この打席。

斎藤が19セーブ目 ピンチ招くも切り抜ける (MAJOR.jp)

井川の復帰戦、ボンズとの初対決!(22日・AT&Tパーク)

2007-06-24 22:23:55 | New-York Yankees
 メジャーリーグに戻ってきた、井川慶(ニューヨーク・ヤンキース)。その最初の試合が<インターリーグ>サンフランシスコ・ジャイアンツ、バリー・ボンズとの対戦。このまま先発(スターター)ローテーションに残れるか否か? 左腕はアンディー・ペティット一人だけだから、ヤンキースとしては椅子を一つ空けて待っているのだが……ここまで期待に応えられない、井川。(6試合に登板して)2勝1敗、防御率(ERA)7.63。

 初回、先頭のデーヴ・ロバーツに「2-1」になるが、速球(90MPH)で詰まらせて、セカンドゴロ! 2番ランディー・ウィンには速球(88MPH)にチェンジUpを間に挟んで、3球三振! 3番レイ・ダーラムは「2-2」に追い込んで、チェンジUpを打たせて、サードゴロ! 背番号「29」。阪神タイガース時代の「エース」の風格が漂う、初回のマウンドだった。

【2回表】ヤンキースは先頭の4番アレックス・ロドリゲスが3塁線を割って、ダブル(2塁打)!! 5番ホルヘ・ポサーダが進塁打を打って、1-OUT_3塁になって、6番・松井秀喜がライトに(手堅く)犠牲フライを放って、先制点! 
 7番ロビンソン・カノが、ボンズ(レフト)前に(ポテン)ヒットを放って、8番ミゲル・カイロはライトにファウルフライを打ち上げたが、ライトの観客がこれを掴んでしまって、ファウル。命拾いしたカイロは四球(ウォーク)を選んで、2-OUT1,2_塁で、9番・井川が打席に……
 これが正真正銘、メジャー初打席だったが、井川はファウルで粘って、四球(ウォーク)を奪取! さすがは長年セントラル・リーグで野球をしていた男だ。2-OUT満塁になって、1番に繋いで、ここでメルキー・カブレラが三遊間を破って、「3対0」! 

【2回裏】ボンズとの邂逅……現在(通算)748本塁打(史上2位)≪超大物≫との初対決は、3球目のチェンジUpを打たせて、セカンドゴロ! 5番ベンジー・モリーナには「2-2」から決めに行った速球(91MPH)をセンター前に弾き返されるが、6番ペドロ・フェリスをチェンジUpで松井へのファウルフライ。7番ケヴィン・フランンドセンはセカンドゴロ。

【3回裏】先頭のオマー・ヴィスケルをチェンジUpで翻弄して、空振り三振! 9番マット・ケインは速球(89MPH)で2者連続三振! 1番「俊足」ロバーツにはドラッグバントを決められるが、2番ウィンをチェンジUpで空振り三振! 相手は、ジャイアンツ。黒とオレンジの縁取りのユニフォームだから、その色彩感覚で、「エース」の感覚を取り戻しているのかも知れない(!?)。このイニングはOUT全てを三振で奪った、「K」井川。

【4回裏】先頭のダーラムを歩かせてしまい、4番ボンズとの2度目の対決! チェンジUp2球で「0-2」に追い込んで、キャッチャー(ポサーダ)は外角に構えたが、速球(90MPH)が内角高めの“逆球”になって、これをフルスイングしたボンズが空振り三振! 結果オーライのピッチング。しかし、ポサダの要求通りに外角に投げていたら、「やられていた」かもしれない。変化球が2球続いた後、ボンズは(確実に)速球を待っていた。
 5番モリーナはライトフライ。ライトのボビー・アブレイユがキャッチした後「ウン」と頷く。6番フェリスもセンターライナーに打ち取って、ナイスピッチングを続ける、井川。(この調子なら)もっと続くものだと思ったが……

