嫌われ者、テキサスへ（Slugger (スラッガー) 2013年 02月号）

Slugger (スラッガー) 2013年 02月号 [雑誌]
日本スポーツ企画出版社(2012-12-24)
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　年内最後の『Slugger』。隔月の発売を（一旦は）宣言したのに、ダルヴィッシュ有（テキサス・レンジャーズ）景気で（いつの間にか）月刊に戻っていた専門誌。それとも“あれ”は≪幻≫、私の幻聴（幻視）だったのか？　……2012年が暮れていく。
　ダルヴィッシュと言えば、テキサスが“あの”「嫌われ者」A.J.ピアジンスキー捕手（シカゴ・ホワイトソックスFA）を獲得。しかし「正捕手」ジョバニー・ソト捕手と（このオフに）1年契約を交わしているから、ピアジンスキーは恐らくDH（指名打者）で起用される機会の方が多いだろう。今シーズン自己最多の27本塁打（77打点）。“これ”で何とか（大砲）ジュシュ・ハミルトン（ロサンゼルス・エンジェルス）とマイク・ナポリ（ボストン・レッドソックス）流出の≪穴≫を埋めようというのだろう。

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文／李　啓充

右腕グリンキーがドジャースへ　６年１２０億円の大型契約（MSN産経ニュース）

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アスレチックスの内野手の因数分解を解け！（19日）

中島裕之 2013カレンダー
著者：-
壁掛けカレンダー(2012-09-19)
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　中島裕之内野手（埼玉西武ライオンズ海外FA）が2年契約の総額650万ドル（5億5千万円）でオークランド・アスレティックスと「合意」。背番号も（偶々空いていた）「3」を貰えたらしい。厚待遇（ラッキー）だ。
　ショート・ストップ（遊撃手）のレギュラーのスティーブン・ドルー（打率.223）がFA（フリーエージェント）で流出したから、その穴埋めに獲得したと報道されているが、恐らく起用されるのはサード（三塁手）。ショートにはセカンド（二塁手）に回っていたクリフ・ペニントン（打率.215）が入るだろう（？）。

　サードのジョシュア・ドナルドソン（打率.241)が打撃面でも守備面でも≪脆弱≫な選手だから、彼に代わって、オークランドのホットコーナーを守ることになるだろう（？）。本来、セカンドのレギュラーのジェマイル・ウィークス（打率.221）が≪復活≫（不振から脱却）すれば、の前提条件が付くが。
　あるいは本来のサードのレギュラーのブランドン・インジ（打率.218）がDL（故障者リスト）から戻れば（ペニントンのセカンド固定）中島のショートも有り得る。……そういうオークランドの内野手の“因数分解”を解けるか？　

中島裕之のメジャー成功を左右する３つの関門 （スポーツナビ）

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モラレスが来る！（19日）

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　あの（キューバ出身）ケンドリス・モラレス内野手（ロサンゼルス・エンジェルス）が≪因縁≫のシアトル・マリナーズへ……彼にとっては忘れもしない、2010年5月29日のマリナーズ戦、延長【10回裏】満塁サヨナラ（ウォーク・オフ）ホームランを放って、喜びのあまりジャンプしてホームベースに着地した際、バランスを崩し転倒、左足下腿部を骨折。
　翌年（2011年）は（手術の影響で）全くプレーできず、復帰した今シーズンは打率.273、22本塁打、73打点の平凡な成績に終わり、このシーズンオフに（同じ左打者の）ジュシュ・ハミルトン外野手（5年総額105億円）も来ることだし、放出されることになった。

　シアトルにとっては待望の「大砲」が来る。2010年シーズン途中、左腕エース、クリフ・リー（現フィラデルフィア・フィリーズ）を放出してまで獲った「大砲」候補、ジャスティン・スモーク内野手に“見切り”を着けたということだろう。同じ一塁手。共存は有り得ない（難しい）から、放出されることになるだろう（？）。
　骨折する前年（2009年）の打率.306、34本塁打、108打点（並みの成績）をモラレスには≪期待≫したい。……と言っても、もうシアトルにはイチロー（ニューヨーク・ヤンキース）もいなければ、川崎宗則内野手（31歳）も「戦力外」になった。しかし、岩隈久志（2年総額11億円）の投げる（先発する）試合では「打ってくれるよう」期待したい。

　それにしても、シアトルはこれでスターター（先発投手陣）から左腕投手がいなくなった。5人全てが右腕になる可能性がある。逆にロサンゼルスは先発に左腕が一人もいなかったが、（交換で獲った）左腕ジェイソン・ヴァルガス（14勝11敗、防御率3.85）の加入で（アメリカン・リーグ西地区の）≪優勝≫を狙える戦力が整った。「本命」が着々と……

