野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

ガーランド、3年34億円で契約!(28日・シカゴ)

2005-12-29 21:16:03 | Chicago White-Sox
 シカゴ・ホワイトソックスのエース、ジョン・ガーランド(26歳)が総額2900万ドル(約34億2000万円)の3年契約を結んだ。今シーズン18勝10敗、防御率3.50。キューバ人ホゼ・コントレラス、左腕マーク・バーリー、ベネズエラのフレディ・ガルシアと共に強力なスターター(先発)陣を形成し、チームの88年ぶりのワールドシリーズ制覇に「大」貢献した。

 そしてホワイトソックスはさらに5人目のスターターに、ハヴィアー・ヴァスケス(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)も獲得。益々強力な5人が揃った。ただ、その代わりに今シーズン「5人目」を務めたオルランド・ヘルナンデスやルイス・ヴィスカイーノを放出した。これはちょっと「痛い」。
 キューバ人のヘルナンデスはコントレラスと<セット>。兄弟のように仲のいい二人が相乗効果で活躍していた。特にコントレラスの今シーズンのブレイクは、「兄貴分」ヘルナンデスの「存在」抜きには語れない。コントレラスも(そろそろ)「一本立ち」させようということなのかもしれないが、ちょっと「不安」だ。

Wソックスのエース右腕、3年34億円で契約延長(MAJOR.JP)

コナーコ、Wソックス残留!(30日・シカゴ)

2005-12-02 13:50:07 | Chicago White-Sox
 コナーコだったり、コネルコ(主にNHK)だったりする、ポール・コナーコ(シカゴ・ホワイトソックス)だが、5年6000万ドル(約69億円)の大型契約で(晴れて!!)「残留」決定。これでコナーコ、ジム・トーミが並ぶ強力なクリンナップが実現する。ワールドチャンピオン=ホワイトソックスは≪連覇≫に意欲的、だ。

 その煽りを受けたわけではないが、6番センターのアーロン・ロワンドが放出され、代わりに6番(あるいは7番)のスポットには、井口資仁が座ることになるのだろう。ロワンドはシカゴに「愛着」があったようで離れがたかったようだが、結局、打者として同じタイプの井口の加入が彼の放出を決定付けた。井口は来シーズンからロワンドが果していた「役割」=チャンスに強いクラッチヒッター(6番)を担うことになる。

 今朝の日刊スポーツの予想では、2番に新たにホアン・ウリベを持ってきて、9番にティム・ペレスを据えていたが、大方の予想では2番に<プロスペクト>のジェリー・オーウェンズ外野手が≪抜擢≫される見込み。個人的には、この<プロスペクト>を早く見てみたい、と思っている。1番スコット・ポドセドニックとの「快足コンビ」が機能すれば、来シーズンのホワイトソックスは益々面白い打線が組める。

井口の打順下げる 大きな動き受けてギーエン監督語る(MAJOR.JP)

Wソックス、トーミ獲得へ(23日)

2005-11-24 21:05:48 | Chicago White-Sox
 “隠れ”トーミ「ファン」だっただけに、今回の決定は嬉しい。フィラデルフィア・フィリーズの「主砲」(通算430本塁打の)ジム・トーミ1塁手が、シカゴ・ホワイトソックスに移籍。交換相手が撫肩のセンター、アーロン・ローワンドだったのは複雑だが。好守のローワンドも好きだっただけに、来シーズンから(井口資仁とセットで)見られなくなると思うと寂しくなる。

 そのローワンドの親友なのが、シカゴの「主砲」ポール・コナーコ。A.L.C.S(チャンピオンシップ・シリーズ)のMVPだが、FAを宣言している彼の動向にも影響を与えそうなトレードだ。
 1塁手のコナーコ。その並列化はトーミのDH起用で可能だが、果たして、残留はあるのか? コナーコが残留すれば、来シーズンは<ワールド・チャンピオン>になった今シーズン以上の「強力」な打線が組める。それは見てみたいが、そんな≪夢≫のような打線が見られるのだろうか?
MAJOR.JP

井口は4位、新人王逃す(7日)

2005-11-08 21:10:09 | Chicago White-Sox
 ある程度、予想されたことだが、アメリカン・リーグのルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人王)投票で、井口資仁(シカゴ・ホワイトソックス)は4位に終わり、藪恵壹のブルペンの同僚、ヒューストン・ストリート(オークランド・アスレティックス)が受賞した。守護神(クローザー)で67試合に登板して、5勝1敗23セーヴ、防御率1.72だから、文句なしの受賞。前半戦、最下位に沈んでいたオークランドの「反転」攻勢に大いに貢献した。