【5回表】その3番アブレイユが右中間フェンス直撃のダブルを放って、1点追加! 4番A-RODにもセンター前タイムリーヒットが飛び出して、「5対0」! 井川の勝利投手(3勝目)への道は開けたかに見えたが……

【5回裏】ドラッグバントを試みられ、揺さぶってきた先頭のフランドセンに左中間を破られ、8番「守備の人」ヴィスケルにも叩きつけられ、高いバウンドで三遊間を破られ、「5対1」! 
 その後2-OUTにまで漕ぎ着けるが、2番ウィンに「3-1」と苦しくなって、ストライクを取りに行った球を痛打され、レフト線を割られて、2-OUT_2,3塁。3番ダーラムには「2-2」からの勝負球(90MPH)が2球連続(惜しくも)外れて、四球(ウォーク)。2-OUT満塁になって、打席に4番ボンズ……
 強気に速球(91MPH)勝負を挑んで、「2-1」。チェンジUpが高く浮いて、「3-1」になるが、開き直って、渾身の速球(91MPH)を投げ込んで、ファウル! 「3-2」フルカウントになって、引き続き、開き直って、速球(91MPH)勝負を挑むが、今度はボンズが見送って四球(ウォーク)押し出し……「5対2」。

 ここで岡田彰布監督(阪神タイガース)なら「出てこない」。「エース」を信頼して、「エース」に任せるのだが、ジョー・トーリ監督は「出てきた」。ピッチャー交代……日本人ファンからすれば、信じられない光景だが、しかし、それが井川の現状なのだろう。信頼されていない男は、マウンドを途中で去るしかない。……井川とタイガースファンにとっての≪屈辱≫のシーズンは未だ終わらない。

復帰のヤンキース・井川、2失点で勝利逃す=ボンズは749号-米大リーグ (MAJOR.jp)

初対決! 桑田vs.イチロー(21日・セーフコ・フィールド)

2007-06-22 22:06:16 | Pittsburgh Pirates
 昨日(20日)「7対0」で大勝して、連敗を「6」で止めたシアトル・マリナーズ。今日も先発(スターター)フェリックス・ヘルナンデスの好投で【5回表】まで「0対0」。【5回裏】シアトルは先頭のリッチー・セクソンが歩き、1-OUT後、9番ユニエスキー・ベタンコートが三遊間を破って、1-OUT_1,2塁。ここで1番イチロー

 カウント「2-1」から7球ファウルで粘って、その全て(殆ど)がレフト方向へのファウル。イチローは明らかにレフトに流し打ちのヒットを狙っているが、それに気付かないのか、外角攻めを止めようとしないピッツバーグ・パイレーツのバッテリー。この辺りが、<インターリーグ>ならでは、というところか。イチローは8球目をファウルにせず、レフト線に<ライン・ドライヴ>を入れて、セクソンが還って先制点!
 せっかちな男、2番ホゼ・ロペスも初球を打って、レフト線にダブル(2塁打)!! これでイチローまで還って、「3対0」! “せっかちな男”に初球は「要注意」なのだが、これも<インターリーグ>の効用。

 こうなれば、シアトルのペース。前日同様に追加点を奪っていく、試合展開になるハズだったのが、その流れを寸断したのが、日本から来た伝説の男、背番号「18桑田真澄
【6回裏】マウンドに走ってきて、先頭のエイドリアン・ベルトレに初球スライダーで空振り! 2球目も同じ球でファウル! 3球目に<レインボー>(カーヴ)で、辛うじてバットに当てたベルトレ。翻弄されている2004年の本塁打王(ナショナル・リーグ)。最後はスライダーを振らせて、空振り三振! 

