野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

そして、ヤンキース帝国の崩壊は食い止められた(メジャーリーグ12月号)

2007-11-30 21:11:21 | Slugger
 冒頭“A-ROD”アレックス・ロドリゲス(ニューヨーク・ヤンキース)に「移籍の可能性」【確定】マークが付いている。この時点(12月号)ではFAを宣言(登録)して、移籍は確実視されていたが、一転、≪悪≫の代理人スコット・ボラスと手を切り、ヤンキースとの直接交渉で残留(再契約)を決めた。守護神(クローザー)のマリアーノ・リヴェラの再契約も決まったし、正捕手のホルヘ・ポサーダも。
 このシーズン・オフ、ヤンキース帝国の崩壊(解体)が囁かれていたのに、結果的には、監督のジョ・トーリ(ロサンジェルス・ドジャース新監督)の退任だけで決着しそうだ。不確定なのは、日本人=松井秀喜の処遇(去就)だが……

 同じく「移籍の可能性」【あり】と刻印された、「名手」トリー・ハンター外野手(ミネソタ・ツインズ)。“揺れる気持ち”と題して、ミネソタに残りたい(かもしれない)心境を語っていたが、この度、移籍先がLAエンジェルスに決まって、その記者会見を見ると、あの発言は(地元ファンへの)リップ・サーヴィスだったのかと訝しくなる。

 イチロー城島健司のシアトル・マリナーズの最大のライヴァル、エンジェルスは確実に戦力補強を進めている。西部地区で≪優勝≫したにも拘らず、さらに「上」を目指しての補強活動。それに較べて、2位に終わったシアトルの戦力補強は遅々として進んでいない。FAの黒田博樹(広島東洋カープ)は来てくれるのか? 同じLA(ドジャース)には渡したくないゾ!! 

「イチローのライバル」ハンター、天敵エンゼルスと合意!(MAJOR.jp)

Major LEAGUE (メジャー・リーグ) 2007年 12月号 [雑誌]

Rソックスのサンタナ獲得に反対~!(22日)

2007-11-26 22:11:09 | Boston Red-Sox
 ボストン・レッドソックスは、『サイ・ヤング賞』2回の≪最強≫左腕ヨハン・サンタナ(ミネソタ・ツインズ)が欲しい。サンタナ本人もボストン行きを希望しているらしい。ミネソタで同僚だったチームリーダー(主砲)デヴィット・オルティーズと「仲」が良いらしい。しかしサンタナ獲得には相当な≪血≫が流れる。

 ミネソタは交換要員に若手の有望株(トップ・プロスペクト)のジャコビー・エルスバリーや、ルーキーで<ノーヒッター>のクレイ・バックホルツや(癌を克服した)左腕ジョン・レスターらを要求してくるだろう。要望な若手をゴッソリ奪い取られて、後にはベテランと中堅達だけが残る、そんなチームになりかねない。そんなバランスの悪い……

 しかしメジャーリーグのチーム(GM)は「やるときはやる」。エースのジュシュ・ベケットも、当時の<トップ・プロスペクト>だったハンリー・ラミレスを放出してまで獲得した。そのラミレス(フロリダ・マーリンズ)は、昨シーズンに『ルーキー・オブ・ザ・イヤー』(新人王)。今シーズンも打率(AVG).332でベストテンの第5位(ナショナル・リーグ)。相当な代償、だった。
 そのラミレスが抜けたショート・ストップの≪穴≫は未だに埋まらず、ベテランのフリオ・ルーゴを充てたが、苦しんでいる。(内野の守備で)ポロポロやるルーゴを見るにつけ、ラミレスがいればなあ~と何度、思ったことか……しかし、ベケット。

レッドソックス、サンタナ獲得に興味 (MAJOR.jp)

SLUGGER (スラッガー) 2008年 01月号 [雑誌]

小林雅“電撃”インディアンス!(20日・クリーヴランド)

2007-11-22 21:06:45 | Cleveland Indians
 まさに≪電撃≫。極秘に渡米して(19日)「即」契約。記者会見場に日本の報道陣が一人もいなかったらしい。FA(フリーエージェント)の小林雅英(千葉ロッテマリーンズ)クリーヴランド・インディアンスに決定! 背番号も(日本時代と同じ)「30」。

 チームからは「セットアッパー」として期待されているそうだが、「エース」セットアッパーには、元横浜ベイスターズのラファエル・ベタンコート(防御率1.47)がいる。クローザーには、アメリカン・リーグ≪セーヴ王≫(45セーヴ)のジョー・ボロウスキーがいるから、ブルペン陣の3番手扱いか? 若い左腕のラファエル・ペレス(1.78)もいるから、4番手? 左腕アーロン・フルツ(49試合)も右腕トム・マストニー(51試合)もいるから……?