 個人的には、スターター(先発)で200イニングスを突破して、13勝9敗(3.72)の左腕グスタヴォ・チャシーン(トロント・ブルージェイズ)が、井口のライヴァルだと思っていたが……同じセカンド(2塁手)のロビンソン・カノ(ニューヨーク・ヤンキース)も選ばれても、おかしくない成績(打率.297、14HR)だった。
 何気に井口を押し退けて、3位に入っているジョニー・ゴメス(タンパベイ・デヴィルレイズ)(打率.282、21HR、101試合)には納得がいかないが。

 井口はオジー・ギーエン監督の計らいで休みながら出場(135試合)したが、結果的にはそれが裏目に出たのでは? フル出場とはいかなくても、あと20試合出ていれば、結果は違ってきたかもしれない。ヴェネズエラ人の監督に「謀られた」かもしれない。日本のプロ経験者に「新人王はやらんっ!!」という強い決意があったのかもしれない。私は疑っている。
Chicago White Sox

Wソックス、悪夢の7連敗!!(20日・シカゴ)

2005-08-22 13:40:20 | Chicago White-Sox
 アメリカン・リーグ中地区の首位を快走しているシカゴ・ホワイトソックスがまさかの7連敗! しかし、それでも2位クリーヴランド・インディアンスに「8.5」ゲーム差を付けているのだから、前半戦の快進撃がいかに凄かったか。7連敗は“悪夢”だが、しかし、そこには幾許かの「余裕」が仄見える。今日(21日)ニューヨーク・ヤンキースに快勝(6対2)して、待望の連敗脱出。スターターのランディー・ジョンソンを打ち込んでの大勝だった。

 連敗は脱出したものの、シカゴにはポストシーズンに向け、不安要素が大きい。4番ポール・コナーコを腰痛で欠き、前半戦のチームを牽引してきたリードオフマン、スコット・ポドセドニックも故障でDL入り。“ビッグハート”フランク・トーマスもDL入りし、打線が弱体化している。仕方なくキャッチャーのA.J.ピアジンスキーが4番に座っているが、苦し紛れの一策。このままの状態でポストシーズンに突入すれば、2000年のプレイオフ同様、スウィープで敗退するかもしれない。
Chicago White Sox

痛恨! フランク・トーマスのDL入り(22日)

2005-07-26 20:33:30 | Chicago White-Sox
 アメリカン・リーグ中地区(セントラル)の首位を快走する、シカゴ・ホワイトソックスの「3番」フランク・トーマスが再度のDL(故障者リスト)入り。これでプレイオフ(ポストシーズン)出場は絶望的になったか? ここまで34試合に出場して、打率.219、12本塁打、26打点。何てことない数字だが……彼の代わりには(ツープラトンで起用されている)カール・エヴェレットが「3番」に座ることになるだろう。しかし“ビッグハート”と尊称される彼の存在感が、ラインナップから消えることは、シカゴにとって痛手だ。

 21日からの(ホーム)ボストン・レッドソックス4連戦で「2勝2敗」の5分。「強敵」同士、ソックス同士がガップリ四つに組み合った熾烈な戦い、だった。プレイオフでの対戦が予想される両チーム。その決戦にトーマスの「不在」は響いてくるかもしれない。古傷(左足首痛)だけに長引くことが予想されるだけに……そういえば、このトーマスの古傷、2001年デビューのイチロー(シアトル・マリナーズ)の打球を処理した際に痛めたもの、だった。

高津「解雇」の後日談(18日・シカゴ)

2005-07-21 21:29:42 | Chicago White-Sox
 シカゴ・ホワイトソックスのオジー・ギーエン監督も親友のホアン・オリーベも何故か、高津臣吾のことを「チンゴ」と呼ぶ。そのオリーベが、高津が去った(その日の)試合で【7回裏】貴重な6点目を挙げる7号ホームラン! 高津の姿を探すように、レフト後方のブルペンへ叩き込んだ。「球場に着いたら、チンゴ(臣吾)のロッカーに何もなくてびっくりした。言葉は通じなくても、心は通じ合っていた。良い友達だったよ。僕たちがもう少し、たくさんホームランを打って後押しさえしていれば…」と、自分を責めるように話していた好漢ウリーベ。

 “MR.ZERO”の高津のTシャツを手に取りながら、寂しそうな目をした女性ファンの写真も見た。シカゴのファンに愛されていた高津。あの日本人独特の下手投げ(アンダースロー)は野球の「本場」メジャーリーグのファンさえも唸らせたのだろう。その美しいフォームに魅了されたのだろう。
 36歳で迎えたメジャーリーグ2年目。相手チームも研究してくるし、自身の体力の衰えとの闘いもあった。その両面で高津は今シーズン、上手くいかなかった。試合で投げるたびに打ち込まれていた、スプリングトレーニングのときから既に兆候は現れていたのだが、シーズンに入っても「修正」ができなかった。果たして「修正」は可能なのか? 他球団もそこを考えあぐねているのだろう。

さらば、シカゴ!(18日)