 7番セクソンには初球<レインボー>で入って、2球目の速球(140km)で連続ファウルの後、3球目のスライダーを引っ掛けさせて、ショートゴロ。桑田の術中に陥るシアトル打線。ここまで1球も「ボール」がない。このコントロールの良さ! 8番「安打製造機」ホゼ・ヴィドロには、桑田の頭上を越える内野安打を許して、2-OUT_1塁。
 9番ベタンコートにはスライダーで入って、<レインボー>で空振りさせ、その落差のあるカーヴにどよめくシアトルの観衆。3球目にスライダーを決めて、桑田は3球三振を確信して、マウンド上で一瞬、跳ねるが、球審の判定は際どく「ボール」。ならば、と最後は<レインボー>を決めて、空振り三振! 全くバットに掠りもしない“魔球”<レインボー>だ。

【7回裏】先頭打者は、イチロー。いよいよ≪夢の対決≫実現! その初球は桑田、渾身のストレート(138km)! 2球目にシュートで「1-1」にして、3球目フォークで空振り! 追い込んで、次に来るのは<レインボー>! これに(さすがの)イチローもバットに当てることが出来ずに空振り三振! まさに“魔球”だ。
 
 2番ロペスの初球にも<レインボー>で入って、ストライク。打席で呆然と見送って、困った顔をしているホゼ。2球目のスライダーが低く外れたものの、3球目のシュートで「1-2」。追い込まれて、何を待って(狙って)いいのか悩むホゼ。ヘルメットをポンと叩いて、気合を入れたが、最後はスライダーの軌道を見送って、見逃し三振! 手も足も出なかった!! 

 解説(NHK衛星)の読売ジャイアンツ時代の同僚、武田一浩氏は「桑田を先発で使うべき」と絶賛! 3番ラウル・イバニェスにも2球目のシュートで詰まらせて、ボテボテのピッチャーゴロ! 誰が発したか「Go,GO!!」の叫びに促され、素早くマウンドを駆け下りた桑田が、打者と交錯する隙間を縫って、1塁に巧みに送球して、3-OUT! 

 素晴らしすぎる、桑田。果たして、ジム・トレーシー監督は新たな決断を下すのか? しかし、ピッツバーグはこう見えても、割とスターターは充実している。ブルペンが枯渇していて、「エース」セットアッパーもクローザーも不在、だった。恐らく、そこに当て嵌める現状を維持するのだと思うが、しかし、やはり先発=桑田も見てみたい。本人はどう思っているのだろう? 

世代を超えて認め合う桑田とイチロー (MAJOR.jp)

桑田、打者一人を料理して、好リリーフ!(19日・セーフコ・フィールド)

2007-06-20 21:37:24 | Pittsburgh Pirates
 5連敗中のシアトル・マリナーズ……せっかく8日のサンディエゴ・パドレス戦から12日のシカゴ・カブス戦まで5連勝したのに、翌13日から5連敗!! しかし、ようやく長い12日間の遠征も終わり、「HOME」セーフコ・フィールドに帰ってきた。しかも相手はナショナル・リーグ中地区(セントラル)30勝39敗(勝率435)のピッツバーグ・パイレーツ。この3連戦から建て直したいところだが……

 先制したのは、ピッツバーグ。初回にシアトル先発(スターター)ミゲル・バティースタを攻め、2点。【2回裏】にイチローのタイムリーで1点を返すが、【5回表】【6回表】【7回表】小刻みに点を取られ、「1対5」。
 シアトルも【7回裏】2番ホゼ・ヴィドロの犠牲(サクリファイス)フライで1点を返し、【8回裏】にも5番リッチー・セクソンのバットにボールが当たって、レフトスタンドに特大のソロホームラン(第11号)! 「3対5」2点差に詰め寄って、ピッツバーグは投手交代。レフトフェンスの扉が開き、走ってきたのは、背番号「18桑田真澄だった! 

【8回裏】2-OUT_1,2塁でマウンドに上がった桑田。オン・デック・(ネクスト・バッターズ)サークルには、イチロー。打席には左の代打の切り札、ベン・ブロサード。非常に際どい、痺れる場面だが、だからこそ、ジム・トレーシー監督は、経験者=桑田をマウンドに送り出したのだろう。そんなに信用しているなら、イニングの最初から「任せろ!」と言いたいが。

 初球が低く外れた後、2球目ファウル、3球目が高く外れて、「2-1」。いずれも140km、桑田、精一杯の速球(ファストボール)だ。バックネットでは、シアトルファン(と思しき)の観客が、桑田の投球時に白いタオルを振って、妨害行為をしている。しかし、そんなことは気にすることなく(経験者)今度は外角に142kmの速球(シュート)を投げ込み、完全に詰まらせて、ボテボテのファーストゴロ! 