 クリーヴランドはブルペン陣が≪強力≫なことで「有名」。そこに何故、小林が要るのか? 多少理解に苦しむのだが? 思えば、岩村明憲もタンパベイ・デヴィルレイズにポスティング・システム(入札)で落札されたが、タンパベイはピッチャーが欲しいチーム。何故、野手の岩村を大金を叩いて獲ったのか? 理解に苦しんだのだが、案の定、岩村は来シーズンはセカンドにコンヴァート。サードのポジションはマイナー組織の有望株(プロスペクト)に明け渡すことになる(予定)。

 小林も決して、自分に合ったチームとは思えない。分厚いブルペン陣の中に身を置いて、熾烈な競争に晒される。しかし、防御率5.07のクローザーのボロウスキーに「不安」を持つチーム(GM)が、「エース」セットアッパーのベタンコートをクローザーに昇格させて、小林を「エース」に据える腹案を持っているのかもしれない。言わば、小林は「保険」。

 それにしても≪早業≫クリーヴランド。手薄なブルペン陣に頭を悩ませているチームは他にもあっただろうに、見事に出し抜いた。例えば、ニューヨーク・ヤンキースなどは、シーズン前半にブルペン陣が崩壊して、大≪苦戦≫を強いられた。小林は打ってつけの人材だと思うが、監督人事とA-ROD(アレックス・ロドリゲス)引き止めの工作に精一杯で、そんな余裕もなかったのだろう。

 シアトル・マリナーズもシーズン後半に若手ブルペン陣が崩壊して、ベテランの存在が不可欠だと知った。シアトルにこそ、小林のような経験豊富なリリーヴァーは必要だったと思うが、シアトルの方は、黒田博樹(広島東洋カープ)獲得に全精力を注ぎ込んでいた為「お留守」になっていたのだろう。ニューヨークもシアトルも、来シーズンもブルペンに泣かされそうだ。

小林、インディアンスと2年契約 (MAJOR.jp)

BUILDING OUR DREAM ! 2005 千葉ロッテマリーンズ激闘録

ホリデーを抑えて、ホリンズがMVP!(20日)

2007-11-21 12:45:02 | Slugger
 本日(現地20日)混戦が予想されたナショナル・リーグの≪MVP≫が発表されて、大方の予想を覆して(?)ジミー・ロリンズ内野手(フィラデルフィア・フィリーズ)に決定! チームを「初」のワールドシリーズに導く≪MVP≫級の働きを見せた、マット・ホリデー外野手(コロラド・ロッキーズ)は惜しくも「17」ポイント差で敗れた。

 ロリンズ AVG(打率).296 HR30(本塁打) RBI(打点)94
 ホリデー AVG(打率).340 HR36(本塁打) RBI(打点)137

 数字だけを見れば、全ての面において、ホリデーが上回っているのだが、この『Slugger』(12月号)でも指摘されているが、高地「故に」ボールがよく飛ぶホーム(本拠地)クアーズ・フィールドで打ちまくったものの、ロードでは極端に成績が下がった。これが<マイナス>点になったか……

 ホーム AVG(打率).376 HR(本塁打)25 RBI(打点)82
 ロード AVG(打率).301 HR(本塁打)11 RBI(打点)55

 ロリンズも(史上4人目の)“20-20-20-20”。3塁打(20)2塁打(38)本塁打(30)盗塁(41)各部門「20」以上を達成! これが著しく評価されたか……内野手(ショート・ストップ)として、162試合にフル出場し、これも評価が高かったのだろう。ホリデーの見た目の派手さよりも、地味ながら、総合的に職人芸を見せた、ホリンズが推挙された。
 しかし、コロラドの「3番」ホリデーの存在感はズバ抜けていたが……≪MIP≫(印象度)なら、ホリデーか? 

MLB=ナ・リーグのMVP、フィリーズのロリンズ内野手に(MAJOR.jp)

SLUGGER (スラッガー) 2007年 12月号 [雑誌]

カブレラ放出して、ガーランド獲得!(19日)

2007-11-20 22:28:05 | Los-Angeles Angels
 シアトル・マリナーズのアメリカン・リーグ西地区のライヴァル、ロサンジェルス・エンジェルスが、通算92勝のスターター(先発投手)ジョン・ガーランド(シカゴ・ホワイトソックス)をトレードで獲得。これで益々“天使”の羽は強化された(?)。
 代わりに放出したのが、内野手の≪要≫<ショート・ストップ>のオルランド・カブレラだから、出血覚悟のトレードだった。この“いやらしい”2番バッターのカブレラがいなくなったことは、マリナーズには≪幸い≫かもしれない。