イチロー、ヤンキースとの再契約に至った４つの条件
“ニューヨーク物語”延長の裏側 （スポーツナビ）

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身包み剥されて、テキサス。（15日）

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　FA（フリーエージェント）で「主砲」ジュシュ・ハミルトン外野手（43本塁打）を（アメリカン・リーグ西地区の）「ライヴァル」ロサンゼルス・エンジェルスに奪われ、同じくFAの二人のセットアッパー、上原浩治（ボストン・レッドソックス）とマイク・アダムス（フィラデルフィア・フィリーズ）が去り、“身包み剥され”状態のテキサス・レンジャーズ。アダムスの流出は避けられそうになかったから、何としても上原の≪流出≫には「歯止め」を掛けたかったのだろうが……
　来シーズンはDL（故障者リスト）に入っていたコルビー・ルイス（右肘腱断裂）とネフタリ・フェリース（右肘炎症）が戻ってくるだろう（？）から、スターター（先発投手陣）は≪安泰≫だろうが、「主砲」が抜けた打線の弱体化は否めない。長らくチームリーダーを務めてきた（生え抜きの）マイケル・ヤング内野手（打率.277）もフィラデルフィアに去ったし、「大砲」マイク・ナポリ捕手（24本塁打）もボストンへ……

　第3回『WBC』（ワールド・ベースボール・クラシック）への出場を「辞退」してまで、来シーズンに「懸けている」ダルヴィッシュ有だが、テキサスの≪苦戦≫は避けられそうにない。GM（ゼネラル・マネージャー）ジョン・ダニエルズの巻き返しはあるのか？　DH（指名打者）候補も（全員）いなくなったし、案外≪あの≫日本人選手に獲得のオファーを出すかもしれない（？）。

テキサス・レンジャーズ「史上最年少GM、ジョン・ダニエルズの挑戦」（Number Web）

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「18」を継ぐ者（12日）

BBH2009 WBC 田中　将大(日本)
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　他人事ながら、『WBC』（ワールド・ベースボール・クラシック）日本代表の背番号「18」を杉内俊哉（読売ジャイアンツ）が継承するそうだが、“マー君”だろっ？　田中将大（東北楽天ゴールデンイーグルス）が付けるべきだろって思う。
　杉内は背番号「47」のイメージが≪強い≫。ジャイアンツに「47」の山口鉄也（読売ジャイアンツ）がいるから、彼に譲り、『WBC』にも山口が参加する（予定）から、（ジャイアンツと同じ）「18」に落ち着いたのだろうが、そもそも“落ち着いて”決めるべき番号だろうか？　日本代表のエース番号「18」。

　山本浩二監督も『WBC』の第1ラウンド初戦（3月2日ブラジル戦）「開幕投手」に“マー君”を指名して、「初戦大事　エースが投げる」と言明している。
　継承した形の松坂大輔（ボストン・レッドソックスFA）も、「同級生だから、いいか」と思いつつ、やっぱり日本代表の「エース」に付けて欲しいという≪思い≫はあるだろう。……怪我（右足の内転筋痛）を押してまで出場した、日の丸を背負った男に。

楽天　メジャー４３４発Ａ・ジョーンズと合意！３億円補強 （スポニチ Sponichi Annex）

BBH2009 WBC 松坂　大輔(日本)
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ボストンが俺を呼んでいる！（6日）

上原浩治 Koji Uehara 2010 Topps #351
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　その上原浩治（テキサス・レンジャーズFA）。今度は「青」から「赤」へ……ボストン・レッドソックスと（1年契約）年俸425万ドル（約3億5000万円）で合意（報道）。
　今シーズン（2012年）クローザー「不在」に“泣いた”ボストン。（あろうことか）アルフレド・アセヴェス（2勝10敗25セーヴ／防御率5.36）にクローザーを任せていたボストン。来シーズン（2013年）はセットアッパーに田沢純一を起用して、日本人投手による［勝利の方程式］が見られるかもしれない。
　今シーズン、先発（スターター）「失格」だったダニエル・バードをブルペンに戻して、3人で形成することになるかもしれない。バードが復活したら、かなり≪強力≫。……背番号「19」も空いてることだし。

上原、レッドソックスと１年契約！地元紙報じる（スポーツ報知）

【SEGA CARD GEN MLB】セガ カードジェンMLB 2012 黒カード ジョシュ・ベケット J12-023
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リグレー・フィールドの風…（1日）

BBH2011 HEROES TH藤川球児(阪神)
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　藤川球児（阪神タイガースFA）の行き先が、ロサンゼルス・エンジェルスとシカゴ・カブスの2チームに絞られたと聞いて、現地の報道では「エンゼルスが有力」と伝えられていたが、何となく（個人的には）シカゴが良いなあ～と思っていた。あそこはブルペン（リリーフ陣）が手薄だし、今シーズンも5位に低迷して、来シーズンから再建を目指す名門チーム。
　何よりも、エンジェルスには、高橋尚成（ピッツバーグ・パイレーツFA）のこの2年間の扱いを見れば、尚成の≪二の舞い≫に成りかねないと思った。……良い選択だったと思う。2年総額7億8000万円（＋出来高）でカブスと「合意」。あそこには、セオ・エプスタイン編成担当取締役もいるし。本拠地リグレー・フィールドには（何となく）甲子園の“匂い”がするし。

上原流で球児を歓迎「“何しにくんねん”という話」 （スポニチ Sponichi Annex）

上原浩治 Koji Uehara - 2012 Topps Heritage #370
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