 ピンチを救った桑田!! オン・デック(サークル)で素振りをくれていたイチローも内心では「抑えてくれ」と(敵ながら)思っていた、らしい。どうやら、その思念が通じたようだ。
【9回裏】には桑田はマウンドに上がらず、イチローとの≪夢の対決≫は実現しなかったが、ピッツバーグは桑田が去った後のマウンドを何とか(左腕と右腕の)二人の投手の継投で守りきり、ピッツバーグの先勝! シアトルはこれで“地獄”の≪6連敗≫になってしまった。

「桑田の投球が試合のキーポイント」とパイレーツ指揮官 (MAJOR.jp)

松坂、あるいは岡島、ボンズと初対決!(16日・フェンウェイパーク)

2007-06-18 13:01:21 | Boston Red-Sox
 初回に先頭のデーヴ・ロバーツ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)を「3-2」から歩かせて、今日(16日)も不安定な松坂大輔(ボストン・レッドソックス)7勝5敗、防御率(ERA)4.52。それでも、2番、3番を打ち取って、2-OUTになるが、4番バリー・ボンズを打席に迎えて、ここで屈辱の敬遠(インテンショナル・ウォーク)指令……<プライド>をズタズタにされた松坂……首を振り、露骨に不服の態度を示した。敬遠の4球目にはストライクコースに強い球を投げ込んだ。

 ボンズとの2度目の対決は【4回表】今度は塁上にランナーがいないから、勝負! 初球=148kmの速球を内角に投げ込み、ボンズがフルスイングで応え、大ファウル! 2球目もキャッチャー(ジェイソン・ヴァリテック)が内角に構えるが、速球(150km)が逆球になって、これを捉えたボンズ。しかし、フェンス手前で失速して、センターフライ。「力」でボンズを抑え込んだ、松坂。

 3度目の対決は【6回表】0-OUT_1,2塁で「ボンズ」。この試合最大の危機(ピンチ)だったが、「1-2」に追い込んで、外のチェンジUpを引っ掛けさせて、セカンドゴロ(併殺は奪えず)。後続も遮断して、この日は7イニングスを投げ切って、降板(112球)。
 まだストレート(ファストボール)がシュート回転する悪い癖が顔を覗き、まだ決して本調子ではないが、ボンズ以外にホームランバッターがいない、サンフランシスコ打線にも助けられ、何とか「仕事」を果した。

 ボンズの第4打席は【8回表】相対したのは、2番手の左腕・岡島秀樹。しかも【6回表】の松坂同様、0-OUT_1,2塁の「大」ピンチの場面。連投の疲れからか、ボールが先行して、苦しいピッチングが続く、岡島。しかも打席には「ボンズ」。
 ボンズに対してもボールが先行して、「0-2」」。堪らず、ジョン・ファレル(ピッチング)コーチがマウンドに向かって、顔面が強張っている岡島に対して「間」を置く。
 その「間」が効いたのか、得意のカーヴで「2-1」にして、意表を突くストレート(139km)で「2-2」。追い込んで、最後も意表を突くストレート(137km)! チェンジUpを予想していたボンズは≪呆然≫と見送って、見逃し三振! 完全に裏を掻いた。

 後続も遮断して、窮地を脱した岡島。「エース」セットアッパーの役割を見事に、しかし、何とか果たして、【9回裏】をクローザーのジョナサン・パペルボンに繋いで、【4回裏】の「主砲」マニー・ラミレスのソロホームラン(第9号)で挙げた1点を守り抜いて「1対0」ボストンの勝利! サンフランシスコとの<インターリーグ>初戦を制した。