2005-07-19 11:58:51 | Chicago White-Sox
 高津臣吾もシカゴ・ホワイトソックスから解雇、戦力外通告を受けた。このチームにはまだ井口資仁がいるから、「さらば!」とは言えないが、高津はシカゴを離れることになるだろう。“フィールド・オブ・ドリームス”の地に最初に選んだ街、シカゴ。しかし2年目を全うできずに、この街から去ることになった。16日の野茂英雄(タンパベイ・デヴィルレイズ)に続いて、日本人投手の解雇が相次いでいる。二人とも36歳。年齢の壁があったか? 同じ成績なら若手を登用したい首脳陣の考えが優先された。次は藪恵壹(オークランド・アスレティックス)か? (契約上)それはない、と思うが。

 高津の場合、解雇される前に他チームへのトレードの話が持ち上がっていた。サンフランシスコ・ジャイアンツやアリゾナ・ダイヤモンドバックスの名前が挙がっていた。ブルペンの層が薄い、この両チームが恐らく獲得に名乗りを挙げるだろう。同じくニューヨーク・ヤンキースも考えられるが、GMの能力に問題があるだけに、獲得は見送るのだろう。左腕ダレル・メイは兎も角、ティム・レデイングを獲得して、即スターター(先発)をさせる見識は疑わざるを得ない。

井口「城島に来い!!」(5日・シカゴ)

2005-07-08 22:22:26 | Chicago White-Sox
 井口資仁(シカゴ・ホワイトソックス)が、城島健司(福岡ソフトバンクホークス)に来い!! 日本人初のキャッチャーでメジャーリーグ挑戦、そのパイオニアになる使命が城島にはある、と思う。ひとたび手を挙げれば、マイク・ピアッツアの後釜で「絶対」欲しいニューヨーク・メッツや、キャッチャー不足が深刻なシアトル・マリナーズやロスアンジェルス・ドジャース、あるいはホルヘ・ポサダをトレードに出したがっている(?)ニューヨーク・ヤンキース……が獲得に名乗りを上げるだろう。
 唯一の不安材料は、松井稼頭央「株」の暴落で、日本人野手への評価が下げ止まらないことだろう。それほど“リトル”への評価と期待は高かった。また中村紀洋(ロスアンジェルス・ドジャース傘下3Aラスヴェガス)という卑近な例もある。

 日本人のキャッチャーといえば、古田敦也(ヤクルトスワローズ)も、年齢さえ若ければメジャーに挑戦したかっただろう。その≪夢≫を城島に託したい、と思っているかもしれない。2004年のアテネ・オリンピック出場「正捕手」を城島に譲ったときのように……あるいは2001年、キャッチャーで最初のメジャー挑戦を志しながら、≪夢≫破れた谷繁元信(中日ドラゴンズ)。
 彼等二人の「無念」を受け継いで、メジャーへ旅立つことになるか? 城島の決断には、マスクを被った全国の野球少年達の熱い視線も注がれていることだろう。あの日の“NOMO世代”の少年達のように……。

高津、1回3/1を無失点(14日・USセルラーフィールド)

2005-06-23 22:34:56 | Chicago White-Sox
 先発(スターター)のホセ・コントレラスが乱調で8失点で降板。高津臣吾(シカゴ・ホワイトソックス)は【8回表】2アウト2塁の場面で登板。この時点で「1対8」7点ビハインド。今シーズンここまで21試合に登板して、0勝2敗、防御率6.61。守護神(クローザー)の座をダスティン・ハーマンソンに譲っている。先頭の1番クレイグ・カウンセル(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)に初球、2球目、速球でストライクを取り、3球目のカーヴを打たせて、ライトフライ。難なくピンチを切り抜けた。

【9回裏】チャド・トレーシーに初球は高めに浮いて、2球目はファウル。3球目も速球でファウルを打たせるが、4球目の緩いカーヴをライト前へ! 3番ルイス・ゴンザレスには初球、緩いカーヴでストライク。ゴンゾーが首を振る。2球目のシュートは外れ、3球目でファウル。4球目を外に外して、「2-2」。5球目に「宝刀」シンカーを打たせて、サードゴロ。翻弄されたゴンゾー。

 4番トロイ・グラウスには初球、速いカーヴでストライク。2球目、今度は遅いカーヴを打たせて、レフトフライ。バッティングをさせない! 5番トニー・クラークには初球、遅いカーヴが外に大きく外れて、2球目も外に外れて、一呼吸を置く高津。3球目は速いカーヴでストライク。4球目は渾身の速球を打たせて、ファウル。5球目はカーヴが外に反れて、6球目は「宝刀」シンカー。これでクラークのバットがクルッと回って、空振り三振!

 完璧に“モップアップ”(敗戦処理)のマウンドだったが、地元USセルラーフィールドで「復活」を印象つけるピッチング。守護神ハーマンソンが不調に陥れば、いつでも高津が取って代れる、そういう状態に戻った。“ミスターゼロ”回帰の日は近い。