 Wソックスは「最良の2番」井口資仁(フィラデルフィア・フィリーズFA)を放出して、2番バッターに“ほとほと”困っていた。スターターの大きな代償の代わりに、井口「以上」の2番バッターを手に入れたことになる。しかし依然として(肝心の)リードオフ(1番バッター)は「不在」。これをどうするのだろう? ガーランドが抜けた先発の≪穴≫も簡単には埋まりそうにない。

ゴールドグラブ賞遊撃手と18勝2回の右腕がトレード (MAJOR.jp)

SLUGGER (スラッガー) 2007年 12月号 [雑誌]

A-ROD一転、ヤンキース残留へ!(15日・ニューヨーク)

2007-11-18 22:14:42 | New-York Yankees
 アレックス・ロドリゲス(ニューヨーク・ヤンキース)はよっぽど、ニューヨークの街を、そして<ピンストライプ>が気に入っているらしい。昨シーズン、あれほど地元ファンにブーイングされながら、今シーズンは一念発起して、スプリング・トレーニングからコンディション作りに励み、イチロー(シアトル・マリナーズ)スタイルで、ソックスも見せて、臨んだシーズンで「54本塁打、156打点」! チャンスでの≪勝負弱さ≫も克服して、ファンからのブーイングを歓声一色に塗り変えた“A-ROD”。

 それだけに、このオフシーズンのFA(フリーエージェント)宣言は少々意外だったが、しかし、その陰には「あの」代理人(エージェント)スコット・ボラス氏の暗躍があった。クライアント(選手)の意向を無視して、勝手にヤンキースとの契約≪破棄≫を決めてしまったが、A-RODがそれに従わなかった。
 A-RODに続いて、ベテラン(43歳)左腕ケニー・ロジャース(デトロイト・タイガース)も、代理人(ボラス氏)との契約を打ち切って、チームと直に交渉した。ボラス氏とは、そういう代理人だ。

 3年後、松坂大輔(ボストン・レッドソックス)にも同じ≪災い≫が降りかかるかもしれない。ボストンとの契約時にもあんなに揉めて、さらに5年後に同じような“悪夢”が繰り返される可能性は高い。松坂は代理人選定に失敗した。全ての躓き(ケチ)の始まりは、この代理人の選定だったのかもしれない。(因みに4年前に)下柳剛(阪神タイガース)のメジャーリーグ移籍先も決められなかった、ボラス氏だ。

MLB=A・ロドリゲス、ヤンキースと10年契約で大筋合意 (MAJOR.jp)

Major LEAGUE (メジャー・リーグ) 2007年 12月号 [雑誌]

松坂の日本凱旋「白紙」(14日・ボストン)

2007-11-16 20:26:05 | Boston Red-Sox
 松坂大輔(ボストン・レッドソックス)にとっては、良い口実(エクスキューズ)ができただろう。ワールドシリーズを終えて、来シーズンへのスタートを見据えたとき、障害になるのは、開幕戦の「日本凱旋」だっただろう(?)。ルーキーイヤーだった今シーズン、スプリング・トレーニングでの失敗(調整ミス)が、シーズン途中での不調に繋がったという反省があるだろうから、来シーズンこそは失敗したくない。しかし3月の下旬に日本に「凱旋」となると、早めに仕上げなければならない。そのリスクを回避したかっただろう(?)。

 夫人の出産に立ち会う、というアメリカ社会ならではの「口実」ができて、これで日本遠征に参加しない批判はかわせる。恐らく日本での開幕2連戦(東京ドーム)は「エース」ジュシュ・ベケットと、それから(ガンを克服した)若手左腕のジョン・レスターに任せて、松坂は「ベテラン」カート・シリングと共に、アメリカ本土での開幕2連戦(マカフィー・コロシアム)に待機するのだろう(?)。

 日本での凱旋試合には≪陰のヒーロー≫「エース」セットアッパーの左腕・岡島秀樹に≪光≫を当ててもらって、あるいは、この「日本凱旋」対策で新たに日本人選手を獲得するかもしれない。それくらいのことはボストンのGM(セオ・エプスタイン)は考えているだろう(?)。福盛和男(東北楽天ゴールデンイーグルス)? 小林雅英薮田安彦(千葉ロッテマリーンズ)? それとも福留孝介(中日ドラゴンズ)か?