松坂、ボンズ封じ8勝目 岡島も粘投で1回零封 (MAJOR.jp)

斎藤隆、復活の17セーヴ!(11日・ドジャースタジアム)

2007-06-15 22:14:31 | Los-Angeles Dodgers
 首位転落のロサンジェルス・ドジャース。「ライヴァル」サンディエゴ・パドレスに「まさか」の<スウィープ>(3タテ)を喫し(5日~7日)、<インターリーグ>トロント・ブルージェイズ戦(8日~10日)も「HOME」で「1勝2敗」で負け越し。すっかり意気消沈したチームを盛り上げたのは、「侍コスプレ」をした斎藤隆だったらしい。その効果が出るか? ニューヨーク・メッツ3連戦(10日~13日)その初戦。

 しかし初回いきなりメッツに2点を先制される苦しいスタート。そしてメッツのスターター(先発)は、防御率(ERA)1.94の“エル・デュケ”(皇帝)オーランド・ヘルナンデス
【4回表】にも1点を追加され、GAME(試合)を支配している≪王者≫メッツ。≪侍≫の出番は今日はないように思えたが、【4回裏】一挙3点を奪ったドジャース打線! 「3対3」のタイ・スコアで試合は進行する。

 均衡を破ったのは、ドジャース【6回裏】先頭の「ベテラン」ルイス・ゴンザレスが右中間を破って(1-OUT後)7番ジェームス・ローニーが左中間フェンスにぶつけて、「4対3」勝ち越し! 
 8番トニー・アブレイユのスクイズは見破られるが、キャッチャーのポール・ロデューカの1塁への送球が反れて、2-OUT_3塁。ここで代打ウィルソン・ベテミットがセンター前へ(ポテン)ヒットを放って、「5対3」! 

 こうなったら、ドジャースの<勝利の方程式>。【7回表】をチャド・ビリングスリーが担当して、【8回表】はジョナサン・ブロックストン。速球派の若手二人が繋いで、最後は≪侍≫=守護神(クローザー)斎藤の出番。ここまで24試合に登板して、1勝0敗16セーヴ、防御率(ERA)1.80。

【9回表】先頭のホゼ・ヴァレンティンが初球(スライダー)を打ってくれて、セカンドゴロ。続く代打ルーベン・ゴータイには「94MPH」「90MPH」「94MPH」3球続けて、ファストボールを投げて、スライダー狙いのゴータイの裏を掻いて、3球(見逃し)三振! お見事!! 
 最後の打者、代打リッキー・レディにはスライダーを混ぜて、「2-1」になるが、速球(94MPH)でファウルを打たせて、「2-2」に追い込んで、スライダーを挟んで(ファウル)最後は渾身のストレート(92MPH)で空振り三振! 右手を高々と上げて、10日ぶりのセーヴを挙げた。

斎藤、1イニング2K! リベンジ果たす17セーブ目 (MAJOR.jp)

カモメが飛ぶ中、「8対7」で4連勝!(11日・ジェイコブスフィールド)

2007-06-14 13:07:21 | Seattle Mairners
 ニューヨーク・ヤンキースが(相手チームの)移動日で試合の無い、この日(日本時間12日)【NHK-BS】では「シアトル・マリナーズ@クリーヴランド・インディアンス」の試合が放送された。そもそも、この試合、4月の降雪の為、中止になった試合の代替試合。移動日が潰され、3連戦の間に組まれた、このクリーヴランド戦。

 シアトルは3連勝中。敵地<インターリーグ>のサンディエゴ・パドレス戦(現地8日~10日)を<スウィープ>(3タテ)。その前の「HOME」セーフコ・フィールドでのボルティモア・オリオールズ戦(4日~6日)も「2勝1敗」で勝ち越し。その前の(同じくHOME)テキサス・レンジャーズとの4連戦(31日~2日)も「3勝1敗」で勝ち越して、6月は「8勝2敗」と好調のシアトル。

 テキサス戦の1敗も、1日の「8対9」1点差で惜しくも敗れた試合。【7回裏】1-OUT_1塁「8対8」同点の場面で、6番エイドリアン・ベルトレが放った左中間フェンスを越える打球を、センターの「ベテラン」ケニー・ロフトンがスーパーキャッチして、勝ち越しの2ランホームランを阻止された。この「」が無ければ、シアトルの4試合<スウィープ>だった。

 11日のクリーヴランド戦も初回、先頭のイチローがセンター前ヒットで出塁して、3番ホゼ・ギーエンが左中間を割って、先制点! 【3回表】にも先頭のギーエンがセンター前ヒットで出塁して、4番ラウル・イバニェスが左中間スタンドに流し打って、(第3号)2ランホームランで「3対0」! 
 さらに2-OUT後、7番に下がったベルトレがライト前ヒットで出塁。このとき、外野の芝生にカモメの大群が翼を休めていた。ベルトレの打球に驚いて、一斉に飛び立ったが、1羽だけ逃げ遅れて、翼に掠って、グラリ。しかし、それでもカモメ達は飛び立つことなく、この試合を見守っている!? 
 カモメが横切る(カット・インする)中、8番ホゼ・ロペスが初球をレフトスタンドに叩き込んで(第7号)2ランホームランで「5対0」!

【4回表】にも1-OUT後、2番ホゼ・ヴィドロがレフト前に流し打って、2-OUT後、4番イバニェスが2打席連続、今度はライトスタンドに弾丸ライナーで叩き込んで、「7対0」! ≪強い≫シアトル!!
 打線は好調、今シーズンのシアトル。しかし投手陣、特にスターター(先発)には≪弱さ≫を抱えていて、この試合も先発の韓国人=白嗟承が【4回裏】まで無失点に抑えてきたが、【5回裏】に3失点を喫して、【6回裏】にも2失点で「7対5」2点差に……

 アメリカン・リーグ中(セントラル)地区の首位を走るクリーヴランドの≪地力≫を見せ付けられて、【8回裏】には遂に同点に追いつかれるが、【9回表】先頭のヴィドロがセンター前ヒットで出塁して、4番イバニェスが右中間を割って、勝負を決めるダブル(2塁打)!! 「8対7」で勝ち越して、【9回裏】は3連投のJ.J.プッツを休ませて、「代役」ルーキーのブランドン・モローが【8回裏】からの続投で最後を締めて、4連勝! 

イチローと城島、共にマルチで連続試合安打伸ばす (MAJOR.jp)

桑田、メジャー初登板!(10日・ヤンキースタジアム)

2007-06-11 13:49:43 | Pittsburgh Pirates
 昨日(現地9日)29人目の日本人メジャーリーガーが誕生した。その名は、桑田真澄(ピッツバーグ・パイレーツ)。本当なら「二人目」に名を刻んでも、おかしくなかった男。MLB(メジャーリーグ)で投げることを≪夢≫に見続けてきた男……今日(10日)その≪夢≫が叶った。場所はニューヨーク=ヤンキースタジアム、ベースボールの≪聖地≫。“野球の神様”は、20年間も待ち続けてきた男に≪最高の舞台≫を用意してくれた。

 1塁側ダッグアウトから、じ~とマウンド上に視線を送り続ける、松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース)の顔が印象的だった。一瞬たりとも見逃さない。かつての(読売ジャイアンツ)先輩の勇姿をその目に焼き付けておこうと必死だった。

 桑田は「6対8」2点ビハインドの【5回裏】からマウンドに上がり、味方の好守にも助けられ、3者凡退で無失点。【6回裏】も2-OUTまで漕ぎ着けたが、3番「選球眼の良い」ボビー・アブレイユに四球(ウォーク)を選ばれて、そして4番「主砲」A-ROD(アレックス・ロドリゲス)に初球のストライクを取りに来た球を狙われて、ライトスタンドへ運ばれた。2ランホームランを喫して、2失点……