松坂、岡島が凱旋! 来シーズン日本開幕戦の開催決まる (MAJOR.jp)

レッドソックス・松坂大輔 2008年カレンダー

C.C.サバシア、快腕ベケットを制す!(13日・クリーヴランド)

2007-11-15 11:17:51 | Boston Red-Sox
 ポストシーズンのボストン・レッドソックスの第1戦の“快刀乱麻”のピッチングで、日本のファンにもすっかりお馴染みになったであろう「快腕」ジュシュ・ベケット。20勝7敗、防御率(ERA)3.27の抜群の成績を残して、日本の『沢村賞』に該当する『サイ・ヤング賞』確実と見られていたのに、獲ったのは、19勝7敗、防御率(ERA)3.21の「巨漢」左腕C.C.サバシア(クリーヴランド・インディアンス)。勝ち星では上回ったものの、ERA「0.06」の差で敗れたか? 

 しかしポストシーズン(プレイオフ)の<チャンピオンシップ・シリーズ>では2度スターター(先発)で対決し、第1戦「10対3」第2戦「7対1」で2度とも圧倒的な大差で、ベケットが投げ勝っている。この印象があったから、当然『サイ・ヤング』はベケットのモノだと思い込んでいたが、残念ながらポストシーズンの投げ勝ちはカウントされないルール(決まり)。
 ベケットにとっては一世一代、最高のピッチングができたシーズンだったろうに、その奮闘に最高の≪栄誉≫が与えられないのは(返す返すも)残念……来年(3月25~26日)の日本での開幕戦(東京ドーム)でも見られるか? 

MLB=インディアンスのサバシア投手、ア・リーグのサイ・ヤング賞を受賞 (MAJOR.jp)

マネー・ボール (ランダムハウス講談社文庫)

松坂、落選!(12日・ボストン)

2007-11-13 22:12:06 | Boston Red-Sox
『WBC』MVPの松坂大輔(ボストン・レッドソックス)でも『新人王』(ルーキー・オブ・ザ・イヤー)を獲れなかった。しかも屈辱(?)の4位。これは悲しむべきことなのか、それとも日本のプロ野球で活躍した選手は(今後は)『新人王』レースから除外される(かもしれない)流れを受け入れるべきなのか? 

 しかしスプリング・トレーニングから始まって、レギュラーシーズンが終わるまで、たとえ日本のプロ野球で実績を残した選手でも等しく「新人」(ルーキー)の扱いを受ける。審判団からは、新人に対しては厳しい判定が意識的にされるし、チーム内からはシーズンの途中に扮装をさせられる“儀式”が強要される。それでも、シーズンが終わったら、日本人選手は別物に扱われ、新人王の選考では不当に低い評価をされる。

 今シーズンに限っては、マイナーリーグからの叩き上げ、ダスティン・ペドロイア(ボストン・レッドソックス)の活躍はめざましく、松坂は「18~20勝」しなければ、攻守に秀でたペドロイアへの好意の眼差しは消せなかっただろう。
 しかし、2003年に松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース)を振り切って、新人王に輝いた(ペドロイアと同じ)内野手、エンジェル・ベロア(カンザスシティー・ロイヤルズ)は2年目(2004年)から大不振に陥り、2年目のエラー数は(記録的な)28個。年々成績を落とし、今シーズンは打率.091。9試合の出場に留まり、マイナー落ちを余儀なくされた。そういう選手もいる。

 ペドロイアもそうならないとは限らない。(何となく、名前も似ている)松坂とは同じチーム。ボストンファンの監視の下、両者のその後は(ポジションが違うとはいえ)比較されることになるだろう。ペドロイアには、ベロアが嵌った「2年目のジンクス」との戦いが待っている。松坂にはポストシーズンで垣間見せた≪本領≫発揮が望まれる、2008年。

ペドロイア、松坂と岡島に大差つけア・リーグ新人王に (MAJOR.jp)


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イチロー「銀」スラッガー受賞!(9日)

2007-11-12 12:23:56 | Seattle Mairners
『シルヴァー・スラッガー』賞は、日本(プロ野球)の「ベストナイン」に該当するのだろうが、それにしても「あの」イチロー(シアトル・マリナーズ)が6年ぶり2度目の受賞とは! メジャーリーグのレヴェルの高さを感じさせられる。特にアメリカン・リーグの外野手(OF)部門は激戦区なのだろう。

イチロー、2度目のシルバースラッガー賞! (MAJOR.jp)

 特に2004年に「強打者」ヴラジミール・ゲレーロ(ロサンジェルス・エンジェルス)が、ナショナル・リーグ(モントリオール・エクスポズ)から移籍してきたことで、より激戦区になった。今シーズンは偶々、マニー・ラミレス(ボストン・レッドソックス)が若干、数字を落としたことが、イチローに幸いしたのだろう。これで(守備の)『ゴールド・グローヴ』賞(7年連続!)と合わせて「金」「銀」二冠!! 

イチロー7年連続ゴールドグラブ賞獲得! 城島選出ならず (MAJOR.jp)


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