 メジャーリーグ・デビューのこの日は、マイナーリーグで≪レインボー≫と形容された得意のカーヴが決まらずに苦しいピッチングだった。このカーヴが決まってさえいれば、3番アブレイユを打ち取れて、無失点で切り抜けられたことだろう。しかしメジャーのブランド=“A-ROD”と対戦できたことは、桑田にとって思い出になるかもしれない。

 そして、桑田のもう一つの思い出=松井との初めての対戦……本来5番には首位打者(を争う)ホルヘ・ポサーダが入るのだが、キャッチャーのポサーダは(今日は)休養日で、松井はこの日「5番」に昇格していた。これも“野球の神様”の粋な計らい。
 桑田は投げ難い究極の相手だったのか、松井を「3-1」から歩かせたが、6番ロビンソン・カノを渾身の高めの速球(85MPH)でショートフライに打ち取って、2回2失点で降板……2失点だから打ち込まれたように見えるが、A-RODへのたった1球だった。

 もう一度、二度も三度も、桑田のピッチングを見たいが、しかし今回はヤンキースとの<インターリーグ>(交流戦)だから実現した、この対戦。これが「たった一度」になるか、それとも……

NO.18~「野球の聖地」で夢を叶えた桑田真澄 (MAJOR.jp)

岩村明憲の復帰戦!(28日・トロピカーナフィールド)

2007-06-04 13:03:28 | Tampa-Bay Rays
 右脇腹(肉離れ)を痛めて、DL(故障者リスト)入りしていた岩村明憲(タンパベイ・デヴィルレイズ)の復帰戦! 28日、地元のデトロイト・タイガース戦で「7番サード」でスタメン出場。
 復帰=第1打席が回ってくる前に、岩村には“ある事件”が起きた。【2回表】0-OUT_満塁のピンチでサードへのファウルフライが上がり、岩村が打球を追ったが、フェンス際グラヴを差し出した先に観客の持つグラヴの手が伸びて、キャッチ! 哀れ……その観客は「退場!」になったが、ピンチは続き、その直後にレフト前タイムリーヒットが出て、2点の先制を許したタンパベイ。

 岩村の第1打席は、その“事件”の後の【2回裏】2-OUT2塁のチャンスで巡ってきた。まばらながら(観衆14,769人)拍手を貰い、初球は(挨拶代わりの)フルスウィングで空振り! この時点での打率(AVG).339。いかに怪我をする前に打ちまくっていたか、だ。2球目をファウル、3球目ボールの後、肩で大きく深呼吸をして、4球目ボールで打者優位になって、5球目のチェンジUpを打たされて、センターフライ。

 次は【4回裏】1点を返した後、2-OUT_3塁で第2打席が回ってきて、2球目のワイルドピッチを誘って、3塁ランナーが還って、「2対2」同点!! この後「3-1」から四球(ウォーク)を選んで、出塁。選球眼の良さ、出塁率の高さの片鱗を見せ付ける。

【7回裏】の第3打席は、先頭(リードオフ)打者。初球ストライクの後、2球目のツーシームを空振り! 3~4球目ボールの後、5球目にそのツーシームが来て、これを狙い打った岩村! センター前に落として、センターがボールを逸らす間に3塁を陥れて、ヘッド・ファースト(スライディング)! 
 1-OUT後、ショートゴロの間にホームに還って来て、「3対5」2点差に詰め寄ったタンパベイは【8回裏】にも1点を返して、「4対5」1点差に迫る。そして【9回裏】デトロイトはクローザーのトッド・ジョーンズをマウンドに送った。

 先頭のデルモン・ヤングがライト前ヒットを放って、ここで第4打席の岩村。ここで3塁側ダッグアウトから登場する“囁き魔”デトロイトのジム・リーランド監督。7番バッターにも拘らず、岩村を警戒しているよう、だ。
「0-2」に追い込まれながら、ボールを見極め、「3-2」に持ち込んだ岩村。そしてジョーンズの勝負球(88MPH)を弾き返し、センター前ヒット! チャンスを拡げて、サクリファイス(犠牲)バントで2,3塁にして、満塁策で1-OUT_満塁になって、ここで1番イライジャ・デュークスが初球を人工芝に叩きつけて、3塁の頭上を越えて、岩村がバンザイしながらホームに滑り込んで、サヨナラ(ウォーク・オフ)勝ち! 

 悉く得点に絡んで、勝利に貢献した岩村。岩村がいなければ、有り得なかった「6対5」の勝利! タンパベイに欠かせない戦力なのだが、2日のカンザスシティー・ロイヤルズ戦で顔面に打球を受け、左目を負傷! 2度目の離脱(4~5試合の欠場)を余儀なくされた。“事件”が降りかかる、岩村だ。

岩村、復帰戦で三塁打含むマルチ サヨナラのホーム踏む (MAJOR.jp)

MLBオールスターゲーム【2007】私の投票行動~アメリカン・リーグ篇~

2007-06-01 22:04:07 | All-Star Game
【ファースト・ベース】(一塁手)タイ・ウィギントン(タンパベイ・デヴィルレイズ)
 本当はケヴィン・ユーキリス(ボストン・レッドソックス)が好きで、「ユー」に投票したいのだが、何故かファーストには(指名打者の)「デヴィット・オルティーズ」がノミネートされているので、涙を呑んで断念……ここは岩村明憲の同僚、かつてのニューヨーク・メッツで松井稼頭央(コロラド・ロッキーズ)と同僚(仲が良かった)ウィギントンに1票! 

【セカンド・ベース】(二塁手)井口資仁(シカゴ・ホワイトソックス)
 いつも松坂大輔が投げる試合で好守を見せてくれている(同じ)ルーキー、ダスティンン・ペドロイア(ボストン・レッドソックス)に1票を捧げたいところだが、ここは(やはり)同じ日本人として、井口に<リスペクト>を捧げたい。MLB(メジャーリーグ)移籍以来、最悪のシーズンだが、来シーズンこそはユニフォームも変わって、持ち直してくれるだろう。

【ショート・ストップ】(遊撃手)ユニエスキー・ベタンコート(シアトル・マリナーズ)
 昨シーズンまで背番号「3」だったのに、今シーズン≪大物≫のホゼ・ヴィドロが移籍してきた為に、「3」を譲って「5」を着けている。せっかく「3」が目に馴染んできたところなのに……ヴィドロって≪最悪≫。イチローの連続盗塁も阻止(?)したし。

【サード・ベース】(三塁手)岩村明憲(タンパベイ・デヴィルレイズ)
 迷いなく、岩村。岩村のこの成功は日本のプロ野球選手、例えば、福留孝介(中日ドラゴンズ)辺りに≪勇気≫を与えているだろう。岩村がこれだけやれるなら「オレでもやれる!」。「日本人の野手は通じない」というのは(もはや)≪迷信≫か? 

【キャッチャー】(捕手)城島健司(シアトル・マリナーズ)
 いつも松坂がお世話になっている、ジェイソン・ヴァリテック(ボストン・レッドソックス)に1票を挙げたいところだが、ここはやはり城島。選ばれてもおかしくない成績だと思うが、意外に票が伸びていないのか? 意外に人気がない(地味な)のは何故? 

【アウト・フィルダー】(外野手)イチロー(シアトル・マリナーズ)
ラウル・イバニェス(シアトル・マリナーズ) 松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース)
 今シーズン、気づいたことだが、自分はどうやら松井秀喜を「好きではない」らしい。本当は1票を投じたくないのかもしれないが、やはり、そこは日本人。とりあえず入れておこうと思う。しかし選出される可能性は「0」に近い。こういう現実は、かつての読売ジャイアンツのファンは受け入れ難いだろう。

イチロー3位、松井秀は10位 球宴投票の中間発表(MAJOR.jp)